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(短編集)
空中ブランコ
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空中ブランコの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.39pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全28件 21~28 2/2ページ
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シリーズ2作目。 短編集。 毒がなく、げらげら笑いながら読み終えることができる。 各エピソードごとの患者が主人公といえる。伊良部一郎と看護士マユミを通じて、患者の内面が描写されている。心情描写は患者がメイン。ということに今回改めて気がついた。 こういった不条理なキャラの内面を描写されても分からないからね。 続編を強く希望 | ||||
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04年04月刊行の単行本を文庫化した作品でシリーズの2作目. 5編を収録した短編集は,第131回直木賞受賞作でもあります. サーカス団員やヤクザなど,特別な職業の人が抱える悩みを, 主人公の精神科医がトンデモなやり方で片づけていくのですが, それは治療というより,絡まった糸をほどいているような感じで, それにより患者自らが気づき,自分を取り戻す姿が印象に残ります. また,職業は違えど,どれもが自分たちに思いあたるものばかりで, 読んでいると,チクリと胸をつつかれたように感じることがあるはず. ほかにも,作家を題材とした編では,アンチテーゼとは大げさなものの, 実際に起こりえてるであろうことに思えて,それまでとは違った気分に…. ただ,基本的にはどの編もワンパターンで流れ,ハッピエンドとなるため, 1作目から読んでいる人には,少しばかりマンネリに感じるかもしれません. とはいえ,主人公の言動や患者たちとのやり取りは楽しませてくれますし, それでいて,ハッとさせられるような指摘にはたびたびドキリとすることも. 有名な賞の受賞作ですが,片ひじはらず気軽に読める1冊ではないでしょうか. | ||||
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イン・ザ・プールを読んだら続きも読むべしと思い買ってみた。私のお気に入りは「義父のヅラ」。電車の中で読みとおすのが大変だった。タオルで口を隠したりしたが、多分、周囲の人は私をとんでもなく変な奴だと思ったに違いない。誰にでも覚えがあるだろうことを、登場人物にさりげなく託し、それをぽーんと投げ捨ててしまう潔さに、爽快感を覚える。登場人物すべてなんて変な奴、でも、変じゃない奴なんて実はこの世の中には一人としていないんじゃないかと、ぐふふと笑いながら思った。 | ||||
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あの変態医師・伊良部先生再び!“笑える度”は前作の「イン・ザ・プール」の方が上かなぁ。伊良部先生の変態ぶりにもう自分が慣れてきているというのもあるのでしょうが・・・。伊良部先生が患者のプライベートにまで入り込み、引っ掻き回すことによっていつの間にか患者の病気は治っているというこの“伊良部療法”。これってある意味では理想的な治療法なのかもしれない。カウンセリングや薬に頼らず、人とのふれあいによって自然治癒していく治療。伊良部先生はもしかしたら現代に必要な名医なのかも?最後に。伊良部やマユミの“常識のあるいい人”な一面を描くのはファンとして面白くないなぁ。2人には傍若無人にめちゃくちゃに動いてほしい。「女流作家」の最後でマユミが見せた素直な態度、あれはいただけないですよねー。 | ||||
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相変わらず精神科医・伊良部一郎はカッ飛んでいた。患者を超えてヘンぶりを発揮してしまう伊良部。嬉々として空中ブランコに飛びつく伊良部を見てサーカスの舞台監督が思わず呟いた言葉。「珍しい素人だね。緊張とか、恐怖感とかを置き忘れている感じ」このひと言は見事に伊良部という人を言い表している。そうなのだ。伊良部という人は「余計な力が全く入っていない」のだ。だからみんな「ヘンな奴」と最初はいぶかりながらも気がつけばすっかり心を開いているのだ。今回の患者は5人。サーカスの空中ブランコ乗り。暴力団員。伊良部の元同級生の医師。プロ野球選手。女流作家。前作の『イン・ザ・プール』は割と普通の人たちの話だったが、今回の患者の職業は華々しい。そのせいか前作よりエンターテインメント色が強くなってたような。個人的には前作の方が好きだが、今回も「義父のヅラ」などはかなり笑えた。 | ||||
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そこまで面白いとは思えなかった。いや、別につまんなくはないけど。そんなに笑えますか、この本? 確かに伊良部や看護婦さんのキャラは強烈だし、行動、展開も上手いんだけど、なんかB級の匂いがぷんぷんするのは僕だけだろうか。 最後の話だけは秀逸だと思った。かなりシリアスだし。だけど、最後にこれをもってくるあたり、あざといなぁって。 | ||||
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けど、なんか文章が入り込めない。なんていうか、話しの組み立てとかはスゴイと思うんだけど、文章スタイルが、いまいち私にとっては合わないような気がしました。一文一文を「読ませる」ような雰囲気というか、凄味が欲しかった。 | ||||
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精神科医伊良部シリーズ第二段だが、今回も楽しませてもらった心のトゲを抜き、しこりを取れる本通院することになる5人の患者は、自分の足場を固める20代を超えて30代で足止めをくらうという設定に人格としての安心感がベースにあるもう20代のように新鮮な日々ではなく刷り込まれた日々に心が沸き立たないベテランの域に達してきたことで、偽ってきた自分の内面が仕事に支障をきたす症状となる手応えのある位置まで昇り詰めてきた仕事に対して一呼吸できる今これからどう向き合ってゆくか異なる5人を通じてそれぞれが抱えるジレンマやストレスを伊良部が又もや奇怪な行動で解決に糸口を差し出す今回は伊良部の医学部の同級生も出てくることで大学時代の伊良部を垣間見れるところにシリーズとしての楽しみあり | ||||
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