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海辺のカフカ
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海辺のカフカの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.76pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全78件 41~60 3/4ページ
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村上春樹の本はこれが始めて。有名作家の著作物は呼んでおかなきゃ名と言う気持ちで、タイトルだけは知っていたこの文庫本を買ったが、読んでいて実に退屈極まりないと感じた。上下2冊同時に買ったものだから、途中でやめるのももったいないと思ったので我慢して最後まで読んだが、結局、面白いと言う印象はもてなかった。しかし、妙に印象に残る場面が多く、面白くないと思った小説でこのように文章の内容が印象に残ったことは過去に無く、これが村上春樹の力なのかなと。もう一度呼んでみようと言う期には今のところならないが、印象に残った不思議な感覚。 | ||||
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村上春樹さんの小説を読むのは初めてです。最近の話題性で、空港で何となく買いました。 表面上のストーリーがどうなっていくのか気になって、面白くて、どんどん読み進んでいきます。 それに織り交ぜて、あるいは、表裏一体のその裏側で、ナカタさんに代表される登場人物などを通した、多くの比喩的・暗示的な表現で、現実と非現実の境界線を超越して、人間の内面世界に深く入り込んでいきます。 そんな非現実的な話はただのおとぎ話だ!と言い切れない、人間にとって、現実の問題として、とても重要なことに触れようとしていると思いました。 村上春樹さんは、読者がそれをどこまで、どう読むのかと、チャレンジしていると思えてなりません。(まさか、あっかんベーはしていないでしょうが) 私自身、矛盾に満ちた読後感でびっくりしています。 娯楽をもたらす読み物としてとても面白いです。でも、その単純な面白さとは別のところで、深く心に響く表現がびっくりするほど沢山出てきました。 読者を俗な形で引き付ける、スピード感のある、ストーリーでありながら、非常に深い、いってみればややこしいナゾかけで、人間について考えさせる表現が交錯していています。 美しい小説とは思えないので評価は★三つですが、それ以上の余韻に満ちた読後感をもたらしました。 | ||||
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私は村上春樹のファンではないが、彼の主著はほとんど読んでいる。彼の小説はどれも、主人公の性格、モチーフ、文体といった点で類似しているが、この小説もその例外ではない。ファンは、また村上春樹ワールドに帰ってきたという感覚を抱くだろうが、アンチは、また同じパターンかよ、と感じるだろう。 私は村上春樹はストーリー・テリングの天才だと思うが、本書でも村上は天才振りを発揮している。ここまで読ませてくれる作家は少ない。他方で、本書が文学として捉えられることには若干違和感を感じてしまう。村上文学の「文学」たる所以は、その象徴性にあると思うのだが、この小説は彼の他の作品に比べると象徴性の点でやや陳腐である。下巻がどのような展開を見せるのか楽しみ。 | ||||
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一言で表すなら、無駄に長い。 無駄な面が多いと思う。 読んでいて深みがあまりないから、すらすら読んでいくことができなかった。確かに物語がひとつに収縮していくのは面白いんだけど、二つのストーリーを一つのものにまとめるための調整のために長さや描写の濃さに制限がでていたんだと思う。 でもこんな作品でも引き込まれるところはあって、後のところは結構つまらなかった。 | ||||
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これはこういう意味じゃないかとかあのエピソードはここに繋がるんじゃないかとか、いやそうだとすればこの台詞が矛盾するとか、一つ一つの事柄にとらわれて散々考えに考えた挙句、ふと「もしかして書いた本人はそこまで考えてないんでは」という疑念に駆られる小説。 だがその答えの出ないパズルを解いている感覚こそが、この作品の最大にして唯一の面白さではないだろうか。 村上春樹は多くの作品の中で時空に囚われない普遍性について描こうとしているように思うが、そしてその発想や切り口はいつも面白いのだが、どうにも魂に響かない感じがする。 パズルに夢中にさせて、深読みさせて、引用して、「メタファー」の一言で煙に巻いて、実は何もないことをごまかそうとしているような。 とは言え十分に楽しめる作品ではあるので、読書に何を求めるかによっても大きく評価が分かれるかもしれない。 | ||||
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80年代デビューの頃から村上ファンですが、初期の頃の透明な空気感が薄れ、暴力性の部分が大きくなった感じを受けました。数年前に読んだ時はこう思ったので、最近になって再び挑戦してみましたが、やはり同じ感想を持ちましたし、展開も複雑すぎて少し心が離れました。けれども村上作品をチェックせずにはいられないファンなので、もう少し様子をみようと思います。 | ||||
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一年ぐらい前に読んだのを再読しました。 甲村記念図書館の雰囲気やそこで働く大島さんのキャラは何だか好きです。主人公の田村少年と記憶をなくしたナカタさんとさくらのキャラは嫌いです。 大島さんVS女性としての立場からの二人のくだりが面白かったです。あと山梨で起こった集団催眠事件のくだりも面白いです。 俺としてはねじまき鳥の渋さが好きなので、面白いには面白いけど星三つです。 | ||||
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何だろう、この感覚。 非常に読みやすいのに。 断片は面白くないのに読み進んでしまうのは。。。 違和感もあります。 変なおぢさんにうなじに息をかけられたような不快感もあります。 さすがに爽快感はありません。 なんだか琴線にふれません。 どの登場人物も。 という意味で、なんか引っかかる作品。 良くも悪くも。 あとで読み返すほどでもないし。 読んだ後で何も残らない本よりはましですが、 感動や、余韻や、カタルシスってやつはあまり強くないかな。 いまのところ。 次が気になるかって言うと、そうでもないし。 かといって、下巻も買ったし。 村上さんと小生はパラレルワールドにいるのでしょうか ??? が、今のところの感想。 星の数に現れていますね。 次元は違うけど、パラレルに進んで、絡み合う話なら、 北杜夫の「さびしい〜」シリーズのほうが面白い。 | ||||
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割と分かりやすいし、そこそこ楽しい。 ナカタさんとホシノくん、カーネル・サンダースのやりとりが好き。 口調が違うだけで、全員同じキャラなのが笑える。(猫までもが) でも、何かを象徴してたり、比喩的な表現ばかりで、途中で飽きてくる。 それがこの人のスタイルなんだろうけど、非常に面倒くさい。 物語は、殆どスティーヴン・キングの「デスペレーション」と同じ。 それを、面倒くさくして、含蓄があるように匂わせてるような作品。 物語にちりばめられたモチーフを見つけて喜ぶような、スノッブ(=ヲタ)向けです。 | ||||
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すご〜く 哲学的で ちょっとストイックだけど 突然克明な性描写。 ねこさんとお話できるナカタさんが好きです。 みなさんの感想が楽しみな一冊。 わたしには 難しくて〜 ^^ | ||||
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村上春樹は、文章の上手い作家で、スラスラと澱みの無い文章はもはや日本語の芸術と言ってもいい。 ただ、内容に関して言えば、無理に難解にしようとしている節がある。本書を読んだ人が、村上氏の明確に答えを出さないお定まりのスタンスによって、アレやコレやと考察をめぐらせる事も、最早この人の計算であるような浅ましさがちらと見えるから、一部の人からは評価されていないのだろう。私も、只のファンタジックな世界を描いているだけで、内容があるような無いようなものになってしまっているのは、残念であると思う。最後まで読んでも、内容が理解できないというか、私の読む限りその伏線も張られていないため、意味が解らない。あと、主人公の田村カフカ、こんな中学生、いねえよ。 これを、答えの出ないものであると了解して読むか、答えのあるものだと考えて読むのかで、評価は大きく割れることだろう。どちらも正しいとは思うが、どうも、私にはそこまで前者を肯定し得るだけのものは感じられなかった。 | ||||
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最近思うんですよね。世間で流行ったものは、目を通しておくべきだって。 さて、上巻。 もっと不思議な世界が展開されていると思ってたんですが、いたって普通でした。ということで、読みやすかったです。 春樹さんの本、とっても久しぶりで、「こんな作家さんだっけ?」って思っいました。もっと人間を書いてるような印象だったのですが、ストーリーが入り組んでますね。まるでミステリー。ちょっと意外。そして、性描写というか性に関する記述が前にもまして増えたような気も? でも、なんでしょうかね、違和感なく、彼の世界に連れて行ってくれますよね。「うわぁ、これすっごくいいわぁ」っては思わないけど、じっくり考えたらとっても良く構想されてて、すごい作品かもしれない。まだ下巻読んでないけど…。 | ||||
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不思議ワールドが展開される。 文体は非常に読みやすく、特に星野青年とナカタさんの珍道中には笑わせられる会話が多く楽しめた。 しかし、とどのつまり何だったんだろう???と、?マークが頭の中かに一杯だった。 現実の世界と幻影の世界との狭間にある入り口? 小難しい横文字の(たった15歳にしてあんな難しい会話なりたつんかい?天才か?)難解な世界と、ナカタさんという不思議にして愛すべき老人と、星野くんという気のいい元不良少年だった青年の珍道中がどう交わっていくのかを知りたくて、どんどん読んでいった。 が、結論は???非常に判りにくい。 うーん、嫌いじゃないが、好きでもないなあ。 あと、ジョニー・ウォーカーさんのくだりはかなり気持ち悪く吐き気を模様すので、要注意! 電車の中で、吐きそうになった。食事しながらは絶対に読まないで下さい! | ||||
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上、下巻読みましたが、最初から最後まで特に感動なく読み進みました。 正直、全く理解できませんでした。 ただ、文章にちりばめられた巧みな言い回しはスゴイです。 (スゴイということだけはわかりました。) | ||||
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15歳の誕生日に家出した少年、カフカ。 9歳で記憶を失った老人、ナカタさん。 この二人を軸にストーリーが展開する。 シーンの一つ一つを切り取れば楽しめるのだろうが、 全体を通してみると、何となく抽象的。私の読み方が甘いのだろうか? そうは言いながらも、読後感は決して悪くない。 大島さんというリアリティの全く無いキャラクターは、逆に気に入った。 | ||||
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友人に「良いよ」と薦められて読んだけれども、「ノルウェイの森」以降の村上作品に入り込めない。 小説として面白かったとは思うが。 25年ぐらい前に読んだ羊男シリーズか、「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」あのあたりが私のお気に入りです。 でもナカタさんとホシノさんがとっても魅力的だったので星3つ。 | ||||
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初めて村上春樹の作品を読みました。極めて説明的な文体ですが、その割にはすらすら読めて不思議な感じがしました。登場人物も一風変わった人間なのに、淀みのない清流のように進んでいきます。だから会話の部分は楽しんで読めますし、いく人かのキャラには好感も持てます。特にナカタさんが猫と話すシーンや逃避行でいろいろな人に出会う場面は何度読んでも楽しめます。 しかし内容のほうは捉えどころがない印象を受けました。突然話の内容が寸断されており、それには面食らいました。そうした分散した章も実は関連性があったわけですが、それが何を意味するかは下巻を読まないと分かりません。ダークな作風だとも言われているみたいですが、前述のナカタさんや大島さんの存在もあり、それほど暗い作品というわけでもありません。問題は途中で挿入される性的描写とグロテスクシーンです。これらは生々しくて正直やれやれと思いました。入れる必要あったのかとさえ思います。特に残酷描写は気持ち悪くて吐き気がしました。私みたいな血を見るのも嫌な人にとっては大げさな言い方ではありません。 | ||||
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話題になったわりに、インパクトは非常に少なかった。 「主人公が15歳」であることをマスコミが話題にしていたが、それほどのことはない。 15歳の少年が家出をするわけだが、現実の15歳とは思えないほどしっかりしすぎていて、 結局「15歳」という設定でありながら、 これまで村上作品に出てくるような村上春樹自身を投影したかのような主人公像と、 あまり変わりがないような気がする。 テーマとしても正直ぴんと来なかった。 「ノルウェーの森」のような圧倒的なインパクトを持った、 テーマ性の奥深さを感じることはなかった。 もちろんここに描かれていることから「深読み」すれば、 現代社会に通ずるテーマをあぶりだすことはできるんだろうけど、 読んでいて自然と考えさせられるというには程遠い。 | ||||
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やっぱり腑に落ちない。 「何かを得た」という感覚が少ない。 カーネル・サンダーズの「ひょっとしてお前の脳みそは寒天でできているんじゃないのか」のセリフが好き。 大島さんは好きだけど主人公と佐伯さんは気分を暗くさせる。 一ヶ月間は村上春樹は読まなくていいや。 | ||||
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面白い,面白い,と思っているうちに読み終わってます。 「世界一タフな15歳になる」と言って家出(現実逃避)した少年が タフになる過程を描いたもの, と言えば単純に見えますが,幾層にも重なるメタファーの全てを理解し, 物語を自分なりに収束させることは,かなり難しいと思います。 作者は,「不思議」な話にいちいち謎解きをしてくれず わざと,あちこちを収束させないまま話を終わらせています。 このような「抽象画」的な話が好きな方には良いかもしれません。 私は,ひたすら迷路に迷い込んだようで, 読後,収束点を見つけようとしてしばらくボーッとしてしまいました。 (そして今でも分からない。) この物語は,話の1つ1つがメタファーなだけでなく, 登場人物もメタファーです。 猫と話ができるナカタさんは,現実世界と非現実なアナザーワールドの境界の役割を果たす 「入口」そのものだと思います。 夢遊病者のようなサエキさんは,アナザーワールドに心を置いてきてしまった人なのでしょう。 サエキさんみたいな不思議な魅力をたたえた中年女性って,村上春樹さんはお好きなのでしょうか。 ノルウェイの森にも,似た感じの女性が出てきたように思います。 私は,現実とちゃんと向き合って生きているオオシマさんやホシノさんが好きでした。 | ||||
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