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シャーロック・ホームズの凱旋
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シャーロック・ホームズの凱旋の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.40pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全31件 1~20 1/2ページ
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読み出し少しもんもんとしましたが、やはりやはりの展開で。本当にこういう多次元なセカイがどこかに存在すると思う。 いつも楽しませてもらっています♥ | ||||
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シャーロック・ホームズの凱旋 Kindle版 森見登美彦 (著) 形式: Kindle版 - 感動した部分 四畳半から世界へ広がったこと。お話が完結していること。スッキリとしてしまったこと。 メタになる。1度は通るのか、そもそも怪談も、こじつけも、モヤモヤも得意だったすべてが統合されているところ。 - 強み 乙女と大学生と、四畳半と京都。メタ - 推薦する読者層とその理由 帰還ではなくて、凱旋。次回作に期待する人。 | ||||
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独特の世界観と文体でデビューして人気作家になった森見先生ですがあの文体と京都を舞台にしたわちゃわちゃした物語のスタイルを書き続けることに対して葛藤があったんだと思います ペンギンハイウェイを読んだ時「なんか春樹っぽくね?」とおもったのは僕だけでしょうか ずっとデビュー当時のスタイルを待ち望んでいるファンがいることと、作家、表現者として書かねばならないものの間での齟齬が大きくなってそれがタヌキの最終巻が出ない一番の理由ではないかと僕は思っています AIに小説を書かせることがすぐそこの未来に来ている昨今、かといって何か新しく面白いムーブメントが起きる気配もない今現在、なぜ熱帯では千夜一夜物語を土台にして小説とは物語とは何ぞやという大きな問題に取り組み、今作ではシャーロックホームズという古典娯楽小説の王道を題材に取り上げそして登場人物たちのいる場所を京都に設定するという無茶な試みをしているのか 多分物語というものそのものや自身の作家性をできるだけ鑑みて2024年に刊行される小説を小説家として真摯に物語と向き合った結果なんだと思う マルチバースやらなんやらのさらに先のもはや物語に未来なんてなく描く物語も残されていない2020年代で唯一残された最後の糸である古典小説を使い自分の武器である京都というものを題材に無理矢理小説を書き上げた生真面目すぎる作家の叫びが見えるのは考え過ぎだろうか この最前線から引かないことを決めた作家の戦いをわからないとかで片付けるのはもったいなさすぎる レイディオヘッドですら逃げたもはや誰が残っているかわからないその場所から森見先生は自分がその先を見せてやるから待ってろと言っているようにこの作品からは感じられる それでもなお娯楽小説の形をとろうとするその姿勢に感動すらしてしまうのですが | ||||
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作者の方をよくご存知の方であれば、読まずとも薄々勘づくとは思いますが、架空の世界を舞台とし、ホームズと因縁のある人物を異なる関係性で登場させたファンタジー小説となっています。 しかし、探偵小説では無いからと言って読まないのは非常に勿体ない作品だと感じます。 パラレルワールドである事を上手く利用した小説となっていて、後半は怒涛の展開でページをめくる手が止まりませんでした。 原作や映画を知る方こそ、手に取って欲しい作品です。 そして読み終わったあなたはこう感じるでしょう。 これは「ジョン・ワトソンの凱旋」でもあると。 | ||||
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表紙の良かったですこと。 | ||||
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(a) この本の舞台は「ヴィクトリア朝京都」という不思議な設定。その舞台に、シャーロックホームズ、ワトソン、ハドソン婦人、モリアーティ教授などなどお馴染みの人物が登場します。 (b) しかし、登場人物の人物像や置かれた境遇は原作とは大きく異なります(特にホームズとモリアーティは、原作とはかなり異なるキャラクター)。つまり本作品は、シャーロックホームズの続編的な物語では全然なくて、ホームズ作品を下敷きに全く異なる世界観や物語を紡いでいます。 (c) 読んでいると、夢幻的とさえ思える世界観に引き入れられて、不思議な読書体験があります。ユニークで唯一無二の「森見登美彦ワールド」が体験できる本です。 (d) 比較的小さな文字でびっしりと書かれた体裁で約450ページ。5章から成るこの物語を、私は毎夜1章ずつ読みましたが、読み終えたときに「物語世界から帰ってきた」という感慨を持ちました。没入して楽しめる本です。 (e) 最初は少し物語に入り込むのに慣れが必要かもしれませんが、私の場合、「第二章 アイリーン・アドラーの挑戦」でアドラーの魅力を楽しみ、「第三章 レイチェル・マスグレーヴの失踪」で「こんな展開!」と驚き、そのあとはどんどん惹きこまれていきました。(反面、独特の本なので、人によって好き嫌いがあるかもしれませんが・・・・) (f) 唯一無二の貴重な世界観の本。読書の愉しみが感じられるステキな本です。お薦めします。 PS)なお、本書は、1章1章が完結しているような趣きがあるストーリーなので、「毎夜1話ずつ」の読み方をお勧めします。 | ||||
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ホームズものを愛読して来たファンには、この作品でワトソンが独白する隔靴掻痒のホームズに対する愛憎が、何とも微笑ましく感じるはずです。過去の作品の登場人物へのオマージュが、ぶっちゃけたワトソンの独白をバランス良く彩ってます。ドイルではない他の作者の色々なホームズものがありますが、本作品は科学に基づいたロジックではなく、ファンタジーとエモーションに彩られた従来のホームズものとは異色の作品です。是非手に取って頂き、ワトソンの悶々を一緒に感じてあげて下さい。オススメです! | ||||
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友人に薦められて読みました。京都とホームズを掛け合わせるなんて、京都を知る作者だからこそ出来た。と、思いました。シャーロッキアンならずとも、一読の価値がある。と、思います。 | ||||
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好きな作家、面白いだろうと思って読み始めた。しばらく仕事の事が気がかりで進まなかった。それが終わったから読んでみた。驚くほどの超大作、ワトソンといっしょに目まぐるしく変わる冒険に振り回された。いっしょに疲れ切り、いっしょに笑い、いっしょに泣いた。 楽しい時間をありがとう。 | ||||
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子どもの頃からのシャーロッキアンとしては、ビクトリア朝京都という舞台やモリアーティ教授と仲良く交流とか、いろいろ思うところはあったのですが… 最後まで読んだら、モリアーティやアイリーンも一緒に幸せそうなのが、不思議と温かい気分になりました。 ありがとうございました。 | ||||
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どこがいいか語ろうとするとネタバレになってしまうが、森見登美彦の最高傑作と言われる可能性もあるかも? | ||||
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やっと購入しました。ぼちぼち読み進めています。楽しいです。 | ||||
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面白い♪ネタバレ注意! 2周目読もうと思います! | ||||
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『夜は短し歩けよ乙女』を始めとして、おバカでしょうもない男を描き続けてきた森見登美彦。その頂点に君臨するのが『有頂天家族』だと私は思っている。その要素をそのままに、ヴィクトリア朝のロンドンの雰囲気を、京都に持ってくるなどという馬鹿げたことをできるのは、森見登美彦しかいない。 ワトソンだってホームズだって、あのモリアーティ教授だってみんな悩んでいる。だから、他人には理解できない、奇っ怪な行動をとる。それが、森見登美彦の作品には共通しているのではないだろうか。 | ||||
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前知識何もなしでみるのが一番いいかも知れないと思う作品で、ミステリーの中でも直球ではなくてストライクゾーンにはあるけど軌道が変化球な内容ですねw 「ホームズなくしてワトソンなし」・「ワトソンなくしてホームズなし」の言葉を描ききってる。そんな小説で名コンビはお互いに支え合ってこそ成り立っているのを互いに理解しあうそんな内容がメインです。 今作がホームズを読むのが初めてなので何とも言えないですが、今作に限って言うなら登場する謎がメインではない印象。そこまで推理パートないですしホームズに登場する人間関係を知るという上では凄く覚えやすかったです | ||||
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スランプのホームズと森見登美彦先生の相性が良すぎます。 本当に面白い本です。 | ||||
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スランプから抜け出したいなら、これ以上アニメ化しないことです。 | ||||
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ホームズの名前は本間はないので、昔の翻案調でも転生でもなく、土地と風俗を京都に変えた世界。 ベイカー街が寺町通に、スコットランドヤードは京都警視庁になり、テムズ川は鴨川に、御所には女王が住う。 ホームズはスランプに陥り、アイリーン・アドラーが探偵として脚光を浴びている。 ロンドンは心霊世界の架空の都らしい。 「Re:CREATORS」の逆でドイルのホームズ物をやめたい気持ちが創作物の世界に影響を及ぼしてヴィクトリア朝京都が発生したのかな。 | ||||
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と言うことで、内容についてはまったく触れません。このレビューにネタバレはありません。 この小説のイメージ(※「内容」でなく「イメージ」です)を映画にたとえるならば、「ネバーエンディング・ストーリー(1984年)」、「トータル・リコール・ディレクターズカット版(2012年)」(※ディレクターズカット版の、腕の絆創膏をはがすラスト・シーンの意味合いが大きい!)、「セレニティー:平穏の海(2019年)(主演:マシュー・マコノヒー)」と言ったところ。 この小説がファンタジー小説であって、推理小説でないことは、森見登美彦作品であれば、言わずもがな、かと思いますが、コナン・ドイルの原作シャーロック・ホームズが持っているゴシック・ホラー的な要素(「バスカヴィル家の犬」など)は、日本の古典文学作品にまつわるホラー・サスペンスとして、この小説にもきちんと受け継がれている。 私の場合、1980年代にNHKで放送された英BBC制作のテレビ・ドラマ「シャーロック・ホームズの冒険(主演:ジェレミー・ブレット)」に登場した俳優さん・声優さんをそのままこの小説に当てはめて読むと、メッチャクチャよく合いました。私はこの小説を読んでいる間ずっと、ホームズのセリフは露口茂さんの声を当てはめて読んでいました。 ファンタジー小説であっても、現在の日本(※あるいは世界の国々)が直面している「現実」についても示唆されており、決して荒唐無稽な空想小説「だけ」では終わっていない。 ハリウッドで映画化されるか、あるいは日本でアニメ化されるかしたとしても、まったく不思議のないスケールの小説だと思いますが、例えば先述した「ネバーエンディング・ストーリー」も、映画化される前は、映画化不可能な内容、とされていましたが、森見の「シャーロック・ホームズの凱旋」はそれ以上に映画化不可能な内容となっている。 と言うのは、いわゆる「ヴィクトリア朝京都」の街並みを映画で再現しなければならず、それは例えば先述の映画「トータル・リコール」で描かれた未来都市ロンドンを描くよりも数十倍も困難な作業になるであろうと思われる。映画の美術監督さんは、夜逃げしたくなるのではなかろうか。 ですので、ハリウッドでの映画化よりは、日本でのアニメ化のほうが、国外でも受け入れられやすい現実路線かと思われます。まだ本が発売されたばかりで気の早い話かも知れませんが、日本のアニメ作家諸氏の奮闘を期待しております。 ところで、先述の映画「ネバーエンディング・ストーリー」の原作者、ミヒャエル・エンデについて、ですが、彼は子供時代、ヒトラー政権下のドイツという「現実」を生きています。森見にはそう言った経験がない。 その分、エンデの原作童話「はてしない物語」に描かれていた「現実世界の重み」、と言ったものが、森見の「シャーロック・ホームズの凱旋」には感じられず、森見のデビュー作「太陽の塔」では、現実世界の重みがきちんと描かれていたように思う私にとっては、「シャーロック・ホームズの凱旋」の結末はいささか残念な内容となっていました。 とは言え、森見登美彦作品としては、文句なしの星5つ作品である。森見ファンであろうとなかろうと、ぜひ一読をお勧めしたい。 | ||||
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紆余曲折とドタバタのあげく、ほっこりするような大団円で終わる。 めでたしめでたし、と言いたくなるが、見ようによってはこれは怖い世界かもしれない。 ワトソンにとっての「ヴィクトリア朝京都」とは、村上春樹の「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」とか、大島弓子の「サマタイム」に出てくるような、妄執の世界、黄泉の国に近いような世界かもしれないからだ。 それとも陰鬱な「ロンドン」の方が煉獄とか地獄に近い世界なのだろうか。 創作すると言う行為の持つほの暗さも表現されていて興味深かった。 | ||||
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