安政五年の大脱走
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【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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定期的に読み返す作品です。五十嵐貴久さんの○○年の○○物は読後感がどれもすっきりしていて、爽やかです。 なんで直木賞を取っていないのか全く不思議な作家さん。映像化はよくされていますが。 これだけ読みやすくエンターテイメント性の高い作家さんは他にいないと思いますが。 時代小説は他に「相棒」があるでしょうか。一風変わったお話です。 いやいやそんな無茶な-!って突っ込みたくなる人もいるでしょうが、難しいことを考えず読み切ってしまえるので何度も読み返したくなります。 | ||||
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【ネタバレあり!?】 (2件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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最初にこの小説の欠点を書いておく。 私は歴史は好きな方だし、司馬遼太郎などの作品も読むので、違和感は感じなかったが、日本史が苦手という人には読みにくい作品かもしれない。 例えば、彦根藩・南津和野藩、それから佐幕派・攘夷派などとといった用語、歴史的背景など、そのような人達には解りづらいことだらけだと思う。 しかし、他の作者の作品にも負けない素晴らしい作品だと思う。 まず、内容についてだがネタバレしてしまうので突っ込んだことは言えないが、ただひとつ大脱走劇の結末に驚かされることだけは言っておく。 それよりもこれから読もうとしている人に覚えておいてほしいのは、この作品五十嵐貴久の信念が込められた作品だということだ。 それは、一言で言うと「金や力よりも大事なことがある」ということ。 これは『誘拐』や『パパママムスメの10日間』など他の作品を読んだときにも感じたことだけど、金や権力が物をいった江戸末期という時代を描いているだけに余計にそれが感じられた。 他の五十嵐貴久作品が好きな人には是非読んでほしい。 またこれが初めてという人には、他の作品もお勧めしたい。 | ||||
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痛快時代劇という言い方があるが、その実なかなか本当に痛快と思えるものはない。時代劇といっても生易しくはないのだ。その点本書は、かなりそれに近いものを達成しえたものだろうと思う。楽しい読書だった。 何とあの井伊直弼が、不遇だった若い頃がらみである姫に懸想、想いを遂げさせるべく腹心長野主膳が動いて、あり得ないような脱出困難な山上に、姫ともどもそも無辜なる郎党50余名を幽閉、この50名が誇りをかけて大脱走を試みるという話。奇想である。あとの展開はまさに安政のプロジェクトX。解説にもいうように映画の『大脱走』ほか、『パピヨン』とか『アルカトラズ』とか、不可能な脱出への挑戦、というのがモチーフになっている。 諸々の人物像も魅力的でかなり面白いが、あえて難を言えば、残念ながら終わりで画竜点睛を欠いた印象。この種の物語は結末が一番難しいわけで、もちろん趣向を凝らしてはあるのだが、途中までの迫力に比べてそれにふさわしい終わりを演出しきれなかったように感じた。 とはいえ十分水準以上。読んで損はないと思う。 | ||||
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