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(短編集)
深追い
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深追いの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.12pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全67件 1~20 1/4ページ
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7つの短編集で出来ています。場所は全て地方都市の三ツ鐘警察署が舞台となっています。七つともバリエーションがあり飽きさせません。横山さんの作品には,「64」や「クライマーズハイ」などの長編が有名ですが,短編も楽しめます。長編読んだら次は短編そしてまた長編と読んでいます。スナック菓子をぽりぽり口に入れながらゆったりと読書できるのは最高の幸せです。 | ||||
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横山秀夫らしいひねりの効いた短編集。どの短編も架空の「三ッ鐘署」という 地方警察所を舞台としている。登場する警察官は、実務に長けた現場警察官であ り、いわゆるエリート(国家公務員試験合格者)の物語ではなく、物語も「泥く さい」もの。 7編が収載されているが、かなり錬られている物語が多い。読みやすい文体な ので、すっとストーリーの中に入っていくことができ、スピーディーに展開し、 最後には意外な形で終わる。 職人の熟練の手捌きを見ているようで、気持ちよく小説の中に入ることができ た。あまり複雑ではないように作品が構成されていて、どこの短編からでも読む ことができる。 1編は30ページから長いもので50ページほど。気の張る本を読んでいると きに読んでもいいだろうし、暇な時間にパラパラめくって読むのも楽しい。実に 「手軽」に読むことができる。 最近は横山秀夫のような、各短編の水準が高い作品を書ける作家が少なくなっ たように思える。その意味では「貴重」な作家であろうか。 「深追い」。文字通り自分で勝手に深追いしてしまう警官のいささか「哀しい」 物語。はっとするストーリーだった。ストリーテラーとしての横山の筆が冴え る。 「引き継ぎ」。細かな点で、ストーリーに無理があるカ所もある。少々奇をてら いすぎか。 「又聞き」。ストーリーが尻切れになっていて、すっきりした結末ではないが、 哀しみの漂う情緒がある。 「訳あり」。この短い作品で、様々な警官としての人生の断面を見せてくれる。 「締め出し」。物語のリアリティがいま一つ。 「仕返し」。一番長い作品。本書の作品でどうにも高く評価できない作品。展開 の面白さもなく、途中で「だれる」、最後もとってつけたよう。 「人ごと」。これも何を描きたかったかがはっきりしない。後味も薄い。 さほど出来のよい作品集はないが、「暇つぶし」には十分。だが、二度読むこ とがないであろう短編集。 2002年に単行本として刊行されていて、すでに20年を超えている。 署内で酒を飲むシーンなどは、今では絶対にありえない。ポケベル(と書いて も分からない人も多いのでは)など小道具も古びている。ただ小説としてはさほ ど古びた感じはなく、現在に読みかえてもいいような内容だ。 前述したが、「暇つぶし」には格好だろう。 | ||||
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正攻法の清張さんとは異なり、小さな事象を特異な感覚で展開している点が、面白い。 | ||||
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毎回最後のページで唸りました。さすがですね。 気に入ったのは「仕返し」と「人ごと」です。 全体的に、人間の強さも弱さも如実に書いている小説だと思います。 | ||||
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「人ごと」のみ読みました。 中年の主人公が、自分の姪とはいえ14歳の中学生に抱き着かれてキスの真似事されて嬉しいと感じている描写で、ちょっと引いてしまいました。あと年金で生活している高齢者って、タワマン最上階の部屋を賃貸契約できるんでしょうか? 一人暮らしなので審査通らないような気がして、そういう細かい点が気になってしまって作品に入れませんでした。オムニバスのようなので、他の短編も読めば印象が変わるのかもしれませんが…… | ||||
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著者の人気作品の県警シリーズとは異なり、より地域に密着した所轄を舞台にする事で、管轄地域に於ける出来事や人間模様を描く事で、ほのぼのとした気持ちにさせてくれる短編集です。 | ||||
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読んだ本で忘れらない言葉や 心に響く一文がある 「訳あり」 滝沢がうだつの上がらなかったと 世間的には言われるだろう 定年退職する鈴木に 「鈴木さんは、なぜ交番や駐在ばかりを回っていたのですか」と問う それに対して 『小さな間の後、深みのある声が返ってきた。 <みんながみんな偉くなっていまったら、警察という組織は回っていきませんから> 頷いた滝沢の耳に、一転、明るい声が吹き込まれた。 <いやあ、正直言いますと、ちょっと訳ありでしてね。…』 鈴木氏の<みんながみんな偉くなったら…>の言葉 心に響きました。 | ||||
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レビューの良い評価通りで、とても面白かった。 ただ、「仕返し」という短編は、後味も悪く、一度ドラマで見たような記憶もあるのですが この作品だけは引き込まれなかったので、☆マイナスです。 | ||||
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警察物、刑事物を書かせたらこの人の右に出る方はいないのではないか、と思えるほど。単なる警察小説に留まらず、人間の内面を深く抉る心理描写はいつも読む手をなかなか休めさせてはくれない。短編集。一つ一つが秀逸。本格ミステリーでありながら軽快さもあわせ持つ作者のスタイルに敬意を払いたい。 | ||||
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長編もいいが短編もいい。横山作品には,終わりに救いがある。「訳あり」の終わり,主人公と鈴木巡査長とのやりとりには,泣かされた。 | ||||
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2000年代前半に発行された7作品の短編集。各作品とも展開が早く、読者を飽きさせない文章はさすがと感心しながら読み進めた。作品一つ一つにテーマ性があり楽しめるが、読み終えた後に残存するものがなかった。これが☆一つ落とした理由である。単品としての味は、十分楽しめるがまとめてテーブルに乗せるとそれぞれの主張が際立たなくなる。電車通勤にはお勧め、但し乗り越すリスクをはらんでいる。 | ||||
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警察短編集。7編。いずれも、これぞ横山秀夫という作品。人間の内面を描いたり。あっといわせる裏があったり。 新幹線や飛行機、寝れない夜、暇な週末のお供に最適。 2002年の作品。 | ||||
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短編7編がある。今まで横山秀夫の本を4冊読んでいるが、これが一番面白くなかった。但し、次に横山の「臨場」を購入してある。警察物に、はまってます。 | ||||
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楽しく読まさせていただきました。ただ、内容的には予想を裏切らない展開で、期待していたぶん、少し残念。。短編小説なので、仕事の合間に少し見てみたいという人にはちょうどいいと思います。 | ||||
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なぜか、前に読んだことがあるような不思議な気分の本だった。 三ツ鐘署の七人の警察官の七つの物語。 警察官になぜなるのか? 強くなりたかったから。 権力の側にたちたかったから。 親が 警察官だったから。 公務員だから。 正義の味方だから。 など いろんな理由がある。 『深追い』は 何事にも 深追いしてしまう 秋葉。 自分しか見えないところがあるんですね。 『又聞き』は なぜ 私は 溺れているのを助けられたのか? ということを 聞くことで あることが浮き彫りになる。 その当時は 若すぎて よくわからなかった。 『引き継ぎ』は 泥棒の技も匠の技であるので、引き継がれるべきだ。 『訳あり』は プレッシャーをどのように解放するのか。 キャリアーも、結構辛いのだ。 『締め出し』は、仲間に入れてもらえないものの悔しさをどうはらすのか。 『仕返し』は 子供の中の序列がどう形成されるのか? 警察の不祥事を どのように 公表するのか。 『人ごと』 趣味の園芸つながり。 627円の財布が 交番の前に落ちていた。 警察というかたぐるしい組織の中で 少なくとも ニンゲンらしくありたいという ささやかな希望が 感じられる ところもあった。 物語の おもてとうらの 構成が うまいのぉ。 | ||||
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長いとだれるし、短いと説明不足だし。ハードボイルド感にはウェットだし。マルティンベックとかボッシュ期待したんだけど。 | ||||
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警察組織の息苦しさ、人の運命の不確かさ、そんな物語の中からこぼれ出る、わずかな人間らしさ、わずかな希望。 評者は、横山さんの持ち味は長編より、むしろ短編の方にこそうかがえるのでは、と考えているが、この短編集の7編もみごとに粒ぞろいで、存分に味わいながら通読することができた。 短編ミステリーという体裁ながら、なぞ解きの面白さの一方、各編終わり方の余韻にベテランらしいうまさがあって、それぞれ例外なく感銘を受けた。 評者がいっとう気に入ったのは「締め出し」。 「人ごと」「又聞き」にも捨てがたい味があった。 | ||||
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3度読みでも面白い、素晴らしい、話の構成が、興味がつきなく、次々読ませてしまう。 | ||||
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警察小説では著者の作品が大好きです。 これからも良い作品を発表することを期待します。 | ||||
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短編集・・・とは思わなかった。途方の購入購入ミスですが、その様な表示がされていたか不明です。 | ||||
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