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対決
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対決の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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| 原作を知らずにドラマを見始め、慌ててKindleで原作を先に読了。 現実でも数年前に明らかになった、医大入試の女子一律減点問題に端を発し、そのネタを追う女性記者と、その問題を知りつつ隠蔽しようとする大学理事の女性の対決という構図。 一方は、男女不平等を問う記事を取り上げようとしている新聞社でありながら、記者たちに潜在的に染み付いている女性蔑視やセクハラまがいの言葉の応酬のなかで、もう一方は、ほとんどが医師である大学の理事会で、事務局上がりである理事の女性に対して、医師たちから発せられるセクハラ、モラハラ、パワハラの言葉など主人公2人はそれぞれがそれぞれの立場で女性というだけで降りかかる理不尽さと戦っている。 単なる勧善懲悪ではなく、現実的で、どのキャラクターの言い分にも一理あるように読み取れる(もちろんセクハラ、パワハラの下りではない) ドラマもほぼ原作通りであったが、脚本で付け加えられたシーンもあり、説得力が増した。俳優陣の熱演で、ドラマとしても秀逸だったと思う。 北教授はドラマの方がもっと強かで呆れるが、原作は現実ならそうするだろうという態度だ。記事にしても、とてもリアルな結末。 正義は人によって変わってくるし、自分のやることが正しいと信じている人を変えることは容易ではない(これはドラマの中のセリフだった)が、読後に、生きて行くうえで指標を示されたような気持ちになった。 | ||||
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| 医大受験で女子学生が減点されていた事実を元に 秘密を守りたい医大側の女性理事と、秘密を明らかにして差別を無くしたい女性新聞記者が対立していく様子を描いている 読む人の年代によって社会における性差別の経験は違うと思うけれど、なかなか無くならない 作者は男性なのに細かい女性の気持ちが書かれていて、共感しかない ただ、男性にも性差別による嫌なこともたくさんあるも思う 『男のくせに〜』で始まる男性は強く逞しくなければいけない呪縛 お互いに思いを巡らせることから始めていこう | ||||
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| 某テレビ局のドラマを見て興味を惹かれ原作であるこちらを読んだ。 政治家の息子の裏口入学から期せずして医学部入試で女子一律減点が行われているのではないかというネタを追う女性新聞記者と、大学を守ろうとするある女性理事との対決を描いている。 数年前にあった実際の事件をモデルに医学部の実情と報道する側の真実の追及を描くことで両者の考え方の相対する面、男女差別の根幹を突く非常に考えさせられる内容であった。 この事件が起きた当時、娘は医学部に通っていて、医学部の内情を知っていたため、たまたま運悪く露見したんだろうな、というのが正直な感想だった。と言うのも、娘の通っていた私立医学部もクラスの何人かは明らかな裏口入学者であったし、全体に占める女子の比率は2割ほどであった。それなら男子はよほど優秀なのかと言うと全くそんなことはなく、試験をやれば上位はほぼ女子が占めており、入試の実態とはかけ離れていた。しかし裏口で入った生徒も、進級試験で振るい落とされ、結果的に医師国家試験にまでたどりつけない人も何人かいた。はっきり言えるのは、私が見る限り女子学生は非常に優秀であったということだ。 主人公の新聞記者は、自分たちが男の横柄さを受け入れ声を上げなかったことが、今の女の子たちに不平等を押し付けてしまったと嘆く。私も男女雇用機会均等の後に社会人になり、総合職として男子と同じ仕事をこなしていたのに、夫の海外赴任であっけなく退職した。夫を支え子育てをすることが自分の仕事なのだと思っていたが、もしあのまま仕事を続けていればと後悔したことは度々あった。娘には資格を持ち、男性に左右されない仕事をして欲しいと願った。それでも女性は結婚して子どもを産むという役割で男性とは同じレースを走れない。この男女差別は仕方ないものだが、差別を踏まえた対策は人としての社会を作る上で必須である。娘たちの世代がもっと居心地よく仕事も家庭も両立できる社会作りを政治家には望むが、本作でも政治家は正しい改革をするよりむしろ古い規範を遵守することに邁進する。選択的夫婦別姓問題など、女性総理が誕生しても期待できないのが現実である。 ところどころ実際のモデルが想像されノンフィクションのように面白く読み且つ非常に考えさせられた。女性記者の信念に心が震えた。 素晴らしい作品である。 | ||||
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| 面白いです! | ||||
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| ●社会に根強く存在する固定観念や偏見。組織における権力の不均衡。権力を持つ者がその立場を利用 して他者(本作では特に女性)を支配しようとする。 本作に登場するのは二人の女性。攻める側と守る側の対峙である。しかし、共に女性差別という似た 環境内で足掻いている同志でもある。それ故、相手に抱くリスペクトと共に攻防の困難を覚える二人。 著者は読む者にどちらにも共感を抱かせようと、彼女たちの心情を繰り返しえぐり出している。 男性社会に抗いながらも攻め或いは守ろうとする女性記者と医大理事の姿はすさまじく、また痛々し い。ともに勝ちを収める結末などあるのだろうか?とページをめく手ももどかしかった。 | ||||
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| 新聞記者の檜葉菊乃は、裏口入学の取材をしていた医大で、女子学生をできるだけ合格させないよう入試で女子の点数を減点しているという疑惑があることを知る。 そこで、証拠を掴むべく医大の関係者に話を聞く中で、医大の理事で女性の神林晴海に目をつけていく。 本書は記者の檜葉と、医大の理事である神林の二人の視点で展開されており、証言を取りたい檜葉と、医大を守りたい神林という対決の構図になっている。 檜葉は取材をするにあたり、同じ取材班からもセクハラやパワハラまがいの言動を受けながらも、皆が女性差別やハラスメントについて考えることになり、様々な矛盾や不公平に直面する。 相手を褒めてもセクハラと言われたり状況次第では認められたり、基準が曖昧でどこで地雷を踏むか分からないという根深い問題である。 「要するにさ、世の中には男がいて女がいて、いろんなのもいて、お互いにいろいろ思っている。思ってるけど、それが人格や人権の否定にならないよう、なんとか折り合いをつけていくしかないってことだよ」 という取材班のキャップの言葉に行き着く。 一方、医大の方でもどうやって不祥事を隠蔽するか、そもそも不祥事という考えではなく新研修医制度により大学病院が地方病院に医師を供給できなくなっているから仕方ないという別の問題も浮かびあがってくる。 地方の医療崩壊を防ぐためにも、その担い手となり得る男子を優先的に採らざるを得ないという、医大関係者なら誰もが理解している事情がある。 性差別がありながらもそれが必要悪であるという矛盾をはらみながら、いかに医大の名誉を守っていくか、神林もまた戦っている。 檜葉と神林の二人の対決は読み応えがあったが、最後がちょっと駆け足になったのと、様々な忖度をした結果、中途半端な終わり方になってしまったのが物足りなく感じた。 「人間社会から性差別はなくならないが、少しずつでもよい方向に変えていくよう努力し続けることはできる」 その言葉を胸に、できることを少しずつやっていくしかない、と考えさせられた小説だった。 | ||||
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| 会話体が多く読みやすいので一気に読了。終わりの方(P.296)で明らかに安倍昭恵サンと思える女性のことが書かれてるのが笑えた。本当にその通りだよね。 | ||||
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| とても読みやすく一気に読めました 題材は数年前にニュースで見た同テーマの事件ですかね?東京医大だったかな? 月村さんの本は初めてでしたが、文章がとても読みやすくて上手でした そしてちょっとした表現や言い回し好きです センスがいいなと思いました(偉そうにすいません) それと、登場人物のその奥底にある本質も上手に描かれていて 特に主人公の2人の「対決」は本当に見ものでした 戦っていると自分だけが苦しんでいるように思えるけど 実は相手も同じということが、とてもよく描かれていて 共感するところたくさんありました あと女医さんの北先生のこと私は人間味があって好きなキャラでした とにかく、文章も人の描き方も上手だな〜と思いました ただ、月村さんの思想信条がどうなのかわかりませんが 「今の時代許されない」という表現が何回かあったように思いましたが 個人的には、今の時代の価値観が全て正しいとは思わないので その辺の価値観は少し違うと思いましたが、まさに価値観は人それぞれなので そういう考え方もあるよねと思いながら読みました | ||||
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| 女性差別の不正入試事件を題材にしている。 新聞記者と私立医大理事、女性同士の攻防戦を描く。 二人とも、その”思いは同じ”なんだ。 セクハラ、パワハラ、モラハラ、アカハラがはびこる歪んだ社会。 蔓延する女性蔑視に黙って耐えるしかなかった。 SDGsの目標5「ジェンダー平等を実現しよう」を目指して。 | ||||
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