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心では重すぎる
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【この小説が収録されている参考書籍】
心では重すぎるの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.21pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全30件 21~30 2/2ページ
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大沢在昌が探偵を主人公にした作品を描くのだから、チャンドラーを向こうに張ってどのような文章を書くのか期待していた。そう、私は佐久間公シリーズは初めて読んだわけだ。彼にもいろいろ紆余曲折があったらしいが、今は立派な中年である。しかしこれほど議論する探偵も珍しい。マーロウ探偵みたいに粋なセリフを吐くわけでもない。ひたすら中年が今の若者の気持ちを知ろうとする。私などはまさしく佐久間公と同年代の中年ではあるが、「迷惑掛けるのは友達じゃない」という若者の友達観に怒ったりはしない。佐久間は命を掛けて怒ろうとしている。下巻が見ものである。 | ||||
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なぞの女子高生と失踪した漫画家の関係はどうなっているのか最後までわからないところがおもしろい。また、テーマも新興宗教やドラッグ、少年少女と現代に沿っているので現代社会の病巣などに興味がある人は特に楽しめる。作品内でドラッグに毒されてしまった人間がどうなってしまうかを描いている場面があるが、非常に現実的であり見物である。実際にこうなってしまうんだろうなぁと深く考えさせられるシーンだ。「新宿鮫」シリーズからずっと大沢在昌は好きだったがこの作品でもっと好きになった。 | ||||
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なぞの女子高生と失踪した漫画家の関係はどうなっているのか最後までわからないところがおもしろい。 また、テーマも新興宗教やドラッグ、少年少女と現代に沿っているので現代社会の病巣などに興味がある人は特に楽しめる。 作品内でドラッグに毒されてしまった人間がどうなってしまうかを描いている場面があるが、非常に現実的であり見物である。 実際にこうなってしまうんだろうなぁと深く考えさせられるシーンだ。 「新宿鮫」シリーズからずっと大沢在昌は好きだったがこの作品でもっと好きになった。 | ||||
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佐久間公シリーズの長編第4作目。 本作品は 第十九回日本冒険小説協会大賞 日本長編部門 を受賞した。 麻薬中毒患者の更正施設で働く佐久間の元に失踪した漫画家「まのままる」の捜索の依頼が届く。また、施設の少年が東京の「飼い主様」にあうために施設を脱走する。この二人の捜索が、麻薬ビジネスも巡ってリンクして物語が展開する。 怒濤の1300枚は一級のハードボイルドに仕上がっており、正に読み応え十分で、買って損のない一冊である。ただし、私がまだ佐久間の年齢に達していないせいか、施設の少年や「飼い主様」の女子高生のやりとりが、説教臭く鼻につくところがある。おそらく作者と同年代の探偵として書き続けてきたことで、作者自身の思い入れが相当強いせいだと思うが、この点に関しては好みが分かれるところだと思う。この分私は星4つにした。 余談であるが、昭和55年に執筆された後幻となっていた佐久間公シリーズ最初の長編「標的走路」が再発行された。他の佐久間公シリーズは短編が「感傷の街角」「漂泊の街角」、長編が「標的走路」「追跡者の血統」「雪蛍」。 | ||||
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本作品は第十九回日本冒険小説協会大賞 日本長編部門を受賞した。麻薬中毒患者の更正施設で働く佐久間の元に失踪した漫画家「まのままる」の捜索の依頼が届く。また、施設の少年が東京の「飼い主様」にあうために施設を脱走する。この二人の捜索が、麻薬ビジネスも巡ってリンクして物語が展開する。怒濤の1300枚は一級のハードボイルドに仕上がっており、正に読み応え十分で、買って損のない一冊である。ただし、私がまだ佐久間の年齢に達していないせいか、施設の少年や「飼い主様」の女子高生のやりとりが、説教臭く鼻につくところがある。おそらく作者と同年代の探偵として書き続けてきたことで、作者自身の思い入れが相当強いせいだと思うが、この点に関してては好みが分かれるところだと思う。この分私は星4つにした。 作者のHPで作品の一部を立ち読みできます。 | ||||
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薬物中毒患者の更生施設で働く佐久間の本業は私立探偵。その佐久間のもとに、失踪した漫画家からサインを貰ってきてほしいという依頼が舞い込んだ。調査を開始した佐久間は謎の女子高生と出会うのだが、それが渋谷を舞台とした命懸けの調査に繋がることに……。 本書は750ページ強というボリュームで、そのボリュームと中身の質が伴っている良質のハードボイルド。主人公・佐久間公はシリーズ化されており、その最新作が本書ですが、過去のシリーズでの出来事を巧くフラッシュバックさせながら、渋谷を舞台とした物語を描いています。失踪した漫画家を探す依頼を受けた主人公が出会う謎の女子高生、そして主人公が働く更生施設にいる薬物中毒患者、更に失踪した漫画家とその弟のヤクザ、渋谷の裏で!動くヤクザの抗争が全て線で繋がれており、更には新興宗教が絡んでいるというスケールの大きな作品。内容の密度の濃さは勿論のこと、主人公の佐久間公の存在感をたっぷりと表現しているハードボイルドで読み応えとしては満点で、シリーズを読んできているだけに、シリーズ最新作としては大満足のいく作品でした。 | ||||
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他人のことは理解できない。それがたとえ家族であっても、恋人であっても、親友であっても。しかし誰かにすがらずに生きることは難しい。心の奥底にあるものを知らずに他人を理解しようとすれば、そこに軋轢が生まれ、理解は難しくなる。だから他人のことは理解できない。本書は大人から見た若者の世界を通してそのことを伝えようとしている。フィクションとはいえ、ここにある世界はかなり現実に近い。それは心をテーマにしているからだ。在りもしない世界、憶測でしか語ることのできない世界では、心の中にあるなにかを読者と共有することはできない。舞台こそ渋谷、チーマー、コギャルといったチープなものになっているが、それを凌駕する何かを伝えてくれる。大沢ファンならずとも満足のできる一冊である。 | ||||
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「鮫」もすきなんですが、私は佐久間公シリーズが好きです。「雪蛍」は国内ハードボイルドの一頂点と思います。(ほめすぎでしょうか?) その佐久間公が現代の渋谷に現れたら、何をみて何を感じるだろう、そう考えたらとるものもとりあえず購入してしまいました。1000枚を超えるだけに細部がよく書き込まれています。特に沢木や遠藤組二代目といったキャラが立ってますねー。「鮫」でもそうなんですが、脇がしまるとしびれる作品になります。 反面、あまりに書き込みすぎ、あるいは枝葉が広がりすぎた点もちらほら。星1つ減点はそこです。特にSM談義の部分、冗長になっているように読めるのは私の読み下手?とはいえ、やはり佐久間公シリーズです。期待は裏切りません。ファンなら必読。 | ||||
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初めて大沢在昌、という作家さんを読む人に浮かぶ言葉は『重い』、愛読者からは『進化したなあ』ではないでしょうか。これまで大沢さんのシリーズといえば『新宿鮫』『アルバイト探偵』『家出人専門探偵・佐久間公』でしょう。前2シリーズでは一度ハマるとやめられない在昌節、疾走感と興奮が最後のページまで続きますが、佐久間公シリーズでは前作『雪蛍』から作者の心境の変化がうかがえるのでは?シリーズものだけに佐久間公シリーズ最新刊の本作をより深く理解するには今までの作品を読むことをお薦めしますが、各所に今までに起こった出来事がおり込まれている為、初めて読む方にもよく理解できる内容となっています。若者であった20数年前の探偵・公にとって、次々と解決出来たたのは失踪する若者の!心境はよく理解できたが為。熟年の粋に達した公にとって、現在の渋谷は既に未知の世界であり、現在の若者の心境についていけない、その心の変化が随所に描かれ、同時に作者の作品に対する苦しみと、それを乗り越えたと思われる新たな新境地が伺える、そんな素晴らしい作品です。若い公シリーズから続いている作品と思わず、新しい作品と割り切って読むことをお薦めします。内情の描写に、きっと読まれた方はくどい、書きすぎ、と思うかもしれません。しかし、よくここまで心の変化を捕らえた、と驚愕することは共通するのでは? | ||||
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