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芋虫
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芋虫の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.41pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全58件 21~40 2/3ページ
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まだ購入してないのですが、サンプルだけでもたくさん作品が入っていました。 江戸川乱歩の作品を少しずつ読んでいきたいと思います。 | ||||
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まだ少ししか読んでいませんが、とてもなつかしく思います。 少年探偵の活躍が楽しみです。 | ||||
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今現代から考えると、少し幼稚な面もたしかにあるが、 人間心理に肉薄した、ドロドロを描かせたら、乱歩の独壇場ともいえる。 種明かしの驚きよりも、話の展開・手法のほうにむしろ惹かれる。 | ||||
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(4年半前に書いていたレビューを編集し直し。) もはや古典と化した書籍を、わざわざレトロチックな画風で漫画化しただけに過ぎない、、、、なんと言うか、一言でいうとつまらない作品でした。ストーリー自体も、現代ではパッとしない内容だし、これをアレンジしてもらってもよかったのではないかなとも思いますが、画力もそれほどあるようには思えないし、シュルレアリスムを思わせるようなイメージ絵も私が中学生の頃に落書きしていた程度のもので、作者には申し訳ないですが、こんなんじゃいつまでたってもだめでしょう?と思わせられました。 これを購入した時、面白かったら、この作者の電子書籍作品を全部でも購入しようと思いましたが、その必要がないので、その分、お金が浮きました。 | ||||
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私は今までに色々なマンガを読んできたが、これほど衝撃を受けた作品は無かったような気がする。 ある程度、大人になり時代背景や男女の関係などを理解しても、この発想・ストーリー・表現にはインパクトを受けた。原作は未読だが、文章だけでこの世界観をどう表しているのか、また原作をどのように読み取って、この作品に仕上げたか非常に興味が沸いた一作である。 | ||||
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言い古されていますが、本当にトリックが面白い本です。いろんな作品を読めてお得です。 | ||||
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. 江戸川乱歩の 「芋虫」 は、戦前の作品として発禁となった問題作である。 反戦作品という評価もあろうが、そんな世俗的評価の次元ををはるかに超えた世界を描き出す。 サディズム、マゾヒズム、といった生易しい形容をブッ飛ばすばかりの迫力なのである。 ・ ・ ・ 四肢を失っているが、男性機能は残存する夫から、「視覚」をも奪わんとする 妻。 ・ ・ ・ クライマックスの 井戸に にじり寄る 「 芋虫 」 のなんとも不気味な描写。 我国の文学史上最大の問題作であり、そのパワーは、今日においても健在だ。 この表紙絵の付いた乱歩の「芋虫」は、買い である。 | ||||
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. 原作である、江戸川乱歩の 「芋虫」 は、戦前の作品として発禁となった問題作である。 反戦作品という評価もあろうが、そんな世俗的評価の次元をはるかに超えた世界を描き出す。 サディズム、マゾヒズム、といった生易しい形容をブッ飛ばさんばかりの迫力なのである。 ・ ・ ・ 四肢を失っているが、男性機能は残存する夫から、「視覚」をも奪わんとする 妻。 ・ ・ ・ クライマックスの 井戸に にじり寄る 「 芋虫 」 のなんとも不気味な描写。 我国の文学史上最大の問題作であり、そのパワーは、今日においても健在である。 | ||||
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表題作の「芋虫」は左翼反戦思想だと当局に睨まれ、伏せ字での出版を余儀なくされたと言ういわく付きの作品。で、この文庫版では伏せ字のまま掲載されているのだが、これが意外に良かった。恐らく性的な内容が多分に含まれてるのだろうけど、メチャクチャに想像力を刺激するのである。ストーリーを紹介すると、戦争で四肢を欠損する負傷を負いながら奇跡的に一命をとりとめて帰還した夫を迎えた妻。文字通り「芋虫」状態の彼を気味悪がって誰も近寄らず、離れた家で彼女だけが一緒にひっそりと暮らしている。聞くことも話すことも出来ず視覚だけ健在で、他に何も出来ない彼に残されたのは食欲と性欲。不倫で話題になった乙武氏を想起したが、彼の世話を続ける妻は当然性欲の方の世話もしているうちに、彼女の方が異常な性欲の虜になっていく。こんな伏せ字がある。 それを見ると、時子は、いつもの通り、ある感情がうずうずと、身内に湧起こって来るのを感じるのだった。彼女は狂気のようになって、・・・・・・・・・・。・・・・・、・・・・・・・・・・。 かなりの伏せ字があるが、多くは性行為を描写しているのではないかと思われ、隠されている事によってより淫靡な妄想を可能にしている。現在では伏せ字を取った版も入手出来るのだが、むしろこのままの方が本作の価値を高めているようにすら感じた。素人ネット小説家としての私は伏せ字なんか糞食らえ、と思っており、基本的に伏せ字は使わない。だって「オ○ンコ」と書いたって「オマンコ」である事は自明だし、「女子○生」などに至っては隠す意味ないだろ、と感じてしまうのだ。少し前FC2ブログで言葉狩り事件があったから他サイトの人が神経質になるのは理解するけど、私は気にしない。ダテに前科4犯じゃないのだ。だが、本作を読んでみて、一文字だけじゃなく文章や節全部を隠す伏せ字は、使い道があるな、と思った次第である。なんだか下世話過ぎる感想になったが、「芋虫」は次第に狂気に染まっていく妻に最後に残った目を潰された夫が、そんな妻を全て受け止めて「ユルス」と遺書を残して真っ暗な井戸に身を投げ死んでいく、究極の夫婦愛を描いた感動作であった。 他の収録作もそれぞれに趣があり十分堪能出来たが、個人的に気に入ったのは「踊る一寸法師」と「人でなしの恋」。前者では見世物一座で皆にバカにされている小人が、いつもの手品と見せかけて本当に刺し殺した女の血が滴る生首を月光にかざしながら影絵のように踊り狂っている視覚イメージがズシンと来た。そして後者では少女人形に魅せられた男が妻に隠れて逢瀬を繰り返し、それに気付いた妻が人形を解体すると一緒に自害してしまうと言う、異常なフェチ世界が心に残った。 本巻では特に「SM」趣味に通じる作品が目立った江戸川乱歩ベストセレクション。今度も非常に楽しみだ。 | ||||
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高校のころ乱歩の「芋虫」を新潮文庫のほうで読んだが、最近、角川ホラー文庫で読み返したが、改めてすごいと思いました。 時代から言って日露戦争で負傷しただろう、手足のない主人を介護する奥さんの話で、彼女の暗いサディズムと三十路の性欲があいまった描写に迫力があり、手足のない主人の唯一の世間と繋がりを持つ器官であった両目を潰す描写については、そら怖ろしいものを感じます。 そして、主人は、目が見えなく口に鉛筆を加えて書いているためめちゃくちゃな字で書かれた「許す」というメモを残して、芋虫のように庭を這い井戸へ身を投げる描写はなんとも言いようがありません。 | ||||
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不気味です。 表題作「芋虫」の主人公時子って、怖いです。 でも、不思議と興奮させらます。 なんでしょうこのグロテスクなのに、途中でやめれない感。 やはり巨匠の書いた作品の力は凄い。 だけど、個人的には、もういいです。 食わず嫌いはいけないと思って読んだのですが、食べない方が良かったタイプの作品でした。 はい、私のタイプと違っただけです。 | ||||
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江戸川乱歩の作品の中でも、ホラー系のものを集めた短編集ですが、やはり表題作の「芋虫」が圧巻。時代がら露骨な表現が避けられている上に伏字まであるけど、その分二人の異常な性愛の情景が想像されてしまいます。 | ||||
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文学において伏字をすると言うのは読者を舐めているとしか思えない 新潮文庫のほうに伏字のないものが存在しますのでそちらを購入したほうがよいかと 戦前文学のよさを台無しにするような行為は最低 | ||||
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江戸川乱歩も丸尾末広も一切の先入観なしに読みました。くだらない漫画でした。 エログロが好きな人たちにとっては、そういったフェチシズムがある技術力をもった人たちに表象化されるとやたら持ち上げる傾向が強いですけど、 そういったところが俗物的で嫌だし、この作品もその程度の意味合いとしか感じませんでした。 エログロでも、優れた作品は美しいものです。 だがこの作品は美しくもなんともない。味わいもない。複雑でもなく妙味でもない。 わくわくして買いましたけど、一読してブックオフに売りました。 | ||||
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江戸川乱歩の同名の小説を、ズバリ!丸尾くんが漫画化したものでしょう! やっぱりこの人はすごいわ。原作を上手にアレンジしている。 乱歩を漫画化できるのは丸尾を置いて他にはいないだろう。 夫の目をアレする時の理由は原作の方が自然で良かったな。 丸尾の「夢のQ-SAKU」にも「腐ッタ夜 エディプスの黒い鳥」というタイトルの、やはり「芋虫」を原作にした短編があるので、興味がある人はそちらもどうぞ。 | ||||
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『芋虫』(江戸川乱歩著、角川ホラー文庫)は、戦傷で芋虫のような体になってしまった男と、その貞節な妻の妖しい物語である。 「このような姿になって、どうして命をとり止めることができたかと、当時医学界を騒がせ、新聞が未曾有の奇談として書き立てたとおり、須永廃中尉のからだは、まるで手足のもげた人形みたいに、これ以上毀れようがないほど、無残に、無気味に傷つけられていた。両手両足は、ほとんど根もとから切断され、わずかにふくれ上がった肉塊となって、その痕跡を留めているにすぎないし、その胴体ばかりの化物のような全身」は「まるで、大きな黄色の芋虫であった」。一方、「このごろめっきり脂ぎってきた」30歳の妻は、「自分のどこに、こんないまわしい感情がひそんでいたのかと、あきれ果てて身ぶるいすることがあった」。乱歩の倒錯的な世界を垣間見せてくれる作品である。 | ||||
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おもしろかったのだけれども、いつも思う 丸尾 末広の漫画って短い すぐ読み終わっちゃう | ||||
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「芋虫」が究極の恋愛作品だというのは、最近では定説になりつつある。乱歩作品だから、そこはストレートな恋愛にはならない。戦争による傷痍軍人とその妻の間の微妙な心理。そしてその結末。 私も若い頃は、この作品が嫌いだった。この恋愛感情の機微よりも、四肢を失った男の喪失感、失望感、絶望感、そして孤独感のほうに気持ちがいっていた。だから、その妻のほうには恐怖感や嫌悪感しかないと思っていた。しかし、実はそうではなかったということが、妻帯し、子供が成長した今では良く分かる。 この夫婦間の、特に妻の側の異常な性愛については、乱歩独特のねっとりとしたタッチで描かれている。それを受け入れざるを得ない夫の心は、ラストの“ユルス”のひとことから推測するしかないが、切ない、痛い、辛いほどの妻への愛が何とも悲しい。 四肢切断という設定は山上「光る風」にも使用されたが、あちらは反戦のシンボリックなものという位置づけだった。本作とはまったく違う。反戦的では、トランポ「ジョニーは戦場へ行った」というのもあった。「芋虫」も反戦思想の小説と認識されて当局の検閲を受けたことは良く知られたことだが、乱歩が本作で描こうとしたのは反戦ではなく、戦争という暴力でも引き裂けなかった夫婦の間の愛児用を描こうとしたのだ。 それが分かったとき、私の中で本作は乱歩短編のベストになった。それまでの価値観が180度変わった。乱歩にしか描けない作品であり恋愛である。こういう形の恋愛小説もあるのだ。 | ||||
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傷痍軍人に対するリアルな反応。 そして、その妻の心情のみで構成された物語である。 戦地から帰還してきた須永中尉は四肢切断、内耳及び声帯損傷の状態であった。 ご存知江戸川乱歩作「芋虫」の忠実な漫画版である。 上記の状態である故何もできぬ夫の須永を妻の時子は、世話し続けて三年、世間から妻の鑑と称される。 だが、その実何もできぬくせに食欲と性欲のみは獣のような夫を性処理の道具として生かしているのであった。 最後まで須永は妻に欲求以外のことは何も伝えない。 淡々とした物語、醜い関係であることを自覚する妻時子。 最後まで読んで、あなたはどう感じるだろう。 拙者は単なる醜悪描写には留まらぬ丸尾末永の才気を感じた。 | ||||
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乱歩も好きだし、丸尾末広も大好きだ。なのでこの二人のコラボレーションに☆5の評価をしてしまうのは自分でも分かりきった事だった。しかしこの芋虫を読み終えたとき、私は何とも言えない感動…とも言い難い、とにかく叫びだしてしまいたくなるくらい強い衝動が身体中を支配した。涙が出たのも、大袈裟な話ではない。まだまだ丸尾末広の作品が読める事が嬉しく思う。 | ||||
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