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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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フランス南東部にあるアルプスの町アヌシー、アヌシー湖を臨む高級レストラン(+ホテル)「レ・プロメス」、そのオーナーシェフであるポール・ルノワールが自殺する。ポール・ルノワールが受けるはずだったであろうNetflixの取材を受けるような彼の回顧話と周囲の人々の描写が入れ替わりに語られ、華やかに見えるフランス高級料理の世界の闇が描かれていく。 本書に出て来る料理評論誌『ル・ギット』は『ミシェランガイド』を言い換えただけである事はすぐに分かるだろう。ポール・ボキューズ、マキシム、トロワグロ、アラン・デュカスら実在の人物やレストランも登場し、ノンフィクションの側面もある(ただしどの程度真実に基づいているのかは分からない)。 フランスに限らず世界のレストランビジネス業界が過酷であることはよく言われている。料理人らは長い労働時間、組織社会、同業者や評論、流行と戦い続けている。小説の中ではこうした料理人の苦しみと、同時に苦しみの中にある料理の喜びを、掘り起こし細かく綴っていく。料理やレストラン内のチームワークの描写は滑らかで、小説の醍醐味の1つだろう。 料理界の裏側を描く小説としては面白く読めた。難を言えば、日本人パティシエールのユミを描く時に用いられる「ゲイシャ・フジヤマ」的なファンタジー要素が気になった。 | ||||
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