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(短編集)
臨場
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臨場の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.34pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全91件 81~91 5/5ページ
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| 横山秀夫作品で「第三の時効」を思い出した面白かったです8作品が所収されてますが、第三者を主人公に置きながら一人の人物を浮かびあがらせる。その一人とは「終身検察官」なる異名をもつ倉石。倉石は本当に「特別な検察官」なのか?倉石の周囲、どちらかというと倉石を慕っていない人間を主人公に置くことで、倉石の凄さを浮かびあがらせる。特に面白かったのは『鉢植えの女』ですね。数年後の部長就任も確実視されている刑事部のサラブレット高嶋は自分も検察官時代ミスターパーフェクトと呼ばれただけに倉石を認められない。検察官経験者である高嶋が心の中で検視しながら、倉石の技量を見極めようとする。「こいつが特別なわけじゃない」高嶋の本音が執拗に倉石の検視を検証してゆくだけに、ラストのどんでん返しが効いた。警察の組織の中で異物の男倉石。他の干渉を許さず、上の命令など平気で撥ね付ける。武器を持つ男の痛快なミステリー。 | ||||
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| 結構楽しく読めました。実は買ったときは本の最初から最後まで壮大な検視官ストーリーを読めるのかな?と思っていたのですが、実際は短編形式。ちょっとがっかりだったのですが、連続ドラマを思い描いていただければ、、、あんな感じの話のつながり方でした。主人公の倉石検視官が滅茶苦茶ハードボイルドです。刑事コロンボみたいにTVシリーズ化されたらビデオ録画してみちゃうかもしれません。余計なことは言わない。結果は出す。出世には興味は無い。検死の現場には執念とも言えるプロフェッショナリズムを発揮する。ヤクザのような風貌で、現場での観察眼は誰にもおよびがつかない。更に、人間的にも表現は不器用・無骨ながらも、泣かせる男気は持っている。派閥を作ろうとする刑事部長の圧力と倉石のプロフェッショナリズムへの憧れの間で軋轢のプレッシャーに倉石を裏切りかけた後輩を見送るときの暖かさや、生き別れになっていた母の死に目に会えなかった署長が、その母の死に際が自殺だったのか、事故だったのか、また、その自殺の原因が自分との不和だったのか、悩んでいることを倉石に打ち明けます。その捜査結果の報告シーンなどは、男心に「ぐっ」と飛行機の中で涙をこらえずにはいられませんでした。また、二時間ドラマを見るような感じで検視官の仕事とは?を軽く垣間見ることもできたので、余暇の時間に人情ドラマを見るにはちょうど良い本でした。今年の正月に「半落ち」という法廷を舞台にした夫婦愛がテーマである映画が公開されましたが、これの作者が同じ横山秀夫だそうです。こりゃ、半落ちも読んでみなくちゃ。ですね。 | ||||
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| 横山作品はもうウンザリと思っていたが2,3作立ち読みした後、即購入。 倉石、一ノ瀬、署長に部長と解りやすいキャラクターに加え大人受け玄人受けのする内容。第3の時効に似た形式をとっているだけに一抹の不安がよぎります。そうです、ドラマ化や映画化です。脚本家や監督といわれる方のモノの捉え方やカメラアングルがこの手の小説の「広さ」「深さ」を表現しきれないゆえ原作が気の毒になるのです。改めて横山作家の優しさが随所に感じる点は小説(活字)ならではですね。 | ||||
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| 8編からなる作品集ですが、どれもよかったです。各短篇の主人公は異なるけれど、全編に登場する終身検視官の“倉石”が、やたらかっこいいのです。槍のように痩せた体、やくざな物言い、職人気質の検視官。死体のある現場を読む眼力の確かさと鋭さと・・・。でも、倉石が「鉢植えの女」のなかで言う「どこにでもあるクソ人生でも、こいつらにとっちゃ、たった一度の人生だったってことだ。手を抜くんじゃねえ。検視で拾えるものは根こそぎ拾ってやれ」という言葉に、人間というものの尊厳を心底から信じる姿勢が伺えるのです。『臨場』では、死体の検視を扱い、事件の謎解きがなされるわけですが、各編の主人公の煩悶や苦悩が、単なるプロットにとどまらず、人というものの不可解さ・不条理などをも浮き彫りにしていて、思わず「警察小説」の枠を忘れて読んでいました。どれもよいのですが、私は最後の「十七年蝉」がとりわけ好きです。 | ||||
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| 倉石さんの一言一言がとても響いてきてすっかりファンになってしまいました。こんな独自の視点でもって特別な仕事が出来る人ってかっこいいんだろうな。短編がいくつもまとまっているといった感じで、主人公も毎回変わってるから一気に読んでしまうことが出来ます。私は、迷わず☆5つです | ||||
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| 倉石検視官が滅茶苦茶ハードボイルドです。刑事コロンボみたいにTVシリーズ化されたらビデオ録画してみちゃうかもしれません。ヤクザのような風貌で、現場での観察眼は誰にも想像がつかないようなことにまで気がついてしまう。ネタバラシになってしまうので、どんなことに倉石検視官が気づくのか?には言及できないのですが、単なる切れものだけではなくて、派閥の軋轢に悩みながら、彼の元を去って本庁に出向していく後輩の見送り方や、自分の母の死に方にずっと疑問を持っていた署長のプライベートな調査依頼にこたえたときの、男を泣かせる報告の仕方といったらもう、男なら、「くっくっ」と目じりが熱くならなきゃいけません。長編小説ではなく倉石検視官にまつわる短編集といった構成なので、壮大なトリックが全編に隠されているというわけではありません。日々、シリーズでお届けする倉石検視官エピソード集とでもいいましょうか。軽く時間をかけずに男心でスカッとできるストーリーを読みたいそんな動機が仕事疲れの週末に向くむくっと沸いてきたら、是非一度読んでみてはいかがでしょうか。今年の正月に「半落ち」という法廷を舞台にした夫婦愛がテーマである映画が公開されましたが、これの作者が同じ横山秀夫だそうです。こりゃ、半落ちも読んでみなくちゃ。ですね。 | ||||
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| 「餞」。この章を読むためだけに購入しても十分の元が取れます。そのくらい出来がいい作品です。緻密なプロットとさりげないヒントがこの作品の輝きを増しています。目で見ることの大切さが文章から伝わってきます。ドラマのCSIとはひと味違う緻密さに驚きを隠せません。 | ||||
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| 初めて横山氏の小説を読みました。「半落ち」は映画を観て、今ひとつといった印象があったのですが、今回「臨場」を読んで、改めて小説で読んでみたいという気持ちになりました。短編が収録されているため読みやすい上、そのミステリアスな事件の内容に冒頭から引き込まれてしまい、時を忘れて読み進めてしまいました。仕事として警察官を務める人々に、突如訪れる事件や知人の死。それを推測ではなく、検視官として物証によって事件の本質を見破っていくこと。この中で出てきたような事件の解決が、唯一、関わった人の思いと死した人の人生を解き放つことができるものなのであると感じることができました。淡々としていましたが、登場人物の息づかいが聞こえてくる小説でした。 | ||||
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| タイトル名は「りんじょう」と読み、初動捜査をさす業界用語らしい。後輩たちから校長とまで呼ばれる検視の神様にまつわる8つのストーリー。そのいずれも、思わず唸ってしまう内容で、329頁あっという間に読み終えてしまった。僕が読破した横山秀夫作品は「クライマーズハイ」「半落ち」に続いて、これが3作目で、ありきたりの言葉ですが完成度の高さにいつも驚かされます。横山さんの作品には1つの共通点があると僕は思った。それは、主人公がみな人生の拠り所を持っているということ。だから、主人公はみな熱くなれるのだと。本作の倉石検視官の場合、それは「事件の真実を探求すること」で、「黒星」という作品では、他殺と断定して一敗地にまみれるとわかっていても、元部下の自殺の真相を探ろうとする。横山さんの小説を読んでいると、人生の機微を知ることができて楽しい。 | ||||
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| 主人公は「終身検視官」の異名を持つ、倉石義男52歳。倉石を表する単語は、「無頼」「一匹狼」など、ハードボイルド感にあふれる。まさに、男が憧れる男像。前々作『影踏み』の設定――死んだ弟が、双子の兄の中耳に宿るというマンガチックな設定についていけなかった人も、この『臨場』にはハマれるはず。『影踏み』の主人公はスーパーマン的に、事件を解決していった。『臨場』の倉石も、スーパーマンのような眼力を持つ。だが、『臨場』の方がグッと現実的な筋立てで、登場するキャラクターに血が通っている感じがする。キャラに魅力があるのは、追い詰められ、保身と矜持の間で揺れ動く描写の巧みさにあると思う。短編連作だが、どの話も、人間描写の巧みさとミステリーとしてのプロットが両立している。ほかの横山作品や、最近のミステリー作品と比べても、おもしろいよ。 | ||||
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| 章毎に独立した事件に共通の登場人物が拘わる、という形。もっともっと長編にできそうな密度の高い内容が次々と展開する。リアルな設定、人物描写、洞察力。意表を付く仕掛けや展開。なのに突然、顔を出す登場人物の絵に描いたような善人さ。そこで醒めかけるのに、最後はツボにハマって泣かされてしまう。で、結局、数ある新刊の中からいつも真っ先に買っちゃうんですよ。絶対、ハズさない安心感です。でも超個人的には「救われない長編」が読んでみたい。だからこの中では「声」が一番。 | ||||
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