■スポンサードリンク
青の炎
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
青の炎の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.12pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全265件 121~140 7/14ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
『新世界より』からこの作品にたどり着きました。 読み終わった感想を一言で表すとおもしろいにつきます。 同時にいろいろなことを考えさせられます。 本文中に『山月記』を引用しているのが個人的に印象的でした。 秀一は己の中にいる獣によって殺されてしまったのだと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ラスト20頁は頭から離れない。 母が曽根を家に置いておくことを選んだ理由は彼の病気を知っていたからだけど、 秀一はそれを知らなかったから辛い決断を下した。 もしも母が秀一がもう幼い子供ではなく、率先して家族を救うために行動できるくらい 大人になっていることを知っていたら、秀一に曽根の事情を話したであろう。だとしたら 秀一はそもそも曽根を殺すとなどという決断を下さなかったかもしれない。 さらに殺人を後悔なく行えるのは人口の3%くらいであり、それ以外の人間は もし殺人を犯したら強烈な罪の意識に苛まれて苦しみ続けるということを秀一が知っていたら、 石岡までも殺そうとはしなかったかもしれない(ハスミンでもないかぎり、普通の人間は平気で殺人などできない)。 しかし人間はいつだって限られた情報のなかで決断を下し、その結果を引き受けて生きていく。 そして秀一を喪ったあとの母や妹、GFの悲しみはどれほどのものだろう?彼女達にしてみれば、 どれほど世間からバッシングされようとも、秀一に生きていて欲しかったに違いない。 そういう意味では、彼はもっとも親しい人々の気持ちを正しく受け止められなかったのではないだろうか? 若い男には、しかしとてもありがちなことではあるのだけど。 若い男はとにかくカッコつけようとする。 しかし、それが悪いことだと誰が言えるのか? この作品はサスペンス・ミステリーというジャンルではあるのだろうが、枠組みを越えて古典悲劇のような肌触りがある。 レビューの数が示すとおり、傑作である。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この本は、嵐の二宮和也によって映画化された作品です。 私は嵐のファンで、それがきっかけで読んでみたのですが、 私が今まで読んだ本の中で一番面白かったです。 読んで損しない本だと断言できます。 あと、嵐のファンとしても、この本のファンとしても言いますが、映画も素晴らしい作品です。本とはまた違う。楽しみを得られると思いますので、映画の方も見てください。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
自転車とバーボンを愛する秀才高校生が、家に居座る母の元夫の殺害を決意する。面白い(^-^)。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最初読んだとき、私はこの本の主人公である櫛森秀一の賢さに驚嘆しました。明らかに、高校生レベルの頭脳ではないだろうと思いました。しかしそれ以上に驚いたのは、秀一の家族を守る愛情です。母や妹を守るため、とても手間をかけて完全犯罪を計画します。この物語は秀一視点で描かれ殺人に至るまでの経緯や葛藤いろいろな秀一の心情がダイレクトに読者に伝わってきます。読みやすく、終始秀一に同情したり殺人とは何か考えさせられる作品でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
一人の好青年と言える高校生の家族に母が離婚した男が転がり込んでくる。どうしようもなく家族に迷惑を かける男を家族の為に殺そうとする高校生。完全と思われた殺人、だが、それを目撃した同級生に脅迫されるはめに。 そしてその同級生も完全犯罪で殺す彼。なかなか殺人にプロットもしっかりしているし、その殺人が少しずつ暴かれて いく迫力とリアリティも面白い。なかんずくこの高校生とガールフレンドも上手く描けており、まるで青春小説を読んでいるよう にも思う。軽い気持ちで読める一方、なかなか面白くて悲しい作品でもある。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
先頃亡くなられたミステリー界の大御所佐野洋氏は、かの『推理日記』第9巻でこの作品を「やがて倒叙ミステリーの古典になる一級品」と絶賛。さらに、当時の山本周五郎賞選考委員たちのあまりに低い評価に対して的確な論駁を提示しておられる。けだし炯眼であります。 別視点からいうと、内容空疎なライトノベルが横溢する中で、これは実に懐の深い青春小説であり、いまだにこれと伍すような作品は出会っていない。 個人的には、主人公が恋人と初体験するときの描写にジーンときました。(^^;) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
貴志さんの小説は面白いね。僕が感想書くのは下手ですので、読む価値なしですが、貴志さんの小説は読む価値大いにアリですね! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
想像した通りとてもよかった。また次の商品も購入したいと考えている。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
面白い! 最後のほうのヤケになって同級生に殴りかかるシーンは、よく、犯罪者の心理を書けているなぁと思いました。 境界性人格障害?か? そして最後は切ない……。 名作です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とてもすばらしい作品だと思います。 映画化してほしいな。 読む価値ありです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
KINDLEで上位に入っていたので、お試しのつもりで購入してみました。 期待していた以上に面白く、一気に読み進んでしまいました。 主人公が殺人を犯すに至る心理描写に引き込まれました。 読後、同名の映画も見てみましたが、原作を読んでいないとデテールを飛ばしている部分があるので分かり難いかも。 まだご覧になっていない方は、小説を読んでからにするといいと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
僕がこの本を読んだのは高二の時だった。それはまさに作中で登場する夏目漱石の「こころ」を授業でやっている時期で、親しみを覚えずにはいられなかった。さらに、日常が崩れていく恐ろしさとそれに密かに憧れる思い。そこに「自分は特別」みたいな僕の痛々しい自負が主人公と重なり、ない交ぜになった時、僕は櫛森秀一になっていた。ここまでthe感情移入してしまった作品はなかった。これぞ後世に語り継がれるべき名作。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
うまい。そう思いました。 同じ作者のものとしては、『黒い家』、『悪の教典』も読みました。 この作品が一番、よかったです。筋が通っていて、話に破たんがありません。 人間ドラマは秀逸。 繊細だが、理知的な都会の男子高校生の気持ちをよく描いていると思います。 完全犯罪を目指す主人公が考えるトリックは、一見、理屈は通っていますが、結構穴もある。ただ、それがまた理知的だが、少々頭でっかちで、少々情緒過多な男子高校生の考え出すものとして自然なように思えます。 一番楽しめる読者層は、高校生〜大学生ぐらいかと思います。でも、それよりもはるかに大人でも十分楽しめるように思います。 おすすめです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
作者の作品をいくつか読んでおり、すべて面白くこちらも読んでみました。 殺人者目線の作品が特に好きですごく面白かった。 あんなに用意周到で確実に行ったはずの秀一の行動、一つ一つ本当に意味があったのか考えるだけで悲しくなります。 家族への愛が大きかった故の切ないラスト。 電車の中で涙が溢れ途中で読むのをやめました。 読んだ後も思い出しただけで涙がでます。 そんな後に残る作品です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
えっとですねぇ・・・。 貴志さんって文才がすごいです^^ ミステリー・ホラーと個性の効いた作品が多いです! 最後の秀一がでた行動がイマイチつかめません。 きっと、家族を守って出た行動なのでしょう。 ぜひ、その後も見てみたいですね^^ もう、二宮くんで映画化しましたけどねw 秀一がどんな行動をいとったのか! ネタバレするのでぜひみてみてくださいねー♪ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最近映像化の著しい貴志氏が今までのホラー作家というイメージを覆えす本格ミステリーに挑んだ作品。しかも倒叙推理ものだ。 が、倒叙推理を期待すると、やや期待外れになってしまう。倒叙推理の醍醐味はイケすけない犯人が完全犯罪を目指し警察と息詰まる頭脳戦を繰り広げ最後はボロを出し犯行がバレてそこで読者は最大のカタルシスを得るのだが、本書は著者も書いている通り、そのような王道の要素は意識的に避け、犯人は家族を思うあまり犯行を犯すかわいそうな境遇であり、これは読者を犯人に感情移入させて犯行がバレないようにという方向で引っ張るのかと思いきや、中盤では冷酷に友人を殺してしまい、いまいち誰に視点を置いてハラハラしたらよいのかよく分からなくなってくる。ラストもまあこういう結末しかないだろうとは思うのだが、倒叙推理ものらしいカタルシスはあまり味わえない。犯罪を通して描く青春残酷物語の側面が強い。そこらへんがミステリー小説として見た場合評価が分かれるだろう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
うーん。 若さって 残酷で 美しいって教えてくれた。 汚れって きっと 表面的な物でなくて 内面的なものなんだよ 大切なモノは。 世には 法律があるからこそ 成り立ち 一応 心の安心とか 平和と言われる定義が あるんだけど そんなのオトナになってからでいいの。 それより ラストのページは 鳥肌がたったよ。 美しく 儚い 。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
誰でも一度は感じた事がある悪い事や失敗を隠している時の 表面上は平静を装いつつ、いつかバレてしまうのではないかと 内心ビクビクしているあのなんとも言えない嫌な気持ちを 物語の後半ずっと引きづっている主人公の気持ちが痛いほど伝わってきた。 そういった気持ちから逃れるようにとった主人公の最後の行動が悲しすぎた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読み終わり、本を閉じたとき、 かなしい。そう思った。 読む前に映画をみた。 映画でのラストは、 まあそういう選択かあ… という感じだったが、やはり原作は違う。 こういう思いであの行動を取ったのかと、 なんとも言えない悲しみが襲った。 ところどころ笑えるところがあったり、 秀一の高校生「らしい」ところがまたかなしい。 秀一はただの高校生なのに。 友人がいて、恋人がいて。 このあとの紀子はどうするのか、どうなるのか、 と続きが読みたくなった一冊。 ただ、読んだ後に映画はあまりお薦めしない。 自分が、最初の細かい日常を表現している部分が好きなだけかもしれないが、 映画では淡々と進むので少し違和感を感じた。 500ページ近くのものを2時間程度で収めるなど 出来る訳がないのは重々承知だが、 やっぱり原作の最初の紀子との絡み部分ももっと欲しかったなあ、と。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!