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あふれた愛



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【この小説が収録されている参考書籍】
あふれた愛
あふれた愛 (集英社文庫)

あふれた愛の評価: 4.30/5点 レビュー 30件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.30pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全30件 21~30 2/2ページ
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No.10:
(4pt)

永遠の仔を読んで

永遠の仔を読んで天童荒太さんを知り、この本を読みました。短編ということでちょっと軽い気持ちで読み始めたのですが、申し訳なくなるくらい、心に残る4編でした。どれも、いろいろ感じたことはありましたが、全てに共通に『将来、暖かい家庭を築けたらいいなあ』と感じました。
あふれた愛 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:あふれた愛 (集英社文庫)より
4087478173
No.9:
(2pt)

内容がつらすぎて・・・

みんな一生懸命生きているはずなのに、ふとしたことで心の歯車が狂ってしまう。自分ひとりではどうにもならない。そんなとき、手を差し伸べてくれる人がいたら、温かい言葉をかけてくれる人がいたら・・・。人それぞれが、どんな人にも思いやりを持って接することが出来るのなら、世の中がもっと変わってくるような気がする。「愛」。ありふれた言葉だけれども、これほど難しい言葉はない。どれも、とてもいろいろなことを考えさせられる話だった。しかし内容がつらすぎて、心のどこかが拒否反応を起こしてしまった。読後は、苦い思いが残った。
あふれた愛Amazon書評・レビュー:あふれた愛より
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No.8:
(5pt)

現代に生きる人への心の処方箋

 いろいろな意味で疲れた人にお勧めの一冊。 この本の4つの物語は心を締めつけられるような、辛く悲しい出来事があふれています。その中からすこすづづでも前に進もうとする人達の物語に、胸が熱くなる想いです。なかでも「やすらぎの香り」はとても衝撃を受けました。こういった物語を読むと、いかに自分が自分本位で世の中を見ているかが問われているような気がしました。必至に前に進もうとする二人の物語に心が洗われるようでした。 しかし、本当に天童荒太さんは人間の心理の表現がうまいですね。人間の繊細さがとても解りやすく、読みやすく、で下手な専門書よりはよほど心のケアに向いているのではないかと思います。 読み終わった後には、ほんのちょっと優しい人間になれるような心地よさが胸に広がりました。人間、別に弱くっても良い。自分なりにがんばって生きていけば良いのだから。そんな元気を与えてくれる本です。 
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No.7:
(5pt)

天童荒太の最高傑作か?

表題のとおり、人間への愛にあふれた短編集です。最初私は友人から借りて読みましたが、どうしてももう一度読みたくなり購入しました。とくに作者は精神障害者に対する考察にすぐれていて、この短編集でも「うつろな恋人」という傑作を書いています。
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No.6:
(3pt)

わたしのお勧めは、1編と2編。

『とりあえず、愛』天童荒太が描く夫婦像は屈折している。妻は子供の面倒をみて、夫は仕事に邁進する。二人の会話には愛情は感じられず、というよりも夫の受け答えには愛情は感じられない。それは『家族狩り』の主人公でも同じだった。自己中心的なこんな夫では今の夫婦はもたない、当然である。案の定二人は離婚する。ここからがあり得ない話なのだ。男の側からの理想。しかしなぜだろうかあり得ない話なのだ、涙がこぼれてくる。こんな自分でもこんな不完全な自分でも愛してくれる妻がいる。だから僕らは生きていけるのだ。『うつろな恋人』天真爛漫な彼女の振る舞いに惹かれていく心の病気を持つ男。だが彼女もまた、心に深い闇をもつ女性であった。しだいに彼の行為はエスカレートしていく。間違い無く最初は純愛だった。しかし彼には止める事が出来なかった。そして、ずっと付き合っていた彼女が記憶喪失を起こしてしまった、永年連れ添った妻が痴呆を患ったようなそんな哀しさが漂う。
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No.5:
(5pt)

病院で読んだ。

母親の入院している病院で天童荒太氏の小説を知り、診療の待ち時間に一気に読みました。小説家の経歴などは一切知りませんし、白紙の状態ですが、仕事、仕事とあくせく働き、人間関係で板ばさみになった中間管理職の共通した悩みがあり、ふとしたきっかけで家庭が壊れてしまい、気づくのが遅くなって精神を病んでしまった人の気持ちがよくわかっている、この人はこういう経験があるんだろうか?そんな疑問が頭を過ぎりました。子供に対する目線は、文章にも表れているのですが、対等で限りなくkやさしく、心の揺れというのか、愛情を注ぎすぎてコップからその水があふれ、「覆水盆にかえらず」のことわざのごとく、タイトルもベストマッチでした。
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No.4:
(5pt)

哀しくて切ないけれど美しき愛のカタチ

哲学的に構えるのではなくて、素朴に考えてみる。「愛ってなんだろう・・・」本書に収録された4つの物語を読み終えて、ぼくが最初にしたことだ。自分の中では「愛」だと信じていたことが、独善的であり世俗的であり体面的なものに絡み取られて、本来の姿を失っている場合もある。相手を傷つけ、そして自分も傷つかないと、「愛」の空白に気がつかないかも知れない。また「愛」がそこある故に哀しくなったり、つらくなったりすることもあるだろう。一見理想的に見える夫婦と赤ん坊。中年男性と喫茶店でアルバイトをしている娘。繊細すぎる心根を持った男と女。未亡人と青年と彼の彼女。彼らが直面する、理不尽でもあり、至福でもある「愛」のカタチを、天童荒太は大きなやさしさを持って見事に描き出している。
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No.3:
(3pt)

癒し系の佳作

天童荒太は癒し系である。精神分析や臨床心理学などの症例を読んでいることが文脈から明らかであるし、心の傷を埋め合うような人間関係を彩るように、植物やら草花の描写が随所にちりばめられている。「近代的自我」の崩壊が云々されてもはや久しいが、傷ついた現代人の心をくすぐるような話の展開はやや表層的でもある。全体にテレビドラマ風だが、最初の「とりあえず、愛」が、沙織のけなげにも気丈な性格が良く出ていて素敵だ。
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No.2:
(5pt)

心に染み入る言葉の数々

4つの話は、あまりにも私の感覚に近いという点で衝撃的だった。まるで自分が主人公になったかのような錯覚に陥った。と同時に、私のような生き方でもいいんだ、と少しだけ自信が持てたのが嬉しかった。『やすらぎの香り』のように、「何も言えなくても、無理に何かができなくても・・・いいんだ。なんとか、やっていける。(後略)」そう、自分に言い聞かせながら、一文字一文字かみしめるように読んでいった。天童荒太さん、心の安定剤をどうもありがとう。
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No.1:
(3pt)

何気ない生活にかくれた闇

今までの天童氏の小説からすると、なにか物足りなさを感じてしまいそうです。しかし、それだけに日常的に身の回りで繰り広げられていてもおかしくはないような内容ばかりです。例えば、冒頭の「とりあえず愛」は、音羽で起きた主婦の幼児殺しを思い出してしまいます。そのほかにも、仕事で体の感覚を無くした中年男、エリート教育に心を病んだ女性のよりどころ...。普通に生活している日々のなかいつそのバランスが壊れてもおかしくはない。 やんだ現代社会における、そんな警告を静かに放つ作品だと思います。
あふれた愛Amazon書評・レビュー:あふれた愛より
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