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新世界より
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【この小説が収録されている参考書籍】
新世界よりの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.97pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全364件 281~300 15/19ページ
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貴志祐介作品は「黒い家」「天使の囀り」を読んで以来久々。貴志作品は小説と分かっていながらもこちらが 精神的に追い詰められる怖さがあります。 今回もいきなり「外界と町を隔てる“八丁標(はっちょうじめ)”」「八丁標とは外から流れてきた悪いものが 町に侵入してこないようにしている注連縄」「八丁標の中は、強力な結界が張られているから安全だが、一歩外に 出たら、もう誰の呪力も守ってくれない」と何やら得体の知れない恐怖を感じる記述が出てきます。 さらに冒頭に出てくる「悪鬼の話」「業魔の話」を読んだ段階では、この先に何やら怖ろしい展開が待っている。 怖い、でも早く読み進めたいという欲求に駆られてしまいました。 単行本で上下2巻、文庫本で上中下3巻の長編ですが、謎が多い出だしから、様々な出来事を通し一つ一つ その驚くべき事実が明らかになっていくので、思った以上にスイスイと読み進めることが出来、決して長さは 感じません。個人的にはもっと深く掘り下げて、分量的には1.5倍か2倍くらい長い小説になっても構わないくらい の壮大な話です。逆にあっけない感じがしてしまうほどでした。 奇妙な動物や現実世界ではありえないシーンが多く出てくるので、それを自分の頭の中で映像化しながら読む 楽しみがあります。ただ相変わらずグロい描写も多いので、個人的には映画になったら観たくないですね。 バケネズミが多くの場面で重要な役割を果たします。人間よりもこのバケネズミの方がより人間らしいなという 印象を持って読んでいましたが、最後まで読んでなぜそう感じたかも分かりました。ただのSFファンタジーでは ない奥深さを感じる作品といえます。 | ||||
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貴志祐介の久しぶりの傑作でしょう!いろいろなジャンルの小説が一冊に(上中下だから三冊ですかね?)詰まった読み応えあるものでした。 | ||||
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上・中・下を合計すると1500頁なのでかなり長いです。そのため、 上巻を本屋でパラパラとめくっても、本作の面白さはわからないと 思います。 現代の科学文明がほぼ滅んだ未来の日本を舞台に、超能力を使え る人々の村に育つ少年・少女が主人公の物語です。これに更に言葉 を話せるネズミのような動物等が絡んで来ます。 ケレン味たっぷりのプロットですが、更に細かな笑い所もちりば められており、偉大なB級作品に仕上がっています。 なぜB級なのかというと、色々な要素を詰め込みすぎて消化し切 れていない、それに加えて冗長な部分がかなりある、本来は敢えて 書ききらないような部分をきっちり書いているため作品に余韻が無 い、からです。 否定的に書いてしまいましたが、本作は上記のような欠点はある もの、とても面白い小説ですので一読をお勧めします。まとめて買っ てしまうより、上巻だけ図書館で借りてみて、合えば残りを買うの が一番良いと思います。 なお、本作を読んで登場動物のバケネズミが気になった方は、以 下の作品も読んでみることをお勧めします。 家畜人ヤプー〈第1巻〉 (幻冬舎アウトロー文庫)。 | ||||
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基本的には一つの町とせいぜいその周辺で話が進んでいくので、 スケールが大きいとは言えないような気もするのですが、 綿密に練られた生態系や歴史のディテール、バケネズミや機械にまで人間臭さを与えた描写などは、 壮大な世界観に惹きこまれるには十分すぎるものでした。 罪悪を事前に摘み取るという考え方、悪鬼や業魔の与えた影響を実際に感じて尚、 この世界を変えていかなければならないという決意は、偽善的ですがとても人間らしいと感じます。 一つ欠点と言うか残念な点を挙げると、これが主人公・早季の手記という形で描かれており、 序盤に覚の存在も明らかになることから、この二人は死なないという前提が出来上がってしまっていることです。 これがクライマックスでの緊張感をやや鈍らせてしまった要因でしょう。 そして他の方も挙げられていますが、余りにあっさりしていると感じられた真理亜のその後というのも、 早季の手記である以上、描きようが無かったのだと推察されます。 無理にこういった形にしなければ、もっと物語に広がりを持たせることができたのではと感じます。 | ||||
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一言で言うと世界観がすばらしい。 緻密な設定でSFとファンタジーの融合を成し遂げている。 様々なガジェットをこれでもかと盛り込んで、 ごった煮の「新世界」が描かれているのは圧巻。 超能力者や知性を持った異形の生物が跋扈する 荒唐無稽で突拍子もない世界を、少年・少女が駆け巡る。 冒険小説でもあり、ジュブナイル小説でもある。 ページを読み進めるのが惜しくなるほどの小説は久しぶりで、 一気読みしてしまった。 もちろん、大長編になればなるほど、粗が出てくるのは確かで 業魔や悪鬼などは伏線や設定を活かし切れていないと感じたし、 大人たちの活躍をもう少し見てみたい気がしたのも事実。 ただ、それでもなお、この作品においては些細なこと、と感じるのは、 この世界観があまりにも魅力的だからである。 旧世界の歴史を「図書館」が紐解いていくくだりは、 主人公たちならずとも、私自身、固唾を飲んで見守っていた。 難しいことを考えなくても、小説世界に浸ることのできる稀有な作品。 何故か、子供の頃に夢中で読んだ『指輪物語』と同様の懐かしさを感じた。 物語を楽しみたい方は是非。 | ||||
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念動力という一見シンプルに思える SF的ガジェットを用いつつ、 圧倒的なスケールで描かれる異世界と、 「人間とは、想像力とは」 というある意味普遍的なテーマが 見事に融合した作品だと思います。 面白かった。 | ||||
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この著者の小説は初めて読みましたが、壮大な世界観に圧倒されました。 世界観に引き込まれて一気に3冊読み終わりました。 はじめは少年時代の牧歌的な雰囲気、しかし、次第にその世界の闇が明らかな なっていきます。冒険あり戦いありで、読者をひきつける仕掛けがあちこちにみられます。 人が人を管理することの欺瞞、そういったテーマが背景にあるのかもしれませんが、 難しいことを考えず、純粋にストーリーが楽しめる小説です。 ところどころグロい描写もあるので、そういうのが苦手な人は避けた方がいいかもしれません。 この著者の他の小説も読んでみたい。そんな気になりました。 | ||||
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作品自体はおもしろいです 貴志祐介さんの「黒い家」を読んでから次にこの本を読みました。 とにかく文章がうまいので引き込まれます、今まではホラーや奇怪系が多かったそうですが、初?SFだとどっかに書いてありましたが、とても楽しめました。 まぁ、作風からなのかやはり暗いですが、SFなのでそこまで恐怖ではなかったです(笑) あと、これは私が間抜けでハードは「上下」文庫は「上中下」でわかれております 間違えて、ハード読んだ後に「え?中がある??」っとあせって文庫の「中」を頼んでしまいましたので気を付けてくださいw | ||||
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一見爽やかそうな表紙と題名、でもこの著者だからと、ホラーな展開を覚悟して読み始めました。 SFなんだなと読み進めましたが、最初のうちは想像力が話の展開についていけず、生き物・情景が何が なんだか理解できませんでした。 業魔・悪鬼・バケネズミ・ネコダマシ・ミノシロモドキなどの生物、八丁標という結界で区切られた世界、 呪力を持つ人間。前半はSF冒険物のような流れでしたが、後半になるとダークな世界が次々に展開し、 戦闘や流血とともに、この新世界の秘密が明らかになりはじめ・・・。 後半は一気に読まされました。呪力のない人間の行く末に、持つ側の人間の残酷さを見せつけられました。 | ||||
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貴志祐介が創り上げた空想世界の物語です。最初の200ページくらいまでは、何なのか良くわかりません。面白いのかどうなのか当て所なく貴志祐介ワールドをさ迷っている感覚で読み進みました。 でも後になってわかります。この物語の舞台設定にとって極めて重要な200ページです。 そこからは一気に読み進めます。私は正に「没入」という状態でした。 スケールの大きさ、筋立ての絶妙さ、など総合して貴志祐介の最高傑作と言えます。貴志祐介はやはり期待を裏切りません! | ||||
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このくらい長いと、読ますのが大変だと思いますが、 そこは貴志祐介、まったく問題なかったですね。 細切れ時間でたっぷり1週間、新世界に浸りました。 ハードコアなSFではないと思うので、 ちょっと世界の設定が普通と違うエンターテイメントとしても 読めると思います。 よくわかんない機械がたくさん出てきたり、カタカナがあふれている のは僕はとても苦手なんですが、これはそういうところは全くなし。 何が起きたのかは分かりませんが、ありがちな近未来ものとして むしろ世界観としては一種の過去への逆戻りがされているので テクノロジーものではないです。 たしかに出だしでちょっと我慢しないといけませんが、 それは異世界ものではしょうがないので、我慢するとして、 そこをちょっと(といってもかなりのページ数ですが。150頁程度) 我慢して通り過ぎれば、もうあとはがんがん読めちゃいました。 まるで子供の頃の冒険物語にはまったような感覚で、 読み終わってから数日は他のほんの中身が頭に入ってこなくて 困ったくらい。 ペらぺらの本が多くてつまんないと思っている人は、 この世界に浸かってみたらいかがでしょうか。 | ||||
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さすが貴志さん、現実にありそうでありえない、ありえなさそうでありえる話を書くのが上手い。 舞台は1000年後のとある集落、そこでは人類が皆超能力を使えるようになっていた。子供は成長の過程でその能力を訓練される。 ある日、同級生が姿をくらました。そのことに気づいても何故か気にならない子供達、 やがて主人公らは自由研究でキャンプに出かけた先で、偶然現在の社会のシステムを知ることになる。知らない方がいいこともある。 それを知ってしまった子供達に管理側の大人の魔の手が伸びる。しかし事はそう単純ではなかった… 大人たちの思惑に子供たちはどう抗うのか そして、この世界はなんなのか 1000ページを越える超大作で明らかになっていく…。 文庫にすると3巻という長編だが、読んでいると自然とその世界に入り込んだ感覚が起き、長いのも気にならない。 貴志さんの創造世界は現実味があってまるで自分がそこにいるかのよう、だから自分の世界を解いていくようにワクワクしてくる。 貴志さん自身のテーマは「人間の怖さ」と思う。今まで読んだ作品は多重人格、サイコパス(人格障害)、カニバリズム(食人)など人間が内に持つ怖さを扱ったものが多い。 そして今回は一言で何って表すことはできませんがそのひとつとしては、「仲間以外になら何をしても平気、殺しても平気」がある。 とにかくこの作者は人間が追い詰められたり、特殊な環境で育つことで究極に悪魔に近づくことを描くのが非常に秀逸です。 人間である以上、もっとも興味があるものは人間であり、その人間と動物を最も異なるものにしているのは心、それをとことん追求していく作者だから僕が好きな理由です。 | ||||
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私は生理的にSF物は受け付けない人間なのだが、 貴志祐介の作品はこの作品を除く全作品を読破したため、読むことにした。 SF作品の嫌なところは、一つのSF作品に固有の訳のわからない単語が次から次へと登場してくる点である。 この作品も、例によらず固有の単語が続々と登場した。なので、はじめはやはり嫌悪感を抱いてしまった。 だが、何故か読むことを絶つことが出来なかった。 鬼才、貴志祐介の文章によってどっぷりと作品に浸かっていき、 1000ページ以上もある私の嫌いな「SF」というジャンルの作品を読破してしまっていた。 ただ、物語を通して腑に落ちない点もあった。それは二週目に読みながら考えるお楽しみにしよう。 | ||||
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面白くなるまでが本当に長かった。何度も途中で挫折しました。その度に読む気がなくなり、内容を忘れる、最初から読み返すを繰り返し、発売後すぐに買ったにも関わらず、今読み終わりました。自分的には天使の囀り、黒い家には及ばないながらも、緻密な文章と隠された衝撃の真実には好感が持てました。このところの失敗作と比べたらかなり復活されたように思います。 | ||||
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この本を 読みたくて地元の書店を駆けずり回りました。期待通りの作品です。様々な伏線や 美しい それでいて残酷で鬱蒼とした世界観。 あなたは 最後に何を 感じるのか。フィクションのようで フィクションでない限りなく現実を虚構世界のように 再現した作者の力量に驚嘆するばかりです。これってどんな本だろうって思ったあなた。ぜひ一度 本を開いてみてください。 | ||||
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これは間違いなく傑作です。何と言っても世界観が圧倒的でした。遠い未来の世界であるのですか、最初は全く判りません。徐々に世界が明らかとなって行き、あとは怒濤の展開。作者の力量にはただただ凄いの一言です。蛇足ではありますが、この物語が主人公の回想録という体をとっている為、死亡フラグ、危機フラグが頻繁に立ちます。その度ごとに主人公や仲間のとる選択肢にがイライラが募らされます。申し添えておきます。 | ||||
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先が気になり、徹夜で読んでしまった。前半はやや説明が長く、我慢が必要だったが、後半はピンチに次ぐピンチの連続でハラハラさせられた。どんなピンチもギリギリのところで切り抜けていく貴志祐介さんの作品特有の「あの感じ」が強烈で、切のいいところで止めるつもりがノンストップで読んでしまった。そして、読み終わったときにはものすごい達成感があった。また、この作品には教育や社会不適合者などについての問題提起みたいなものも含まれており、筆者はまさにカナリアだと思った。 | ||||
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貴志裕輔の最高傑作だと思います。スティーブンキングのIT やstandにも通じる作品です。ただ14歳の中学生にあれだけの判断力、 知性、体力があるかといわれるとちょっと設定に難があるかな?とは思いましたが・・・。 | ||||
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1000年後の日本。生態系は一変され、人々は呪力を持っていた。 そして、人はやはり傲慢だった。 上下巻合わせて1000ページ超が、本当にあっという間だった。余計なものが一切ない。 ディテールの描写がすごい。一つ一つのセリフが忘れられない。 設定もしっかり練られている。読んでいて本当にワクワクした。 物語の結末はなかば予想通りだったが、ガツンと来た。 設定から薄っぺらなSF小説を想像していたが、そんなことまるでなかった。 テーマが、メッセージ性が、しっかりある。 貴志さんの作品はこれが初めてだったので、他のも読み漁ろうと思います。 | ||||
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突拍子もない設定を書中では当然の日常とし、サバイバル要素をふんだんに盛り込んだ著者特有の作風は相変わらずです。読んでいる最中はその世界に引き込まれ夢中になって読んでしまいます。ただ、そのなかに入り込んで読んでいる間は登場人物に感情移入できるのですが、読み終わると何も残らないというかああ読み終わったなという感じだけでメッセージのようなものが伝わってきません。これは『クリムゾンの迷宮』でも『黒い家』でも同じでした。なんといえばいいのか、この著者の作品はテレビゲームのような面白さですね。クリムゾン〜は皮肉にもゲームブックがキーになっていましたが・・・。それが悪いということはないんだけど個人的には後まで心に残る★5つということにまではなりません。でも娯楽作品として十分楽しめます。最初はハリーポッターかというような場面があれば今度はスターウォーズ(ジェダイの復讐)を連想してしまったり最後のほうは帝都大戦やゲド戦記かというようなSFまたはファンタジー要素満載です。モニターではなく、自身の脳内で非日常の世界を描いてゲームのような感覚を楽しみたい方にはオススメです。 | ||||
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