リアルワールド

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

リアルワールドの評価:

3.63/5点 レビュー 59件。 C ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.63pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全85件 21〜40 2/5ページ
No.65
(3pt)

好奇心の恐ろしさを考えさせられるという意味では一読の価値ある良い作品でした!

☆3、5
高校生女子の仲良しグループ4人組み。

その中の女子の隣家の、同い年の少年が母親を撲殺した!
彼が女子の携帯電話と自転車を盗んで逃亡したことから、4人の女子高生は事件に巻き込まれてしまう。
警察や大人たちに真実を話せず、個々に抱える悩みを逃亡少年に照らす彼女たち。
事件をイベントのように捉えて殺人犯と関われる事を楽しく思いつつ、逃亡に巻き込まれていく彼女たちの運命は?

以上、そんな内容のサスペンス作品で、高校の中のヒエラルキーで普通に属す4人の女子たちが秘密を抱えながら殺人犯と関わる事で変わっていったり、
危険を正しく認識出来ずに巻き込まれていく様が、恐ろしくもスリリングで楽しめました!
ただ終盤に関しては、桐野さんならもっとエグい毒があるのだろうと予想してたのに案外普通の展開だったのが残念……と思いましたが、出版が2003年と知り、その時代の作品なら充分エグいなぁと考え直した次第です。
普通の人たちが犯罪者にうっかり巻き込まれるケースも状況次第では有り得るので、好奇心の恐ろしさを考えさせられるという意味では一読の価値ある良い作品でした!
リアルワールド (集英社文庫(日本)) Amazon書評・レビュー: リアルワールド (集英社文庫(日本))より
408746010X
No.64
(3pt)

好奇心の恐ろしさを考えさせられるという意味では一読の価値ある良い作品でした!

☆3、5
高校生女子の仲良しグループ4人組み。

その中の女子の隣家の、同い年の少年が母親を撲殺した!
彼が女子の携帯電話と自転車を盗んで逃亡したことから、4人の女子高生は事件に巻き込まれてしまう。
警察や大人たちに真実を話せず、個々に抱える悩みを逃亡少年に照らす彼女たち。
事件をイベントのように捉えて殺人犯と関われる事を楽しく思いつつ、逃亡に巻き込まれていく彼女たちの運命は?

以上、そんな内容のサスペンス作品で、高校の中のヒエラルキーで普通に属す4人の女子たちが秘密を抱えながら殺人犯と関わる事で変わっていったり、
危険を正しく認識出来ずに巻き込まれていく様が、恐ろしくもスリリングで楽しめました!
ただ終盤に関しては、桐野さんならもっとエグい毒があるのだろうと予想してたのに案外普通の展開だったのが残念……と思いましたが、出版が2003年と知り、その時代の作品なら充分エグいなぁと考え直した次第です。
普通の人たちが犯罪者にうっかり巻き込まれるケースも状況次第では有り得るので、好奇心の恐ろしさを考えさせられるという意味では一読の価値ある良い作品でした!
リアルワールド Amazon書評・レビュー: リアルワールドより
4087746194
No.63
(5pt)

子ども側と社会側の二つのリアルワールド

都会でまさに女子高生をやってた自分としては共感できるポイントがたくさんあった。自分自身はここに出てくる女子高生たちほど繊細ではなかったので、感じるものの大小はあれども、それは大小の違いとか、自覚してるかどうかの違いはあれども、こんなものではないかと思ってしまう。

大人なのに大人(人間?)のエゴを大人のエゴとして描けてしまうあたりに桐野氏の凄さを感じる。どんな女子高生だったのだろうと思わざるを得ない。前半はそんな子ども・若者側のリアルが繊細に描かれている。(ボリュームが少ないため、いつもの桐野氏よりは繊細じゃないかも)

そして子どもなりのその大人のエゴや社会への反発に共感するも、その先に待ち受けてるきびしい現実、今度は大人世界、すなわち、社会のリアルにぶつかる。
この二つの交差する、だけど、両方とも真実な、二つの現実世界。それに「リアルワールド」というタイトルの意図も感じた(違うかもだけど)。途中から昔を思い出しながら、主人公たちに共感し、いつの間に応援者側に回ってた自分にはとても残酷なものだった。

そんなふわふわとした夢や、どこかにあるかもしれない希望は見せず、現実だけを突きつけてくる桐野氏の一貫性がますます気に入り、また新しい本を読みたいと思ってしまう。ここでいう現実は、わたしは絶望とイコールといいたいわけではない。ものごとには、希望だけではなくリスク、闇といった両面性があり、フワフワとしていないという意味での現実だ。

桐野氏の作品は全体的に男性には共感しづらい本なのではないかと思うけど、その中ではまだ男性でも理解しやすい方ではないかと思う。
なぜなら男女の感受性の違いと、大人と子どもの感受性の違いが入り混じっており、高校生をテーマにしていることもあって後者により焦点をあてたる気がするからだ。
グロテスクの方は同じ若者の話でも、かなり女子的な繊細さが描かれてるので、男性からみたら「うそでしょ?」「めんどくさい」ってなる気がする。
リアルワールド Amazon書評・レビュー: リアルワールドより
4087746194
No.62
(5pt)

子ども側と社会側の二つのリアルワールド

都会でまさに女子高生をやってた自分としては共感できるポイントがたくさんあった。自分自身はここに出てくる女子高生たちほど繊細ではなかったので、感じるものの大小はあれども、それは大小の違いとか、自覚してるかどうかの違いはあれども、こんなものではないかと思ってしまう。

大人なのに大人(人間?)のエゴを大人のエゴとして描けてしまうあたりに桐野氏の凄さを感じる。どんな女子高生だったのだろうと思わざるを得ない。前半はそんな子ども・若者側のリアルが繊細に描かれている。(ボリュームが少ないため、いつもの桐野氏よりは繊細じゃないかも)

そして子どもなりのその大人のエゴや社会への反発に共感するも、その先に待ち受けてるきびしい現実、今度は大人世界、すなわち、社会のリアルにぶつかる。
この二つの交差する、だけど、両方とも真実な、二つの現実世界。それに「リアルワールド」というタイトルの意図も感じた(違うかもだけど)。途中から昔を思い出しながら、主人公たちに共感し、いつの間に応援者側に回ってた自分にはとても残酷なものだった。

そんなふわふわとした夢や、どこかにあるかもしれない希望は見せず、現実だけを突きつけてくる桐野氏の一貫性がますます気に入り、また新しい本を読みたいと思ってしまう。ここでいう現実は、わたしは絶望とイコールといいたいわけではない。ものごとには、希望だけではなくリスク、闇といった両面性があり、フワフワとしていないという意味での現実だ。

桐野氏の作品は全体的に男性には共感しづらい本なのではないかと思うけど、その中ではまだ男性でも理解しやすい方ではないかと思う。
なぜなら男女の感受性の違いと、大人と子どもの感受性の違いが入り混じっており、高校生をテーマにしていることもあって後者により焦点をあてたる気がするからだ。
グロテスクの方は同じ若者の話でも、かなり女子的な繊細さが描かれてるので、男性からみたら「うそでしょ?」「めんどくさい」ってなる気がする。
リアルワールド (集英社文庫(日本)) Amazon書評・レビュー: リアルワールド (集英社文庫(日本))より
408746010X
No.61
(4pt)

桐野が描く「リアルワールド」の恐ろしさ

4人の「普通の」女子高生。その一人「ホリニンナ」の隣に住む高校生が母親を殺害して逃走する。たまたま、そのホリニンナの
携帯を拾ったその高校生は、ホリニンナだけでなく、携帯に登録された他の3人の女子高生、「ユウザン」「テラウチ」「キラリン」に
接触する。それぞれ、「リアルワールド」を持ったその3人は一種のゲーム感覚でその犯人との接触を楽しむ。もともと、この
4人にとって一種の英雄的存在とも一時期思えたこの高校生「ミミズ」も、キラリンとの接触により見せてくる極めて浅薄な
考え方と行動パターン。挙句の果てはミミズとキラリンはタクシー強盗を働き、キラリンは事故死、ミミズも大怪我を負う。さらに、二人の
居所を警察にチクった、テラウチも自殺してしまう。現代の高校生がもつ危うさと浅薄さ、それがリアルワールドなら、一体、今の
日本はどうなってしまったのだろう。それぞれの4人の女子高生とミミズがリアルワールドを持つ人生経験が語られるが、
果たして、これぐらいの経験でこのようなリアルワールドの閉じこもってしまうものか。恐い世界になってきたと嘆くのは
やはり年齢を食ってきたせいか。
リアルワールド Amazon書評・レビュー: リアルワールドより
4087746194
No.60
(4pt)

桐野が描く「リアルワールド」の恐ろしさ

4人の「普通の」女子高生。その一人「ホリニンナ」の隣に住む高校生が母親を殺害して逃走する。たまたま、そのホリニンナの
携帯を拾ったその高校生は、ホリニンナだけでなく、携帯に登録された他の3人の女子高生、「ユウザン」「テラウチ」「キラリン」に
接触する。それぞれ、「リアルワールド」を持ったその3人は一種のゲーム感覚でその犯人との接触を楽しむ。もともと、この
4人にとって一種の英雄的存在とも一時期思えたこの高校生「ミミズ」も、キラリンとの接触により見せてくる極めて浅薄な
考え方と行動パターン。挙句の果てはミミズとキラリンはタクシー強盗を働き、キラリンは事故死、ミミズも大怪我を負う。さらに、二人の
居所を警察にチクった、テラウチも自殺してしまう。現代の高校生がもつ危うさと浅薄さ、それがリアルワールドなら、一体、今の
日本はどうなってしまったのだろう。それぞれの4人の女子高生とミミズがリアルワールドを持つ人生経験が語られるが、
果たして、これぐらいの経験でこのようなリアルワールドの閉じこもってしまうものか。恐い世界になってきたと嘆くのは
やはり年齢を食ってきたせいか。
リアルワールド (集英社文庫(日本)) Amazon書評・レビュー: リアルワールド (集英社文庫(日本))より
408746010X
No.59
(5pt)

これぞ究極のファインプレイ!

よくぞまあ一人称のオムニバスで
ここまで完全無欠の構成を組めたものです。

しかもこれが連載小説だったと知って驚愕!
奇跡の結晶体です。

私が思春期の頃に読み、
とっくに社会人となった2012年現在に読み、
しかし何も色褪せていない!

10年ほど経った現在でも、この若者感覚が普遍的なのが恐ろしい(半世紀経ったらわかりませんが……)。

桐野夏生さんは、<他人に成りきれる作家>。賞賛に値します。
これぞ小説家が小説家たる真髄!

他には、「これは失敗か……」と思う作品がちらほらな作家さんですが、
「リアルワールド」だけ(OUTも)は、歴史的名著と言っていいと思います。
リアルワールド Amazon書評・レビュー: リアルワールドより
4087746194
No.58
(5pt)

これぞ究極のファインプレイ!

よくぞまあ一人称のオムニバスで
ここまで完全無欠の構成を組めたものです。

しかもこれが連載小説だったと知って驚愕!
奇跡の結晶体です。

私が思春期の頃に読み、
とっくに社会人となった2012年現在に読み、
しかし何も色褪せていない!

10年ほど経った現在でも、この若者感覚が普遍的なのが恐ろしい(半世紀経ったらわかりませんが……)。

桐野夏生さんは、<他人に成りきれる作家>。賞賛に値します。
これぞ小説家が小説家たる真髄!

他には、「これは失敗か……」と思う作品がちらほらな作家さんですが、
「リアルワールド」だけ(OUTも)は、歴史的名著と言っていいと思います。
リアルワールド (集英社文庫(日本)) Amazon書評・レビュー: リアルワールド (集英社文庫(日本))より
408746010X
No.57
(4pt)

春樹村上との対比論

ワタシはこの小説でまたも毒舌罵倒描写にシビレ顔が底意地悪くニヤける事数十回。
カフェにての読書。漫画本ならまだしも、活字本でワタシが一人ニヤケていたら、周りの人々には不気味に映るのかな?
しかし、漫画でなく、ただのどこにでもある日常の活字でここまでそんな表情にさせる桐野節、あっぱれ。

しかし4名の基本的ベースの登場人物の複雑な関係小説。

ワタシはミミズの妄想世界のあの章が一番脳裏に焼き付く。

しかし、タイトルに書いた、村上春樹との対比。

何かある。

ワタシは頭が悪いから何かわからない。

昔のボクシングで、鬼塚と辰吉との陰と陽。

しかし今現在、よくよくみると対極にみえて実は互いにとても似ている。とワタシは最近思いました。

だから、この村上春樹と桐野夏生のワタシは対極とみているが、実はとても似ている・・・と。

それが何なのかは、まだわかりません。

明日ふとわかるかもしれないし、何十年後、ふと思うかも。。。

それともこれは勘違い???

ようわからん。今は・・・
リアルワールド Amazon書評・レビュー: リアルワールドより
4087746194
No.56
(4pt)

春樹村上との対比論

ワタシはこの小説でまたも毒舌罵倒描写にシビレ顔が底意地悪くニヤける事数十回。
カフェにての読書。漫画本ならまだしも、活字本でワタシが一人ニヤケていたら、周りの人々には不気味に映るのかな?
しかし、漫画でなく、ただのどこにでもある日常の活字でここまでそんな表情にさせる桐野節、あっぱれ。

しかし4名の基本的ベースの登場人物の複雑な関係小説。

ワタシはミミズの妄想世界のあの章が一番脳裏に焼き付く。

しかし、タイトルに書いた、村上春樹との対比。

何かある。

ワタシは頭が悪いから何かわからない。

昔のボクシングで、鬼塚と辰吉との陰と陽。

しかし今現在、よくよくみると対極にみえて実は互いにとても似ている。とワタシは最近思いました。

だから、この村上春樹と桐野夏生のワタシは対極とみているが、実はとても似ている・・・と。

それが何なのかは、まだわかりません。

明日ふとわかるかもしれないし、何十年後、ふと思うかも。。。

それともこれは勘違い???

ようわからん。今は・・・
リアルワールド (集英社文庫(日本)) Amazon書評・レビュー: リアルワールド (集英社文庫(日本))より
408746010X
No.55
(5pt)

桐野夏生らしい作品です

高3の夏休みに受験ノイローゼで親を殺してしまった男子高校生と、クラスメートの女子4人の物語です。
女子4人の視点を中心に語られていますが、それぞれドライで無関心であったり事件の重大性に比して真剣味の欠ける反応だったりと、普通の若者らしいのか異常なのか、全体的にはそういう犯罪をしてしまった少年を小馬鹿にしていて2ちゃんねる世代らしいとは思います。

桐野夏生は子供の気持ち悪さを描くのが上手いですね。
女子は各々が曲者で、頭が良いのに馬鹿のフリをしていたり真面目そうで乱れていたり隠し事をしていたりと色々な葛藤を抱えつつもある意味では相当に達観しててまた高校3年生という微妙な世代の置かれている歪なリアリティを考えさせられます。少しでも油断すれば大人社会は容易に彼女らを毒牙にかける。だから受け流していくしかないのです。

一方そのリアリティを受け流す器量の無かった少年は社会の敵になって孤独な戦争ごっこを始める訳ですが、中2病にとりつかれてしまった犯行スタイルが実に痛々しい。これもありふれた無意味な少年犯罪なのでしょうか。何かに取り憑かれてしまった少年。それを冷ややかに傍観する女子たち。
それぞれが自分のリアルワールドを抱えています。
リアルワールド Amazon書評・レビュー: リアルワールドより
4087746194
No.54
(5pt)

桐野夏生らしい作品です

高3の夏休みに受験ノイローゼで親を殺してしまった男子高校生と、クラスメートの女子4人の物語です。
女子4人の視点を中心に語られていますが、それぞれドライで無関心であったり事件の重大性に比して真剣味の欠ける反応だったりと、普通の若者らしいのか異常なのか、全体的にはそういう犯罪をしてしまった少年を小馬鹿にしていて2ちゃんねる世代らしいとは思います。

桐野夏生は子供の気持ち悪さを描くのが上手いですね。
女子は各々が曲者で、頭が良いのに馬鹿のフリをしていたり真面目そうで乱れていたり隠し事をしていたりと色々な葛藤を抱えつつもある意味では相当に達観しててまた高校3年生という微妙な世代の置かれている歪なリアリティを考えさせられます。少しでも油断すれば大人社会は容易に彼女らを毒牙にかける。だから受け流していくしかないのです。

一方そのリアリティを受け流す器量の無かった少年は社会の敵になって孤独な戦争ごっこを始める訳ですが、中2病にとりつかれてしまった犯行スタイルが実に痛々しい。これもありふれた無意味な少年犯罪なのでしょうか。何かに取り憑かれてしまった少年。それを冷ややかに傍観する女子たち。
それぞれが自分のリアルワールドを抱えています。
リアルワールド (集英社文庫(日本)) Amazon書評・レビュー: リアルワールド (集英社文庫(日本))より
408746010X
No.53
(5pt)

思春期特有の青臭い感情

自分が女子高生だった頃に考えていたことがそのまま文章になっているようで、
初めて読んだときは呆然としました。

これを書いたとき桐野夏生は50歳前後だったはずなのに、
なぜこんなにも現代の女子高生の気持ちがわかるんだろうと不思議でならなかった。
これが小説家の想像力か…。

それに比べて当時芥川賞を受賞した『蹴りたい背中』と『蛇にピアス』には、女子高生のリアリティが1ミリも感じられなかった。
おじさん達の求める女子高生像を「こういうのが見たいんでしょ?」と演じてみせているかんじ。
あれ全然違いますから、勘違いして喜ばないでくださいね、おじさん達。

やっぱり桐野夏生は本物の小説家。
一生ついてきます。
リアルワールド Amazon書評・レビュー: リアルワールドより
4087746194
No.52
(5pt)

思春期特有の青臭い感情

自分が女子高生だった頃に考えていたことがそのまま文章になっているようで、
初めて読んだときは呆然としました。

これを書いたとき桐野夏生は50歳前後だったはずなのに、
なぜこんなにも現代の女子高生の気持ちがわかるんだろうと不思議でならなかった。
これが小説家の想像力か…。

それに比べて当時芥川賞を受賞した『蹴りたい背中』と『蛇にピアス』には、女子高生のリアリティが1ミリも感じられなかった。
おじさん達の求める女子高生像を「こういうのが見たいんでしょ?」と演じてみせているかんじ。
あれ全然違いますから、勘違いして喜ばないでくださいね、おじさん達。

やっぱり桐野夏生は本物の小説家。
一生ついてきます。
リアルワールド (集英社文庫(日本)) Amazon書評・レビュー: リアルワールド (集英社文庫(日本))より
408746010X
No.51
(3pt)

これこそが女子高生の真実だ。

直木賞作家、桐野夏生が描く女子高生小説。

自らを「ホリニンナ」と称する山中十四子は、母親を殺害して逃げ出した隣の家の少年「ミミズ」とひょんなことから携帯で連絡を取り合うことになる。やがて、ホリニンナと仲のよかったテラウチ、ユウザン、キラリンもこの関係に加わり、図らずも少女たちはミミズの逃亡を助けることになるのだが……。

登場人物それぞれの一人称で「事実」に迫る、という桐野夏生得意の手法が光っている作品です。
よくわかっているようで、じつはよく知らないという女子高生同士の友だち関係、それはじつは女子高生に限ったことではありません。
友だちがどういう奴かなんて、所詮は思い込みでしか知らないわけで、それを突きつけてくるところに、この作家の凄みというか醍醐味があるんだろうなぁと感じます。

また、青春小説と捉えられなくもないところも面白いと思いました。事件自体は身近にはあり得ないことかもしれいけれど、ここで描かれているような思いは、たぶん、この頃の年代には当たり前のことなんだと思います。

女子高生好きなおっさんは目を覚ますためにも読まなきゃだめです。
リアルワールド Amazon書評・レビュー: リアルワールドより
4087746194
No.50
(3pt)

これこそが女子高生の真実だ。

直木賞作家、桐野夏生が描く女子高生小説。

自らを「ホリニンナ」と称する山中十四子は、母親を殺害して逃げ出した隣の家の少年「ミミズ」とひょんなことから携帯で連絡を取り合うことになる。やがて、ホリニンナと仲のよかったテラウチ、ユウザン、キラリンもこの関係に加わり、図らずも少女たちはミミズの逃亡を助けることになるのだが……。

登場人物それぞれの一人称で「事実」に迫る、という桐野夏生得意の手法が光っている作品です。
よくわかっているようで、じつはよく知らないという女子高生同士の友だち関係、それはじつは女子高生に限ったことではありません。
友だちがどういう奴かなんて、所詮は思い込みでしか知らないわけで、それを突きつけてくるところに、この作家の凄みというか醍醐味があるんだろうなぁと感じます。

また、青春小説と捉えられなくもないところも面白いと思いました。事件自体は身近にはあり得ないことかもしれいけれど、ここで描かれているような思いは、たぶん、この頃の年代には当たり前のことなんだと思います。

女子高生好きなおっさんは目を覚ますためにも読まなきゃだめです。
リアルワールド (集英社文庫(日本)) Amazon書評・レビュー: リアルワールド (集英社文庫(日本))より
408746010X
No.49
(3pt)

身に覚えのある感情

夏休みのある日、隣家の同い年の少年が母親を撲殺した。その”母親殺し”に関わるにつれて、高校生4人組のそれなりに平和で安定していた関係はかき乱される。そして、次々と仮面が剥がれてゆく。章ごとに視点が変わる一人称の物語。まあ、ストーリーは可もなく不可もなく。高校生のときの「こいつらなにもわかってない」という苛立や、人を見下して自分の世界を確立している感じがよく出ていると思った。割と若い世代が読むと、共感できる部分が多いと思う。物語全体というよりも、細部にちょっと響くものがありました。
リアルワールド Amazon書評・レビュー: リアルワールドより
4087746194
No.48
(3pt)

理解できないのは自分が年を重ねたからなのか。

桐野さんの著書は人の心の醜いところを、気持ちの良いくらい鮮やかに描いてくれていて、特に「OUT」「グロテスク」は醜くも華々しく美しい強烈な作品で、作品からほとばしるエネルギーに読後しばらく打ちのめされてしまった。しかし、この「リアルワールド」については、テイストは桐野さんの世界が全開でエネルギーを感じたが、登場人物の心理が全くといっていいほど理解できなかった。登場人物の高校生たちのふわふわと浮かんだ心模様が、そのまま着地せずにどっかに飛んでいったまま読了してしまったようで、しっかりと感じることができなかった。これは即ち、もはや自分がおじさんになってしまったということなのか。
リアルワールド Amazon書評・レビュー: リアルワールドより
4087746194
No.47
(3pt)

身に覚えのある感情

夏休みのある日、隣家の同い年の少年が母親を撲殺した。その”母親殺し”に関わるにつれて、高校生4人組のそれなりに平和で安定していた関係はかき乱される。そして、次々と仮面が剥がれてゆく。章ごとに視点が変わる一人称の物語。まあ、ストーリーは可もなく不可もなく。高校生のときの「こいつらなにもわかってない」という苛立や、人を見下して自分の世界を確立している感じがよく出ていると思った。割と若い世代が読むと、共感できる部分が多いと思う。物語全体というよりも、細部にちょっと響くものがありました。
リアルワールド (集英社文庫(日本)) Amazon書評・レビュー: リアルワールド (集英社文庫(日本))より
408746010X
No.46
(3pt)

理解できないのは自分が年を重ねたからなのか。

桐野さんの著書は人の心の醜いところを、気持ちの良いくらい鮮やかに描いてくれていて、特に「OUT」「グロテスク」は醜くも華々しく美しい強烈な作品で、作品からほとばしるエネルギーに読後しばらく打ちのめされてしまった。しかし、この「リアルワールド」については、テイストは桐野さんの世界が全開でエネルギーを感じたが、登場人物の心理が全くといっていいほど理解できなかった。登場人物の高校生たちのふわふわと浮かんだ心模様が、そのまま着地せずにどっかに飛んでいったまま読了してしまったようで、しっかりと感じることができなかった。これは即ち、もはや自分がおじさんになってしまったということなのか。
リアルワールド (集英社文庫(日本)) Amazon書評・レビュー: リアルワールド (集英社文庫(日本))より
408746010X