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(短編集)
恐怖
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恐怖の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.83pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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とりあえず、オックスフォードのマッケンの短編集のペーパーバックと読み比べてみた。う~ん、確かに少し古い感じは否めないが、知的で凝った日本語は達意の訳と言えそうだし、プロの翻訳家の凄みを感じさせられる。が、文章の「論理」に限って言えば、何でそうなる?ってところが、あちこちにありますね。それがこの訳者特有の読みにくさに繋がっていると思う。一番感心したのは、ラテン語の部分の訳かな。残念ながらラテン語は読めないので、自動翻訳でいろいろ試したが、今一つしっくり来なかったのが、なるほど対比文だったのかと納得させられた。古典的恐怖に関心のある向きは、もちろん買いの一冊です。 | ||||
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マッケンの作品はほとんど絶版で入手困難なので、この作品でたときは喜びました。 | ||||
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既に平井呈一訳アーサー・マッケン作品集成全6巻(沖積社)を持っている立場でのレビューです 沖積社版は活字が古くてやや読みにくい部分も多く、何より大判6巻なので読破するのにかなり根気が必要でした 今回は全6巻から代表作を選りすぐり、活字は読みやすいものに改められ、素敵な表紙までついてます 作品の内容の良さについては既に折り紙付きですので、これは買いだと思います | ||||
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アーサー・マッケンは、A・ブラックウッド、M・R・ジェイムスと並ぶ、 近代英国怪奇文学の3巨匠と称されています。 アーサー・マッケンの怪奇小説系の主要作は、 平井呈一氏がかなり前にアーサー・マッケン作品集成全6巻(牧神社)として翻訳、紹介しています。 マッケンは人気があるのかないのか分かりませんが、時折文庫として新訳が出たりしています。 今回は、平井呈一個人訳の牧神社版が、底本として使われていて、 パンの大神、内奥の光、赤い手など7作品が収録されています。 平井氏の訳が古いとの指摘もあるようですが、例えば「パンの大神」などは19世紀末に書かれているので、 それを現代風に訳してもその当時の雰囲気が出ないでしょう。 その点平井氏の訳は、その当時の雰囲気がよく出ていてこなれた訳だと思いますよ! しかし、「パンの大神」は一番よく知られている作品だと思うので、 他の作品と差し替えてもよかったのかなと思います。 平井氏の怪奇小説では、「こわい話 気味のわるい話」(全3巻 牧神社)が出ていて、 好評なら、次はこれの文庫化もあるのかな??! | ||||
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一昨年の『幽霊島』に続いて、1976年に亡くなった翻訳家、平井呈一の翻訳を集めたもので、今度は彼が愛好していて作品集成も出したアーサー・マッケンの作品が7編となっています。 収録作は『パンの大神』『内奥の光』『輝く金字塔』『赤い手』『白魔』『生活の欠片』『恐怖』それとアーサー・マッケン作品集成の解説となっています。 平井呈一の翻訳に思い入れがある人は一定数いるようで、そういった人を対象にしている部分もあるのでしょう。 だからそうではない私にとって、ちょっと不満に感じる部分は『幽霊島』の時と一緒で、一部の翻訳に古さを感じる部分があること(これはしょうがない)と、新品でまだ手に入る作品を入れないで欲しいということです。 表題作と『生活のかけら』という中編2本に短い3編がプラスされた、光文社古典新訳文庫の『白魔』がまだ現役なので、ほぼ文庫本一冊の内容が被っているのです。 どちらかを先に読んだ場合、「翻訳を読み比べてみたい」ではなく「もっとマッケンの別作品が読んでみたい」と思う人の方が多いはずで、これは読者に不親切なことだと思います。 | ||||
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第一次大戰下の話を集めた作品集で、いずれも戰爭の影響が色 | ||||
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成集で欠けていたものをお願いしましたが、手持ちのものと比べても十分に綺麗なものでした。 | ||||
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記者として働いていたマッケンが第一次大戦中に書いた3作品を収める。『恐怖』は、厳しい情報管制下に置かれたイギリス各地で、原因不明の死が相次いで起こる様を描いている。その背後には、恰も自然の秩序そのものが人間に対する悪意を持って反逆して来たかの様な、或る驚くべき事実があるのだが、戦争下の内地の人間の不安がよく現れた作品である。『弓兵伝説』の方は主に兵士達を巡る幾つかのエピソードから成っているが、その裡の「モンスの天使」を巡る物語(『弓兵』)は、新聞に発表された当時、戦時下に於ける奇怪な現代の伝説のひとつとして、実際にあった出来事であったかの如くにヨーロッパを覆う噂となった。「この作品は失敗だ」とマッケンは言ったと云う。『大いなる来復』は一種の奇跡譚で、或る海岸町で何故か原因不明の善意が広まると云う事態を描いたもの。こちらは創元推理文庫の『怪奇クラブ』でも読むことが出来る。 平井呈一による訳は所々統一感を欠き、今では誤訳とも読める言い回しが結構あるが、魔都ロンドンから発せられた怪異の数々の持つ独特の雰囲気は、彼の世紀末の帝都風味(江戸趣味?)を通すことによって、活き活きと日本語に再現されている。巻末の解説も訳者によるものである。尚このレビューのタイトルは各巻ボックスの背表紙から。 | ||||
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