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球体の蛇
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球体の蛇の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.58pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全37件 1~20 1/2ページ
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え?そうなの?と思わせられる所が何か所かあって面白かった。 最後にタイトルの意味がわかり、読後感も良い。 | ||||
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儚い。 ちょっとしたことで崩れそうな人間関係を間近で見ているようでそわそわする。 | ||||
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よかったです。 | ||||
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離婚した両親と離れ、近所の家で暮らす高校生の主人公。あかの他人でありながら、害虫駆除業者のおじさんと、年下の幼馴染のコと温かい家庭を築いている。 しかし、主人公が好意を寄せている女性の放火殺人を犯した現場に遭遇してから、仲睦まじい生活が徐々に変化していくのだった…。 主人公が抱える闇が明らかになるとともに、衝撃的なシーンを目撃したり(読者にも衝撃的!)、それに追い討ちをかけるような事実が次々と主人公に突きつけられるという重い展開である。ページを繰る手も止まりがち。 幼い頃の一言が、大好きな人を死に導いてしまったのではないか、そして、また…、という主人公の懊悩が切な過ぎる。やがて主人公が自立していっても、やもやが晴れていかない。それゆえに、ラストの救いは心に響く。 | ||||
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世の中にこれほどまで切ないお話ってあるの? まあ、小説だからと言われればそれまでなんですけど。 自分が若かった頃を思い出して、主人公に猛烈に感情移入してしまいました。 道尾さんって本当に振り幅の大きい方なんですね。 ガラスのように繊細で壊れやすい女性を描かせたら、この方の右に出る人はいないんじゃないでしょうか。 余韻が長く残る良い作品でした。 | ||||
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人は、疑いながら、勘違いに築き、真実を見つけようとする、 | ||||
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純文学の匂いのする本を久しぶりに読みました。 登場人物の関係性や、起きる出来事や、その後にそれぞれが抱え続ける闇も、しっかりと描かれていて引き込まれました。 唯一、このタイトルはどうなんか?…。もう少し違うタイトルならば、もっと手に取る人が増えるのでは…と。 | ||||
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少し訳ありの家庭で育った主人公の男子高校生のトモは、白蟻駆除業者の乙太郎とその次女であるナオと一緒に片田舎の海辺の町に住んでいた。 乙太郎は気のよい男で晩酌で酔うと「トモちゃん、ナオとくっついてやってよ」と言うのが口癖のようになっていた。彼の妻とナオの姉のサヨはある火事が原因で亡くなっていたのだが。 サヨは美しい少女でトモも淡い恋心を抱いていたが、反面、彼女の死について、自分が直接の原因をつくってしまったのではないか、と怖れ悩みを抱えていた。 疑似家族のような三人だったが、白蟻駆除の仕事に訪れたトモと乙太郎の前に、亡くなったサヨの面影を感じさせる若い女性、智子が現れる。 智子は謎めいた女で、なぜか偏屈な老人の家に通っていた。智子のことが気になってしかたなかったトモは、彼女の秘密に少しずつ近づいていった。 ある夜、智子が通っていた老人の住居が火災に遭って、老人は死亡する。この時から、トモと智子、そして乙太郎の関係が変化していった。 偶然に乙太郎の秘密の行動を目撃し、智子からは胸に秘めていた秘密を聞かされ、そしてナオから姉のサヨの秘密を聞かされた、その度にトモは大きな衝撃を受ける。 人は自分で知らないうちに他人を傷つけているのかも知れない。自分がそうしてしまったのではないか、と気づいて愕然とすることもあるかも知れない。しかし、それを呑み込んだまま生きていくしかないかも知れない。 この作品は、そうした人の世の不条理と甘酸っぱい青春の恋心を重ね合わせながら、悲しくも研ぎ澄まされた刃物のように冷たい光を放っている。 この作品はトモが大人になって家庭を持つようになった時に、思いがけない救いを暗示して終わる。それは、事実ではなくて、トモが勘違いしただけだとも解釈することができる。 しかし、自分はこの作品には大きな余白があると思う。その余白に作者が描かなかったナオの行動を自分なりに補うことによって、トモと智子の救いと青春への決別を成就することができた。 タイトルの「球体の蛇」が意味するところはよくわからない。智子が好きだったスノードームと、「星の王子様」の冒頭に出てくる象を呑み込んだ大蛇の絵の話を重ね合わせて、あれこれ考えている。 | ||||
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そこまで暗くないですし、所謂胸糞悪いという感情も湧きませんでした。最後は結婚して子供もできてハッピーエンド。 | ||||
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道尾秀介さんが描く過去と現在が激しく交錯し虚実が入り乱れる一人の青年を巡る3人の女の人生の物語。「球体の蛇」には現実の蛇は出て来ませんが何度も壊されたスノードームの中でうごめいている印象が鮮烈ですね。暗くて切ないストーリーですが、でも読者を本格的に落ち込ませないのが道尾さんの良さでしょうね。主人公トモとサヨと智子とナオの愛の物語で序盤のトモが床下に忍び込む場面では乱歩の人間椅子を思い出しました。トモはこのままきっぱりとサヨと智子への執着を断ち切れるのでしょうか?智子を追って物語は続きそうな予感がしますね。 | ||||
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道尾さんの作品を何冊か読みましたが、 最も胸を打つような、心が掻き乱されるような作品でした | ||||
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内容は難しくなかったので、旅先の電車の中ですらすら読めました。 初めて著者の作品を読ませてもらいましたがとてもよかったです。 | ||||
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【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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スリリングな展開と、人物の心の動き。大小の別はさておき誰にでもありそうな葛藤。面白い。 | ||||
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大量のカマドウマに屈せずに、夜な夜な一人の女性の家の床下に忍び込む物語。 読んでいる間は没頭してしまうくらい面白いが、すぐに内容を忘れてしまいそうな作品。 読後に深い余韻は残りません。でも、上質な暇つぶしになりました。 | ||||
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最後まで良い意味で裏切られ続けるストーリーに興奮しました。人間が持つズルさや弱さが垣間見えて、良かったです。間違いなく筆者のベスト作品だと思います。 | ||||
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両親、特に父親から全く関心を受けない少年。その両親が離婚する事になった時、近所の幼馴染の父親が彼を引き取るという、とても奇妙な人間関係から物語は始まります。 橋塚家主人の乙太郎とナオと三人で生活をする友彦。橋塚家には妻逸子と長女サチがいたが数年前に亡くなっていた。その死因がとても残酷で、後々も残された者達を深く深く抉り続る…。 これ以上ないと思われるような因果関係と誤解と運命のいたずらにより翻弄されていく人々。友彦が想いを寄せる、死んだサチにどこか似た智子もその残酷な運命の歯車から逃れられない。 登場人物の全てに「人間の業」的なものがあり、それが最悪な形で結びつき、それぞれがとても悲劇的な運命に行きつきます。 衝撃の真実、そしてまたそれを覆す事実、さらにそれを… という具合で物語は二転三転四転…していきます。最後の最後まで飽きさせませんが、しかし最後の章は読み手にとっては余分かもしれません。そこは丸々無くても、ちょっとサービス精神旺盛に描きすぎ?と思ってしまいました。 結局「彼女」は生きていたのか?結局「彼女」は嘘をついたのか?? | ||||
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嘘や誤解により人の人生は左右される。主観的にその人にとっての真実は、現実とは異なる場合があり、それが悲劇や苦悩を生む。何が本当で何が誤解なのか最後まで分からない人生もありうる。この小説に登場人物もその様な運命に。外から客観的に見ていると思っていた世界が実は他から閉じ込められた世界だったりする、そんな人生をこの小説ではあるもので象徴している。その捉え方が非常にうまい作品に仕上がっている。 | ||||
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この本のテーマはタイトルに書いた通りだと思います。 もはや道尾節といっていいような、後味の悪さと美しさが混在する独特の世界観が 本作でも堪能できます。読みやすくい文体でサクサク読み終えされる点も良い。 読後になんともいえない爽快感と悲しみを覚えた。 | ||||
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やっぱりうまいですね。 一つの事件を通して、家族だけじゃなく それに関わったいろんな人に火傷の傷のように、 消えない痕が心に残ってしまう話。 みんなが忘れたいけど忘れては だめだと必死に生きていく姿が痛々しかった。 悲しみを丸ごと飲み込んでしまい 息をするのも辛くなる球体の蛇のように…。 そして最後まで真相が明らかにならないところがにくいです。 | ||||
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