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カンニング少女
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カンニング少女の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.56pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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この小説には二つの側面がある。青春小説という側面とコンゲーム小説という側面である。 まず青春小説として見ると、キャラクターの動きが予定調和に過ぎる。 ある意味で青春小説のお手本中のお手本…「お手本」という言い方はやや肯定的すぎるので、 テンプレート中のテンプレート、と言ってもいいかもしれない。読んでる最中にもう次の展開が予想出来てしまう。 本書は「青春」という概念の表面層だけを喰ったかのような小説なのだ。 「年少者向けの小説だしこんなもんでいいのかな…」と思いつつも、 やはりもっと優れた青春小説は世の中に数多く存在する。 もう一点、本書はあらすじで「コンゲーム」と銘打たれている(コンゲーム=心理戦)。ではこの側面から見るとどうか。 しかしこの点でも本書は失敗している…というより極めて安易な解決を行ってしまう。 主人公の友人がドラえもん的にカンニングツールを開発し、それによって問題は解決される。心理戦の要素はどこにもない。 例えばミステリー小説があったとして、そのトリックが現代科学を超えたSF的道具だった場合、 探偵は解決不能となってしまうし、読者も怒るだろう。 頭脳戦のキモとは、「普段自分たちが見慣れたものや思考を、その枠内で、しかしどれだけ有用に活用していけるか?」なのだ。 普段見慣れたモノが文脈・使い方次第でまったく別の様相を表してくる所が頭脳戦の面白さなのだ。 そこにいきなり「新しい道具」を持ち出してくる本書はコンゲーム小説とは言い難い。 なんというか全体として「やりたいことは分かるが、中身が伴っていない」と感じた。 | ||||
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コンゲームといううたい文句にひかれて購入しましたが、正直拍子抜けでした。 一言に纏めると、のびた君がドラえもんやジャイアンやできすぎ君の助けを借りてテストに挑むって感じです。 そして試験本番の英語テストの場面では33分探偵を思い浮かべました。 終盤は特に、無理だろ、それ、と突っ込みを入れても入れても、ページをめくる度に新たな突っ込みどころがあり、最後は疲れ果てました。 コンゲーム的要素を期待しての購入はお勧めできません。 ミステリーも期待しない方が無難かと思います。 ただ読みやすい文体と人間関係の描写には好感を覚えました。 次はもう少し説得力のある話を書いてくれればと思います。 | ||||
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