■スポンサードリンク
(短編集)
深追い
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
深追いの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.12pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全67件 21~40 2/4ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
警察と言う組織の中で、立ち振る舞う男達。 ギスギスとした人間関係は、くつろげる場所などない。 ドラマではないそんな世界が、想像されます。 物語はそうした中にいる登場人物が、事実を悟り人間らしい決断をしていきます。 結末に安堵しました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
冒頭の2本に心底うなりました。さすが横山秀夫。「深追い」は、ポケベルの使い方がいい。「亡き夫にメッセージを送る」という使い方に、読んでいて鳥肌がたちました。すごい。「引継ぎ」は写真の現像です。これはネタばらしになるのでかけませんが、やはり、うならずにいられませんでした。この冒頭2本が特に秀逸。いいものから並べていくのは常套ですから、そのとおりの並び順と思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
まだ少しだけ読んでいません。。。前に <64>を見たんですけど、よかったので、この本を購入しました、最近忙しくて見る時間ないけど、頑張ります。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この作家の作品はどれを選んでもレベルが高い。 短編小説は、いい作品に当たったことがなくあまり購入するこtがないが、 横山の名前だけで期待がもてる。 そんな作家は滅多にいない。 絶対裏切らない作家の一人だ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
一つの署を舞台に、多様で深いストーリー展開に敬服します。興味が尽きません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
警察関係者が絡む人間憎愛劇を描く短編集。 どの作品も、登場人物たちの葛藤が痛いくらい伝わってくる。 横山秀夫らしい秀作揃いである。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
いわゆる『刑事ドラマ』のような突拍子もない事件や、ありえない設定がなく、警察の日常的な勤務形態や階級社会の描写が実に現実的でおもしろい。実際に起こり得そうな事件でありつつも、結末には意外性もある。短編で読みやすく、あっという間に読みきって、また次が読みたくなる。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
横山秀夫作品は好きですが短編ということもあって、ちっと物足りない感じでした。今度は長編を読みます・・・ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
地方の警察署を舞台にした短編集。大事件ではなく日常的に起こる事件を警察官の心理とその組織を背景に描いていく。 どの作品も唸らせる、うまい。「訳あり」では、エリートキャリアの県警捜査2課長にどうも筋の良くない女がついたとのタレコミ。 それを探る左遷された人事課の警察官。彼が見つけたものは、女装趣味のキャリアであり、一方出世は出来なかったが まっとうな警察官人生を送った警察官が描かれていく。あっと言わせる筋書きと、警察組織に対する批判も混ぜ合わせた 作者の筆力は衰えることを知らない。「仕返し」では病死したホームレスが署内で死んだことをひた隠しにする組織と、警察官の家庭 が描かれる。これも上手いというしかない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
横山秀夫さんの『深追い』は、三ツ鐘警察署を舞台とした連作短編集である。 三ツ鐘警察署は、「五階建て庁舎のすぐ署長と次官の官舎を建て、そのまた裏手に署員用の家族官舎と独身寮を併設」しているため、「下級職員の間では「三ツ鐘村」と揶揄され、できれば赴任したくない所轄の一つに数えられている」同じ職場に務める警察官らが、近接する住居で暮らし、独特のコミュニティを形成しているわけだ。生活空間に縦社会が持ち込まれ、外聞をことのほか気にせざるを得ない、このコミュニティに漂う息苦しさが、本短編集の特徴ということになるだろう。 私が特に良かったのは、「深追い」と「人ごと」。 ■深追い 秋葉巡査部長が、交通事故現場で拾ったポケベルには、死亡した夫への妻からのメッセージが入り続けている。その妻は、秋葉が昔付き合った女 明子だった。ポケベルを返し損ねた秋葉は、ベルが鳴る度に、明子への思いを募らせていくようになる。署長らの制止に耳を貸さず、明子のもとへ通う秋葉。ある日、秋葉は、盗み見た明子の手帳に幾つものKの文字があるのを知り、別な男の影を感じとるのだった。 ・・・ なぜ、明子は死んだ夫にメッセージを送り続けるのか。はたしてKは誰なのか。秋葉が真相にたどり着いたときに、染み入ってくるのは、じわりとしたやるせなさ。懊悩の果の、虚脱感を伴ったような悔悟が、身を切るような作品。 ■人ごと 会計課 西脇課長は一般職員で、「草花博士」異名を持っている。西脇は落し物として届けられた花屋の会員カードを、ちょっとした興味から本人に届けることにした。落とし主は、高級マンションに一人で住む老人 多々良だ。多々良は、部屋一面に花々を所狭しと並べている。部屋を訪ねて以来、西脇は、心臓に問題を抱えた多々良を心配し、住まいを巡回していくようになるのだった ・・・ 三人の娘たちと遺産問題で、絶縁状態の西脇が、死して子らに残したものは何か。西脇の悲しい過去とオーバラップして、ホロリとくる。大岡裁きを彷彿させるような名品である。 その他、「又聞き」/「引き継ぎ」/「訳あり」/「締め出し」/「仕返し」の全7作品。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
短編集といえば1.2編は手抜きのような作品があるものだが、 この本に限ってはどれも深い人間ドラマをベースにひねった話が書かれており、 百ページにもみたない作品とは思えないほどの味わいがある 特に花の話は切ないがいい話 作者のファンなら安心して買えるクオリティ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「深追い」「引き継ぎ」「又聞き」「訳あり」「締め出し」「仕返し」「人ごと」。 三ツ鐘警察署を基点とした警察モノ小説。知らない世界を垣間見る。 「既届盗犯等検挙推進月間」は,署が窃盗犯罪の検挙数を競う,年に一度の刑事コンクールだそうだ。そんなこともあるのか…・。 小説の創り方には力を感るが,対象が対象だけに興味はいまひとつ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「半落ち」などで有名なミステリー作家、横山秀夫の警察小説。 三ツ鐘の交通課で働く秋葉は、ある日、ひとつの交通事故死に出遭う。被害者は、秋葉のかつての恋人の夫。そして、秋葉は被害者の遺留品であるポケットベルに、かつての恋人がメッセージを送り続けていることを知り……。 表題作をはじめ、三ツ鐘署を舞台にした七つの短編が収められています。 いやぁ、これがじつに面白い。 どれもこれもが予想外の展開を迎え、そしてどれもこれもが見事にすっきりとした結末を迎えます。 暗いんだけどすがすがしい。 読み終わるとほっと気持ちよくなる作品ばかりなのです。 しかもまた、タイトルの付け方が素晴らしい。 「深追い」「又聞き」「引き継ぎ」「訳あり」「締め出し」「仕返し」「人ごと」。 見ただけだと「ん?」となるタイトルばかりですが、読み終わった時には「うん、これしかないよな」と思うこと間違いありません。 それくらいズバッとタイトルがハマっています。 すべて三ツ鐘署内で起こる話ですが、話同士に繋がりはまったくありません。そこがまた、警察という組織を全体として描いているように見えて、またいい。 この人の作品、初めて読みましたが、ハマりました。 他の作品も読んでみたいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
横山作品は、ハズレが無い。 硬質な文章なのに、以外と読みやすい印象を持つのは さすがだと思います。 男臭さにかけては、ピカ一の作家さんです。 ハードボールドではなく、組織の中で蠢く男達の物語。 派手な殺人事件を解決するという訳ではなく、焦点は 鑑識課、泥棒刑事、少年係、会計…などの 警察組織の内部での、せめぎあいが手に取るように伝わってきます。 ●深追い ●又聞き ●引き継ぎ ●訳あり ●締め出し ●仕返し ●人事 以上の7編からなる短編集ですが、全て「三ツ鐘警察署」内部での 出来事で、主人公が変わって行きます。 5階建ての庁舎のすぐ裏側に、署長と次長の官舎があり そのまた裏手に職員用の家族官舎及び、独身寮とが併設された いわば、一種の「警察村」で起こる日々の出来事。 左遷や移動で訪れては、又移動していく管理官達や 刑事、刑事になりたいと野心を燃やす者。 親の地位が子供達の関係にも影響するという現実。 個人的には”仕返し”の終わり方が、とても良かった。 格人の心の葛藤が、とても上手く組み込まれていて感情移入がしやすく ストーリー的にも、面白い。 どんでん返し系も多く、満足の出来る1冊です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
横山作品は、ハズレが無い。 硬質な文章なのに、以外と読みやすい印象を持つのは さすがだと思います。 男臭さにかけては、ピカ一の作家さんです。 ハードボールドではなく、組織の中で蠢く男達の物語。 派手な殺人事件を解決するという訳ではなく、焦点は 鑑識課、泥棒刑事、少年係、会計…などの 警察組織の内部での、せめぎあいが手に取るように伝わってきます。 ●深追い ●又聞き ●引き継ぎ ●訳あり ●締め出し ●仕返し ●人事 以上の7編からなる短編集ですが、全て「三ツ鐘警察署」内部での 出来事で、主人公が変わって行きます。 5階建ての庁舎のすぐ裏側に、署長と次長の官舎があり そのまた裏手に職員用の家族官舎及び、独身寮とが併設された いわば、一種の「警察村」で起こる日々の出来事。 左遷や移動で訪れては、又移動していく管理官達や 刑事、刑事になりたいと野心を燃やす者。 親の地位が子供達の関係にも影響するという現実。 個人的には”仕返し”の終わり方が、とても良かった。 格人の心の葛藤が、とても上手く組み込まれていて感情移入がしやすく ストーリー的にも、面白い。 どんでん返し系も多く、満足の出来る1冊です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この短編集が刊行されてからだいぶ経っているが、 WOWOWで映像化されるというので読んでみた。 読んで驚いた。傑作ぞろいの短編集である。 三ツ鐘署という警察署に勤務する、さまざまな警察官を主人公にした小説集だが、 どれも傑作だ。 傑作ぞろいの中でも、特によくできていると思ったのは表題作の「深追い」だ。 交通死亡事件の未亡人に気を寄せる交通課の警察官。 募る気持ちを抑えられずに、足繁く未亡人のところに通うが…。 読者は主人公の視点で、物語を追いかけてしまい、作者の術中にはまってしまう。 この作品は、警察小説だが、恋心をテーマにした小説でもある。 誰でも、恋をすると、周りが見えなくなってしまう。 自分の都合よく解釈したり、あるいは嫉妬心で周りが見えなくなって大失敗する、 そんなことを気づかせてくれる小説だ。 これと似た味わいのある小説を思い出した。 松本清張の「佐渡流人行」だ。これは時代小説なのだが、やはり同じことをテーマにしている。 おもしろいが、苦みを含んだ味わいであることも同じだ。 横山秀夫も、松本清張も、無駄のない、そぎ落とされた硬質な文章を書くのも 共通していると思う。 松本清張のミステリーの新作は読めないが、横山秀夫は読める。 これからは、期待して読もうと思う。 短編のミステリー小説は、人物の描写やキャラクター作りも大事だが、 ストーリーの運びが命だ。キャラクターだけでは短編小説はごまかすことができない。 ストーリー作りの才能、すなわちアイデアの能力が試される。 この作品で、横山秀夫は「1つの警察署」「一人として重ならない主人公」というテーマを自らに課し、 短編集を作った。そして、そのアイデアの豊富さを証明することに見事成功した。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
以前から気にはなってましたが、警察がどーの、警察内部のなんとかがどーの。と、ちょっと堅苦しくて読みづらいかなと思ってなかなか近寄りがたかったんです。今回機会がありようやく読んでみたんですが、全然想像してた堅苦しさや気難しさはありませんでした。むしろ、おもしろくて没頭してサクサク読んじゃいました。短編集ってのも気軽に読める感じでいいですね。読んでいて、あの辻褄が合うときの爽快感がほんと気持ちよかったです。とにかくおもしろかった!今は第三の時効を読んでる最中ですが、こちらもおもしろい。またそっちでレビューしようかな。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
横山秀夫さんの短編集はどれも最高級のものばかりで大好きです。 今回の中では訳ありが一番面白かったです。読後感も良かったです。 しかし作者の他の作品よりは少し落ちますね。それでもハイレベルなのは確かですが、期待が大きかっただけに星3つにさせていただきました。 作者の他の作品にハマったのならば、こちらも必読なのは間違いないです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
男くさい男、を描かせたら右に出る者はいないのではないか。 かっこいい男ではない。 むしろ日常の中で誰もがもがく感情を抑え切れないかっこ悪い男たち。 だからこそ男くさい男がくっきりと存在する。 一番良かったのは「訳あり」 不器用にしか生きられない男は、自己保身に走りかけるが、 やはり自分以外の誰かを見捨てることはできない。 自分以外の誰かの、のために生きる切なさに男らしさの真髄を感じた。 警察というある種、息苦しい組織の中で己と向き合いながら生きる男たちの姿に せつなく、感情を揺さぶられました。 遠く忘れそうになった感覚、胸の奥をきゅっと掴まれるような作品集でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
7話から成る短編集。 警察の内部で、恐らく日常的に起こるであろう出来事を、 心理描写たっぷりに描いている。 第三者的に見ると大きな事件ではなくても、 当人にとっては、人生を揺るがす大事件だったりするのだと 改めて感じさせられた。 表題作は、主人を事故で亡くした後も、主人のポケベルに メッセージを送りつづける妻の、心の闇を描いていると思った。 他の人から見れば、馬鹿げて見えるようなこと、それが 当事者には恐ろしく現実的なことだったり、巨大な恐怖へ化けていたり。 横山さんの小説は、人間の深層心理まで見えてくるからすごい! | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!