(短編小説)
A MASKED BALL
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「夏と花火と私の死体」に続き2冊目の乙一作品でした。結論からいうといまひとつで残念でした。「夏と花火・・」は気に入って、”しょせんラノベ”という批判もありましたが”いやそれは違う”と思いました。が、今回のこれはラノベのレベルだと思ってしまいました。 「MASKED BALL」トイレの落書きで顔を知らない同士がコミュニケーションを取るというアイデアはおもしろいのですが、ラストが納得いかず・・犯人は素直にあの人でいいのか?主要登場人物以外の犯人が出てくるのは一応ミステリのルール違反だと思うのですが。それに窓から飛び降りていなくなったということは?結局この世のものではなかったということ?もしちゃんと読めていなかったら申し訳ありません。なんだかモヤモヤ感が残るラストでした。 「天帝妖狐」この作品は2バージョンあるのか?単行本のこと?ジャンプノベルと書いている方がいましたが、中身が全然違っていてそちらの方が穏やかだということ。文庫化にあたって全面的に書き換えたのでしょうか? こっくりさんから始まるじわじわ怖い雰囲気はとてもよかったです。が、その後がグロくて汚い方向へ向いてしまい・・非現実的すぎるのも相まって最後まで違和感がぬぐえませんでした。 前から作風が朱川湊人さんに似ていると思っていましたが、この作品は朱川作品だと「赤々煉恋」と共通するグロテスクさがあります。が、朱川作品の方が全般に完成度が高く洗練されています。こちらはまだ粗削りで、どこか残虐描写なアニメっぽい感じがしてしまいます。そのあたりがティーン向けのラノベと感じる理由かもしれません。 同じ雰囲気のものを読むなら朱川さんの方がいいかな・・という感じです。あと「暗黒童話」と「GOTH」がすでに買ってあるので読んでみます。 | ||||
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「A MASKED BALL」 そんな悲惨な犯行をするほど掃除のおばちゃんに動機と体力があるのか疑問に思ってしまいあまりオチに共感出来なかった。結末が気になってスイスイ読めた。 ★「天帝妖狐」 中島敦の山月記を思わせる物語。途中の描写が今まで読んだ乙一の中でも1番グロテスクで堪えたがその不快感を上回る美しい別れの描写がある。今まで読んだ乙一作品では「失はれる物語」「BLUE」と並ぶくらい好き。 | ||||
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表題作ではないですが一番最初に収録されているトイレのタバコさんの話が面白かったです。 トイレの壁にメッセージを書いてやりとりしてく感じが淡々としているのに段々と狂った雰囲気になっていくのが面白い。 主人公もそこで逃げずに立ち向かうのが笑えました。 トイレのタバコさんはバッドエンドじゃないし読了感よかったです。 | ||||
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トイレの落書きを発端に引き起こされる恐怖『A MASKED BALL』 一時の恐怖から魂を売ってしまった男の悲劇の物語『天帝妖狐』 ともに性質を異とする二編からなるホラー小説。 どちらも初期の乙一さんらしい、勢いのあるホラーとして楽しむことが出来た。 お気に入りは二本目の『天帝妖狐』。 こっくりさんで呼び出した霊に騙されて体を奪われる恐怖、周りと違うというだけで周囲からさげすまれる屈辱、復讐によるカタルシス、愛による感動。 いろいろな要素を140ページの中で味わい尽くせる、お得な短編と言えるかもしれない。 | ||||
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表題作の天帝妖狐は、やり場のない悲しみに溢れた物語で辛くなる。 少年の頃、何気なく始めた狐駒狸さんで妖を呼び出してしまい、契約を結んだことによりだんだん人の体ではなくなってしまう男・夜木の切ない話。人として生きていけない、と諦めかけてた嫌われ者の夜木に優しさを与える杏子。彼にも普通の暮らしができるのかと希望をもったが…。 しかし、ほんの少しだけの救いがあった。夜木はこれからも、杏子からもらった言葉を胸に生きていくのだ。彼はきっと忘れないだろう、彼を彼として受け入れた彼女の事を。感動とは違う涙が出そうだ。 | ||||
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