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天使の囀り



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【この小説が収録されている参考書籍】
天使の囀り
天使の囀り (角川ホラー文庫)

天使の囀りの評価: 4.13/5点 レビュー 327件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.13pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全258件 241~258 13/13ページ
No.18:
(4pt)

感嘆。

「黒い家」や「ISORA」でお馴染みのこの方の著作、結構我が家にございます。が、これだけ長すぎるという単純な理由から読まずに今に至っておりました。しかし、読んで恐怖よりも驚愕、戦慄を覚えました。死を恐怖していたはずの者が、アマゾンから帰ってきた途端死を目を輝かせて語り、スプラッタのビデオや写真集を集めるようになりついには自ら薬物で自殺をし、子を失うことを恐れていた母親が自らその子を線路に突き落とす。猫科の動物を極端に恐れていた教授が自らサファリパークの真ん中で車を出て、地に横たわり虎にかまれることを選び、潔癖症の少女がアオコだらけの湖でほほえみながら行水する。「何よりもおそれていたこと」を好んで行うようになる人たち。その多くは死につながる。いったい何が彼らをかりたてたのか? 死者達が死の前に口にしていた「天使の羽音が聞こえる」「天使の囀りが聞こえるんだ」という言葉の意味は?行き着いた真実はあまりにもグロテクスで、物悲しくもあるもので......。とっにかくすごい。うん。正直専門用語とかにはしりすぎと言えなくもないが、なんといってもラストがいい。十六章以降、ぞっとするのか切ないのか...舞台がホスピスというのも、勉強になります。結構厚いけど挑戦してみませう。
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No.17:
(4pt)

上手いとしか言いようがない。

死を恐怖することから、死を望む変換へと、アマゾンで何が起こって、それを取り巻く真相への導き方、その全貌の見せ方は、ここ数年での日本ホラー小説の中で残っていくだけの上手さ、そして読者への面白さがある。他作品も評価が高く、これも劣ることなく満足させてくれるだろう。ただ、ラストが少し弱いのが残念だと思わせる。
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No.16:
(5pt)

実に巧妙

カテゴリー的にはホラーに分類されるかもしれないが、SF+サスペンス色の濃い作品だと思う。この作品を執筆するに当たり入念な下調べがなされたと思うが、読み手に与える情報は多すぎず少なすぎず、専門知識のない読者でも話の展開についてゆける。読み終わって暫くは、肉料理を食べるときは完全に火を通さないと食べられなくなるかもしれない…。
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No.15:
(4pt)

ストーリーテラーの本領発揮

ホラーとしての怖さはないけれど、ストーリーの構成、細部の描写ともに秀逸であると思います。一度読んだら容易に脳裏を離れない話。ひとつ気になったのは冒頭のメールのシーンですが、アマゾンの熱帯雨林の深遠部からインターネットのメールって送れるんでしょうかね?原住民の憑依の民話、擬音も伏字も含めかなり好きです。チェッチェッ。クライマックス、セミナー会場の大浴場のシーンは圧巻。
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No.14:
(4pt)

ぞわ~っときます

 この作者の作品を読むたびに表現能力の高さに驚かされる。とりわけ「天使の囀り」は読者自身が、登場人物に成り代わったような感覚を覚え多くの方が鳥肌を立たせたことだろう。 ストーリー展開も秀逸だ。一見、無関係なことが最後には一つにまとまっていく。小説だから当然のことではあるが、ばらばらの事柄も、きちんと読者が推理すればつながりを予測できるという点がすばらしい。(但し、それなりの勘と推理力を必要とするが。ちなみに私にはわからなかった。)また、トリックにあたる部分も、前半部を読んだだけではオカルト的なホラーなのかと思わせるが、後半部で説明のつく落ちが用意されている。 全ての要素が抜群に素晴らしい。ミステリーとしては最高クラスに分類されるだろう。星が4つの理由は、描写の臨場感が生理的に受け付けない類のものであったため、じゃっかん気持ち悪すぎ、減点させてもらった。
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No.13:
(5pt)

緻密な描写、雄大な展開

 冒頭はゆっくりした展開で、何の意味があるのかわからないようなことも多いが、読み進むにつれてちりばめられたヒントがひとつの方向に向かって集約されていく様は見事である。雄大な背景のもと一つの原因を探り、そこから徐々に恐怖をあおられ、最後は戦慄のシーンの連続である。緻密な科学的描写にささえられた事実を積み重ねながら、核心に迫っていく様子は圧巻だ
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No.12:
(5pt)

寄生生物の怖さ・・・

2003年12月7日のTBS「どうぶつ奇想天外」で寄生虫のことをクローズアップしていて、それを見ながら、しばらく前に読んだこの小説のことを思い出しました。カニに寄生してその神経系統を支配してしまう寄生虫、蟻に寄生して羊に食べられるべく仕向ける寄生虫・・・。この小説は現実にある寄生虫の生態からの類推にかなり則っていることが、改めてわかりました。よく勉強しているのだと思えました。寄生生物のことを知ったうえでこの小説を読むと、ますます怖くなりますよ・・・。
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No.11:
(4pt)

よく調べてる

著者の作品を読んだのは、本作品を含めまだ2冊だが、貴志祐介という人はよく調べていると感じる。決して知っていることをゴタゴタと並べているのではなく、作品を仕上げるために必然的に調べ上げた、そういう緻密さと説得力を感じさせる。したがって、本作品でも話がいろんなところに推移していくのだが、説明に違和感がないため素直に話にのめり込むことができるのである。そして描写が巧みな点もあげたい。この作品はホラー物にカテゴライズされるようだが、死体を描くところでは書きすぎない(あえて説明しない)ところが、かえって想像を駆り立てられるため、不気味さが倍増する。この「天使の囀り」は一気に読める、おもしろかった一作だった。
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No.10:
(4pt)

エンディングが好き

これまで「青の炎」「黒い家」と貴志作品を読んできましたが、題材とされているものに多少関わるような仕事をしていることもあり、もっとも興味深く読み終えました。クライマックスのシーンには多少誇張があるかなという気もしないではないですが、単純なホラーで終わらずエンディングを結んでいるところが特に気に入っています。これまでに読んだ貴志作品とはひと味違っていますし・・。他の方で、映画化を期待させるとありましたが、どうやってもクライマックスシーンは漫画的にあるような気がして私自身は?、です。
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No.9:
(4pt)

どんどん怖くなる

アマゾンからのメール数通で怖い長い物語が始まります。このメールの内容とその変化に物語の謎が潜んでいます。途中で出てくる「カミナワ族の民話」がとても怖いです。最後は予想通りのなのですが泣けちゃいます。私は本を買うとすぐ後ろの参考文献や解説をちらっと見てしまいますが決して見ないで読んだほうがいいです。怖さ倍増するはずです。
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No.8:
(5pt)

何が一番怖いですか?

貴志氏ほど素材を活かす事が上手い作家をちょっと知らない。少しでも、例えば藤田紘一郎氏や竹内久美子氏の著作を数冊という程度でも、この方面の知識を持っている人間は唸らずにはいられない筈である。仮定ではあるが実際に論じられている学説を、ガラス越しの恐怖として演出するのではなく「ほら、貴方の足元に、肩にも」とでもいうように身近で直接肌に触れてくるような演出で展開してくるから恐怖も一入。怖がり甲斐がある。パラサイトに対する生理的嫌悪感は(目黒の某館館長を除いて)誰でも持っていると思うが、本書はここを責めてくる。侵食から自分を守るための恐怖と侵食されたものの至福とが交錯する。北島早苗の最後の選択は物理的は寄生されなかったが、精神的には汚染されたことを示す!ようで怖い。人が何を恐れるのかは進化の過程で培った種としての資産であるのだけれど、それを克服する手段があるとしたら貴方ならどうしますか?それを望みますか?「恐怖」を克服した先に何か残ると思いますか?本書はこの問いに対する貴志氏流の答えであるのかもしれない。
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No.7:
(4pt)

自分の体も不安になります

書簡からはじまるこの小説、現代的な展開で一気によめます。身震いするほどの怖さではないけど、じわじわきます。インフルエンザの予防接種もしとかなきゃ。
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No.6:
(4pt)

めちゃくちゃ恐い。。

専門的な記述が多いのは、この人の特徴だしストーリー展開の上では必要な情報、、、。でも、それが難しすぎるかな?この本の場合は。でもでも 絶対に最後まで読んで下さい。  恐い、恐すぎッ!!身体の中に、何か別の生き物がいるなんて、、食品の安全性に大いに不安がもたれているこの頃ですから 本当に恐いです。知らないうちに人格が変わっていたら???恐い+スプラッタ的な気持ち悪さが 今までにない”貴志ワールド”を堪能させてくれます。
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No.5:
(4pt)

人の弱さの本質をつく

人の弱さの本質を突いているのではないかと思う。後半はちょっと気持ち悪い・・・という感じもするが、恋人の死の原因を明らかにしようとする女性にも好感がもてるし、彼らの死の仕組みとでもいうものが実はとても深い気がする。その仕組みだけでも、なかなか興味深い。後半は、たしかに映画化が期待されるような終わり方であるが、まあ、そういう終わり方もたまにはいいのでは。なぜか、クリムゾンの迷宮の次に好きな貴志作品である。
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No.4:
(5pt)

目をそらしたくなる恐怖、そして現実。

不治の病、拒食症、人間不信…誰もが抱えているストレス、悩み、コンプレックス。そんな苦しみから我々の心を救う奴らは天使なのか、それとも悪魔なのか。 ホスピス医の早苗は、謎の死を遂げた恋人を調べていくうちに、背筋も凍る恐怖に直面していく。 最初、非現実的なホラー話かなと思い読み始めたが、読んでいくうちにこの話は決して、SFでもなく、もちろんお化け話でもない、現代社会への超リアルな警告なのだと気づかされていった。 「青の炎」以来、貴志祐介のファンになった私。はっきり言って、これはメチャメチャおすすめ!!
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No.3:
(4pt)

最後まで読んでほしい

冒頭部分がちょっとタルいのをがまんすると、あとは一気に読めます。クライマックスは映像的に圧巻!非常に印象に残りました。映画化してほしいですね。
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No.2:
(4pt)

瀬名氏もお勧め、私もお勧め

本書の解説で瀬名秀明氏は、『黒い家』、『十三番目の人格-ISOLA』のイメージを軽々と跳ね飛ばしたとしています。『黒い家』ほどのすごさはありませんが、『十三番目の人格-ISOLA』とは比肩できるのではないかと思います。ただ、『十三番目の・・・』に比べ、恐怖はより現実的なもので、『十三番目の・・・』が非日常的な恐怖を描くホラー小説らしいホラー小説だったのに、こちらはひょっとしたらあり得るかもと思わせる作品となっています。内容に詳しく触れると本書のネタがばれるので触れませんが、既に貴志祐介氏のファンになっている貴方、迷わず買っても損はしません。カスタマーレビューを読むより、早く本書を買って読みましょう!
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No.1:
(4pt)

現代人の精神的病巣を見事に描写

ネット依存症の少年の細かな描写がとてもリアリティーで現代の情報通信社会における精神的病巣の問題点を、まるで自分も抱えているような錯覚を覚えるほど(それほど私達の生活、職場にはワールドワイドウェブやイントラネットがないと仕事ができない状態になっている)のもので背筋がぞっとする。 本編の趣旨であるホラーミステリを中核としながらも若者のコンピュータ社会における問題提起まで網羅したもので、まさにこの本は今年読んだなかでも逸品の作品である。
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