■スポンサードリンク
(短編小説)
A MASKED BALL
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
A MASKED BALLの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.23pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全60件 41~60 3/3ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
2つの中篇からなる作品で、どちらもとても乙一らしい作品です。「A MASKED BALL」は、トイレの落書きを、匿名の伝言版と見立てたアイデアが秀逸です。WEB上のBBSほど無機質でないですし、文通感覚で面白いですね。あれだけ頻繁に出入りしながら、なぜ誰とも顔を合わせないのかという素朴な疑問はありますが、主人公以外ひょっとしたら実在の人物ではないのかも、と思わせる怖さがあるのでマルです。「天帝妖狐」は、早苗が夜木と契約を交わした後、登場しない点が個人的には残念でした。果たして夜木に救いはあるのか、非常に気になるところです。実は意外とベーシックな話ですが、乙一らしい味付けでうまくまとまっていました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
夜木が杏子にあてた手紙から物語が始まります。夜木や杏子がどんな人で、二人の関係も年齢も何もわからないままにいきなり始まる手紙の中では夜木の幼いころの話がはじまります。手紙に一段落がついたところで、夜木と杏子の出会い、杏子の「現実」としての話が始まります。交互に続く「手紙」と「現実」の世界。少しずつ明らかになっていく謎の中で「手紙」が「現実」と混ざり合っていって。手紙で分かる夜木の内面がラストを一層物悲しくし、彼のその後を祈らずにはいられなくなるでしょう。おすすめです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「A MASKED BALL」は、学校のトイレの落書きから徐々に膨らんで、主人公を包み込んでいく恐怖感が秀逸。犯人が誰かと推理する楽しみも味わえます。ただ、終わりが妙にスッキリしていると言うか、アッサリしていると言うか・・・。物足りない感じがありました。表題作の「天帝妖狐」。体中に包帯を巻きつけ素顔を隠す、不可思議な雰囲気を持つ謎の青年・夜木と心優しい少女・杏子の出会いと別れ。夜木のけして幸福ではなかったこれまでと、杏子と出会ってからの何気ない日常の様子が、どれほど彼にとって幸福な時間であったかが、悲しいほどに伝わってきます。二人の最後の別れの場面などは、その光景が頭に浮かんできさえして思わず、うっとりとしてしまいます。ただ一つ、題名とのつながりがちょっと弱いかなと。もう少し『狐』を匂わせるような場面が欲しかったかなと。全体の印象としては、キレイです。ちょっとひねりのあるストーリーは、思わず唸らせられます。なるほど、これなら「期待の大型新人」と評されるのも納得がいきます。もう少し、他の作品を読んでみたくなりました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ジャンプノベルの天帝は表紙が怖かったので、ずっと買わずにいました。 文庫で表紙も変わり、これなら! と買ったわけですが、読んでびっくり。中身が全然違ってます。 こちらの方が文章もきれいだし、話の完成度(?)というようなものはとてもあがってると思います。 でも、前の天帝にあったほのぼのした雰囲気がなくなってしまっています。 あの雰囲気が好きな方はやめておいた方がいいかも。 どちらも買って、読み比べてみるのもおもしろいかもしれません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
もうこれ以上私を泣かせないで下さい(笑)。「天帝妖狐」は、私が初めて買った乙一さんの本です。一晩で一気に読みきりました。涙がぼろんぼろん出て来ました。まさかこんなにも切ない話だったとは……。ラストの別れのシーンは、(私的に)すごいです。涙がすごいです。夜木さんのあのお面の中でどんな表情をして、心の中でどんな事を思っていたのかを考えると、とても切なくなります。心の中で何度も何度も「夜木さんが行っちゃうー」と思っていました。…行かないで欲しかったです。天帝妖孤。本当にとても良いお話です。大好きです。皆さんにも大好きになって欲しいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ホラーで泣いていいんでしょうか?私は、しゃくり泣きしてしまいました。過酷な運命を背負う夜木と、夜木を思う杏子。願うところは同じなのに、現実は許さない。胸がつまりました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最後の狐と杏子との会話の部分で泣いてしまいました。夜木の感謝の気持ちが凄く切なくて、それなのに去らなければならないのがまた一段と切なくなってしまいます。久しぶりに小説を読んで涙が出ました。所々グロテスクかもしれませんがそれを上回る感動がこの本にはあると私は思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
あとがきで我孫子武丸氏がおっしゃってる通り、この手の話ならきっと今ならネットのBBSとかの中の話として描かれそうだがそれをあえてアナログでしかも古臭いトイレのラクガキで書き上げた乙一はすばらしいとおもう。足元を掬われた気分だ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
これは乙一作品で私が初めて読んだ本です。これはとても良い!表題作である“天帝妖狐”は主要人物である二人の視界から交互に話が展開されています。内容は一言で言えば、夜木の長い人生の中で小さな、けれど本当に幸せな一瞬を切なく描いたものです。本当に切ない…。 “A MASKED BALL”これは非常に面白い内容だと思います。トイレで、顔の見えない者同士の言葉の交換。壁に書いて、また消して。その中で一人異質な者が出てきます、その人は冷静に壁に書いた内容を実行していきます。冷静さと異質さが奇妙で不気味。何が目的でそうしているのか、分かりますかね♪そしてV3はいったい誰でしょうね♪ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この文庫は元々ジャンプJブックスでそれを文庫化した本です。「何だ。ただの焼き直しか」と思ったら大間違い。表題作の天帝妖狐はオール書き直しの全く別物です。乙一先生のファンなら是非読み比べてください。 Jブックス持っているからいらないとか思っているあなた、大間違いですよ。ではでは~ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
【トイレのタバコさん】は何となく芯から怖さを感じさせられて、其れもとても善かったのですが【天帝妖狐】はアタシにとって凄くグっとくる御話でした。本当に人の心の弱さとか脆さとかを切実に書かれて居て潜む孤独感とかそういうのがよかったです。愛についても感動させられてしまって泣いてしまう程綺麗でした。御薦めです。本当に。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
【トイレのタバコさん】は何となく芯から怖さを感じさせられて、其れもとても善かったのですが【天帝妖狐】はアタシにとって凄くグっとくる御話でした。本当に人の心の弱さとか脆さとかを切実に書かれて居て潜む孤独感とかそういうのがよかったです。愛についても感動させられてしまって泣いてしまう程綺麗でした。御薦めです。本当に。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ラクガキスルベカラズ『A MASKED BALL』は矛盾したトイレの落書きから全ては始まった…トイレの落書きという身近(?)なことが題材になっているのが面白いと思った。『天帝妖狐』は、僕は文庫の方を先に読んでいたので驚いた。全く違う…全く違う話だと言っても過言では無いと思う。大まかなストーリーは同じだが、表現が全く違う。文庫の方が記述が上手いと思うが、こちらの方が流れが分かりやすい。文庫で読んだことが在る方でも、こちらを読んでみる価値はあると思う。…というより、読まずして『天帝妖狐』は語れない。因みに僕はこちらの『天帝妖狐』の方が好きだ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
トイレの落書きによる意味知れぬ恐怖を描く「A MASKED BALL」 生々しさと切なさを感じさせる奇しくも儚い救いを描く「天帝妖狐」 単純に楽しめたのは「A MASKED BALL」―及びトイレのタバコさんの出現と消失―でした。 重厚なミステリを望む人には向かないと感じられますが、しかし無駄を感じさせず、短編ながら楽しめる作品です。 いや、短編だからこそ光る作品だと思います。淡々とした物語が似合うのです。ラストもスッキリした後味。 ミステリでありホラー。なによりキャラクター同士の距離感が良い。 表題作「天帝妖狐」 いや、むしろ「A MASKED BALL」が良い。 「A MASKED BALL」の後味から考えると「天帝妖狐」は弱い気がします。パワー不足が否めません。 とても綺麗で!はあるのですが、やはり「それだけ」で終わってしまっいる感じがしました。 ジャンルはミステリか、ホラーか……。独りの男が少女と触れ合って回復していく作品なのですが……儚すぎるハッピーエンド。 表題作は好き嫌いが分かれると思います。 個人的に「A MASKED BALL」は乙一様のセンスを感じられ、とても良い作品だと思います。 「A MASKED BALL」の為に買うのも良いかと……(死) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本屋で妙に気になったこの本、読んでみると自分的にはかなりよかったと思っています。「A MASKED BALL」は、率直におもしろかったし天帝妖狐は少し怖い・悲しいけど大変面白い作品でした。ぜひ、読んでください | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
GOTHがすごくよかったので買いましたがこの本はいまいちたのしめませんでした。たんなる趣味の問題かもしれません。でも飽きさせずに最後まで読ます力はさすがだと思いました。また別の本も読んでみます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「A MASKED BALL」のほうが気に入りました!掃除のばぁちゃん最高!! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
文庫版のと、ジェイブックス版のが大きく違うなんて知りませんでした。今度はジェイブックス版のも読んでみたいと思います。「天帝妖狐」は最後の方の文章の、「途方もない永遠の暗闇さえも、あなたの記憶が一点の光となり、私を迷いから救い出すに違いない。」のところが何だか心に残りました。手紙で終わってるってところも切なさを増やしますね。別れは本当に哀しかった。「A MASKED BALL」は学校のトイレのらくがきが面白かった。「次回もバカにみがきをかけろ。」には笑った。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
文庫版はジェイブックス版とは内容が大きく違ってます。ジェイブックス版のほうは比較的ハッピーエンドだけど、文庫版の終わり方はすごく哀しくて苦しい。何でもかんでも幸せな終わり方を望んでるわけじゃないけど、個人的にはあまり良いとは思えなかった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
数ページ読んだだけで、乙一ワールドに引き込まれるのは確実。あまり本を読まない人でも、ぐいぐい読み進めるのが、著者の文体の凄さだと思う。あとがきが特に面白いのが著者の特徴(笑) | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!