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触角記
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触角記の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.90pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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ぐずぐず思うなら止せばいいのに、又読んでしまった花村作品。 (一時、まとめ買いしたものの数冊読んで、なんだかなぁと放っておいたものに今頃手をつけている次第) 全体的にかなり荒っぽい印象でした。忙しい時に無理して書かれたのでしょうか。 のっけから突っ込みどころ満載。 いつの時代設定にせよ、高校生が「ぱーぺき」なんて言うんだろうか。インチキ業界人でもあるまいに。 エロシーンも含め、おじさんが一生懸命「若者はこんな感じだろう」と考えて書いたという感じ。 何人かの登場人物がでてくるが、結局は一人の人間が考えていることをそれぞれに喋らせているだけ。内面もしかり。 (これは、この作品に限らずですが) いい訳多し。高校生らしくないということを本人に「読書による弊害なんだ」と言わせてみたり。 (主人公に絡む何人かの女性にも、こういう風に一言断りを入れさせて、「自覚して書いているんだぞ」というやり方が目立ちます) このように、いちいち引っかかっていては白けてしまうのですが......しかし、読み方を変えれば 相当笑えます!特に前半は声を出して笑ってしまいました。 便秘に苦しみ息む女性の肛門の動きを、カメラの絞りに例えられたらもう、マイッタ!と言うしかありません。 そうやって楽しんでしまえば、長々続く性描写もしかりです。 おやじギャクとしかいえない笑いもあるのですが(ほとんどがそういうセンス)、たぶん作者は確信犯的サービス精神で書いていて、 実は相当お茶目な人なのではないか。なんて思い至った作品です。 「イグナシオ」など、冒頭のシーンは素晴らしく、美しいとさえ思わされたりする事も多いので、 何かと過剰な期待をしがちですが、他の作品も楽しんでなんぼ、という読み方をしたほうがいいかもですね。 | ||||
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青春小説と云うよりは官能小説でしょう。 交わる女性も、性の手ほどきをしてくれる年上の女性、清純な同級生、実母との禁断の愛、 てな具合に官能小説の王道。しかし、フランス文庫でなく「文芸小説」で有るわけで、 無理矢理「少年の自立」というオブラートにくるんで、一丁上がりという感じ。 しかし、この手の主人公は意味もなくもてますな。 うらやましすぎぞ、「次郎さん(主人公)」! | ||||
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母と息子の近親相姦が描かれるが、それはあくまでエピソード的でこの小説の主題ではない。この作品は、次郎という少年が、晶子や母親との交わりを通じて、自分のあり方を他者との関わりで見出すという、一種の教養小説である。芙美子と関わる下りなどは、ちょっと富島健夫の官能小説を読んでいるような感じだ。しかし、どうも中年の男性が書いたという雰囲気が全体を支配しており、次郎などロック好きの童貞少年とは思えない爺臭い台詞をはく。作中「プレイボーイは死語」と言う次郎の台詞があるが、その割にはアベックとか連れ込み宿などという、それ以上の死語が臆面もなく使われている。最後芙美子と自分探しの旅に出るわけだが、どうも説得力が弱く、インパクトが薄い。 | ||||
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やたらめったの、行換え何の意味があるのか?文章が投げやりで、描写が、ただ露悪なだけ、婉曲な表現を交えないと、エロにもならない。社会性が全くないのみならず、《他者》も自我もない。ただ下卑な、矮陋生物、生殖能力しかない化物だ。 芥川賞作家がわざとレベル下げたのか?と疑われる。読むに耐えん。 永井荷風の「墨東綺譚」が懐かしい。 | ||||
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