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狼花 新宿鮫IX
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狼花 新宿鮫IXの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.19pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全63件 61~63 4/4ページ
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「風化水脈」がかなり期待外れだったことを思うと、本作はそこそこの出来だと思う。終盤の山場に向けて、様々な登場人物の起伏に富んだ人生をひとつに集約していくストーリー展開はさすが。ただひとつ残念なのは、仙田や毛利といった鮫島にとっての敵対人物が「怖いけど本当はやさしい人」みたいな中途半端な設定になっている点。もっと冷徹で貪欲な人物として描いたほうが、ストーリー全体が引き締まったのではないか。 | ||||
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個人的には購入して損をした、ということにはならないと考えてます。やはり著者らしく、それなりに楽しめる内容に仕上がっています。 唸りながら、本作品を上梓したであろう著者には大変申し訳ないのですが、こちらで皆さんが述べられている分析も妥当なものかな、と感じます。 作品全体を通して感じたことがあります。 「著者と作品との関係」において、です。 「下りのエスカレーターを“下から上の踊り場目指して上りきりたい”著者」 その歩速が自身の意図に反して緩やかな為、結果として中々下りのエスカレーターを上りきれずにそこに留まってしまった、という印象を受けました。それでも、高いレベルでの次元だと思います。 つまり、下りのエスカレーターが世の中の変化の速度・読者の期待を表すものであり、下りのエスカレーターを下から上の踊り場目指して上りきりたい著者、という関係を意図しています。 それから。 登場人物の個々人の魅力を作品に反映させていくことも大事かと思いますが、個人的には物語の骨格を成す「犯罪とそれを取り巻くもの」をいかに構築していくのかは、気楽な一読者からしても中々難しいように思います。ただ、そこが定まれば必ずこれまでのように、読者が唸るような作品になるのかなあ、と考えたりします。 「犯罪」⇔「ヤクザ・外国人犯罪者等」⇔「現場警察・警察官僚」 上記の関係の妙がありながら、それにまつわる登場人物の人間的な魅力により物語に厚みがでるように思います。 基本的に、作品の主要な舞台が新宿なので、例えば安易に9・11のテロを連想する犯罪とリンクさせた作品は、“鮫シリーズ”では作られないのかもしれませんが、そうすると物語の骨格をどのへんに求めるのか。 生意気な物言いながら、お手並み拝見させてもらえれば、って期待しています。 | ||||
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多発する外国人犯罪から日本を守るために何をすべきか・・・!? 総論から求めようとするキャリア・香田。 あくまで悪と戦おうとする鮫島。 そして過去を暴露した仙田。 各々が、自分の信念に基づいて行動を起こす。 それは確かに今の法律の中では難しかったりするのだが、善悪だけでなはく、「日本人」として考えなければならないことがある。 そんな思いを、立場によって、また決して交わらない考え方を指しながら物語が進んでいく。 一事件の解決ではなく、今の日本に巣くってる問題を提示していると思う。 根深く、考えさせられるテーマだった。 | ||||
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