■スポンサードリンク


ビッグボーナス



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

ビッグボーナスの評価: 3.25/5点 レビュー 16件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.25pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全6件 1~6 1/1ページ
No.6:
(4pt)

予想以上に面白い

一寸前の「このミス」の優秀賞。いきなり、僕の知らないパチスロの専門用語などがばんばん飛び出してきて、これは
ついていけないなあ、と思いきや。スピード間溢れる筋運びと裏社会での金儲けの話が、極めて面白く展開されるため
どんどんページをめくっていってしまった。まさに奥田英郎の世界に似ている。こんな世界もちゃんと小説のねたになるんだ
と感心してしまう。ただ、後半の暴力描写や、派手なアメリカ映画ばりの撃ち合いが今までの緻密さを消し飛ばすような
感じで残念。最後は、もうちょっと丁寧に、かつちょっとひねって作って欲しかったなあ。
ビッグボーナスAmazon書評・レビュー:ビッグボーナスより
4796638814
No.5:
(4pt)

軽快なタッチでいいですね

ところどころ味のある会話も。
昔よくやっていたので、パチスロの話はすべてわかりました。
攻略法の話のすべて実在したものばかりですね。
パネルを押してリールを止める機種は、ムサシでしたっけ。
懐かしく読ませてもらいました。
ビッグボーナスAmazon書評・レビュー:ビッグボーナスより
4796638814
No.4:
(4pt)

裏切りの連続

 パチスロの攻略法を売る「トリプルセブン」の実質的な社長を勤める東。パチスロ依存症確実の客相手に、ガセネタの攻略法を巧みな話術で買わせるのが仕事である。しかし、東は「ダッシュ電子」というパチスロメーカーの元社員あり、「ダッシュ電子」に勤める相棒の加藤から仕掛けを仕込んだ機種を教えてもらい、ときには本物の攻略法を売っていた。その仕掛けにより異常に出る台となった「ダッシュ電子」の機種は、売上を伸ばしこととなった。また、「トリプルセブン」も本物の攻略法を扱う会社ということで顧客からの信頼を得て、好調な業績を維持していた。そして、この方法をあみ出したのが東と加藤の上司の黒岩であり、彼は本社に栄転となった。
 ある日、「ダッシュ電子」機種の本物の攻略法がライバル会社の「東栄企画」で売られていた。「トリプルセブン」より先に本物の攻略法が世に出回ることは考えられない。さらに、社長である本倉の長期無断欠勤、ガセネタを2つも即決する客など、何となく感に触る出来事が多すぎる。嫌な前兆だ。
 「ダッシュ電子」に裏切り者が? 本倉はトラブルに巻き込まれたのか? 何かにおう怪しい客の正体は? 東率いる「トリプルセブン」はどうなるのか!?
ビッグボーナス (宝島社文庫)Amazon書評・レビュー:ビッグボーナス (宝島社文庫)より
4796644865
No.3:
(4pt)

「このミステリーがすごい!」優秀作。

書評欄の評価に興味をもち購入。オビにもあるように「このミステリーがすごい!」大賞優秀賞受賞作なんですが、勘違いすることなかれ。宝島社の「このミス」は毎年出版されるミステリーをランキングしたものですが、本書が受賞したのは宝島社のアマチュア作家発掘企画の「第2回このミステリーがすごい大賞」優秀賞。よって本書は著者の「ハセベバクシンオー」氏の処女出版作、ということになります。奥付のハセベ氏経歴には「映画会社勤務を経て、負け犬に。現在某外資系CDショップにてアルバイト」ですって。このペンネームといい、何とも人を食ってますが、本書の内容も期待に違わず破天荒。主人公はパチスロ必勝法をTELセールスする会社勤務、怪しげな情報を口八丁で売りまくって稼ぎまくり、メルセデスを駆り腕にはフランク・ミュラー。もう最初からB級エンタテインメント小説の匂いぷんぷんですが、テンポもいいし、内容そのものが新鮮なので(若干筆致は生硬なれど)前半部分はあっという間に引き込まれます。どういう風に展開するの?と後半への期待が高まりますが、まあ後半はちょっと下降気味。読んで損はしないと思いますが、本音は次回作に期待、というところです。
ビッグボーナスAmazon書評・レビュー:ビッグボーナスより
4796638814
No.2:
(5pt)

インチキ野郎たちは素敵だった

痛快、軽快におもしろい作品だ。あっという間に読みきってしまった。文体も独特な軽快なタッチで、ところどころにちりばめられたギャグに笑える。パチスロのインチキな攻略情報を売りさばくという裏社会で生きる男たちの描写もリアリティがあって一気にその世界に引き込まれてしまった。そして次々と巻き起こる不可解な出来事に自分も一緒に悶絶。後半から一気に展開するヤクザとの攻防はスリル満点だ。
ビッグボーナスAmazon書評・レビュー:ビッグボーナスより
4796638814
No.1:
(5pt)

ジャパニーズ・ウルトラB級ノワール誕生!

第2回「このミステリーがすごい!」大賞で優秀賞を受賞。著者はハセベバクシンオーという超ギミックな筆名だけど、まそれはおいといて…。舞台はパチスロ業界。主人公は情報提供会社の営業マンである。ガセネタのパチスロ必勝法をいかにもなセールストークでギャンブル依存症になったパチファンに売りつける。これは、ほとんど悪徳商法。会社の月売上げは数千万、主人公の年収は億にも達するかという凄さ。そして、ライバル会社にヤクザ、パチスロメーカーも巻き込んで物語が始まる…。とっぱなから、軽い文体に流れるテンポ。ピカレスクな香りのストーリーをぐいぐい読ませる筆者の力は素晴らしい。いかにも、その業界の方々が喋ってそうな会話の面白さ。主人公のセックスをソフトSMに設定するあたりも賢い仕掛け。初期の阿佐田哲也とかやはり初期の浅田次郎を思わせる。海外なら、エルモア・レナードとかジム・トンプソンか、フランスのノワール系か。もっとわかりやすく言うなら、漫画ゴラクとか週刊漫画TIMESの世界ね。こういうウルトラB級ノワールの作者が現れたことは大歓迎ですね。
ビッグボーナスAmazon書評・レビュー:ビッグボーナスより
4796638814

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!