■スポンサードリンク
触角記
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
触角記の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.90pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「性」から見つめた青春小説。本書の主題はあくまで青春小説です。ですから性描写に目を向けてしまうと、どうも評価が分かれてしまうようです。あくまで青春小説。17歳の主人公の青春の旅立ちの物語。そう捉えると本書は違った見方が出来ます。本書のラストは本当に清々しい気分にさせてくれました。清らかすぎる物語は現実感がありません。人間なんだから「欲」がタップリあるはずなのです。その「欲」まで含めた上で物語は構成されなければ心に響く作品とはいえません。でも巷に溢れる、暴力&性を描かなくては生きている実感を感じられない、という作品達とは本書は違っていると思います。花村萬月は暴力&性そのような強烈なスパイスとして使うのではなく、いうなれば山椒のように小粒でピリリと辛い、的な使用法で作品のテーマを炙り出しているのだと思います。 このような意味で本書は青春小説の佳作として読まれるべきだと思うのです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
エロいけど不潔じゃない。青臭い青春物語でもあり、純愛小説でもある。大人ぶってみたいお年頃の主人公:次郎。次郎は物語の中で3人の女性と交わりますが、その一人目、二人目、三人目で交わり方やものの見方・考え方が成長していく様がうまく描かれていると思います。上手に成長できてよかったね、って言ってあげたい、と思いました。読後、すがすがしい気分になれます。女性からみるとますます男性の「触覚」が愛しくかわいく思えちゃいます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
17歳の主人公、次郎が、「性」を知るにつれて変化し、退屈な日常から、無限の時間へと旅立っていくというストーリー。緻密な性の描写がやや執拗に感じるが、読後感は爽やか。期限付きの生や、老い、死などとは無関係な、まさに無限の時間と「今日」しかもたない少年の、可能性に満ちた「これから」を感じさせてくれる。ひとあじ違った青春小説。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
セックス&バイオレンス、といった感じが強い作者ですが、これはちょっと趣が違います。近親相姦などアブノーマル性的な描写はありますが、ドロドロせずに全体的にほんわかした青春小説です。口に出して人に言えば、「変態!?」といわれてしまいそうな体験も、自分にとっては大人になるための大切な一歩だよなあ、とあらためて思いました。じーんときました。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!