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羊をめぐる冒険
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羊をめぐる冒険の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.22pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全164件 121~140 7/9ページ
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良い作品です。文章も良いし、構成的にもバランスが取れていて、破綻していない。 最後まで読みきれば、透明な悲しみで満たされます。 村上さんの作品の中では、上位のものと思います。 | ||||
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物語自体は、美しい耳のガールフレンド、羊という思念、羊男の存在など不思議な部分が多々ある。 この辺は突き詰めて考えるも良し、そんなもんかと軽い感覚で読み進めてもいいと思う。 読み終えてビックリしたのは、鼠という存在が私(読み手)の想像以上に大きくなっていたことだ。 風の歌、1973年のピンボールを読んでも、本書の終盤に至っても、鼠はそれほど大きな存在だと感じていなかったのだが。 それがラスト5行に到達したとき、形になった。 あるはずの所にあるべきものがないのは、とても辛い。 激しい喪失感を覚え目頭が熱くなった。 前二作と合わせて読み返していきたい作品である。 | ||||
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村上のデビュー作「風の歌を聴け」で同じく我々読者の前にデビューしたのが、三階建ての豪邸に住むリッチな"鼠"とジェイズ・バーのオーナーである中国人の"ジェイ"である。ジェイズ・バーは、その後何度か場所を変え、今でも"街"の埋め立てられた海の近くでちゃんとやっている(はずだ)。"鼠"は村上の二作目「1973年のピンボール」で我々の前から消え、本作の最終章に近いところ「羊をめぐる冒険V」で、突然、"僕"と我々の前に現れるのだ。 "鼠"曰く、「これ以上堕ちていく自分を人前に曝したくなかったんだ・・・・・」だと。 "鼠"も"僕"も今や30歳になっている。 ここで、初期三部作は終了する。 しかし、「羊男」と「羊博士」は、「クリスマス」と「ふしぎな図書館」でまたまた現れるのだ・・・・・。 佐々木マキ描くところの「羊男」のギャップが大きすぎるのはどう考えたらいいのだろう。 それとも、「羊男」ないしは「羊博士」なるキャラクターは、何らかの比喩か、そうだとすればそれは何? この初期三部作の三冊目を改めて読み返してみると、2008年そして今年2009年の二年連続して、期待されながら、しかし村上がノーベル文学賞が取れなかったその理由がなんとなくわかってくると言ったら・・・・・。 今、この時期に「1Q84」が圧倒的な興奮を世界中に呼び起こした2009年という今年、この三部作を再読してみるそれなりの価値はあると言ったら・・・・・。 | ||||
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大学時代に出会って,もう25年あまり。 あの頃はあまりにのどかで,北海道に来てしまったら連絡のとりようのない状態なんて当たり前だっただろう。 北海道は今でも広いが,高速道路ができる前は,本当にどこに行くにも遠かったのだ。 そんな北海道の大地で繰り広げられる話。 道産子にとってはうなずけるシーンが多いのだ。 羊男と鼠,そして主人公,耳のモデル。 今でも設定が斬新だし,海外で評価されるのもうなずける。 羊は日本にとって管理された家畜だった。 今では人間が情報に管理されてしまっている。 | ||||
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『羊をめぐる冒険』というタイトル通り、 「羊」を主人公が探しに行きます。 でも、追いかけて確実に主人公が羊へと近づいているのに、 同じところをぐるぐる回っているような、奇妙でおもしろい気分を味わいました。 読んでいて、私なりに考えたことを書きます。 主人公の「僕」は世間に流されない印象を受けます。 この物語は第一章「1970/11/25」(上巻)から始まります。 三島由紀夫の死んだ日です。 けれども彼はこのことをたった一行ですませ、我々には関係ないこと、と言い切っています。 『羊をめぐる冒険』はほかの誰でもない、「僕」という個人の物語なのかな、と思います。 (同様に、十二滝町の歴史に登場する、アイヌ青年も私にとって印象的でした。 十二滝町の歴史の記述は、アイヌ青年の個人の物語でもあるのです。) 「僕」の物語に突然現れた「羊」は、僕という一人の確固とした個人の歴史に対し、 隠蔽された歴史、あるいは失われた歴史を表しているような気がします。 「羊」の大きな力により世界が左右されていることは、ほとんどの人が知り得ません。 そしてまた、この隠された歴史は、教科書に名を残すことのなかった個々の歴史にも 重なるところがあるかもしれません。 | ||||
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他の方のレビューとかを見ていると、どうも、私は 読む作品の順番を間違えているらしい。 本来は、『風の歌を聞け』、『1973年のピンボール』そして 本作品が一連の登場人物と、その物語らしい。それで、この後は、 『ダンス・ダンス・ダンス』を読む、というのが、正当な順番 だったらしい。 し、しまった。 とりあえず、『ノルウェイの森』に、なんとなく調子が似ている ような感じだったので、あえての大作『海辺のカフカ』を今回は 辞めて、こっちにしたのだが・・・・。 でも。ま。 やがては、どれも、読むだろうから、順番はいいか。 まだ上巻だけだから、書評を書くのもいかがなものか、 という気もしましたが、でも、文章はおもしろい。 人気があるのも、うなづける。嫌いな人がいるのも、うなづける。 なぜか? 語彙や文章が簡単。簡単な文章で綴っていく「僕」。 音楽や詩のように、日本語のストリームが流れていく感触が 心地よいのかもしれません。 でも、ときどき、独特の哲学のような、思想のような、物語の 亀裂、ノイズのような台詞、言葉がどかっと出てくる。 そんなところが人気の秘密なのかもしれません。それはさておき。 この『羊をめぐる冒険』は、物語としても、今のところ、ミステリアスで 読者の興味を引きます。乾いた感性の物語というか、独白、手紙、会話 で成りたっているのは、いつものとおりなのですが、一体、「鼠」が 「僕」に託した、北海道で取られた「羊」の写真に写った、謎の 星型をもつ、存在しえない羊、と日本の闇を牛耳るフィクサーが追い求める 羊との因果関係。 この謎が、結局、僕と彼女を、「鼠」が待つ北海道へと、運命的な旅立ちを 引き起こす。 早く、下巻を読まなくっちゃ。 | ||||
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久々に読んでみました。 札幌のホテルの様子に関しての描写は現在ではずっと変わってしまっているようにも思え、そういう意味ではノスタルジックな感じもしました。 クライマックスとなる山奥の別荘での再会は読む前からなんかウルウル来てしまいました。 とっても幸せなシーンですな。 いやはや、、、泣けます。 「泣ける自分がまだいる」というところに生きている意味を実感できるかも。。 | ||||
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あなたのことは今でも好きよ、という言葉を残して妻が出て行った。その後広告コピーの仕事を通して、耳専門のモデルをしている二十一歳の女性が新しいガール・フレンドとなった。北海道に渡ったらしい“鼠”の手紙から、ある日羊をめぐる冒険行が始まる。 この本は美容師さんに薦められて読みました。 この本がきっかけで僕は村上春樹の言葉の世界に魅せられてしまった | ||||
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この作品を最初に読んだのは、文庫版ででした。 文庫版を何度も何度も読み返して、自分が年をとり、この小説に対する感じ方が年々変わっていくのがとても面白いです。 そんな中、今年は、文庫ではなく全集で読んでみました。本の重さや肌触りが変わり、手で持っているときのこの重厚さが、なんとなく読んでいる時の印象を大きく変えているような気がします。文庫や単行本で呼んでしまったという方も、ぜひぜひ全集でも読んでみてください。 | ||||
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10年ぶりに読んだ。ダンスダンスダンスほど高度資本主義に対する喪失感、あきらめ感がなく、言葉あそびというか、軽妙な文体でテンポよく物語が進んでいく印象を受けた。重力が少し減ったような村上ワールドが楽しめる。 | ||||
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我々が大学生だった1980年頃は大江健三郎が大御所的な存在であり、村上春樹は村上龍や片岡義男とともに、まだ一部の若者に支持されるだけの不確実な作家だった。あまり知的とはいえない友人に勧められて初めて読んだ時は、ただ軽くドライで気障な文章に拒否反応を起こした記憶がある。 その数年後、もう一度読んだ時に、実は意外に思想的に深くウェットな純文学だということに気付き、以後、すっかり作者の小説世界にはまっていた時期があった。 それから25年の時が流れた。 今、もう一度手に取って読んでみると、自分の青春時代が重なって切なく懐かしいけれど、決定的に時代が移り変わっていることがわかる。 気障でニヒルな登場人物たちは、重要な場面になるとやたらと煙草を吸っているし(しかもポイ捨て!)、スヌーピーのTシャツを着てしまっていたりする。レコードから流れている音楽はボズ・スキャッグス!ちょっと寒くなってくるような設定だ。今の大学生が読んだら、かなり違和感を感じるのかもしれない。 今、改めて感じたことといえば、彼は我々と同時代の作家ではなく、団塊の世代の代表者だったということだ。学生運動の敗北によって、喪失感を抱えて生きることを余儀なくされ、そんな我が身を嘆きつつ、ドライな次世代の若者に乾いたまなざしを送る、団塊の世代。 この話の中で、何も考えていない清潔で軽い大学生というのは、まさに我々の世代(団塊より一回り下)ということになる。皮肉なことに、村上春樹はこの世代に絶大な支持を受けて育った作家といえるだろう。本人が望んだかどうかは別として、彼は今では高校の教科書にまで載っている、日本を代表する文豪の一人だ。この《羊をめぐる冒険》にしたって、大学の授業で一年かけて講義しても良いような文化史的な小説になってしまった。時代背景、若者の感じ方、考え方の変遷、興味深い歴史的資料にすらなりつつある。 村上さん、思ったよりも女性に対する見方が軽い。妻も、ガールフレンドも、ただの小道具でしかないところが、女性読者としてはちょっとムッとさせられるところです。だから〈僕〉は逃げられちゃったってことなのかな? ストーリーについては、他の方のレビューを読んでいただければ十分でしょう。 こんな読み方もある、ということですが、内容に対する評価は☆4つ。 基本的な部分では共感、感動できる作品です。 | ||||
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この時代設定の1970年代末の時点で、私自身は10代だったし、 刊行された80年代前半では、当然、二十歳一寸過ぎ。 しかし、「僕」と同様、30歳前後に為って見ると、時代背景や世代の違いは 有るものの、 1.昔、特に、学生時代と比べると、思ったよりもリッチに為っていた。 2.それで居て、「自由に生きる」為に、何か知らんが、やけに苦労している。 の2点が、共通点だった。 更に、30歳くらいの時は、世の中の仕組みが大体判っちゃっているから、 少なくとも、自分の働いてきた業界を足場にして、多少の冒険は出来るだろう、 もし、失敗したら、また一からやり直せばいいや、と思っていたりする。 この前半部でのキーパーソン「黒服の男」に、挑みかかるだけの 気概は、「僕」と同様、あの頃の私自身も、有り余るほど持っていた。 いや、正確には「僕」の方は、エネルギーの半分くらいは 「耳のモデルの女の子」に向けられているかも知れないが。 近代日本史、そしてアジア史を突き動かして来た「謎のパワー」に 向かって、「冒険」が始まるッ!! いや、90年ごろなら兎も角、70年代終わりの、あのシラケきった時代は こんな荒木マンガのノリじゃ無い。 後半に続く。 | ||||
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『羊をめぐる冒険』の下巻。 本作で、『僕と鼠』シリーズは完結となり、完結らしい展開を迎える。 ストーリー的には、起承転結のちょうど承あたりになる。 前巻で羊を探すことを余儀なくされた『僕』は、 耳専用のモデルをしているガールフレンドと北海道に来る。 手がかりは羊と山の映ったたった一枚の写真。 それだけ。 期限は一ヶ月。 見つけ出さない場合、『僕』は完全に失業することになる。 いわゆるムラカミ・ワールドと言われる 村上氏独自の世界観の原点とでも言うべき展開だ。 村上氏はなにか超常的な描写をしばしばするが 決してそれはファンタジーのような類のものではない。 もっと哲学的で、カフカ的なのだ。 そして本作は普通の本にあるべきものの一種の緊張感のようなものが あえて意図的にそがれている気がする。 しかしそこで描かれる喪失感はなかなか重量感がある。 ゆったりと、しかし丁寧に描写は進行する。 個人的には、ラストのジェイとのやり取りがとても好きで感動的だった。 この無口な中国人は、キー・パーソンなのか、それとも単なるバーテンダーなのか、 よくわからないのである。 あまりしゃべらず、ただそこにいる存在であるのに、不思議と一番存在感がある。 どちらかというとハードボイルドなのだが、それとも少しちがうような・・・、 とりあえず涙が流れてきたので、★5つ。 | ||||
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この「羊をめぐる冒険」では、「風の歌を聴け」、「1973年のピンボール」では詳しく描かれなかった、主人公「ぼく」と友人「鼠」の性格や特徴が詳細に書かれ、物語としても引き込まれる仕立てとなっています。 まるで、音楽を聴くかのように、小説の言葉がはいってきます。 羊探しの旅のなかで発見する、様々な出来事。それぞれが紡ぎあい小説を、深く味わいのあるものに仕立てています。 | ||||
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独特な表現手法、村上春樹ならではの物語の展開方法が繰り広げられている一冊。 人によって様々な受けとめかたができるため、色々な読者の感想を聞いていくと、自分が今まで気付かなかった発見ができます。 一般的には、「羊をめぐる冒険」で主人公・僕の青春3部作完結と言われていますが、「ダンスダンスダンス」で実際に物語を終える主人公・僕。 「羊をめぐる冒険」という作品があってこその「ダンスダンスダンス」。対して、人生というものは「踊り続けなければ」、「羊男が現れない」と考えさせられてしまいました。 あっ晴れ♪ | ||||
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村上 春樹さんが「風の歌を聞け」で、その独特の文体で、しかもいろいろな仕掛けをちりばめた小説でデビューして、続く「1973年のピンボール」でその手法を確かにした後の、鼠3部作の最後の作品。 ここで初めて、村上さんのストーリーテラーとしての小説を完成させます。 この作品から、村上作品には欠かす事の出来ない様々な事柄(主人公はトラブルに巻き込まれ、自身に非は無い点や、魅力的な彼女が大きな分かりやすい理由もなく主人公と行動を共にする事、固有名詞の使い方の絶妙さ、一癖ある脇役、などなど)が表れます。 私個人的にはやはり「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」には劣ると思いますが、素晴らしい作品です。 後の傑作「ダンス・ダンス・ダンス」を読む為にも、オススメ致します。 | ||||
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風の歌を聴け、1973年のピンボールが土台の話。 上下巻なので前二作を併せた以上の長編、内容もだいぶ赴きの変わった感がある。 独特の世界観をより楽しませてくれる。 *作品紹介には三部作とあるが2007年現在は四部作。 1.風の歌を聴け2.1973年のピンボール3.羊をめぐる冒険4.ダンス.ダンス.ダンス | ||||
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上巻での「僕」は妻に去られようが、会社がトラブルに巻き込まれようが、どうでもいいと思っているかのような無気力な印象の人物。どこか捉え所のない男で、彼が出会う人々も「特殊な能力の耳をもつ女の子」とか「羊に取り付かれた大物右翼」とか現実感が持ちにくい感じだ。そのために物語の世界に入り込むのがむずかしかったが、下巻にはいると大きく物語も「僕」も動き出す。 下巻では「羊博士」や「羊男」など印象的な人物が絶妙にストーリーに絡んでくる。最後の山奥での出来事は、幻想的でありながら、熱い血の流れを感じさせる感動的なシーンで、この長い小説をほっぽり出すことなく読んだ者へのプレゼントといえる。上巻の停滞感も含めて、細部まで計算しつくされた小説ではある。 | ||||
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『風の歌を聴け』、『1973年のピンボール』に続く村上氏初期の長編ですが、その二つの作品に比べて、文章量が絶対的に長い点と、俗に言う「村上WORLD」的な世界観が発揮されている点において、私は本作を村上氏の原点―現に、この三作は三部作として考えられることが多い―と捉えるのが良いのはないかと思います。 後期の他の作品と比較して、、舞台が都会から離れた場所であることもありますが、人物描写よりは、背景描写が多いような印象をうけました。村上氏の描く登場人物は、他のどの作品においても、気の利いた冗談を言い、洒落た音楽や飲食店を知っています。本作でもそういった主人公であることは間違いありませんが、ややそういった特徴が「薄い」感じは否めません。 村上春樹という優れた文学作家でも、文章を書きながら文章力が磨かれていくのだと感じました。 本作で登場する「ドルフィンホテル」や「羊男」は、他の作品でも登場します。他にも、作品に流れる思想など、その作品を越えたつながりが、村上氏が根強いファンを獲得している理由の一つであるのだと思います。 『ノルウェイの森』で爆発的な人気を獲得する前の村上氏の作品を読めることは、ある意味でファンにとって幸せなことなのかもしれません。 | ||||
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いまや世界の村上春樹だが、 まだ全ての作品を読了したわけではない。 読了したのは、『風の歌を聴け』に続いて、 まだ、2作品目の初心者だ。 『風の歌を聴け』に比べると、 エンタテイメント的な要素が格段に増えたこと、 舞台が変わっていき、飽きさせないことなど、 初心者にも読みやすい作品だ、 登場人物は、読者が「受け入れやすい」形で描かれていると思う。 感情移入、というのとはまた違った感じなのだけれど、 認識しやすい風に、登場人物が描かれている。 奇妙なくらいに身体的特徴が明確であったり、 名前がストレートであったり。 文庫だと、前後編であるのが、また良かった。 前編を読了した後、 後編が読みたくてしょうがない、という気持ちになった。 そんな気持ちを得られることは、幸せだと思う。 | ||||
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