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二人キリ
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二人キリの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.70pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全10件 1~10 1/1ページ
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阿部定事件を吉弥という吉藏の息子が語るという物語。 残念ながら吉藏が殺されなければならなかった事について理解しきれなかった。 また、吉弥の父を殺した女に対する感情はもっと複雑であろうと思うのだが、そこも物足りない。 証言という形で展開される物語は生々しく迫力があり惹かれた。 村山さんの性描写はこれでもかと言うほどで、女性でありながら流石プロ。 終章が良かった。 読み進んでいくうちにかなり感情を揺さぶられるが、それを穏やかに凪のようにフェードアウトしてくれてほっとする。 村山さんのラジオでの優しい語り口とのあまりのギャップに戸惑う。 | ||||
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「風よあらしよ」の伊藤野枝に続く 阿部定 の評伝小説 次は金子文子を書いて アナ-キ-三部作とする構想があるようで 村山由佳の本気度が窺える一冊だった | ||||
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阿部定事件の回顧とともに愛の形にも色々あり、本物の愛が何かを考えさせられる内容でした。 | ||||
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アナーキスト伊藤野枝の「風よあらしよ」が「赤い鈍器」なら、阿部定事件の「二人キリ」は「蒼い牛刀」。。。 阿部定にかかわった人々の証言からサイドストーリー的な立体感で阿部定の心情を浮き彫りにする冷静な手法は確かに蒼だけど、中の情熱と愛情は赤い。真っ赤なブルーだ!この本を読んで、あまりの衝撃に僕は出張先で知恵熱がでて丸一日寝込んでしまった。まだ余韻が冷めないので、書評はもっと冷静になってから追加予定。 | ||||
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女性目線からでも男性目線からでもこんな面白い小説は類を見ない。 声が聞こえ匂いがしてきそうな感覚小説。¥2100は安い! | ||||
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この時代って感じ。小粋?イメージ先行すると生きづらいですね | ||||
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前作の伊藤野枝氏の作品もそうだが、村山氏の力量に読者としてただただ感服。引き込まれるように読みながら、それはまるで阿部定さんと対峙している感覚だった。阿部定さんのスキャンダラスな事件は、書きようによってはとことんいやらしく下劣なものにできるが、村山氏の本書にはつよい品性を感じられる。村山氏の次回作が心から待ち遠しい | ||||
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令和になっても未だに有名な、昭和初期のアベサダ事件を題材にした文芸。 猟奇的な犯罪であるにも関わらず、丁寧な人物描写と愛憎の普遍性に感情移入するからなのか、定さんのことを憎みきれなくなる。 そして吉弥がまた良い。 男女の常時も生々しく説明されているのに、官能的というより生物としての命がけの究極の営みのように胸に迫って哀しくなりさえする。 どうかサダさんの最期が、穏やかな幕引きでありますように。 | ||||
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阿部定さんの事件は、事件そのもの承知しておりませんでした。事件に至るまでの当時の社会構造などを知る機会ともなり、相当の取材、過去本をお調べになり、綴られたのではと思います。これからの村山さん残った作品にも期待します。 | ||||
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このような事件はあってはならないのですが、定さん、吉蔵さんにとって、狂気そして究極の愛の行方だったのだろうと思いました。 過激な描写ももちろんありましたが、引き込まれるように読了。 定さんの晩年、最期がせめて穏やかな時であったのなら良いなと感じさせる作品でした。 読むのもエネルギーを使いましたが、何より著者の村山さんにお疲れ様でしたと申し上げたいです。 | ||||
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