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交渉人・遠野麻衣子
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交渉人・遠野麻衣子の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.45pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全84件 41~60 3/5ページ
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コンビニ強盗が夜中の病院に人質を抱えて立てこもる。そこに呼ばれた交渉人と呼ばれる警視庁のエリート石田。数々の 難事件を解決してきた彼は巧みに犯人グループと接触、身代金を用意し逃走用のバイクまで貸し与える。要は人質を 抱えて逃げ出したところを逮捕という手はずだった。しかし、犯人一緒に連れだされた看護師の女性は殺害され、 病院でも医師二人が惨殺される。何が間違ったのか。作品のほぼ8割のところまでは、ちょっと軽めの人質事件くらいの 感覚で読み続けていた読者は、人質が惨殺されてきたところくらいから、何か様相が異なることに気付く。そして、 石田の愛弟子である、遠野麻衣子がこの事件を解決していく。なかなか、凝ったプロットで読者をひきつけて行く筋運びだ。 結局は逃げ込んだ病院自身が犯人達の目的の場所であり、医療過誤で子供や身内を亡くした人間達の復讐劇が この作品のテーマとなる。そして大きな驚愕となるエンディング。面白かった。 | ||||
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久しぶりに「えー」と声に出してしまった。 それほど凄いドンデン返しというほどでもないとおもうけれど、『誘拐』よりはびっくりした。 犯人グループの真の動機には、驚きだったし、それ以上に同情というか、考えさせられるものがあった。 詳しく書きたいところだけど、内容に触れてしまうので詳しくはいわない。 ただひとつ読む人に解ってほしいのは、作中の事件が明日にでも起こってもおかしくないということだ。 そして、そのとき犯人の立場にあるのか、被害者の立場にあるのかは分からない。 これから本作を読もうと思っている人には、次にもしくはその前に、日向恩『ロード&ゴー』を勧める。 きっと深く理解することができるのではないかと思う。 | ||||
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個人読書履歴。一般文学通算372作品目の読書完。2011/07/06 | ||||
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スタンダードな立てこもりもので、交渉シーンはそれなりに面白いが 展開は予想の範疇を超えないものでサスペンス物を読むノリで楽しむ作品 やや厚い本だが文章に癖がないので気楽に読めるのがいい 中古なら買っても損はない程度の一冊 | ||||
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これは、米倉涼子さんのテレビや、踊る大捜査線のユースケサンタマリアさんの映画とは違う内容で、おそらくですが米倉さんやユースケさんのドラマの原本になった作品なのかも知れません。 物語では、病院に立てこもったコンビニ強盗たちと警察とのやり取りが描かれ、4章が「起承転結」という具合に構成されており、またテンポがよいので一気に読めてしまいますし、緊迫した様子が映像でみえるように伝わってきます。この文才はすごいものです。 また、サスペンスとしてもよくできていて、伏線もしっかりと描かれており、作者の問題意識も明確に描かれているため、社会派サスペンスが好きな人にはたまらない作品だと思いますし、休日に何か小説でも読もうかな、というような方にお勧めできる作品です。 以前、土曜ワイド劇場でも映像化され、その時は椎名桔平さん、永作博美さんが主人公だったそうです。DVDにもなっているようですが、このドラマは原作とは異なる設定やストーリーなっていたものの見ごたえがあったようです。 ここから先はネタバレですので、内容を知りたくない方は読まないでくださいね。 (以下、ネタバレ) 主人公は、石田警視正と遠野警部補。 交渉人ということで、犯人相手に話をしながら心理的に誘導していくのですが、「これはすごい交渉をしている」という印象はあまりないです。確かに、「相手を否定せず、なるべく多くの情報を引き出す」ということがうまくいっているように描いてますが、「こんなに簡単に言うかなぁ」というような気になります。ただ、交渉人という物語にしている以上、あまりモタモタしているのではつまらないので、やむを得ないだろうな、と思います。 第三章は、臨場感溢れ、しかもその展開が実にスピーディ。 ドキドキしながら読むことができました。そして第三章の終盤に至っては、「えぇ、そうなの?」というような展開があり、非常に盛り上がって第四章に突入します。 またまた意外な展開になるものの、第四章は明らかに他の章とは違う展開になっており、また交渉人というよりも別のテーマを取り扱っており、この事件の真相が明らかになっていきます。 しかしながら、そこまで完璧に近い展開をしてきた犯人の詰めの甘さには違和感があります。 気が抜けたということもあるかも知れません。とはいえ、第四章で訴えたいことを書ききるために詰めの完璧さを犠牲にしたというような印象があります。そこはもったいないような気がします。 だからでしょうか。WOWOWや土曜ワイド劇場で映像化したときには、原作と異なる壮絶な終わり方をさせたようです。内容はネットで調べられますが、これ以上ネタバレするのも何なので、ここではそれぞれの終わり方は割愛いたします。 ただ、作者は、自分の訴えたいことを効果的に伝えるために、それまでの3章を想定したと考えると、実に見事だと思います。ベストセラーになったことも理解できる作品でした。 | ||||
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内容には無理もあるけど話のアイデアはかなり面白い! | ||||
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犯行の動機がすごく自然に設定してあるし、 主人公への感情移入も無理なくできます。 交渉ドラマも楽しめるし、ぐいぐい読めます。 が、犯行のテクニックに多少無理さを感じます。そんなことやあんなことが本当にそんな人やあんな人にできるのかぁーーー? って違和感は多少あります。 が、それを差し引いてもおもしろいです。 後半で犯人の検討がつくとは思いますが、証拠となる「あれ?」っていう違和感が(推理の答えを読んで戻ってみると)いくつかあるので、それまでに読んでいて見つけられるか、推理好きの方は作者に挑戦するのも楽しいと思います。 ちなみに私は犯人のうち2人の検討はつきましたが、犯人検挙の証拠の発見は全滅、動機も最後までわかりませんでした。 作者にダマサレました(良い意味で、ですよ)。。。 | ||||
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「交渉人」というタイトルに惹かれて読みました。そのためにこのタイトルにしているのだと分かっていましたが。思ったとおり、交渉そのもののスリリングな展開が進んでいくものではなく、「交渉人」をしている人物についての話でした。しかも、「主」だと思われていた人が実はそうではなく、ストーリー的に「従」の存在だった人が実は重要なポジションにいた・・・という点がおもしろいと思いました。 | ||||
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ちなみに、遠野警部が感じた違和感は私も一瞬感じました。 誘拐事件をきっかけに物語が二転三転、四転五転する話です。 ただ、読み終わったときに、 渡哲也さんや永瀬正敏さんが出演している映画『誘拐』を思い出しました。 本作は、これにつきます。 現実味は低いかなーとも思いますが、うまく作られた話ですね。 犯人の包囲網脱出手段はGoodと思いますし。 テンポが良く面白い本と思いますが、 邦画の『誘拐』に似過ぎている印象なので既視感があり★3つ。 映画を見ていなければ最低★4つですね。 | ||||
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最初の方は、展開が大変面白くて、ハラハラドキドキしながら読んでいたのですが 途中の、とある部分で、妙な違和感を感じてしまい、それの正体を考えながら読んで しまった為に、その後がどうしても集中して読めませんでした。 そして、本当のことが解かった時の「ラストの驚愕!」がなかった為に、ますます ぐだぐだになってしまって、残念でした。 特に、犯罪の動機を延々と述べ続ける犯人の、「えー?まだ続くの?」と思うくらい にしつこい弁解が段々うっとうしく思えるくらいに長くて長くて・・・。 もう少し、コンパクトにまとめて欲しかったです。 五十嵐さんの「リカ」などは大好きなので。 | ||||
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お粗末な作品に出会ってしまった。。。作者の方には申し訳ないのですが、C級2時間ドラマ的内容に辟易。 なぜ、セリフが書けない作家に限って「交渉人」を描きたがるんでしょうか? 不思議。 『取ってつけたような』の連続。特にラスト/登場人物たちの心情吐露のセリフの 陳腐さと言ったら・・・もう読んでられない(と、言いつつ頑張って読んだ!)。 作者は本当にこのテーマを信念を持って書きたかったんでしょうか・・・。なんか「受けるかな」的に このテーマを選んで適当に調べて書いたとしか思えない。とにかく胸に迫りませんもん。 | ||||
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2チャンネルのミステリー板で紹介されていたので読んでみました。 読みやすい文体でリーダビリティも十分、どんどん先に読み進めます。次々と起こる新展開も面白く、プロットは秀逸、一気に最後まで読ませる筆力で楽しめました。 とは言いながら、実は、「真相」の章を読む前に、著者の張った伏線も細かな仕掛けも謎も全て解ってしまいました。それでも、面白く読めたのは、登場人物(主に2名)がとても魅力的に描かれているからでしょう。謎解きの面白さより小説としての出来が良かったと思います。 次回作「交渉人 遠野麻衣子・最後の事件」が楽しみです。 毎度ながら映像化するとしたら、遠野には眞鍋かほりさん、石田には藤木直人さん、かなぁ。いや、遠野は次回作も考え合わせると、常盤貴子がベストチョイスかな(高いけど・・・)。 | ||||
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多分、この本を読んだほとんどの人がまったく違うものを期待して読み始めたのだろうが、そのほとんど人が見事に期待を裏切られたことだろうと思う。いやあ、面白かった。特に第3章の追跡までは本当にスリリング。ほとんど会話だけで、描写をいれずに筋を追わせるテクニックとか、ぐいぐいとアクション映画さながらの追跡シーンを会話で思い描かせるテクニックとか、この作者の力量は凄いのひと言。 ほとんど脱帽に近いのだが、ただ、第4章の真実で明かされる、もっとも重要なはずの動機が甘いのが惜しい。気持ちはわかるが、その動機で大のおとながここまでやるか、という思いが残ってしまい、それまでの積み上げが台無しになってしまうのだ。それと、女主人公のキャラが女々しすぎる。最終章では特に、もっと凛々しい女であってほしかった。 技術的には満点に近いが、人の心の描写でやや減点というところか。なかなかその両方を兼ね備えた作品に出会うのは難しいのだが…。 | ||||
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交渉人の石田が登場し、後半の犯人の追跡劇まではテンポ良く読者を引き込んでくれるので面白いのは確か。 ただ、最後に犯人の真の目的が判明していくくだりが、個人的には唐突で、わざと重くドラマティックな流れにしようとしている感じがした。 であれば、背景にある問題をさりげなく伏線として盛り込んでいくべきだったろう。 話のテンポを重視したのだと思うが、結果的にはそれが、それまでの犯罪サスペンスとしての盛り上げをムダにしてしまった感が否めない。 | ||||
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’01年に『リカ』で「第2回ホラーサスペンス大賞」を受賞した五十嵐貴久の2作目の長編。 夜遅く、コンビニに押し入った3人組の強盗が病院に逃げ込み、入院患者、医師、看護師ら50人を人質に立てこもるという事件が発生した。警視庁は500人体制で周囲を固め、犯人との交渉を特殊捜査班に要請する。ここで登場するのが、FBIで研修を受け、これまでにも輝かしい実績を残している人質解放交渉と犯人逮捕のエキスパート、石田警視正だ。彼は、犯人たちの言うことにはいっさい逆らわず、すべて聞き入れ、愚痴や悩みさえ聞いていきながら、実は逆にコントロールするという高等技術を駆使しながら、順調に交渉を進めてゆく。そして、事件の解決も間近と思われたあたりから急転直下、予想もしなかった真相へとなだれ込んでゆく。 思えば石田警視正の「交渉」自体が、すべて驚愕の真実への伏線であり、トリックだったのである。 本書は、手に汗握る人質解放交渉プロセスの形をとっているが、警察内部の葛藤あり、タイムリミットあり、叙述ミステリーの仕掛けと意外な真相、そしてある種の告発小説の要素を含んだ感動の人間ドラマありと、面白要素がてんこ盛りの作品である。 | ||||
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前半のコンビニエンス強盗のシーンは長くて、 中だるみもあっていらないなと感じたが、 中盤から後半は驚きの連続で、 あっという間に読み終えてしまった。 画期的な作品だとは思ったが、 犯行の動機や犯人設定にやや無理があるかなと思い、 残念だけれども星3つとした。 | ||||
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主人公、遠野麻衣子の心情が丁寧に描かれ、 無理なく感情移入ができる。 途中、交渉人について説明っぽい台詞が鼻をつくものの、 登場人物の会話がとてもなめらかで心地よい。 犯人追跡にいたっては、 まるでドラマか映画を見ているようで手に汗握る。 それだけに、交渉人として着地しなかったラストがもったいない。 人質の扱われ方が描写された時点でおおよそのラストがつかめてしまった。 そして真相にたどり着くきっかけとなったあの一言は 遠野麻衣子でなくても気づいてしまうだろう・・・。 推理小説の「掟」も破ってしまっているしね。 でもドラマ化されたら、やはりそれなりにまとまって 見ごたえはあると思う。 及第点。 別の五十嵐作品を読んでみたくなった。 | ||||
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本作品はテレビドラマ化され、石田は椎名拮平、遠野は永作博美が演じていた。ドラマとは結末が違っていたので本も十分に楽しめた。印象に残ったのは、殺人者に対して遠野が毅然として態度を最後まで貫いていたこと。鋭い観察眼もさることながら、自分の信念を持ち、それを決して曲げないところに惹かれた。 | ||||
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交渉人という主人公設定を舞台に、人間の怨念を晴らす。 刑事ミステリーではない。 刑事ミステリーで読んでいくと、結末に驚かされる。 | ||||
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交渉人にスポットを当てたサスペンスだと思って買ったのですが、そこの期待は裏切られました。 交渉の描写はあるのですが、あまりに交渉がスムーズです。もっと心理的な描写があってもよいのではないのかなと思いました。 とはいえ導入部分・話のテンポはよく出来ており、すぐに読み終えることが出来ました。最後の結末に関しては色々と意見が分かれるところです。 推理小説や謎解きサスペンスが好きな方にはあまりお勧めできませんが、広く万人受けしそうな作品です。 | ||||
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