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(短編集)
家日和
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家日和の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.31pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全124件 81~100 5/7ページ
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作画を担当されている『西村拓」さんの大ファンということで、探していたのですがようやく読めてうれしいです! (じゃん・ぽ〜る西さんと同一人物っていっっていんですよね? 西さんの「パリの迷い方」を読んで3度目と渡仏をしたくらい大好きだ!) 原作付きの、しっかりとした内容の読み切りが6話収載されています。 どれも本当に良作なのですが、強いていうなら 「ここが青山」「妻と玄米ご飯」「夫とカーテン」の順です。 「青山」は。ある日リストラされた男の話。 「玄米ご飯」は急に成功して生活がかわった一家がロハス思考に苛まれる話。 「カーテン」は(巻末にもありますが)凸凹夫婦の不思議な話。 「サニーデイ」は、オークションにはまった専業主婦の話。 自分とかぶって笑えない内容となりました・・・。 西さんが、今後どういうお話を作っていかれるのかとても興味があります! | ||||
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全体的に、あえて抑揚のない感じが「マドンナ」なんかに近いかなあ、と思わされました。 笑えるほどではなく、でも深刻でもなく。 それでもやはり、いつもながらの「ああ、分かる分かる」感と、奥田さんの描写力には舌を巻いてしまいます。 さらっと読めてしまうのに、何か「残る」。 私にとって、これからも読み続けたいと心底思える作家さんです。 | ||||
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奥田英朗の「家日和」です。現代の家族小説です。昭和とも違う、バブル期とも違う「現代」の家族小説になっています。ですから感情移入もしやすく、どこかの部分で自分と同じや、共感できる部分も多くあると思います。そしてその作者の視線は現代の家族のあり方を、やや批判めいて見つめています。その部分に共感と同意が生まれます。その感覚が作者の作り出す「家族」に我々読者がひきつけられる理由になっています。ネットオークションにはまる主婦。会社が倒産し、突然「主夫」となり家事全般に目覚める夫。妻が出て行き、残された家で自分の城を作り上げる男。内職中の妻の妄想。山師の夫を持つイラストレータの妻の思い。ロハスにはまる妻を冷ややかな目線で見つめる作家の夫。 どの作品も素晴らしいです。個人的にはラストの「妻と玄米御飯」です。現代批判と妻への愛情が交差する秀作となっております。 | ||||
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こうくるか。 やっぱりなあ。。。 46くらいになってくると、とんでもないサプライズもいいが、 「にやっ」とくる表情を誘うストーリーに、やっぱり嬉しくなる。 【ここが青山】では、港区の青山あたりの洒落た通りに安息を吹きかける物語と思いきや、 出来た女で、女房が会社が倒産した夫を、カラリと支え夫は見事なまでにさらりと家族を支える。 【家においよ】では、ひと昔前の片岡義男を彷彿とさせながらも、石田衣良が漂い、ちょっとうらやましくもある男女のランデブー。 【夫とカーテン】では、とにもかくにもイケイケな男に、振り回される奥方の、微笑ましさ。 【妻と玄米御飯】では、白髪の男と黒の似合う女房の、信頼の駆け引きが「にやり」なストーリー。 ほんのちょっとだけ、非日常の共感に溺れて、作り笑顔でない「にやり」を求めたい方に、 やっぱりオススメしたくなる短編集です。 | ||||
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奥田英朗全開。 本人は真剣そのものなのだが、はたから見るとちょっと面白い。 そんな日常を切り取った作品。 ちょっとずれていて、少々滑稽な人々をユーモアたっぷりに描写している。 P225「やはり小説には毒がなくてはないけない。」 この毒がたまらなく面白いのだ。 そして毒だけに終始せず、優しさに満ちているのがたまらない。 今までの奥田英朗が好きなら、間違いなく買いでしょう。 | ||||
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何篇かの家といいますか、家族、家庭にまつわる話から成り立ちます。 そのどれもがどことなくユーモラスで面白く、それぞれの家庭の事情が親近感を生みます。 読んでいて楽しく、ほんわかと暖かい気がしました。 私が好きなのは、奥さんと別居して独身に戻ったサラリーマンが家具やオーディオを揃えていって男の城を築いていく話と、一発勝負的な事業を起こす憎めない旦那さんとその奥さんの話。 それとリストラにあったサラリーマンが主夫になってちょっと人生を見つめなおす話。 なにか小さな希望が見え隠れして、人生ってそんなに悪いもんじゃないなって気になりました。 読んで損はないお勧め本です。 | ||||
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短編6編。冒頭の作品でネットオークションにハマる主婦を描いた「サニーデイ」に大笑いしてしまいました。ネットオークションにはまる人は誰かから褒められたがっている・・・面白いけどちょっとドキっとする話。勤め先が突如倒産して家事に目覚める「主夫」を描いた「ここが青山(せいざん)」、別居して奥さんが出て行ってから趣味のもので部屋を埋めていったら意外な展開に驚く「家においでよ」も何だか著者本人がこんな経験をしたんでは?・・・と思ってしまうリアリティ。毎度のことながらヒマつぶしにはもってこい、面白い。 | ||||
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「マドンナ」や「ガール」のような雰囲気で書かれている作品。 夫婦をテーマに夫が主人公だったり、妻が主人公だったり、 色々な角度からそれぞれの本音を奥田流にサラっと爽やかに書いた短編集。 馴れ合いの日常から生じるほんのちょっとした心の隙間、 または誰にでもきっとあるであろう"出来心"。 この作品に出てくるネットオークションにはまる妻も、 ロハスに夢中になる妻の滑稽さを小説に書いた夫も、 誰だって時には自分の欲望のままに突っ走りたくなる瞬間があるはず。 でも、なかなか最後までやりきれないのは、 夫であり、妻である自分の立場を思い出してしまうから。 そういう結婚の"不便さ"も軽くサラっと書きながら、 最終的には落ち着くところに落ち着いて、 「まぁいっか、これで」という風に物語をしめているのがやっぱりうまい。 夫婦なんてそう簡単に離れられない運命共同体だから、 ああだこうだと言ったって、結局は互いの存在の大きさの前に屈してしまい、 最後はホロリ苦笑い。 その書き方が押し付けがましくなくて、かつ説教くさくもなく、 「あぁ、こういうのあるある。分かるなぁ」と思わせられるから、 やっぱり奥田さん好きだなぁ・・・・とあらためて感じた。 最後の「妻と玄米御飯」はご自身がユーモア小説を書くための心得なのかな? と思われることもチラっと書かれてあって興味深かった。 | ||||
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面白かったです! 今まで読んだ奥田 英朗作品の中では一番好きです。 【家】をテーマにした6つの短編集 どれもテンポ良く、気持ちの良い流れで読み進みました。 読後感も爽やかです! HAPPYになれる本間違いなしです♪ | ||||
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本書は家庭にフォーカスを当てた短編集です。何かあるあると思わず言ってしまうようなものばかりですね。全体的に女性に優しい感じがしますね。一番良かったものは妻と玄米御飯ですね。何か嘲笑の目で見ている感じが伝わってきますね。 各短編の紹介をします。 サニーデイ:ネットオークションにはまる主婦の話。自分の楽しみを見つけてから、若々しく見える主婦。 ここが青山:会社が倒産して、主夫になる夫の話。だんだん家事に目覚めていく。 家においでよ:離婚して独身貴族になった夫が趣味の世界に没頭する話。「男の隠れ家」として自分の部屋をもつ。 グレープフルーツ・モンスター:内職の若手営業にはまる主婦。その人の夢を見るのが楽しみ。 夫とカーテン:突然カーテン屋として起業したいという夫とイラスト作家として家で働いている妻。二人が協力してカーテン屋を軌道に乗せる。 妻と玄米御飯:妻がロハスにはまる。その生活を押し付けられる他の家族たち。ロハス生活がいいと他人に薦めてくる余計なお世話をしたがる夫婦。 | ||||
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6軒の家庭が出てきますが、三浦さんは、家庭における夫、妻、そして夫婦というものをよく分かっているんだなぁと感心しました。 それぞれの家庭には様々な事情があるけど、要は本人達が幸せだと感じられるならそれでいいじゃんと、思わせてくれる本です。 私自身は前半の「サニーデイ」「ここが青山」「家においでよ」が、それぞれの『趣味の追究』という点で共感させられ、好きです。 好みにもよりますが、好きなものは後から食べる派の方は「グレープフルーツモンスター」から始めてもいいかもしれませんよ(笑)。 | ||||
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結婚した家族、具体的には夫婦を対象にした物語。どの話も日常のちょっとした幸せや楽しみを中心に描かれていて、リアリティがあってとても読みやすかった。個人的には「ここが青山」が好きだった。夫の勤めていた会社が突然倒産という事態になっても何事もなかったように妻が働きに出て主夫となる夫。主夫の生活は意外と楽しくて快適なのだが、会社の元同僚は慌てて次の職場を探している。そんな温度差の違いがおもしろかった。こんな風にのんびりと楽観的に暮らしていけたらいいと思った。 | ||||
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家日和という地味なタイトルからあまり期待して読まなかったのですが、 違った意味で期待を裏切られました。 伊良部シリーズも面白いですがやり過ぎ感もあるので、 こちらは上質のユーモア小説でしょう。 痛快を期待していると物足りなく感じるかもしれません。 「グレープフルーツモンスター」は奥田氏の妄想だとしても 「サニーデイ」や「家においでよ」はあり得る話で夢中で読みました。 特に「妻と玄米ご飯」は奥田作品の真骨頂。 腹から笑いがこみ上げてきたのは久々です。 既婚者のほうがより楽しめるかもしれません。 | ||||
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「家」をテーマにした短編集です。奥田英朗のこの手の 短編を読むと、会社が倒産して専業主夫になっても、暇を 持て余してネットオークションにハマっても、全部いいじゃ ないか、という作者の優しいメッセージが聞こえるようで ほっとした気持ちになります。そういう意味では、「妻と 玄米御飯」だけがロハスな人々を痛烈に皮肉っており異質な 印象を受けました。 「先進国のエコロジーは、衣食足りた人々の免罪符である。」 なるほど、そうかも。 | ||||
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ガールを読んだときもそう思ったのですが、 奥田さんって、女性を見る目が優しいです。 女の底意地の悪さや、どうしようもない情けなさや、 そういうのが、全然感じられません。 女だけでなく、人間全部に優しいのかもしれないなぁと思います。 短編集なのですが、どのお話も、それなりに大変なのに、なぜかほのぼのとして。 くすっと笑えるし。 ほんとうに安心して読める1冊と思います。 定価で買ってもおしくない本と思います。 | ||||
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お出かけするのもよいけれど、我が家の魅力を再確認してみよう。 家という建物のなかで、家族が集まり、家庭が営まれる。 時には家の中での生活に飽きたり、疲れたり、倦んでしまうこともあるだろう。 奥田の描く主人公と家族たちは、一旦は家を離れかけても、また家に戻ってくる。 その点、多くが良識的で行儀がよい。劇的ではないかもしれないけれど、読んでてほっこりするような温かみがある。 家というのは、そういうもののほうが嬉しい気がする。自分の作る家庭も、いつも帰りたくなるようなものでありたい。 | ||||
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様々な立場の人の日常が、軽いタッチで描かれている短編集。 その中で秀逸だったのは、インターネットオークションをテーマとした「サニーディ」。オークションにのめりこんでいく主婦の心情が手に取るようにわかった。自分もオークションを活用するが、似たような気持ちになる。 ごくありふれた人物の、別に何ということもない日常を題材として書かれているだけに、登場人物に共感する読者も多いのではないだろうか。いつもながら、奥田氏の手法はすばらしい。 | ||||
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家族をテーマにした短編集です。 すぐ隣に住んでいそうな人たち、自分も似たような経験があったかなと思うような お話し。 ユーモアあふれるストーリーに仕上がっていますが、なぜか懐かしいような、 うらやましいような余韻が残りました。 そして胸がぽかぽかする読後感。 家族がいる方にはもちろん、これから家族を持ちたいと思っている方にも おすすめしたい作品です。 | ||||
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どんどん読み進めたくなる本です。 「家」にまつわる家族(というかほとんど夫婦かな)のお話です。 私は短編があまり好きではなく、ついつい長編を買ってしまいます。 長く読んで堪能したいので・・ この本も短編とは知らずに読みました。 しかし!短い中でも、お話がまとまっていてとても面白かったです。 私が一番気に入ったのは「サニーデイ」です。 このお話がトップにあったから、惹きこまれていったのかもしれません。 ネットオークションにはまる専業主婦のお話なんですが、 一番感情が動きました。 彼女と一緒に喜んだり、あせってみたりしていました。 2番目は「家においでよ」です。 簡単にいうと、男の人とインテリアのお話なんですが、 女性の私でもなんだかうきうきしてました。 私もお金がたくさんあれば、是非彼のようにインテリアに懲りたい!笑 奥田さんの本は初めてだと思っていたら、 「サウスバウンド」も読んでいました。 2つとも当たりだったので、 次は空中ブランコとかを読んでみようと思います。 | ||||
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共感までいかなくても 登場人物たちと似たような感じ方をすることってあると思います。 当たり前の日々に ちょっと切れ込みを入れたような短編集です。 タイトルどおり家が軸になっているけど 縛られすぎず読みやすいです。 家にいる側も家に帰る側の視点も大変よく描かれています。 | ||||
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