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天使の囀り
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天使の囀りの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.13pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全258件 61~80 4/13ページ
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いわゆるホラーは平気だけどこれは怖すぎた。こわすぎて後半は記憶に残らないように流し読んだ。それでも悪夢にうなされそう。展開も面白くてつい最後まで読んでしまったけどトラウマになりそう。買わなければ良かったと後悔。 | ||||
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オーディオブックで拝読しました。気持ち悪さでは天下一品ですね。著者はそれをを狙ってるんでしょうから、まさにドンピシャです。クライマックスの風呂場のシーン、マジで想像するとやばいです。しかしよくもここまで気持ち悪い想像ができるものだと感心しました。本当に素晴らしい想像力です。この著者のファンになりました。クリムゾンの迷宮も最高です | ||||
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個人的に、視覚的なグロテスクさより、内面が侵食されるような不気味さこそ、この作品の真骨頂ではないかと思います。 特に心に残ったエピソードを挙げてみます。 まず、『天使の囀り』そのものが発生するシーンです。 私は時折、入眠時幻覚というものを体験するのですが(ほぼ幻聴です)まさにこれそっくりの現象として描かれているので、ゾッとしました。 何者かが、意味不明な言葉の羅列で語りかけてくる感じが酷似しているんですね。作者も体験したことがあるんでしょうか? 再現性の高さが頭の中を覗かれたみたいで気味悪い。 さらに後々『天使の囀り』の仕組みが明かされる段に至っては、耳の中を洗いたくなるほどのおぞましさでした。 こんな調子で、事あるごとに心身の内側をまさぐられたあげく、ストーリーと自分がべっとり癒着したかのような心地にさせられるんです。おおいに感覚を乱されます。 ここまでの生々しさ、リアリティを醸成しているのは、作者の取材力の賜物でしょうか。 そして、舞台装置、設定、環境の描写にも惜しみなくページ数を割いているためでしょう。 その入念な様は、今後のグロテスクシーンの臨場感につなげたいわけだったのかと、二度目の読書で意図に気づき、さらに気分が悪くなるといった二重構造まであります。 とりわけ、嫌になるくらい手が込んでいたのは、被害者たちの破滅の模様です。 様々な悩みを抱えた人々の、実に人間臭くてデリケートな深層を暴いて、同情に持っていく、という前振りからしてすでに嫌な予感満載。 ここから偽りの救済、人格崩壊、破滅の模様をショッキングに見せつける流れは、もう、わかっていても、エゲツなさの権化と言っても過言ではないでしょう。 神話や民間伝承さえも、抜かりなく不気味演出の材料にされます。 皆さんご存知のギリシャ神話が、この作者にかかれば、一気に陰惨なサスペンス風味に彩られるのです。 まるで、その神話が誕生した背景には、実際にこのような事件があったのではないか……? と、妄想を呼び起こす筆致で。 テュポーンとか昨今のゲームで頻出するキャラクターじゃないですか。もうこれからどんな目でテュポーンを見ていけばいいのか…… 散々書き殴りましたが、これらは全て賛辞と受け取っていただければ幸いです。 それから、感想なので特にグロテスクさを列挙しましたが、全編にわたってこうしたシーンのオンパレードというわけではなく、精神科医である主人公の視点から、異常な事件を理性的に追及していく、といった堅実な構成になってます。 現実生活の厳しさと、救いを求める人々の儚さ、といった哀切もそこはかとなく内包しているように感じました。 特に派手さはないものの、コツコツと石を積み上げるようにして描かれる地道なホラー演出、ネッチョリと心身に侵入されるような不気味さが持ち味の作品です。 上記をお求めの方には、満足いく内容となるでしょう。 | ||||
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怖いです。読む度に怖さに襲われます。 苦手を克服した充足感と幸福感からの、絶望への転落の落差が酷すぎます!(褒めてる)これが全編を通して、これでもかと、くり返し描写されます。メンタル削られまくりです。 しかも寄生されたら最後。操られ、逃れられない運命。後半の浴室描写が吐き気がするほど酷いですが、序盤のカミナワ族の民話「憑依」が淡々としていながら、得体が知れず、これまた酷く怖いです。 怖さからページをめくる手がとまりません。最後どうなっても良いから、終わってくれと思いながら読み進めます。そしてバットなんだかメリーバットなんだかのラストを拝んだ瞬間の「ああ、よかった。とりあえず読み終わった」と一息つける安堵感はまさしくホラー小説ならではです。 | ||||
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あっという間に読み終わりました。 ただし、ハッピーエンドを期待している人にはおすすめできません。 | ||||
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これはこれで面白い。あり得そうな世界! | ||||
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映画化したら劇場は嘔吐者続出でしょう。 限りなくホラーの深淵に到達した完璧なサスペンスの一つ。 内容への没入誘導が素晴らしいので、以後の展開が非常に気に駆り立てられ、分厚いながらあっという間に読んでしまいます。 特にラストは何ともいえない余韻を与えてくれます。 綿密な資料集めに裏付けられた本作の実存観はかなり高く、 素人読者にはまるでドキュメンタリー作家の解説を読んでるような既視感を感じます。 怖い本を教えてくれと隣人に頼まれたら、まずこれをおすすめします。 | ||||
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まずはじめに、警告。 この小説は素人目に見ても、万人にオススメできるものではない。もしこれが連続テレビドラマになるなら、放送前に必ず3回、また場面暗転時にも欠かすことなく「閲覧注意」の注意勧告をせねばならないだろう。 寄生虫の生々しすぎる描写、グロテスク極まりない死体描写などはもはや常人のなしえる領域を逸脱している。「蜘蛛の巣に包まれて快感の余り絶頂する」という変態シーンすら癒しに見えてくる。 『天使の囀り』はそれぐらいヤバい作品なのだ、ということを念頭に置いた上でレビューを行いたい。 物語全般を見通せば、これほど隙のない作品も珍しい。 人間の狂気、手に汗握るサスペンス、サイコホラー、恋愛……小説を面白くするエッセンスをさながらバイキングのように次々と盛り込んでくる。読後感こそ最悪であるが、ストーリーはとにかくグイグイ引き込んできて離さない。 『クリムゾンの迷宮』で見せた綿密な取材も特筆すべき事項だ。先ほど述べたエグい描写も、膨大な数の知見を元にしなくては実現できないだろう。ここの辺りも、作品の魅力に大きく貢献している。 寄生虫に脳を侵された人間が、強烈な快楽によって支配されていく、というのが大筋のストーリー。恋人の高梨が死んだ段階で、これから起こる悲劇を暗示させる手法が取られていて、事実かなりの人間に寄生虫の毒牙がかかる。登場人物のうち8割は死ぬ、といっても過言ではない。 しかし、主人公・早苗の変貌にも触れておかねばならない。 早苗はたびかさなるピンチに出くわしながらもどうにか切り抜け、寄生虫による支配を免れた人間である。 しかし彼女も、多くの人の死をきっかけに、その死生観を大きく入れ替えることになる。ホスピスでの延命治療を断念した男の子に寄生虫を埋め込み、せめて快楽を与えてやろうとしたあたりなどを見れば、いかに彼女が正気を失ってしまったかは推測にたやすい。 そうした点も考慮しながら見ると、より深く味わえるかもしれない。 | ||||
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サルや線虫や心理学などの説明が詳しくあり、「難しいな〜」と思いながら渋々読んでいるといつの間にかハマって読んでしまう作品でした! 貴志さんはそういう、説明的文章が多いけど面白くて読み進めちゃう作品が多いな〜というイメージです。私は専門的な新しい知識が増えるのも、それが作品の中で生きてくる感じも好きなんですが、まぁ好き嫌い分かれるところかなとは思います。 虫は苦手で蜘蛛のところの話はえげつなかったけど、幽霊とかではなくそういう怖さもあるんだなという感じ。苦手な人は読まないでってレビューもありましたが、私は普通に読めたし楽しめました。 | ||||
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色んな方からおすすめいただいて読みました。 結論からいうと、かなり、というより今までで1番面白かったです。 正直読んでる最中は、私自身小さい頃からホラーや奇妙なものに慣れ親しんでいるので、疑いながら、読んでいました。ストーリーの概要だけ説明しても、思いつきそうなストーリーではあるし。 しかし完全になめてました。読み終わった後の喪失感ったらないです。映像が頭に焼き付いて離れないんです!おそらく、描写が素晴らしいのだと思います。1つの動きとっても、容易に想像できるように書かれています。すっかり貴志さんファンになってしまいました。 そしてタイトルの 天使の囀り。これだけみると、ややファンタジーちっくて、空想上のもののような気がしますが、その囀りの原因がはっきりしてるあたりがさらにリアルで怖ろしいです、、、、 | ||||
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黒い家とはまた違った怖さ、緊張感があります。 リアルとフィクションのバランスが素晴らしい作品です。 登場人物のキャラクターもそれぞれ魅力があり、 楽しめました。 | ||||
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貴志祐介さんの作品は黒い家と、あと映画版で悪の教典を見ただけでした。 黒い家は主人公の行動がわけわからんかったり、変なババアに力負けしたり 悪の教典は小説版を読んでないので何とも言えないのですが、殺人鬼とそれに対する対処等がお粗末だったりで 貴志祐介さんというのはお話の詰めの甘い人なんだなという印象を持ってました。 この天使の囀りもそういうイメージを持って読み始めました。 私が間違ってました。すみませんでした。 いやー大傑作だねこれは。 まず話にいろんな分野がてんこ盛りなのに驚かされました。 霊長類からアマゾン生態系、民俗学に精神医学、ギリシャ神話、寄生虫学、日本の杜撰な役所仕事の話、 そんでもって主題はホラーと。そんなの普通出来ないからね? こんな多ジャンルをごちゃ混ぜにしてちゃんと筋が通った話になってる。 しかも割と専門的な内容が多すぎなのに、その分野に明るくない私でもすっと頭に入ってくる。 読んでて、なんでこんなことしたん?と思うようなおかしな内容も特に思い当たりませんでした。 全てが理路整然として理由付けがされている。 読んでるうちにこれはどうも心霊的な話ではないんだなとわかり、 いや私は心霊モノでしか恐怖しないからね?怖くねーじゃんこれ、と思ったのも束の間 読んでいくとほんとに怖かったです。 途中からミステリー調な内容になっていって、読んでるこっちとしても なんとなくこうなんじゃないかな?という予想が立ってくる。 そしてその予想通りのことがしっかり起きる。で、それがちゃんと怖い。 描写が上手いんでしょうね。 こちらが先立って予想する(作者によってそう仕向けられてる)内容がゾっとするようなのが多くて、 その予想通りに事が進んでいくので「うわ…うわわわわやめーや」みたいな独り言を言いながら読みました。 右ストレートを撃つぞという視線と構えをしておいて、マジで右ストレートを撃ってきて しかもそれがわかってても避けられないくらい速くてすごく痛いみたいな痛快なホラーです。 これを読んで僕は天使という単語に邪悪なイメージがこびりついてしまいました。 もう二度と天使という言葉を良い意味で使うことはないでしょう。 | ||||
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とても面白かったんですが唯一気になった点がありました 火を通した猿の肉を食べて何故寄生虫に感染するかわかりません 火であぶられても死なないほど強靭な寄生虫という説明などはないので、そこだけ引っかかりました | ||||
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こういう小説を読むのは少ないのですが、専門的な情報満載でリアリティがある。非常に面白かった。 唯一残念だったのが最後の展開の仕方。 ハリウッドのSFホラーのようでリアリティに欠けていて、個人的にはちょっと白けてしまった。で、星4つに。 でも、よくもまあこれだけの専門知識を詰め込み、矛盾なく書き進められるものだと感心する。 (実は後半部に筆者や出版社が気付かずにクライマックスのネタバレしちゃってる部分があり、正直それも残念だったけど) 他の方はグロ過ぎてキモイと言うけど、実際にこういうことがあったとしたら、そのエグさはこの程度ではないだろう。 | ||||
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主人公が、脳線虫をホスピス患者の使用する終わり方は、感心した。 大量自殺の危険さえある脳線虫を、人生末期の人間に使用すれば、幸せな気持ちで、 あの世へ旅立てる。 中々読み応えがあった。知らない分野の知識にも触れることができるし、ストーリー展開も よく、次へ次へと読み進めたくなる技量はさすがだ。物語のスケールも大きいので、映画を観てる ような感覚で読んだ。 あまり使わない言葉も出てくる、覚えておこう。刮目、喃語、泰斗、随喜。 | ||||
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クソ面白かった。 「ホラーじゃなくね?主人公普通すぎない?説明が長すぎない?面白いだけでテーマがなくね?」とか、そんなことはどうでもいい。クソ面白い。それが全て 圧倒的なリーダビリティ、生物学や精神分析学の深い造詣、緻密な勉強や取材が生きるリアリティ ホラー・ミステリ・SFの融合、序盤の伏線祭り、中盤からのジェットコースター展開 追い詰められる主人公、文字情報の使い方、現代性、そして厚生省disとエロゲ愛 貴志祐介の全てが詰まっていると言っても過言ではない。 Eメールから始まるっていう序章から面白い。続きが気になるに決まってる。しかも最後に読み返したら、既に全ての伏線が敷かれているという巧みさ 瀬名秀明の解説にもあったけど、貴志祐介は文字情報の使い方が本当に上手い。カプランの手記や記事、アマゾンの民話の録音テープ、サイトのテキスト…… 自分は民俗学や人類学、神話学大好きだから、天使と蛇をSFに結びつける解釈は最高に興奮した(翼の件は初めて知った)し、カミナワ族の民族誌は凄くリアルで感心した。諸星大二郎のマッドメン思い出した。 ただ、こういう衒学的な説明に尺を割きがちだから、貴志祐介は説明が冗長と言われるのもわかる そしてエロゲ描写ね。流石としか言いようがない現代性。今でこそ氾濫してるけど、20年以上前にここまでリアルにエロゲオタクの生態を書いた小説はないはず どう考えてもストーリーと無関係なOPの歌詞まで書いて、「どんだけエロゲ好きなんだよ」と呆れてたら……まさか最後にそこで泣かされるとは…… 「貴志祐介の最高傑作は?」と聞けば、10人中9人が『新世界より』と答えるだろうけど、あれは3巻もある超大作なわけで、面白くて当然なのである(それを当然のようにやってくれる作家は少ないが) 単巻縛りにしたら、個人的には『天使の囀り』が最高傑作かもしれない。ネタがドツボだったのもあるけど | ||||
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ISOLAは幽霊(人格の乗り)、クリムゾンはファンタジーだったが、本作はオカルト要素を極限まで省いた、科学的ホラー小説と言えると思う。意外な犯人の正体は一応合理的に説明される。それが練に練られたプロットに描かれている。貴志祐介の中で一番好きな作品。 死恐怖症の人が自殺する、動物恐怖症の人が自分から動物に噛み殺されにいく、蜘蛛恐怖症の人が自分の部屋を蜘蛛だらけにする……。謎の提示がインパクトがあり、どんどん先を読みたくなってしまいます。 クライマックスのシーンは圧巻です。ぜひ映像化してほしいと思いますが、このクライマックスのせいで無理でしょう。残念です。 | ||||
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色々な意味でえげつない小説です。昔読んだ事があったのですが、キンドルで再読しました。 ホラーの中では一線を画す作品だと思っています。リアリティとフィクションのバランスが見事だと思います。 「天使の囀り」の正体と、囀りを聞いた人間の末路も当然ホラーですが、私が一番心に来るのは、自称ライターのゲームオタクが、「天使の囀り」を聞いて、やる気を出して書いた批評文です。論理のかけらも無い文章を傑作だと喜んでいるのは薄ら寒い気持ちになります。 巧みな情景描写と調査に基づいた背景のおかげで、ついつい「怖い物見たさ」でページを繰ってしまう所が、この作品のテーマとも合致しているような気がします。 | ||||
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まだ読んでませんが他のところですすめられ気になって買ってしまいました はやく読みたいです | ||||
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約20年ほど前に書かれた作品だということが信じられない。作品中の時代は1990年代だが、内容そのものや描写は、今の作品に全く劣らない。それどころか、自分にとってはこの作品の方がかえって生き生きと感じられるくらいだ。 作品全体に不気味でミステリアスな雰囲気が満ちている。謎だらけの前半部分は、読むことが苦痛となる人もいるかもしれない。しかし、後半にいくにつれて、何かに取り憑かれたかのように物語から目が離せなくなってしまう。 ところどころには目を背けたくなるような、人間の根源的な恐怖を揺さぶられるような、ゾッとする表現がある。そんな「気持ち悪さ」がこの作品の醍醐味と言えるだろう。少々グロテスクな表現が含まれるため、そのような表現に抵抗がない人はぜひ手に取ってみてほしい。 | ||||
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