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(短編集)
空中ブランコ
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空中ブランコの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.39pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全281件 141~160 8/15ページ
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伊良部神経科第2弾ですが、実におもしろかった。 第1弾を読んでとてもおもしろかったので手にとったが、 前にもましてぐいぐい先を読み進めたくなり、 一挙に読み終えてしまいました。 第1弾よりはやや「こわさ」はなくなったかなと。 だいたいパターンが同じなのと、 職業が第1弾と違ってやや特殊な人が多かったせいか、 自分に置き換えて「やばいかも」という恐怖感は薄れたかと。 その分、逆に気楽な気持ちで読めた。 短編で読みやすく、はずさない本なので、 失敗したくない時はおすすめです。 | ||||
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奇妙奇天烈な精神科医・伊良部シリーズ第二弾。シリーズ前作『イン・ザ・プール』では惜しくも逃したものの、本作で直木賞受賞しています。出だしの表題作は最初う〜んと思いつつラストが上手く、あとはまた笑える作品が続きます。相変わらず何にでも首を突っ込んで、ついに空を飛んでしまいました。爆笑面はやはり「義父のヅラ」。もうコテコテに狙ってますいますが、見事にはまってしまいました。しかし本書にて「伊良部名医説」が強くなりましたね。奇行が目立つだけで。野球の不思議を語ったときは、自分も思ったことがあるので「うんうん」と読んでいました。そしてマユミさんのさりげない意外な一面。さらにシリーズ続編があるようですので、そちらも楽しみにしております。 | ||||
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第131回直木賞受賞作(2004年)。 1作目の「イン・ザ・プール」の続編。 文章は読みやすく、ユーモア・エスプリにあふれる快作。 精神科医伊良部一郎は子供の様に天真爛漫で、子供以上に自分勝手。 そのあふれる生命力のあおりを受け、患者は快方に? 患者は、強迫神経症や被害妄想などの症状を持つけれど、普通の人(病人ではあるが病気ではない?)。 こんな風に症状軽快することは現実にはありませんが…きっとあの注射に理由が! | ||||
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トンデモ精神科医・伊良部のシリーズ第二作。 ここに登場する5人の患者達、それぞれが違った悩みを持っているが、 その根本の部分には「ああ、それわかる!」というのが必ずひとつはある。 伊良部の見出したむちゃくちゃな解決法に笑わされ、翻弄されながらも、 最後は「そうか、なるほどな」とじんわり感動してしまう。 思い通りにいかなくなった時、人は必死になってもがくが、その原因は思ったよりもずっとシンプルで、 気が付けば「ああ、こんなことだったのか」と思うほど簡単なことだったりする。 それを的確に見つけ、体当たりで解決へ導く伊良部はやっぱりすごい。 とにかく騙されたと思って、一度通ってみてほしい。 "治療"を終えて伊良部総合病院神経科から我が家に帰るとき、 きっとあなたの心もどこかスっと軽くなったような感じを受けるでしょう。 | ||||
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2004年4月リリース。奥田氏はこの作品で第131回直木賞を受賞している。 この作品は前作に引き続き文句なしに面白い。しかしその一方で、海堂尊の作品があれだけの高いレベルにありながら直木賞を受賞しないのに、この『空中ブランコ』は受賞し、京極作品も京極にしてはひどく的外れな作品で直木賞を受賞している。こういう事象をみてしまうと、やはり直木を獲るには、こういうタイプのキャラクタが必須なのか、とかつまらない感心をする。 ともあれ、最終編の女流作家の『人間の宝物は言葉だ。一瞬にして人を立ち直らせてくれるのが、言葉だ。その言葉を扱う仕事に就いたことを、自分は誇りに思おう。神様に感謝しよう。』という最後の言葉は、氏の気持ちそのものだろう。これからも最もパワフルな作品を出して愉しませてくれるのはこの人だなと思った。 | ||||
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「インザプール」が面白かったので、第二弾を読みました。 相変わらず伊良部先生は、一言で言えない位いい味を出しています。 この先生みたいになったら、人生楽しいだろうなと思います。 「なれ」と言われたら躊躇うし、「なれ」と言われてなれるわけでもないですけど(笑)。 「義父のヅラ」が一番笑えました。そして、「女流作家」のラストではじわーっときました。 恐らく作者自身の、創造する辛さ・苦しさが感じられました。 他の方々もその産物をたっぷり楽しませていただけると思いますよ! | ||||
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イン・ザ・プールからの伊良部シリーズは、とにかく最高に面白いし良い話です。しかし義父のヅラは次元が違う。こんな話は反則です。伊良部シリーズの頂点であり原点でしょう。このバカバカしさには崇高なモノすら感じます。 | ||||
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とても良かったです。さすが賞を取るだけの事はあります。 前作より文章力がアップしてる気がしました。 内容もとても素晴らしいと思います。 そういう時が誰でもあるんですよね、と頷けてしまいます。 買って損はないと思います! | ||||
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能天気なのか、自然体で生きているだけなのか良く分からない伊良部総合病院の跡取り?の伊良部先生。 やることも言うこともハチャメチャ。 変な医者なのに何故か患者は拒否できず、また来たくなってしまう。 いつの間にか患者と同化して患者をリラックスさせるんですね。 読み終わったら、私自身の体の力も抜けて気が楽になりました。 色々な意味で行き詰っている人にお勧めの一冊です。 | ||||
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奥田作品のデビューが、インザプール・空中ブランコでした♪電車の中で読んでいた時には思わずにやけてしまった・・・w もっともっと続けて書いて欲しい☆2冊で終わっちゃうなんてもったいなーーーぃ!! | ||||
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私の場合、本を読んで声を出して笑うことはありませんが、この本では笑ってしまいました。 主人公は、空気を変えるタイプの人間で自分がやりたいことをやっています。 その代償も大きいでしょうが、やりたいからいいんだそれが当たり前、なにか? 的な生き方をしています。 そんな主人公と患者とのかけあいが面白いのです。 わざとらしさや作りこみといった不自然さがないので、思わず笑ってしまうのだと思います。 それと、結構元気もでる一冊です。 | ||||
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面白い作品ですねー。インザプールも読みましたが、伊良部先生のキャラクター設定が絶妙でした。 | ||||
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特別な悪人も出て来なければ過激な性描写、バイオレンスシーンも無い。中学生くらいから安心して読める作品です。 ヤクザもお医者さんもプロ野球選手も、みんなそれぞれ弱い所を持つ愛すべき人達。この本は、自分に対して、自信をなくしかけている人たちへの応援歌。 真ん中の「義父のヅラ」で大笑いして、最後の「女流作家」で不意にポロポロッと涙がこぼれる。2004年上半期の直木賞受賞作です。 | ||||
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第一弾『イン・ザ・プール』同様、患者それぞれの話が短編として5つ収められていますが、こちらのほうが患者達が例えば「サーカスの団員」「やくざ」「作家」などと、特殊な世界にいる人達ばかりです。 しかしこの伊良部先生、患者達と向きあう時にその患者と同じものを見聞きし味わおうとする傾向があるのですが、そんな特殊な世界にも足を踏み込むのですね。 その大胆不敵、奇想天外な振る舞いは、『イン・ザ・プール』で真夜中のプールに忍び込もうとしたことが、まだ「抑え目な行動だった」と思えてしまうほどです。 そのパワーに圧倒されるとともに、患者達にもこの先生に向き合うだけのパワーが必要だろうなとも思えてきます。 でも最終的に患者達の症状がどうなるかは別として、患者達やその周囲の人々がこの「伊良部先生」に悪い印象を持たなくなっているんですね。 ただし意図的に「患者達の治療の一環」としてやっているとは到底思えず、単に先生自身が好奇心の赴くまま、あれをやりこれをやったことが、結果として患者達の気持ちを軽くすることに結びついているように思います。まさにこれが「天性」というものなのでしょう。 こちらは直木賞受賞作ですが、患者達がそれぞれの症例と向き合う際に、それまでの生き方(例えば「女流作家」では、「売れるものを書くのか、それとも売れないけど書きたいものを書くのか」というジレンマなど)を省みる様子がより深く描かれているように思いました。 | ||||
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伊良部総合病院の神経科医である伊良部一郎を主人公とする人気シリーズ第2弾。神経科医を軸に組み立てた作風はとても斬新で、表題作の「空中ブランコ」を含む計5本の作品はいずれも面白く(個人的には、特に「ハリネズミ」と「義父のヅラ」が実に印象的であった)、思い切り笑わせてくれるものもあれば、思わずホッとするものなど、味わいに富んだ作品ばかりである。本当に一気に読ませる内容・文体であり、文句なしの「星5つ」の著書である。 神経科医を主役とした作風それ自体に最初は違和感を抱く読者もいるかもしれないが、軽快な話の展開構成に自然と本書の魅力に惹きこまれるのではないか(「趣向」が合わないと感じる読者もいるから、本書の評価は割れるだろう)。誰もが神経的・精神的な「病」を抱えているといっても過言ではないこの現代社会において、本書に登場する奇抜な思考・言動を惜しみなく披露する伊良部医師は、一服の「清涼剤」的な存在感を十二分に醸し出している。あまりの荒唐無稽さに、患者のほうが「自分こそ医者ではないか」と思わせるくらいだ。こんな医者がいるとは思えないが、どこかにいてほしい類いの医者だ。治療していないようで実際のところは治療している。とにかくこの医師は「ただもの」ではない。白衣の名刺に付けられた「医学博士・伊良部一郎」の「医学博士」の隣に、「人間博士」と付け足したい気分である。 本書のメッセージは、やはり「(とくに)心の病を治すのは自分である」ということになろうか。伊良部はそれを大胆な言動を通じて遠回しに患者に気付かせているのだ。なお「人間の宝物は言葉」であり、「その言葉を扱う仕事に就いたことを、自分は誇りに思おう」(281頁)という最後の作品「女流作家」における女性作家の言葉は、まさに作者自身のそれであろう。伊良部病院の神経科が「地下1階」にある理由も私には理解できた。伊良部医師の今後の活躍が楽しみだ。 | ||||
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前作の『イン・ザ・プール』がとても面白かったので、第二弾のこれもすぐに読みました。 あいかわらす、強烈ですね。伊良部先生。今回の患者たちもバリエーション豊かです。プロ野球選手、女流作家、やくざなど。でも共通点があって、みんなそれぞれの世界でそれなりの地位にあって、頑張ってるってことですね。そういった人たちがだんだん社会的な位置づけの中で身動きが取れなくなり、そして心の病気になる。がんばってるから病気になる。そういった制約から、まったく囚われていない伊良部一郎と接することで、彼らはみんなよろいを脱いで、回復していくのですね。 連続ドラマ化希望作品です。主演はドランクドラゴンの塚地武雅で。 | ||||
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食わず嫌いという言葉がある。私は奥田英朗の小説を、ずっと「読まず嫌い」していた。読んでもいないから「嫌い」とまではいかないが、何冊もベストセラーになっているにもかかわらず、月に5、6冊は小説を読む私が、なぜか今まで読んでいなかったのだ。しかし、垣根涼介「君たちに明日はない」のレビューに、「今こういうシチュエーションを書かせたら一番うまいのは奥田英朗」という意味のことを複数の方が書いていて、確かめてみたくなった。表題作「空中ブランコ」、サーカスというのは珍しいけどありがちな持って行き方だな、と思っていたら、「義父のヅラ」、笑い転げた。でも笑いながら、どこか真剣に読んでいる自分がいた。この「破壊願望」、私にもないか?そして最後の女性作家の話。気持よく大泣きした。全体にサクッと読める軽妙な話ではあるけれども、所々書き込まれる人情の機微、人間の姿に、真実があると思う。生活テンポの忙しい現在、重い小説は売れないかも知れない。けれども軽いだけの小説もまた売れはしないのだ。さすが、売れているだけのことはある。 | ||||
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実は、何となく買ったままにしてありました(汗) 読み始めると、読みやすい文体に引き込まれて最後まで読んでしまい、読み終わった時にはすごくスッキリした気分になっていました。 爆笑はしなかったけど、クスッと笑って明るい気分になれます。 一章ずつ完結型になっている点がちょこっと読むのにもいいので、普通の状態でももちろんですが、落ち込んだりテンションの低い時に読もうと思いました。 もっと早く読んでおけばよかったです^^; 前作「イン・ザ・プール」も買います。 | ||||
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前作「イン・ザ・プール」に続き、とっても楽しくいっきに読んだ。 いい加減で、自分勝手でわがままで、がきっぽくて、見た目は気持ち悪く(たぶん)、 病院で働く医師としてはかなり不適格。 しかし、患者は最終的に悩みを解決(?)。 計算された神業的な治療なのか?まぐれの治療なのか、はたまた、 あまりにも超人的な伊良部の発言・行動に患者が自分自身を客観的にみることができたせいなのか? まぁ、結果オーライなのでよいのだろうが、 ぶっとんだ伊良部のお話はとっても痛快。 | ||||
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直木賞受賞作品です。 主人公はジャンプがうまくいかないサーカス団員、尖端恐怖症のやくざ、強迫症に駆られる精神科医など様々です。 何気なく借りた本ですが、読んでいて久しぶりに楽しいと感じました。 どの主人公も変わっていてとても際立っていますが、それを感じさせないくらい精神科医の伊良部が破天荒です。 暗い気持ちになったり、悶々として家にいるとか思い通りにならなくて歯がゆいことなどいっぱいあると思います。年齢を重ねれば尚更で、世間体を気にして行動できなくてストレスが溜まることが増えてくると思います。でも、そんなことでくよくよしているのがこの伊良部を見ていると、馬鹿らしく思えてきます。思わず声に出して笑ってしまいます。読んでいて気持ちがいいです。 精神科医の伊良部に看護師のマユミの姿が脳裏に想像できます。 楽しい本です。 | ||||
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