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交渉人・遠野麻衣子
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交渉人・遠野麻衣子の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.45pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全84件 61~80 4/5ページ
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石田警視正は豊富な知識と経験を駆使し、犯人の心に入り込んで事件を解決していく交渉人(ネゴシエーター)の第一人者。コシノは、病院に立てこもったコンビニ強盗三人組のリーダー。事件は、この二者のやりとりを軸に進んでいく。 ・プラス要素 登場人物の役割が、うまく設定されていた。警察内部の軋轢や医療現場の現状などが、登場人物の台詞や態度を通して描かれていた。 また、石田から交渉の基礎をたたきこまれた麻衣子と安藤警部補など交渉に詳しくない関係者のやりとりは、セオリー解説として状況の理解を助けてくれた。このセオリー解説を通して、読者はビジネスや日常でも使える交渉時の心理的戦術を知ることができる。相手の名前を呼ぶ、発言を否定しない、などはすぐに役立てられる技術だ。 ・マイナス要素 事件解決の糸口となった犯人の「ミス」は、読んでいてすぐに気づいてしまった。少しわざとらしすぎる配置だったように思う。また、石田とコシノのやりとりは、スムーズすぎて違和感を抱かずにはいられない。 どんでん返しの構造は、映画『スリーパーズ』(1996)を思い出した。 こうした点で、ストーリー自体に斬新さは感じられなかった。 | ||||
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著者が意図しているのが、「交渉」か別の「何か」という部分に疑問符がつく。 「交渉」を道具として「何か」に繋ぐ形になっていると思えるので、筋が通っておらず、このタイトルは反則だと感じた。 少なくない方たちがこの本を支持していることを考えると、まぁ「これもありなのだとは思える。」 テンポ自体は悪くはなく、サクサク読み進めた。 ただ、タイトルにもなっている「交渉」を描いた部分の講義めいたやりとりの描写が目障りに感じた。 それが分かりやすくてよい、という人もいるだろう。 悪くはなかったと思うが、手放しで絶賛するほどではない。 よっぽど読むものがなければどうぞ。といった感じ。 | ||||
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この小説は全部で4章(事件-交渉−追跡-真実)から構成されており、流れが起承転結のまんまとなっています。コンビニ強盗が病院に立てこもり、登場人物が揃う初めから、交渉人の石田警視正が犯人と交渉を行う中盤までは、一気に読めます。追跡の章で話の展開ががらりと変わり、最後の真実の章へと繋がるのですが、最終章の冒頭で真相がわかってしまいます。その後、100ページくらい過去からの経緯が語られ、それはそれで面白いのですが、前半部分はなんだったのかな〜と思いました。交渉人の話だと思って買ったのですが、期待を裏切られた気分です。途中まで読んで、そう言えば昔、椎名吉平が主演でドラマ化されていたのを思い出しました。 | ||||
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3人組のコンビニ強盗が逃げ場を失い、総合病院に逃げ込んで、患者と医師と看護師、約50人を人質に立てこもった。事件解決に向け、捜査の指揮を取るのは、プロの交渉人・石田警視正…。 犯人と警視正の交渉だけで、十分サスペンスは効いていて、それだけで娯楽作として十分面白い。文章もスピード感があって読みやすい。 だから、事件に隠れた真相があって、どんでん返しとなる結末は、正直言って余計なお世話。最後まで、人質事件を交渉人が解決する、という基本設定の中で書き通していたら、傑作になったかもしれないのに。 意外な真相というのも、舞台が病院であることを考えると、ああいう問題へ話が行くことは「想定内」で、あんまり意外でもない。 それに、こういう本の読者は、「社会派小説」なんか求めていないと思うのだが。 ああ、純粋な「サスペンス」が読みたい…。 | ||||
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ネゴシエイターの活躍を披瀝しているような展開が中盤まで続いて、小説としてはかなり甘いかもと思っていましたが、最後で予想を裏切ってくれました。プロの作家の力を見せて貰った思いです。しかし、真相を明かす後半が思いのほか早く来て、新味の無い倫理感を喚起させる説明は冗長に思えました。犯人の動機は頷けましたが、反論する主人公の説得は虚く、優秀なネゴシエーターが言うセリフであるとは思えません。落しどころをエンターテイメントに徹した方がより面白くなっていた気がします。 しかしながらじゅうぶん楽しめたのも事実。五十嵐先生の作品の中ではなかなか楽しめる方でした。 | ||||
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病院に立てこもった犯人グループとの緊迫したやり取りに、「これから先、どうなっちゃうんだろう?」ってワクワクしながら読んでいたら・・・思わず、はぁ?って言いたくなるような展開に正直がっかりしました。同時にそれまでのリズミカルなテンポもなくなってしまいました。 本屋にあった手書きのPOPを信じて買ったのに・・・「金かえせ〜〜〜!」って思ってしまいました。 | ||||
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逃亡したコンビニ強盗が夜中の病院に立てこもった。人質解放を目指して、犯人グループと交渉を行う警視庁特殊捜査班課長代理の ネゴシエイター石田。かつて石田の部下時代に交渉術のイロハを叩き込まれた麻衣子は、石田とのあらぬ不倫の疑いをかけられ本庁を追われ、 所轄署の経理課で単調な伝票処理に甘んじていた。麻衣子は石田の抜擢により、彼が現場に到着するまでの数時間、最初の交渉を かつて教えられた通りに行い成功させる。到着した石田によって、教科書通りの交渉術が展開され、少しずつ人質を解放した犯人グループは、 逃亡のため人質の身代金を要求する。逃亡した犯人グループたちを追跡する中、事件は人質の殺害という最悪の結果を招いてしまうが・・・。 この作品、まず主要登場人物に魅力が感じられないのが欠点です。麻衣子が現在の仕事や生活に楽しさを見出しておらず、 同僚の刑事に対しても温かみのない態度を取るツンケンした女にしか見えないし、石田への恋心も描ききれていません。 石田も中途半端に気障で、10歳年下の女性から見てどこに魅力があるのか理解できません。 また、肝心の事件に関する描写ですが、この作品の最大の売りである立てこもり犯と石田の交渉は、交渉術のケーススタディを 説明されているようで、ちょっと教科書的な説明くささが鼻につきます(ある理由から、敢えて教科書的に説明されているのですが)。 途中から犯人グループとは別の黒幕的人物の存在がほのめかされ、結末には多少の意外性があります。 ただ、最後に明かされる真犯人の動機には共感できませんでした。 これは作品中でも登場人物によって指摘されていますから、作者の意図的なものではあるのでしょう。 ただ、それを差し引いても、真犯人の動機はミステリにおいてもっとも重要なファクターですから、マイナスポイントといたしました。 総合評価としては、楽しみながら交渉術についての一般知識を得るためには手ごろな小説だと思います。 | ||||
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4章の「真実」が謎解きの部分にあたるわけだが…。 犯人が誰かは、話のほぼ真ん中くらいで想像がつく。 そこまでの流れや、登場人物の会話などはスムーズに読むことができた。 しかし、主人公(?)麻衣子の4章での発言が、 中学校によくいる優等生の学級委員みたいで、 正直言って4章を読むのは苦痛に近かった。 3章までは、手に汗を握る感じで読める。 | ||||
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おもしろかった。タイトルからもわかるとおり、本書の主人公はネゴシエイターである。コンビニ強盗をした若者三人組が逃亡の途中で病院に逃げ込み、患者や当直の医師や看護士を人質にとって立て篭もってしまう。警視庁警備部警護課特殊捜査班課長代理の石田警視正が交渉人として捜査の指揮をとる。犯人と石田警視正との交渉は一見スムーズに進行するかにみえたが、やはりそれでは話として盛り上がりに欠ける。ぼくはおそらく「ホワイトアウト」のような展開になるんじゃないかと予想していた。大方の予想は合っていたのだが、その真相部分がことのほか心に響いた。この作品は、完成度からいえば大甘の採点をしても65点くらいである。話の展開に違和感があるし、ところどころで各人のとる行動に頭を傾げてしまう部分も少なくない。説得力に欠けている場面や作られすぎの場面も多々ある。 しかし、本筋が一本ピーンと太く通っている分、そういう装飾的な部分の瑕疵は引っかかりはするが、気にもとめずに読み進めてしまう。そういった意味ではとても読みやすく、且つ先へ先へというページターナー的な技巧はたいしたものだと思う。 そして、ラストに待っているのが、あの真相なのだ。はっきりいって、ここでも違和感は目立つ。どうしても独立したパートとして浮き上がってしまっている。しかしそれでも、この部分の話は激しく胸を打つ。詳しく語れば味読の方にとってマナー違反になってしまうのでこれ以上は語れないが、ここで語られている事柄は充分誰の身にも起こりうることなのである。ぼくは激しく憤ってしまった。ともあれ、この本で描かれる交渉劇はなかなか読ませる。これならディーヴァーの「静寂の叫び」よりおもしろいんじゃないの? | ||||
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病院に銃を所持した3人が立てこもる。 人質は入院患者、医師、看護婦、タクシー運転手。 交渉の第一人者「石田警視正」が電話で犯人と交渉にあたります。 犯人との交渉が余りにも順調に進む事から、違和感を感じるのですが、それが何故なのかは後半部分で分ります。 臨場感とスピード感があり楽しく読み進めて行くことが出来るのですが、最後に判明する犯人の動機が説得力に欠けます。 | ||||
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最後が若干のややこしさはあったが、真犯人のどんでん返しやそれまでの話の進み方が面白く緊張感を持って読むことができた。小さくまとまることなく、豪快に読んで行った先には繊細なラスト・・・。最近ではあまり珍しくなくなったあの問題が・・・。新しさはなかったが、充分な読み応えはあった。 | ||||
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結末や全体の構成はまずまずですが、いかんせん細部がしょぼすぎる。 警察用語や医療用語1つとっても、ありえないものが多すぎる。 事情を説明しようとするために、登場人物にありえないせりふを言わせすぎです。 そんなこと警察官や医者は言わないでしょ・・・というような。 横山秀夫なんかの警察小説を読み慣れた人には、満足いかない作品だと思います。 逆に、読みやすくてテンポはいいです。 リカやフェイクのようにテンポの良さで押し切ってほしかったです。 | ||||
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数年前、テレビ朝日の2時間ドラマで見て以来、この小説の存在は(石田警視正役の椎名桔平が素敵すぎて)忘れられずにいました。 原作もとても、緊張感があり面白かったです。 主人公の安藤警部補が本部に登板する過程等、ちょっと無理があるのではと思う場面もあります。が、主人公の石田警視正への思いが最後までキーになっていることで、ストーリーに統一感が出ていて最後までどんどん読み進めることができます。 | ||||
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ネゴシエータという職業がある事を映画で知ったと思ったら、最近(2007/05)名古屋の事件で、実際に活躍されているのを知りました。犯人との会話が妙になれなれしいという印象を持ったのですが、本作品を読んで理解できました。 作品自体はどっかで読んだことのありそうな展開で余り印象に残っておりませんが、この女性警察官を使って次回作を期待します。 | ||||
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銃をもった立てこもり犯3人。 場所は病院。 人質は入院患者と夜勤の医師そして看護婦。 警視庁の石田警視正がネゴシエーターとして電話で交渉をしていく。 交渉をする石田警視正にたいして、2年研修をうけたことがある遠野警部と全く初めての品川警察署の安藤警部補を配して、 説明をするという形で 交渉術についての解説を織り込んであるために、スムースに読んでいくことができます。 意外な展開の小説でした。 | ||||
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交渉術で引っ張っていく話かと思ったが違いました。トリックはある映画とそっくりでした。犯人も最初の伏線で予想がついたけど、彼の職業、キャリアからいったらそれはありえないと思う。社会的に力を持っているのだから、別のやり方をとっているはずと思う。強引な設定でした。 | ||||
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楽しく一気読みできる。 なかでも「三章 追跡」のバイクをモニターで追うシーンは、スピード感にあふれ、読みながら前のめりになってしまいそう。予測のつかない展開にも、目を見張らずにはいられない。えっ!?えっ!?一体なにが起こってんの!?ものすごい緊迫感と臨場感。 筋の魅力だけでなく、人物の配置がとてもうまい。 クールだが温もりのある、できる上司に恋心を持つ若い女警部。冒頭、陳腐にしか思えない彼女の存在が、物語をうまく着地させるために、すごく効果的に使われている。彼女だからこそ、見抜けた真相。うまいな〜 コンビニ強盗のシーンは無駄な文章が多くて、緊迫感に欠ける気がする。あと最初の交渉のスムーズさはいくらなんでも違和感があると思うんだけど! | ||||
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主人公の石田警視正が見事な交渉術で、50人の人質をとって立てこもる犯人の感情をうまくコントロールし、事件解決に向かうのが読みどころ・・・と思っていると、後半思いもよらぬ展開に。もちろん、その部分の伏線も前半にきちんと張ってあり、違和感を感じながら読んでいた読者も、なるほどと思うに違いない。 ただ、なぜそうなるの?という部分で若干強引かな、という思いもなくはないが・・・。 手に汗握る展開とあっと驚く謎解きという一粒で二度美味しい小説で、読後感も悪くない。 大石直紀とか、松岡圭祐らのライトタッチのサスペンス小説がお好きな方なら、文句なくオススメです。 | ||||
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読みやすくスリリングな内容。 終盤でなんとなく結末が読めるのだが、細かい顛末までは全くの予想不可能。 「え?なんで?」の連続のノンストップサスペンス。 読み終わった後、純粋に「あーおもしろかった」と思える。 | ||||
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深夜のコンビニに押し入った3人組の強盗。非常線のしかれる中、彼らは総合病院に立てこもる。800人体制で、病院を取り囲む中、警視庁はFBI仕込みの交渉人を送り込み犯人グループとの交渉を開始する。序盤のコンビニ強盗から始まって、交渉開始、そして犯人の追跡までの流れはなかなか良い。多少、内容説明の教科書的な部分はあるにしても、緊迫感あるやりとりだとかは十分に引きつけられるものがある。素直な直球勝負の心理サスペンスと言った感じで面白かった。…が、最後のどんでん返しが何とも…。序章あたりに一応の伏線はあるのだが、その結論に至る伏線と言う意味では不足感が否めない。また、動機だとかに関しても唐突感が否めない。直球勝負だと思っていたら、実は変化球だった、というだけならまだしも、どうもそれが取ってつけた感じがして仕方が無い。「上手く出来過ぎている」とは言えるかもしれないけれども、素直に直球勝負であって欲しかった。 | ||||
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