幽霊塔

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評判

幽霊塔の評価:

4.11/5点 レビュー 81件。 C ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.11pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全186件 121〜140 7/10ページ
No.66
(5pt)

面白い!

ジブリ美術館の企画展で初めて存在を知って興味を持って購入しました…が!面白すぎて止まりません!まだ半分までしか来ていませんが、久々に寝不足の毎日…。 乱歩と言えば人間椅子のようなある種異様な、あまり後味の良くない怪奇ストーリーのイメージで、エンターテイメント性を感じたことがなく、なんとなく敬遠していましたが、これは面白い!最後まで読んでいないので後味までは分かりませんが、次から次へと畳み掛けるような謎の連続で息をもつかせぬ展開です。 宮崎さんの絵コンテも楽しいです。 映画化して欲しいなぁ…。
幽霊塔 (江戸川乱歩全集) Amazon書評・レビュー: 幽霊塔 (江戸川乱歩全集)より
4806066419
No.65
(5pt)

面白い!

ジブリ美術館の企画展で初めて存在を知って興味を持って購入しました…が!面白すぎて止まりません!まだ半分までしか来ていませんが、久々に寝不足の毎日…。 乱歩と言えば人間椅子のようなある種異様な、あまり後味の良くない怪奇ストーリーのイメージで、エンターテイメント性を感じたことがなく、なんとなく敬遠していましたが、これは面白い!最後まで読んでいないので後味までは分かりませんが、次から次へと畳み掛けるような謎の連続で息をもつかせぬ展開です。 宮崎さんの絵コンテも楽しいです。 映画化して欲しいなぁ…。
幽霊塔 (春陽文庫―江戸川乱歩文庫) Amazon書評・レビュー: 幽霊塔 (春陽文庫―江戸川乱歩文庫)より
4394301246
No.64
(1pt)

商品説明が紛らわしい

単行本に関連付けられていると表記はあるものの、Amazonの商品説明が不味い。宮崎駿氏の口絵付きは岩波書店の単行本であり、春陽文庫版には口絵はない。その区別ははっきりつけるべきだ。本作品だけ異様に高い古本価格なのも更に誤解を与えてしまう。商品説明には慎重になっていただきたい。
幽霊塔 (江戸川乱歩文庫) Amazon書評・レビュー: 幽霊塔 (江戸川乱歩文庫)より
4394301610
No.63
(5pt)

幽霊塔

宮崎駿の頭の中を少し覗いたような感覚です。幽霊塔は読んだことがある作品でしたが、買って損はありませんでした。
幽霊塔 (江戸川乱歩文庫) Amazon書評・レビュー: 幽霊塔 (江戸川乱歩文庫)より
4394301610
No.62
(5pt)

幽霊塔

宮崎駿の頭の中を少し覗いたような感覚です。 幽霊塔は読んだことがある作品でしたが、買って損はありませんでした。
幽霊塔 (江戸川乱歩全集) Amazon書評・レビュー: 幽霊塔 (江戸川乱歩全集)より
4806066419
No.61
(5pt)

幽霊塔

宮崎駿の頭の中を少し覗いたような感覚です。 幽霊塔は読んだことがある作品でしたが、買って損はありませんでした。
幽霊塔 (春陽文庫―江戸川乱歩文庫) Amazon書評・レビュー: 幽霊塔 (春陽文庫―江戸川乱歩文庫)より
4394301246
No.60
(4pt)

昔の小説付き宮崎駿氏の同人誌2000円

江戸川乱歩の「幽霊塔」好きな人、ハードカバーになったのは幸い。まず無い機会なので買いましょう。
怪奇大ロマンなのに表紙がまったく怖くない!と怒るかもしれませんが、
宮崎監督は作中で、原作の「灰色の女のほうが好きなんだ!」と力説してたり
「すみません、大先輩方のようにこわくかけません」と土下座しているので、気にしないことにしましょう。

宮崎アニメのファンの人、自画の宮崎監督やら作風やら小説の内容が宮崎アニメとかなり違うので戸惑うかもしれません。
よく考えて買いましょう。

アニメ雑誌のインタビューやら「雑想ノート」を読んだ人、監督はあいかわらずの豚の雑な人でノリは同じです。

口絵16ページで、監督と江戸川乱歩のこの作品との出会いの漫画化、
「幽霊塔」の翻案の変遷、時代背景、考証とイメージの違い、文化論、絵コンテなどなど、
雑想ノートのようなノリの漫画エッセイで、皮肉や自虐たっぷりに詳細に描いてます。
これがまたえらい楽しい。
この内容の濃さと好き勝手さで、単品での商品でなくジブリ美術館の一展示物でしかないというんだから恐れ入ります。
これだけで2000円の価値はあるんじゃないだろうか。
幽霊塔 (江戸川乱歩文庫) Amazon書評・レビュー: 幽霊塔 (江戸川乱歩文庫)より
4394301610
No.59
(4pt)

昔の小説付き宮崎駿氏の同人誌2000円

江戸川乱歩の「幽霊塔」好きな人、ハードカバーになったのは幸い。まず無い機会なので買いましょう。
怪奇大ロマンなのに表紙がまったく怖くない!と怒るかもしれませんが、
宮崎監督は作中で、原作の「灰色の女のほうが好きなんだ!」と力説してたり
「すみません、大先輩方のようにこわくかけません」と土下座しているので、気にしないことにしましょう。

宮崎アニメのファンの人、自画の宮崎監督やら作風やら小説の内容が宮崎アニメとかなり違うので戸惑うかもしれません。
よく考えて買いましょう。

アニメ雑誌のインタビューやら「雑想ノート」を読んだ人、監督はあいかわらずの豚の雑な人でノリは同じです。

口絵16ページで、監督と江戸川乱歩のこの作品との出会いの漫画化、
「幽霊塔」の翻案の変遷、時代背景、考証とイメージの違い、文化論、絵コンテなどなど、
雑想ノートのようなノリの漫画エッセイで、皮肉や自虐たっぷりに詳細に描いてます。
これがまたえらい楽しい。
この内容の濃さと好き勝手さで、単品での商品でなくジブリ美術館の一展示物でしかないというんだから恐れ入ります。
これだけで2000円の価値はあるんじゃないだろうか。
幽霊塔 (江戸川乱歩全集) Amazon書評・レビュー: 幽霊塔 (江戸川乱歩全集)より
4806066419
No.58
(4pt)

昔の小説付き宮崎駿氏の同人誌2000円

江戸川乱歩の「幽霊塔」好きな人、ハードカバーになったのは幸い。まず無い機会なので買いましょう。
怪奇大ロマンなのに表紙がまったく怖くない!と怒るかもしれませんが、
宮崎監督は作中で、原作の「灰色の女のほうが好きなんだ!」と力説してたり
「すみません、大先輩方のようにこわくかけません」と土下座しているので、気にしないことにしましょう。

宮崎アニメのファンの人、自画の宮崎監督やら作風やら小説の内容が宮崎アニメとかなり違うので戸惑うかもしれません。
よく考えて買いましょう。

アニメ雑誌のインタビューやら「雑想ノート」を読んだ人、監督はあいかわらずの豚の雑な人でノリは同じです。

口絵16ページで、監督と江戸川乱歩のこの作品との出会いの漫画化、
「幽霊塔」の翻案の変遷、時代背景、考証とイメージの違い、文化論、絵コンテなどなど、
雑想ノートのようなノリの漫画エッセイで、皮肉や自虐たっぷりに詳細に描いてます。
これがまたえらい楽しい。
この内容の濃さと好き勝手さで、単品での商品でなくジブリ美術館の一展示物でしかないというんだから恐れ入ります。
これだけで2000円の価値はあるんじゃないだろうか。
幽霊塔 (春陽文庫―江戸川乱歩文庫) Amazon書評・レビュー: 幽霊塔 (春陽文庫―江戸川乱歩文庫)より
4394301246
No.57
(1pt)

商品説明が紛らわしい

単行本に関連付けられていると表記はあるものの、Amazonの商品説明が不味い。 宮崎駿氏の口絵付きは岩波書店の単行本であり、春陽文庫版には口絵はない。 その区別ははっきりつけるべきだ。 本作品だけ異様に高い古本価格なのも更に誤解を与えてしまう。 商品説明には慎重になっていただきたい。
幽霊塔 (江戸川乱歩全集) Amazon書評・レビュー: 幽霊塔 (江戸川乱歩全集)より
4806066419
No.56
(1pt)

商品説明が紛らわしい

単行本に関連付けられていると表記はあるものの、Amazonの商品説明が不味い。 宮崎駿氏の口絵付きは岩波書店の単行本であり、春陽文庫版には口絵はない。 その区別ははっきりつけるべきだ。 本作品だけ異様に高い古本価格なのも更に誤解を与えてしまう。 商品説明には慎重になっていただきたい。
幽霊塔 (春陽文庫―江戸川乱歩文庫) Amazon書評・レビュー: 幽霊塔 (春陽文庫―江戸川乱歩文庫)より
4394301246
No.55
(4pt)

読むべし、幽霊塔?

およそ接点が思いつかない不世出の巨星二人のまさかのコラボレーション。
目玉はもちろんオールカラーで描かれた宮崎駿作画の「ぼくの幽霊塔」。セルフ突っ込みを入れつつ「千と千尋」な擬洋風化け物時計塔が立ち上がってくる様はまさに圧巻の一言。原作にはない幕末維新の太陰太陽暦時代を反映した月時計を配するあたりは流石の慧眼(確かにギミックとしては和時計の方が遥かに面白い)。宮崎駿オリジナルのみならず、本編描写準拠の乱歩時計塔。そのネタ元である涙香時計塔に、本家本元アリス・M・ウィリアムソン「灰色の女」のローンアベイ館までをも内部図解入りでビジュアル化し、その変遷を宮崎キャラ化した涙香と乱歩が解説してくれる上に本編の一部を絵コンテ化して見せてくれるのだからもうお腹一杯。
ジブリファンは勿論、「幽霊塔って、時計の秒針で首チョンパされる話だっけ?」と、うろおぼえの既読読者の方もこの機会に再読しておいて損はないでしょう。
ちなみに、ここで描かれる乱歩は石井輝男~実相寺昭雄路線をガン無視した「あやしくてふしぎなお話を書く」少年小説の「乱歩おじさん」なので、良くも悪くも90年代の映画「RAMPO」前後に確立された現在の乱歩像に慣れ親しんでいると、このあたりの造型には違和を覚えるでしょうが、その分黒岩涙香が堂々たるインチキ親父ぶりを発揮してイイ味だしてます。
問題なのはこの「ぼくの幽霊塔」を先に読んでしまうと本編の乱歩の「幽霊塔」の粗が目立ってしまうことで。漫画では「ホホホと笑わない」と婉曲に表現された、「女は見た目が十割」丸出しな主人公の行動原理にはドン引き必至。列車転覆に見られる行き当たりバッタリかつご都合主義な展開も多く、多分作者達が惚れこんだであろう、怒りのデスロードばりの巨大暴風に吹き飛ばされかけながら、それでもなお抗おうとするヒロインの凛とした姿も時として展開上の都合に合わせて相反し合う雑多な要素を詰め込まれた木偶人形にしか見えないことがあります。中でも最大の欠点は「時計塔の謎を解くこと」が「物語が進行する中で生じた諸問題の解決」に直接に繋がらないということ。世間的な評価は知りませんが、個人的心証として本作は数ある乱歩作品としては下位ランクに属するものであり、「ぼくの幽霊塔」読了後、すっかりジブリナイズされたイメージで読み始めると「通俗文化の王道」とブチ上げる宮崎駿の思い入れとは裏腹に「昨日の世界」が剥き出しの差別と偏見に満ち満ちた「激安感覚」溢れるものであったことを思い知らされることになります。冒頭に置かれた色鮮やかなカラーページを無視するのはかなり難しいとは思いますが、可能ならば本編読了の後に「ぼくの幽霊塔」を読むことをお薦めします。

*追記
・本書はジブリ美術館の2015~2016の企画展示「幽霊塔へようこそ」展のサブテキストとして発売されたものですが、これを片手にジブリ美術館に向かおうとする方は、吉祥寺からはちょっとばかり距離が離れておりますが、宮崎時計塔の時計塔部分以外のモデルになったとおぼしき上野の旧岩崎邸庭園(決め手は洋館隣の和屋敷の存在。ここには喫茶室もあって一服できます)にも足を向けてみては如何でしょうか。たまに無料の音楽会を開いたりしてくれます。
・ジブリ発行の無料雑誌「熱風」2015年7月号の第二特集は「幽霊塔へようこそ展」。宮崎駿のインタビューを筆頭に乱歩のお孫さんである平井憲太郎氏などが文章を寄稿されており大変興味深い内容となっております。ただし、宮崎氏のインタビュー内の「とんでもなく大きな時計の歯車というのは、子供たちの妄想の中にしか存在しない」といった発言にはご注意を。あの巨大な歯車群が動かしているのは時計の針なぞではなく、「モダンタイムズ」や「メトロポリス」と同じく、万物を使い捨て可能な部品=歯車と見なす「世界」そのものなのだということをあの人が知らないはずがなく(だからこそ最後に爆撃でふっ飛ばしてるわけで)。おそらくは「自分の力でこのカラクリを解き明かせ」というつもりなのでしょうが、もうちょっと親切にヒントを与えてくれても良いのではないかと思われます
・カラー最終頁「わしらは大きな流れの中にいるんだ~」以下のくだりにちょっとしんみりした方は「ホームズなんかよりルパンの方が全然上」と公言し、夭逝しなければ007に夢中になってその亜流を書きまくったであろう小栗虫太郎先生のことも少しだけ覚えておいてあげてください(「ぼくの幽霊塔」を読むとロマネスクにゴシックのステンドグラスをはめ込む黒死館の構造が、多彩な仕掛けを埋め込む為の「壁の厚さ」を必要としたからだということがよくわかりますし、何より「こういうのがやりたいんだ」と望みながらも全作品通して0.1%も達成できなかったものこそ「カリオストロの城」だったりするのですよ)
幽霊塔 (江戸川乱歩文庫) Amazon書評・レビュー: 幽霊塔 (江戸川乱歩文庫)より
4394301610
No.54
(4pt)

読むべし、幽霊塔?

およそ接点が思いつかない不世出の巨星二人のまさかのコラボレーション。
目玉はもちろんオールカラーで描かれた宮崎駿作画の「ぼくの幽霊塔」。セルフ突っ込みを入れつつ「千と千尋」な擬洋風化け物時計塔が立ち上がってくる様はまさに圧巻の一言。原作にはない幕末維新の太陰太陽暦時代を反映した月時計を配するあたりは流石の慧眼(確かにギミックとしては和時計の方が遥かに面白い)。宮崎駿オリジナルのみならず、本編描写準拠の乱歩時計塔。そのネタ元である涙香時計塔に、本家本元アリス・M・ウィリアムソン「灰色の女」のローンアベイ館までをも内部図解入りでビジュアル化し、その変遷を宮崎キャラ化した涙香と乱歩が解説してくれる上に本編の一部を絵コンテ化して見せてくれるのだからもうお腹一杯。
ジブリファンは勿論、「幽霊塔って、時計の秒針で首チョンパされる話だっけ?」と、うろおぼえの既読読者の方もこの機会に再読しておいて損はないでしょう。
ちなみに、ここで描かれる乱歩は石井輝男~実相寺昭雄路線をガン無視した「あやしくてふしぎなお話を書く」少年小説の「乱歩おじさん」なので、良くも悪くも90年代の映画「RAMPO」前後に確立された現在の乱歩像に慣れ親しんでいると、このあたりの造型には違和を覚えるでしょうが、その分黒岩涙香が堂々たるインチキ親父ぶりを発揮してイイ味だしてます。
問題なのはこの「ぼくの幽霊塔」を先に読んでしまうと本編の乱歩の「幽霊塔」の粗が目立ってしまうことで。漫画では「ホホホと笑わない」と婉曲に表現された、「女は見た目が十割」丸出しな主人公の行動原理にはドン引き必至。列車転覆に見られる行き当たりバッタリかつご都合主義な展開も多く、多分作者達が惚れこんだであろう、怒りのデスロードばりの巨大暴風に吹き飛ばされかけながら、それでもなお抗おうとするヒロインの凛とした姿も時として展開上の都合に合わせて相反し合う雑多な要素を詰め込まれた木偶人形にしか見えないことがあります。中でも最大の欠点は「時計塔の謎を解くこと」が「物語が進行する中で生じた諸問題の解決」に直接に繋がらないということ。世間的な評価は知りませんが、個人的心証として本作は数ある乱歩作品としては下位ランクに属するものであり、「ぼくの幽霊塔」読了後、すっかりジブリナイズされたイメージで読み始めると「通俗文化の王道」とブチ上げる宮崎駿の思い入れとは裏腹に「昨日の世界」が剥き出しの差別と偏見に満ち満ちた「激安感覚」溢れるものであったことを思い知らされることになります。冒頭に置かれた色鮮やかなカラーページを無視するのはかなり難しいとは思いますが、可能ならば本編読了の後に「ぼくの幽霊塔」を読むことをお薦めします。

*追記
・本書はジブリ美術館の2015~2016の企画展示「幽霊塔へようこそ」展のサブテキストとして発売されたものですが、これを片手にジブリ美術館に向かおうとする方は、吉祥寺からはちょっとばかり距離が離れておりますが、宮崎時計塔の時計塔部分以外のモデルになったとおぼしき上野の旧岩崎邸庭園(決め手は洋館隣の和屋敷の存在。ここには喫茶室もあって一服できます)にも足を向けてみては如何でしょうか。たまに無料の音楽会を開いたりしてくれます。
・ジブリ発行の無料雑誌「熱風」2015年7月号の第二特集は「幽霊塔へようこそ展」。宮崎駿のインタビューを筆頭に乱歩のお孫さんである平井憲太郎氏などが文章を寄稿されており大変興味深い内容となっております。ただし、宮崎氏のインタビュー内の「とんでもなく大きな時計の歯車というのは、子供たちの妄想の中にしか存在しない」といった発言にはご注意を。あの巨大な歯車群が動かしているのは時計の針なぞではなく、「モダンタイムズ」や「メトロポリス」と同じく、万物を使い捨て可能な部品=歯車と見なす「世界」そのものなのだということをあの人が知らないはずがなく(だからこそ最後に爆撃でふっ飛ばしてるわけで)。おそらくは「自分の力でこのカラクリを解き明かせ」というつもりなのでしょうが、もうちょっと親切にヒントを与えてくれても良いのではないかと思われます
・カラー最終頁「わしらは大きな流れの中にいるんだ~」以下のくだりにちょっとしんみりした方は「ホームズなんかよりルパンの方が全然上」と公言し、夭逝しなければ007に夢中になってその亜流を書きまくったであろう小栗虫太郎先生のことも少しだけ覚えておいてあげてください(「ぼくの幽霊塔」を読むとロマネスクにゴシックのステンドグラスをはめ込む黒死館の構造が、多彩な仕掛けを埋め込む為の「壁の厚さ」を必要としたからだということがよくわかりますし、何より「こういうのがやりたいんだ」と望みながらも全作品通して0.1%も達成できなかったものこそ「カリオストロの城」だったりするのですよ)
幽霊塔 (江戸川乱歩全集) Amazon書評・レビュー: 幽霊塔 (江戸川乱歩全集)より
4806066419
No.53
(4pt)

読むべし、幽霊塔?

およそ接点が思いつかない不世出の巨星二人のまさかのコラボレーション。
目玉はもちろんオールカラーで描かれた宮崎駿作画の「ぼくの幽霊塔」。セルフ突っ込みを入れつつ「千と千尋」な擬洋風化け物時計塔が立ち上がってくる様はまさに圧巻の一言。原作にはない幕末維新の太陰太陽暦時代を反映した月時計を配するあたりは流石の慧眼(確かにギミックとしては和時計の方が遥かに面白い)。宮崎駿オリジナルのみならず、本編描写準拠の乱歩時計塔。そのネタ元である涙香時計塔に、本家本元アリス・M・ウィリアムソン「灰色の女」のローンアベイ館までをも内部図解入りでビジュアル化し、その変遷を宮崎キャラ化した涙香と乱歩が解説してくれる上に本編の一部を絵コンテ化して見せてくれるのだからもうお腹一杯。
ジブリファンは勿論、「幽霊塔って、時計の秒針で首チョンパされる話だっけ?」と、うろおぼえの既読読者の方もこの機会に再読しておいて損はないでしょう。
ちなみに、ここで描かれる乱歩は石井輝男~実相寺昭雄路線をガン無視した「あやしくてふしぎなお話を書く」少年小説の「乱歩おじさん」なので、良くも悪くも90年代の映画「RAMPO」前後に確立された現在の乱歩像に慣れ親しんでいると、このあたりの造型には違和を覚えるでしょうが、その分黒岩涙香が堂々たるインチキ親父ぶりを発揮してイイ味だしてます。
問題なのはこの「ぼくの幽霊塔」を先に読んでしまうと本編の乱歩の「幽霊塔」の粗が目立ってしまうことで。漫画では「ホホホと笑わない」と婉曲に表現された、「女は見た目が十割」丸出しな主人公の行動原理にはドン引き必至。列車転覆に見られる行き当たりバッタリかつご都合主義な展開も多く、多分作者達が惚れこんだであろう、怒りのデスロードばりの巨大暴風に吹き飛ばされかけながら、それでもなお抗おうとするヒロインの凛とした姿も時として展開上の都合に合わせて相反し合う雑多な要素を詰め込まれた木偶人形にしか見えないことがあります。中でも最大の欠点は「時計塔の謎を解くこと」が「物語が進行する中で生じた諸問題の解決」に直接に繋がらないということ。世間的な評価は知りませんが、個人的心証として本作は数ある乱歩作品としては下位ランクに属するものであり、「ぼくの幽霊塔」読了後、すっかりジブリナイズされたイメージで読み始めると「通俗文化の王道」とブチ上げる宮崎駿の思い入れとは裏腹に「昨日の世界」が剥き出しの差別と偏見に満ち満ちた「激安感覚」溢れるものであったことを思い知らされることになります。冒頭に置かれた色鮮やかなカラーページを無視するのはかなり難しいとは思いますが、可能ならば本編読了の後に「ぼくの幽霊塔」を読むことをお薦めします。

*追記
・本書はジブリ美術館の2015~2016の企画展示「幽霊塔へようこそ」展のサブテキストとして発売されたものですが、これを片手にジブリ美術館に向かおうとする方は、吉祥寺からはちょっとばかり距離が離れておりますが、宮崎時計塔の時計塔部分以外のモデルになったとおぼしき上野の旧岩崎邸庭園(決め手は洋館隣の和屋敷の存在。ここには喫茶室もあって一服できます)にも足を向けてみては如何でしょうか。たまに無料の音楽会を開いたりしてくれます。
・ジブリ発行の無料雑誌「熱風」2015年7月号の第二特集は「幽霊塔へようこそ展」。宮崎駿のインタビューを筆頭に乱歩のお孫さんである平井憲太郎氏などが文章を寄稿されており大変興味深い内容となっております。ただし、宮崎氏のインタビュー内の「とんでもなく大きな時計の歯車というのは、子供たちの妄想の中にしか存在しない」といった発言にはご注意を。あの巨大な歯車群が動かしているのは時計の針なぞではなく、「モダンタイムズ」や「メトロポリス」と同じく、万物を使い捨て可能な部品=歯車と見なす「世界」そのものなのだということをあの人が知らないはずがなく(だからこそ最後に爆撃でふっ飛ばしてるわけで)。おそらくは「自分の力でこのカラクリを解き明かせ」というつもりなのでしょうが、もうちょっと親切にヒントを与えてくれても良いのではないかと思われます
・カラー最終頁「わしらは大きな流れの中にいるんだ~」以下のくだりにちょっとしんみりした方は「ホームズなんかよりルパンの方が全然上」と公言し、夭逝しなければ007に夢中になってその亜流を書きまくったであろう小栗虫太郎先生のことも少しだけ覚えておいてあげてください(「ぼくの幽霊塔」を読むとロマネスクにゴシックのステンドグラスをはめ込む黒死館の構造が、多彩な仕掛けを埋め込む為の「壁の厚さ」を必要としたからだということがよくわかりますし、何より「こういうのがやりたいんだ」と望みながらも全作品通して0.1%も達成できなかったものこそ「カリオストロの城」だったりするのですよ)
幽霊塔 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 幽霊塔 (創元推理文庫)より
448840118X
No.52
(4pt)

読むべし、幽霊塔?

およそ接点が思いつかない不世出の巨星二人のまさかのコラボレーション。
目玉はもちろんオールカラーで描かれた宮崎駿作画の「ぼくの幽霊塔」。セルフ突っ込みを入れつつ「千と千尋」な擬洋風化け物時計塔が立ち上がってくる様はまさに圧巻の一言。原作にはない幕末維新の太陰太陽暦時代を反映した月時計を配するあたりは流石の慧眼(確かにギミックとしては和時計の方が遥かに面白い)。宮崎駿オリジナルのみならず、本編描写準拠の乱歩時計塔。そのネタ元である涙香時計塔に、本家本元アリス・M・ウィリアムソン「灰色の女」のローンアベイ館までをも内部図解入りでビジュアル化し、その変遷を宮崎キャラ化した涙香と乱歩が解説してくれる上に本編の一部を絵コンテ化して見せてくれるのだからもうお腹一杯。
ジブリファンは勿論、「幽霊塔って、時計の秒針で首チョンパされる話だっけ?」と、うろおぼえの既読読者の方もこの機会に再読しておいて損はないでしょう。
ちなみに、ここで描かれる乱歩は石井輝男~実相寺昭雄路線をガン無視した「あやしくてふしぎなお話を書く」少年小説の「乱歩おじさん」なので、良くも悪くも90年代の映画「RAMPO」前後に確立された現在の乱歩像に慣れ親しんでいると、このあたりの造型には違和を覚えるでしょうが、その分黒岩涙香が堂々たるインチキ親父ぶりを発揮してイイ味だしてます。
問題なのはこの「ぼくの幽霊塔」を先に読んでしまうと本編の乱歩の「幽霊塔」の粗が目立ってしまうことで。漫画では「ホホホと笑わない」と婉曲に表現された、「女は見た目が十割」丸出しな主人公の行動原理にはドン引き必至。列車転覆に見られる行き当たりバッタリかつご都合主義な展開も多く、多分作者達が惚れこんだであろう、怒りのデスロードばりの巨大暴風に吹き飛ばされかけながら、それでもなお抗おうとするヒロインの凛とした姿も時として展開上の都合に合わせて相反し合う雑多な要素を詰め込まれた木偶人形にしか見えないことがあります。中でも最大の欠点は「時計塔の謎を解くこと」が「物語が進行する中で生じた諸問題の解決」に直接に繋がらないということ。世間的な評価は知りませんが、個人的心証として本作は数ある乱歩作品としては下位ランクに属するものであり、「ぼくの幽霊塔」読了後、すっかりジブリナイズされたイメージで読み始めると「通俗文化の王道」とブチ上げる宮崎駿の思い入れとは裏腹に「昨日の世界」が剥き出しの差別と偏見に満ち満ちた「激安感覚」溢れるものであったことを思い知らされることになります。冒頭に置かれた色鮮やかなカラーページを無視するのはかなり難しいとは思いますが、可能ならば本編読了の後に「ぼくの幽霊塔」を読むことをお薦めします。

*追記
・本書はジブリ美術館の2015~2016の企画展示「幽霊塔へようこそ」展のサブテキストとして発売されたものですが、これを片手にジブリ美術館に向かおうとする方は、吉祥寺からはちょっとばかり距離が離れておりますが、宮崎時計塔の時計塔部分以外のモデルになったとおぼしき上野の旧岩崎邸庭園(決め手は洋館隣の和屋敷の存在。ここには喫茶室もあって一服できます)にも足を向けてみては如何でしょうか。たまに無料の音楽会を開いたりしてくれます。
・ジブリ発行の無料雑誌「熱風」2015年7月号の第二特集は「幽霊塔へようこそ展」。宮崎駿のインタビューを筆頭に乱歩のお孫さんである平井憲太郎氏などが文章を寄稿されており大変興味深い内容となっております。ただし、宮崎氏のインタビュー内の「とんでもなく大きな時計の歯車というのは、子供たちの妄想の中にしか存在しない」といった発言にはご注意を。あの巨大な歯車群が動かしているのは時計の針なぞではなく、「モダンタイムズ」や「メトロポリス」と同じく、万物を使い捨て可能な部品=歯車と見なす「世界」そのものなのだということをあの人が知らないはずがなく(だからこそ最後に爆撃でふっ飛ばしてるわけで)。おそらくは「自分の力でこのカラクリを解き明かせ」というつもりなのでしょうが、もうちょっと親切にヒントを与えてくれても良いのではないかと思われます
・カラー最終頁「わしらは大きな流れの中にいるんだ~」以下のくだりにちょっとしんみりした方は「ホームズなんかよりルパンの方が全然上」と公言し、夭逝しなければ007に夢中になってその亜流を書きまくったであろう小栗虫太郎先生のことも少しだけ覚えておいてあげてください(「ぼくの幽霊塔」を読むとロマネスクにゴシックのステンドグラスをはめ込む黒死館の構造が、多彩な仕掛けを埋め込む為の「壁の厚さ」を必要としたからだということがよくわかりますし、何より「こういうのがやりたいんだ」と望みながらも全作品通して0.1%も達成できなかったものこそ「カリオストロの城」だったりするのですよ)
幽霊塔 (春陽文庫―江戸川乱歩文庫) Amazon書評・レビュー: 幽霊塔 (春陽文庫―江戸川乱歩文庫)より
4394301246
No.51
(5pt)

むーちゃん

なかなか手に入らなかったので、購入が出来てとても満足しています。
幽霊塔 (江戸川乱歩文庫) Amazon書評・レビュー: 幽霊塔 (江戸川乱歩文庫)より
4394301610
No.50
(3pt)

少々鈍い主人公

面白さはあります。
ですが、話の展開がまだるっこしく、主人公が凡庸過ぎると感じました。
簡単にわかる謎にも、罠にも気づかず、すぐひっかかって後悔する始末。

【以下、ややネタバレかも?】
でも、偶然が幸いして、悪人の方が自滅して、事件は解決します。主人公は、自分ではほとんど何も解決しません。
伏線も、謎も極めて素直で、想像通りの結果となり、あまり驚きはありません。

そのわりには噛んで含めるような描写で、くどい気がします。
が、子供向けのお話と考えれば、それでいいのかもしれません。
こう感じてしまうのは、現代の小説やドラマ、映画などの、スピーディーな展開に慣れ親しんでいるせいかな、とも思います。
良くも悪くも、昔の小説という印象です。

面白さのレベルでは☆2つですが、宮崎駿氏の書き下ろしエッセイ風マンガは楽しいので、☆3つにしました。
幽霊塔 (江戸川乱歩文庫) Amazon書評・レビュー: 幽霊塔 (江戸川乱歩文庫)より
4394301610
No.49
(5pt)

監督の絵は後のお楽しみ

宮崎監督の口絵を先に見てしまうと、物語のネタバレになる部分が多いので、
読む楽しみが減ってしまいます。

ですので、物語を読んでから、宮崎監督の口絵を楽しむと良いかと思います。

そうすれば楽しさは2倍、3倍となります。

あわせて、以前より創元推理文庫(以下創元)から出ているものと
今回岩波より発売されたもの(以下岩波)を比べた感想を書きます。

内容自体は全く同じですが
岩波の方がふりがなが多く、読みやすいかなと思います。

創元では、江戸川乱歩全集に使われていた挿絵を使っていますが
表紙の女性や、幽霊塔の全景など、どれをとっても岩波の宮崎監督の口絵の方が
文章にあっているように思います。

ただ、岩波は電車で読んだり持ち運ぶには大きすぎるので
家でじっくり読むのに向いているかなと思います。

岩波を読むには、とりあえずは
表紙の女性の絵だけを見て、
他の宮崎監督の口絵を見たいのをぐっと我慢して
想像力を膨らませながら
本文を読まれることをお勧めします。
幽霊塔 (江戸川乱歩文庫) Amazon書評・レビュー: 幽霊塔 (江戸川乱歩文庫)より
4394301610
No.48
(3pt)

少々鈍い主人公

面白さはあります。
ですが、話の展開がまだるっこしく、主人公が凡庸過ぎると感じました。
簡単にわかる謎にも、罠にも気づかず、すぐひっかかって後悔する始末。

【以下、ややネタバレかも?】
でも、偶然が幸いして、悪人の方が自滅して、事件は解決します。主人公は、自分ではほとんど何も解決しません。
伏線も、謎も極めて素直で、想像通りの結果となり、あまり驚きはありません。

そのわりには噛んで含めるような描写で、くどい気がします。
が、子供向けのお話と考えれば、それでいいのかもしれません。
こう感じてしまうのは、現代の小説やドラマ、映画などの、スピーディーな展開に慣れ親しんでいるせいかな、とも思います。
良くも悪くも、昔の小説という印象です。

面白さのレベルでは☆2つですが、宮崎駿氏の書き下ろしエッセイ風マンガは楽しいので、☆3つにしました。
幽霊塔 (江戸川乱歩全集) Amazon書評・レビュー: 幽霊塔 (江戸川乱歩全集)より
4806066419
No.47
(5pt)

監督の絵は後のお楽しみ

宮崎監督の口絵を先に見てしまうと、物語のネタバレになる部分が多いので、
読む楽しみが減ってしまいます。

ですので、物語を読んでから、宮崎監督の口絵を楽しむと良いかと思います。

そうすれば楽しさは2倍、3倍となります。

あわせて、以前より創元推理文庫(以下創元)から出ているものと
今回岩波より発売されたもの(以下岩波)を比べた感想を書きます。

内容自体は全く同じですが
岩波の方がふりがなが多く、読みやすいかなと思います。

創元では、江戸川乱歩全集に使われていた挿絵を使っていますが
表紙の女性や、幽霊塔の全景など、どれをとっても岩波の宮崎監督の口絵の方が
文章にあっているように思います。

ただ、岩波は電車で読んだり持ち運ぶには大きすぎるので
家でじっくり読むのに向いているかなと思います。

岩波を読むには、とりあえずは
表紙の女性の絵だけを見て、
他の宮崎監督の口絵を見たいのをぐっと我慢して
想像力を膨らませながら
本文を読まれることをお勧めします。
幽霊塔 (江戸川乱歩全集) Amazon書評・レビュー: 幽霊塔 (江戸川乱歩全集)より
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