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百年の時効
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百年の時効の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.44pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全62件 1~20 1/4ページ
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| 3.6㎝の厚さがある『百年の時効』(伏尾美紀著、幻冬舎)を一気に読み通してしまいました。現在と近い過去、遠い過去が交錯するという入り組んだ構造の推理小説・警察小説・犯罪小説なのに、なぜなのかという疑問が次から次へと湧いてくるので、ページを繰る手を止められなかったのです。 葛飾警察署の28歳の刑事・藤森菜摘は、警視庁刑事部捜査一課管理官の草加文夫(64歳)から、長らく未解決となっている昭和49(1974)年に起こった佃島一家四人殺傷事件の解決を託されます。草加は、若き日に共に捜査に奔走した大先輩の刑事・鎌田幸三(89歳)から、鎌田が警視庁を退職する日に、この未解決事件の解明を委ねられていたのです。 参考資料として草加から渡された湯浅卓哉(78歳)の捜査ノートを読んで、湯浅が先輩刑事の鎌田と捜査に悪戦苦闘したことを知ります。続いて、草加から与えられた鎌田の捜査ノートによって、鎌田と湯浅が、昭和49年の事件は昭和25(1950)年に起こった函館一家皆殺し事件に端を発していると睨み、過去に遡って捜査活動を行っていたことを知ります。 「八十八歳で亡くなった鎌田も、年齢だけなら充分に生きたし、大往生と呼ぶに相応しい。けれど人生において、どうしても諦められないことは誰にでもある。年を取れば野心や欲望といったものは消えていくかもしれないが、願いは消えてなくならない。むしろ自分の人生の終着点が迫ってくるにつれて、その願いを成就できないことへの強い焦りを覚えるものだ。湯浅にとってはあの事件がそうだった。あれから五十年も経って、もはや解決する望みは薄いということも理解している。それならいっそ忘れてしまいたかった。しかしわかっているのだ。あの事件への思いは、自分が死の床につき、最後の呼吸をするその瞬間まで消えてしまうことはない」。 「『畜生どものやることに道理なんてねえのさ。それは今度の事件も一緒だ』。畜生どもか。確かに鎌田の言う通りだ」。 「鎌田と湯浅は全く正反対に見えた。それなのに事件の話をする時だけは、同じ情熱を持ち、互いに茶々を入れながらも、その目は同じ方向を向いている。草加だけがその空気に馴染めないまま、気が付けば、時計の針は夜中の十二時を回ろうとしていた」。 「『お前の代で解決できなきゃ、そのまた次の代に託してくれ。そうすりゃ俺たちのやってきたことは永遠に受け継がれる』。・・・豪快に笑った鎌田幸三はその日、警視庁を去った」。 「『たとえ物証は一つも見つからなくても、徹底的に奴を追い込めば、焦って必ずボロを出す。どんな些末な事柄も見逃すんじゃない。こだわり抜くんだ。最後にはそれが、奴を追い詰める切り札になる』。これが警察官としての湯浅から送られた最後の言葉になった」。 ●代々受け継がれていく、未解決事件に対する刑事たちの執念、●28歳、64歳、78歳、89歳の各世代の人物にとっての物語という、凝った4重層の入れ子構造、●過去75年間に実際に起こった犯罪事件が随所に嵌め込まれている犯罪史的要素――が印象に残る力作です。 | ||||
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| 令和編で構図を理解することが苦しくなった。これは小生の頭が弱いせいかも。相関図が欲しい。 | ||||
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| 刑事の仕事が大変な事は解っているが、その大変さの中身が良く解った・・・読みやすくて面白かった・・・ | ||||
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| 著者のエネルギーが伝わる力作長編。人物も情景も丁寧に描写されており、やや非現実的部分もあるが筆力で問題なしかと。映画化されるかも。 | ||||
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| 毎年『本の雑誌』の年間ベスト1に選ばれた作品は購入するようにしているが、本作も正直なところ期待以上ではなかった。 これだけのボリュームを書き上げる筆力そのものは見事だと思うが、物語の動機づけや事件当日の描写には、やや作為的な印象を受けた(フィクションである以上、ある程度は致し方ないのだろうが)。 また細部では、長野県の医学部といえば松本市であるはずなのに、長野駅から特急で東京へ向かう描写があり、地理的な違和感を覚えた。 些細な点ではあるが、現実との齟齬が気になってしまい、物語への没入を妨げられたのが残念である。 | ||||
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| かなりのページ数に最初慄くかもしれないが、読み始めれば一気読み確実である。違和感もなく読みやすい筆致に数多くの事件、そして膨大な伏線の数々と回収。その裏の人の情念もあり歴史的な背景もあり。警察小説として、「警官の血」に匹敵する傑作クロニクルである。 | ||||
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| 近年で最高な警察小説のひとつ。一番過去のエピソードが一番面白く白熱して読み進めました。現代パートがややパワーダウンした気がしますが、トータルで星4です。 | ||||
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| 昭和、平成、令和と繋いだ殺人事件 大人の身勝手で理不尽な目にあった子供達が犯した犯罪 初めはお金だけの犯罪かと思ったが、親子や兄弟の情が絡み、最後はどんでん返しだ ただ、違和感はあった ネタバレになるから書けないが、いろんな人の令和での証言と昭和、平成での事件の犯人像が一致しない しかも何度も何度も同じ事が繰り返し書かれててるから、さすがの私も『んっ?何か違う』と気がつき、令和の若い刑事もそれに気がついた 今年2026年は昭和100年 日本が満洲国など作らなければ… 戦争が無ければ… としみじみ思ってしまった | ||||
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| 力作。緻密なプロットの積み重ねで、構成されている。複雑な積み重ねのプロットが最後にまとまっていくのは見事。近年、満足のいく作品。 | ||||
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| 刑事たちの人間性が出ていて犯罪は残酷だが一気読みさせられました。 昭和生まれだから時代を思い出しながら読めました。 | ||||
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| 質・量ともに充実した大作かつ傑作です。令和6年にアパートの一室から発見された変死体から、昭和49年の一家皆殺し事件、平成7年のヤクザの惨殺事件、さらには戦前の満州での出来事まで話が及び、それぞれの事件を担当した刑事達の記録や記憶が繋がって、最後に彼・彼女達の執念が結実して意外な真相が明らかになります。 まるでドキュメンタリーのような現実味のある記述が素晴らしい。28歳の女性刑事を始めとする刑事達の人物造形も文句なし。これだけ凝った構成で多数の人物を登場させ、破綻なくまとめ上げた作者の力量は並大抵のものではありません。 作者の乱歩賞受賞作については、あまり高く評価しない向きもあるようですが、当レビュー子は非常に良い作品だと受け止めていました(Amazonのレビュー)。その作者が本作のような傑作を上梓されたことを嬉しく思います。 腰を据えて読み進め、本格的な警察小説の醍醐味を満喫してください。 | ||||
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| 昭和49年の佃島一家殺傷事件、その奥にあって戦後の混乱も冷めやらぬ昭和25年、函館一家強殺事件。そして事件の鍵を握る人物たちが揃って収斂する戦前の満鉄こと満州鉄道に関する共通項。 昭和49年事件を直接担当し、昭和25年事件に肉迫する警視庁の鎌田、湯浅両刑事。 平成になり、昭和49年事件への関与が疑われた闇社会幹部の惨殺事件が発生し、尚も執念で追いすがる鎌田と草加。 そんな鎌田も既に定年退職した令和6年の現代、草加から1年の猶予で最後のバトンを託された葛飾署の若手女性刑事•藤崎。 思いもよらぬ大昔の事件の幕引きに、最初戸惑う藤崎だったが、次第に闇の奥に足を踏み入れ、80年前の満鉄、70年前の函館事件の知られざる真実、そして60年前の横須賀•少年保護施設での出来事に迫ってゆく。 誰がその時代に何を動機にそんな事件を引き起こしたのか。 その背景や動機の複雑さ、偶然と必然に驚かされつつも、本作の読みごたえ、面白さの源泉は、そこだけではない。 昭和•平成•令和50年間3つの時代、連綿と受け継がれた鎌田、湯浅、草加、藤崎の4人の刑事たちの執念、ときを越えた共同作業、共同捜査。 50年間かけなければ解けなかった謎の数々。 昭和49年事件の血塗れの現場に臨場した湯浅•鎌田と同じ執念同じ必死さで50年後の今、藤崎を突き動かすものは何か。 そして、藤崎と草加は、容疑者との最後の対峙に赴く。 各時代において世間を揺るがせた大事件として、丸の内企業連続爆破事件、昭和天皇大喪の礼、地下鉄サリン事件とオウム真理教本部突入事件、阪神淡路大震災等々もおり混ぜ、刑事たちの迫真の動きが活写される。 既にたくさんの方が絶賛しており、今更言うまでもないことなのですが、重厚なサスペンス、推理小説が好きな方は本作は見逃すべきではないかと。正月休みに一気読みしましたが、まさに時間をかけて集中して読むにふさわしい素晴らしい1冊です。 | ||||
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| 動機にやや無理があるように感じる一方、これだけの長い話を書こうとした著者の筆力に感心する。登場人物一覧を作っておかないと、話が長いので、時間ができた時に少しづづ読むと、混乱する。 | ||||
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| こんなに長くて分厚い骨太小説なのに気になりすぎてご飯中、通勤中、もはやトイレ中と基本的に寝る時間以外の隙間時間で一気読みしてましった…読み応えありすぎ。 昭和から平成、平成から令和へかけてみる刑事の執念というものを目撃した気分。 いやほんと買って良かった。 全てを知ってからまた最初から読み直すのもまた良き。 | ||||
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| 犯罪の謎部分については、『火曜サスペンス劇場』程度の答え合わせだった。(現実世界でそんな事があれば、なかなかセンセーショナルだろうけれど、ドラマ世界ではあるある、みたいな。勘のいい人なら冒頭の子供のモノローグの部分で、早くもピンとくるものがあるのでは。) 戦後警察史としては面白かったけれど、いかんせん「広く浅く」過ぎて。一つの事を深く掘り下げた小説の方が私は好きなのかも。 作中で登場した満州建国大学について、三浦英之さんの書かれた『五色の虹』を読んで、うっかりAmazonに感想も書けないぐらい深く感じるものがあったので、作中で戦中のエキセントリックな大学みたいに安易に取り扱われているのがちょっとだけ悲しかった。(扱うなら扱うで、犯人の心情や生い立ちも含め、もう少し深いところまで書いて欲しかった。) | ||||
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| 久しぶりにのめり込んで読み耽った。 刑事一人一人の個性と捜査方法が噛み合っていてとにかくおもしろい。 飢餓海峡、警官の血あたりが好きなら必読。 | ||||
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| 読み応えのある情報量でありながら非常に読みやすく、物語がこの先どのように展開していくのか、胸を高鳴らせながらページをめくり続けました。久しぶりに、胸を焦がすような壮大なエンターテインメント作品に出会えた気がします。 また一冊、心から「好きだ」と言える書物が増えました。 そして――叶うことなら、鎌田さんに実際にお会いしてみたかった。 | ||||
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| 100年前の事件に端を発した復讐劇。 スケールが大きく警察の執念を感じる。 お蔵入りした事件が現代に事件に繋がると言う全く新しいミステリーです。読み応えがある久々のヒットでした! | ||||
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| 作者の首尾一貫性は完璧だ。出だしの部分で吸い込まれ、最後まで読んだが、少しくたびれた。あまり余韻が残らない。Audible で聴くのに向いていると思う。 | ||||
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| 昭和の刑事さん2名に比べて、平成、令和と引き継いだ刑事さんらの描写と活躍が薄いのではないかと思う一方、それもこれも、すべて昭和の刑事さんノートを読み込むことによる「気付き」で展開が加速するので、ちゃんと意味があったりするの、凄くない? | ||||
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