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安政五年の大脱走



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【この小説が収録されている参考書籍】
安政五年の大脱走
安政五年の大脱走 (幻冬舎文庫)

安政五年の大脱走の評価: 4.00/5点 レビュー 20件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全20件 1~20 1/1ページ
No.20:
(3pt)
【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[]  ネタバレを表示する

脱走の手段がこれか・・

全体を通して面白く一気読みしてしまいました。
時代物だからと固く考える必要はなく、気軽に読めるなかなかの娯楽でした。

それだけに紙面の大半を占めた「穴掘り隊」の皆さんの苦労が報われなかったり、豪傑風の武士が全然活躍しなかったり、なにより脱走手段が最後の方で初登場(私が伏線を見逃しているとも言えるがそりゃないよーと言いたい)と、
少しずつ惜しいように思いました。是非同じテイストの次回作も読みたいです。

蛇みたいにしつこい敵役はいい味出てました。
大老は実はいい人だろという期待ははかなく散りましたが、これもまた味であるか。
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No.19:
(5pt)

○○年の○○物に外れなし

定期的に読み返す作品です。五十嵐貴久さんの○○年の○○物は読後感がどれもすっきりしていて、爽やかです。
なんで直木賞を取っていないのか全く不思議な作家さん。映像化はよくされていますが。
これだけ読みやすくエンターテイメント性の高い作家さんは他にいないと思いますが。
時代小説は他に「相棒」があるでしょうか。一風変わったお話です。
いやいやそんな無茶な-!って突っ込みたくなる人もいるでしょうが、難しいことを考えず読み切ってしまえるので何度も読み返したくなります。
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No.18:
(3pt)
【ネタバレあり!?】 (2件の連絡あり)[]  ネタバレを表示する

執念は凄いと思うが

何をどう考えても30日での工事は無理だと思った。 更に、1人の手作業で人間一人持ち上げられる程のばるんも、そら無理だよ。 …みたいな。 話としては楽しんだが、↑に関しては全く「絵空事」と思って読みました。
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No.17:
(4pt)

五十嵐貴久の信念が込められている作品

最初にこの小説の欠点を書いておく。

 私は歴史は好きな方だし、司馬遼太郎などの作品も読むので、違和感は感じなかったが、日本史が苦手という人には読みにくい作品かもしれない。
 例えば、彦根藩・南津和野藩、それから佐幕派・攘夷派などとといった用語、歴史的背景など、そのような人達には解りづらいことだらけだと思う。
 しかし、他の作者の作品にも負けない素晴らしい作品だと思う。

 まず、内容についてだがネタバレしてしまうので突っ込んだことは言えないが、ただひとつ大脱走劇の結末に驚かされることだけは言っておく。
 それよりもこれから読もうとしている人に覚えておいてほしいのは、この作品五十嵐貴久の信念が込められた作品だということだ。

 それは、一言で言うと「金や力よりも大事なことがある」ということ。
 これは『誘拐』や『パパママムスメの10日間』など他の作品を読んだときにも感じたことだけど、金や権力が物をいった江戸末期という時代を描いているだけに余計にそれが感じられた。
 
 他の五十嵐貴久作品が好きな人には是非読んでほしい。
 またこれが初めてという人には、他の作品もお勧めしたい。
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No.16:
(4pt)

江戸時代版プロジェクトX

痛快時代劇という言い方があるが、その実なかなか本当に痛快と思えるものはない。時代劇といっても生易しくはないのだ。その点本書は、かなりそれに近いものを達成しえたものだろうと思う。楽しい読書だった。
 何とあの井伊直弼が、不遇だった若い頃がらみである姫に懸想、想いを遂げさせるべく腹心長野主膳が動いて、あり得ないような脱出困難な山上に、姫ともどもそも無辜なる郎党50余名を幽閉、この50名が誇りをかけて大脱走を試みるという話。奇想である。あとの展開はまさに安政のプロジェクトX。解説にもいうように映画の『大脱走』ほか、『パピヨン』とか『アルカトラズ』とか、不可能な脱出への挑戦、というのがモチーフになっている。
 諸々の人物像も魅力的でかなり面白いが、あえて難を言えば、残念ながら終わりで画竜点睛を欠いた印象。この種の物語は結末が一番難しいわけで、もちろん趣向を凝らしてはあるのだが、途中までの迫力に比べてそれにふさわしい終わりを演出しきれなかったように感じた。
 とはいえ十分水準以上。読んで損はないと思う。

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No.15:
(4pt)

異色な時代物としてはgood!

時代ものはその道の作家が書くことが多いので、ついつい敬遠しがちだけれど、
『リミット』や『FAKE』といった一級品の現代を舞台にした作品を得意とする
五十嵐貴久がどんな風に書くのか、興味があって読んでみた。
舞台は江戸の末期で、いわゆる安政の大獄で有名な井伊直弼や長野主膳といった
実在した登場人物が敵役として登場して、話の展開としてはちょっとファンタジーながらも
脇をしっかりと固めているように感じる。
内容としては若干、ちょっと伸びきってしまう感じも受けるが、それでも異色な作家が書く、
ちょっと変わった時代物、として読むには充分に面白いと思う。
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No.14:
(2pt)

無理がありすぎる

「大脱走」風時代小説とラストのどんでん返しのための設定に無理がありすぎると感じた。
伏線の張り方も中途半端でラストが生きてこない。
ただ○○○○○○を書きたいためとしか思えず最初からラストまで違和感を感じた。
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No.13:
(4pt)

読者が望んでいたのは・・・

器用な作家である。今まで『リカ』、『交渉人』、『Fake』と読んできたが
一作ごとに異なった題材を取り上げている。しかし、その器用さ故か、
作品をこねくり回してしまい、結果として、落ちに鋭さを欠く傾向があ
るのではないだろうか。本作でもその傾向が当てはまる。
敵味方のキャラクターは良く書けているし、スピード感のある展開で、
娯楽作としては充分楽しめる。ただ、かなり強引なストーリー展開や
舞台装置で、脱走劇を書きたかっただけでは無いかという気もする。
一ヶ月というタイムリミットがある中で、数々の障害を乗り越え脱出
を試みる南津和野藩士には感情移入できる。しかし、愚直に穴を
掘る南津和野藩士を応援していた分だけ、読者が望んでいたのは
「意外な結末」では無く「達成感」だったのでは無いだろうか。
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No.12:
(4pt)

なかなかいい線をいっている

この人の本にしては珍しく江戸時代末期が舞台となっている。当時、我が世の春を謳歌していた井伊直弼に意中の姫がおり、ところがどうしても自分の方を振り向いてくれないため、その姫が属する藩の藩士もろとも脱出がほとんど不可能とされる断崖絶壁の山頂に幽閉し、力ずくで自分の方を向かせようとするストーリー。それに対して、藩士たちはその山頂からの脱出を試みるのだが、その試行錯誤の過程をじっくりと書いている。時代設定は違えど、「フェイク」など他の小説とスピード感、展開は似ている。エンターテイメント系の小説としてはなかなかいい線をいっているのではないか。
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No.11:
(4pt)

ほぼ満点の娯楽時代小説だが…

 多少無理はあると思うが、よくできた設定で、井伊直弼と側近、南津和野藩の姫君と藩士たちの人物描写もうまい(設定が無理というより、冒頭に付けられた「俯瞰図」がわざとらしいんだと思う。図面なしで、読者の想像力に委ねるべきだったのでは?)。
 絶体絶命の状況から、1か月で脱出できるか、サスペンスもしっかり効いている。クライマックスの脱出方法も周到に伏線を張った見事なもので、娯楽作としては、ほぼ満点の出来だと思う。
 時代小説なので、隠された裏の真相があるかもしれない(設定自体が何かのトリックだとか)、というような余計な心配をせずに気楽に読めるのもいい。
 一作ごとに違う題材で読者を驚かせる才人、五十嵐貴久が時代小説にジャンルを広げた意欲作。しかも完成度が高くてさすがだと思う。時代小説専門の作家でも、なかなかここまで書けないだろう。
 ただ一点、非常に残念なのが、エピローグで「享年」の使い方を間違えていること。現代が舞台なら目くじら立てることもないが、時代小説だからなあ。
 しかも、カッコつけて決めようとしている箇所だけに…。
 歌舞伎役者が見得を切ったら、コケてしまったようなもので、読後感は爽やかさに「苦笑い」が混じってしまった。作品自体が面白いだけに本当に残念。
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No.10:
(5pt)

人間ドラマ

いわゆる歴史小説にのめり込いものを感じていたが、この作品は、一気に読みきった。ふりかえれば、これは歴史小説というよりは、人間ドラマ、まことにドラマティックな、ひとの心の動きの波を、実感させてくれる。筆者の幅の広さ、筆力の高さを実感した作品だ。
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No.9:
(5pt)

楽しめる娯楽小説

少年井伊直弼の大老井伊直弼への変容振りが実にリアルであるのに反し、結末が強烈に荒唐無稽である。この対比がすばらしく、どうも深い意味を感じてしまう。
桜庭敬吾と鮫島宗十郎、犬塚外記と長野主膳、これらの対照的な人格描写も魅力的だ。
ストーリーも面白い。484ページもあるのに一気によめる。
とても楽しめる作品だ。娯楽小説としておすすめである。
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No.8:
(3pt)

軽く楽しめる作品

作者について何の知識もなく、単にタイトルが面白そうだったので購入しましたが、それなりに楽しくあっという間に読めました。タイトルにもある通り、かの有名なスティーブ・マックイーンの映画を下敷きにしているのは明白ですが、ラストはちょっと違う味わいがあります。やや荒唐無稽に過ぎるきらいがありますが…。個人的には『黒鍬衆』の仲間意識と、おのれの職業に対する矜持にほろりとしました。
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No.7:
(5pt)

武士の誇り

井伊直弼といえば「安政の大獄」と「桜田門外の変」くらいしか思い浮かばないくらい歴史に疎い私…
そんな私でも一日で読み終わる程の面白さでした!
脱出不可能な断崖絶壁の山の上での監禁。ろくな食料も与えられず凍えるような寒さで入浴もできない。武器も奪われ武士の誇りさえも奪われた極限状態…こんな状態なら意気消沈するのが当たり前。
でも「武士たるものこんなコトで諦めはしない!!」と穴を掘り始めるんですねぇ。
井伊直弼に「爺」と呼ばれ慕われている犬塚外記が美雪姫にだんだんと惹かれていく過程がおもしろいですね。
一見つかみどころのない姫のようにも見えますが、実は頭の中はフル回転。ラストなんて只者じゃないオーラが漂ってます…。
読後感もスッキリ爽やかだし、とにかくオススメです。
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No.6:
(4pt)

素晴らしい。

 五十嵐氏の作品を読むのはこれで4作目なのですが、すべてジャンルが違い、しかもその全てが素晴らしい仕上がりなのに驚きます。 さて、この作品。読み進むうちにのめり込み、時を忘れてしまいます。後半の詰め(からくり)が少しわかりやすかったことを除けば、凄く楽しめる作品だと思います。 器用貧乏なところがある五十嵐氏。ジャンルを絞れは直木賞は楽勝であると、常々確信しております。
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No.5:
(4pt)

楽しめる作品

厳重な警戒。まわりは断崖絶壁。不可能と思われた脱出だが、藩士たちは知恵をしぼって試みる。満足な道具もなく、工夫に工夫を重ねながら彼らは挑む。そこには権力に屈することのない強い意思があった。奇想天外なラストには拍手。人の心を動かすのは、権力でもお金でもない。やはり人の心だと思う。それに気づかなかった井伊直弼は愚かだった。読後もさわやか♪楽しい作品だった。
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No.4:
(4pt)

エンタテインメント作品として

江戸幕府大老・井伊直弼によって、小藩の姫と藩士51名が、切り立った山頂の砦へ幽閉された。逃走までの期間は一ヶ月。藩士達は、決死の脱走を試みる。正直なところ、私はあまり日本史に明るくないこともあるのだけれども、井伊直弼のキャラクターだとかにちょっと戸惑った。名君として名高い井伊直弼が、これじゃまるでバカ殿だ(苦笑)。…というのはあるのだけれども、単純に「エンタテインメント作品」として考えれば、十分に面白い。タイトル、それに脱出の手段であるとかは、S・マックイーン主演の映画『大脱走』に影響されているのは間違い無いだろうが、幕末の日本という舞台、当時の武士達と言うキャラクター造形であるとかで、映画『大脱走』とは異なった味わいがある。こういうのもアリだろう。良いんじゃないだろうか。
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No.3:
(4pt)

「大脱走」といえば、ト○ネ○…痛快、痛快

ノーマークの著者、そして、これは間違いなくアタリじゃないか。まず、タイトルからして興味をそそられる。僕は「大脱走」ものに弱いのだ。「大脱走」とくれば、スティーブ・マックイーン、そうです、ト○ネ○堀りですね。ト○ネ○といえば、つい先日ビデオで観た「トンネル」も面白かった。あれも大脱走ものですよ。さて、物語は、井伊直弼の策略に遭った津和野藩士51名と美しい姫が、海から突き出た絶壁の山に幽閉され、そこから脱走を図ろうとする内容。安政五年という維新を目前にした時代背景もストーリーには生きてくるし、何よりも頑ななほどの「武士の威信」がかえって滑稽で痛快。“泥”くさいなかに、爽やかな明るさが漂うエンターテイメントに仕上がっている。おススメです。
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No.2:
(5pt)

面白かった!!

朝のテレビ番組でこの本が取り上げられていたので映画「脱走」ものの大ファンである私は買わずにはいられなくなりました。読んでいくうちに大脱走と同じではないかと思っていましたが結末はそんなバカな・・・でした。もう少し最後にスリリングさがあればなお良かったかも。是非映画化して欲しい。
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4344003233
No.1:
(4pt)

わくわくしながら読める。

とにかく面白い。映画『大脱走』を観ていれば、穴掘り名人のダニー(チャールズ・プロンソン)の場面などが思い出され、興が増そう。しかし観ていなくても、楽しめる。 敵、味方とも人物のキャラクターが立っている。ストーリーは泣かせどころもちゃんと心得たものだ。 難を言えば、最後の展開か。映画のような大逃走スペクタクルにして欲しかったとも思う。が、これここれで納得できよう。 逃走劇の方は、吉村昭の『桜田門外の変』に任せて。
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