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(短編集)
千葉千波の事件日記 試験に出るパズル
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千葉千波の事件日記 試験に出るパズルの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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| 読書録「試験に出るパズル」3 著者 高田崇史 出版 講談社文庫 p146より引用 “ 実を言うと、ぼくが心から尊敬する歴史 上の人物が二人いるんだ。一人目は、世界で 初めて銀杏を食べた人で、もう一人は、世界 で初めて生牡蠣を食べた人だ。” 目次より抜粋引用 “<<四月>>9番ボールをコーナーへ <<五月>>My Fair Rainy Day <<六月>>クリスマスは特別な日 <<七月>>誰かがカレーを焦がした <<八月>>夏休み、または避暑地の怪” 浪人生とその従兄弟を主人公とした、日常 系短編連作ミステリ小説。同社刊行作文庫版。 自分の名前を恥ずかしがって明かさない主 人公の「八丁堀」、同性である彼から見ても 魅力的な従兄弟が、同じ予備校に通うことに なり…。 上記の引用は、ホテルのバイキングで起き た事件での、主人公・八丁堀の何の関係もな い胸の内。 動物が食べているのを見て、美味しそうだと 思ったのでしょうか?それとも手あたり次第に 食べて、体を壊さなかった物を選んできたの でしょうか?どちらであっても、勇気のある事 だなと思わざるを得ません。 心穏やかに読める、優しさとユーモアに満 ちたミステリー。もう一人の主人公・千葉千 波が出すパズルには、巻末に回答もあるので、 パズルが好きな方は、より一層楽しめるので はないでしょうか。 ーーーーー | ||||
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| 本名が明かされない語り手とその親友、語り手の親戚である千葉千波の ドタバタな日々に出現する事件を、 語り手と親友の出鱈目な推理を全て論破しながら 千葉千波が解決していく、と思ったら実は千葉千波も間違っていた、 という謎が謎を呼ぶ謎解き話です。 「八丁堀」もしくは「ぴいくん」と呼ばれる語り手 (八丁堀で検索をかけるとなんとなく苗字は推察できます) は意外と冷静で冴えていたりもするので、 彼が馬鹿にされる場面とあまりにドタバタした展開は あまり好めませんでした。 QED はタタルさんが、いかにうんちくを並べようとも 話が冷静で惹きつけられるところがあったのですが…。残念です。 文中にちりばめられるクイズは巻末に解答が揃えられていますが、 『頭の体操』などで著名なものが多いので、 興味がある方はネットで調べた方が楽しめる気がします。 | ||||
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| なぜ絶版になっているのか不思議なほど面白いシリーズです。 浪人生の「ぼく」(なぜかぴい君と呼ばれる)、同じく怪しい浪人生の饗庭愼之介(名前、風貌、環境からしてトリプル浪人と言われる)、「ぼく」の従弟で高校二年生の美青年、千葉千波の三人組が、のどかにつるみながら、愼之介の父親が警察につとめていることから、毎月事件に首をつっこんでゆきます。 覚醒剤の受け渡しの合図の謎、レストランで消えた指輪の黒真珠の行方、下町の連続爆破事件などなど、千葉くんの名推理は、QEDシリーズの崇を思わせる、しかしさほどの蘊蓄を伴わず強靭な論理力に頼っていて、読ませます。語り手の「ぼく」はまさにパズルのようなそのロジックについてゆけず、「ボケ」たコメントを発して読者をなごませてくれます。 (毎回、千葉くんが昔はやったシリーズの「頭の体操」に出てくるようなクイズをひとつ出し、「ぼく」は逆に、頓知の脱力クイズをひとつあげる、というお約束も楽しいです。) しかし。 千葉くんの凝りに凝った推理は、微妙に空回りに終わってしまいます。 事件は解決しますが、犯人にはそんな深い理由づけはなかったり、偶然だったり、と、あたかも著者自身が、みずからのQEDシリーズを自分でおちょくっているような、そんな笑いで終わります。 そして読者は、この世にはふたつの現実があり、奇しくもそれが表面上一致するのだ、という、高田史学の自己参照的批評を噛みしめながら、この三人組の青春につきあってゆくことに。 QEDシリーズの現代の殺人事件にかかわるキャラクターたちがいまひとつ硬直した感があるのに比して、本シリーズや「麿」シリーズのユーモア系の高田ミステリの人物は自然体でのびのびしていて、彼らのたわいない会話をききたくて、ついページをめくってしまいます。 高田崇史の振幅の大きさを楽しめるシリーズです。 | ||||
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| いわゆる"パズル・ミステリー"のジャンルに入るのかな。 事件やトリックのリアリティは敢えて無視して,謎を純粋に楽しむための作品。 そのせいか,主人公の千波君の推理は一見論理的に見えてちっとも合ってなかったりする。 でも,それで構わないのだ。千波君にとっては不可思議な状況にいかに論理的に整合性のある理屈を与えるかが重要で,本当にそれが真実であるかはどうかは関係が無いのだ。 「一方は必ず嘘を言い,他方は必ず真実を言う双子」のような論理クイズをそのまま小説にしたような作品なので,そういう類のクイズが好きな人は読んでみては? | ||||
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| こういう小粒っぽいのってあっさりしていていい。気軽に読める。 何が面白いって、巻末の森ひろしのつっこみが面白い。 | ||||
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| 13枚のコインがあります。 うち1枚は贋物で、本物とは重さが違います。 但し、本物より重いか、軽いかはわかりません。 天秤ばかりを3回だけ使って、贋物のコインを見つけなさい。 類似問題はありますが、もっとシンプルです。 この問題は一筋縄では解けません。 解答を聞いても、すぐには理解できないかもしれません。 本書は、こうした超複雑な問題(パズル)を題材にしたミステリーです。 リアリティがなくなる直前で踏みとどまっています。その意味で、パズルの要素が大きくとも、ミステリー小説として十分に成立しています。 パズルを解くと頭が痛くなるような方にはお勧めしません。 パズルは難解であればあるほど好きという方にお勧めです。 冒頭のパズルの解法も説明されています。 難解なパズルが解けるとスッキリしますよ。 | ||||
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| 面白い、正しく青春真っ只中の三人が繰り広げる日本のパラダイス。パズルに魅せられた作者が放つ推理小説。何気ない日常を過している浪人生必見ですよ。なんてったて浪人生が主役なんですから。三人の事件に巻き込まれる姿は、そこらへんにあるものだから親近感が沸く、現代文の役にもたつ、そしてパズルがついたもんだ、頭が冴えるの必至。サー行け。日本にいる数々の浪人生たちよ。いざこの本に向かわん、そうすれば、浪人の本当の意味がわかるだろう。こんなに変なことしてても良いんだーぽかーん。あんな三人あんな二人になるために読むんだ。あんな二人のよーにならないために読むんだ。 | ||||
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| とにかくタイトルどおりパズルの目白押し。短編なれど決して侮れない名推理。読んでいてすごくすがすがしく、爽やかなミステリー。浪人生と高校生のコンビが絶妙だ。作中の「水割りの方程式」には非常に感動。 | ||||
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