ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女

【この小説が収録されている参考書籍】

評判

ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女の評価:

4.10/5点 レビュー 228件。 S ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.10pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全273件 61〜80 4/14ページ
No.213
(5pt)

絶賛されるだけのものです。

ミレニアムの3部作。 ちょっと長いので『暇潰しの読書』に向くのか心配でしたが、夢中になってしまった。 気が付けば全部読んでた。 再度読み直してもまだ面白い。 さすが絶賛されるだけの作品です。 お忙しい方には向かないかも。 仕事が手につかなくなる?(笑)
ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151792511
No.212
(5pt)

絶賛されるだけのものです。

ミレニアムの3部作。 ちょっと長いので『暇潰しの読書』に向くのか心配でしたが、夢中になってしまった。 気が付けば全部読んでた。 再度読み直してもまだ面白い。 さすが絶賛されるだけの作品です。 お忙しい方には向かないかも。 仕事が手につかなくなる?(笑)
ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 上 Amazon書評・レビュー: ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 上より
4152089830
No.211
(5pt)

一気読み!

続きを読まずにはいられない、「ドラゴンタトゥーの女」の下巻。 これも一気に読みました。 リスベット頑張れ!! なお、映画より原作のほうが数倍おもしろいです。
ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 (下) (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 (下) (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
415179252X
No.210
(5pt)

リスベットの強烈な魅力

世界中で大ベストセラーになった『ミレニアム』シリーズの「ドラゴンタトゥーの女」。かなり露骨な性的暴力の描写もあるので、苦手な人もいると思います。私も含めて女性読者は少なからず、いやな気持になるところも。でも、こういったことは実際にあるので、目を背けているわけには行きません。

それはさておき、これだけ厚いページ数を、息もつかせずに一気に読ませる、圧倒的な筆力。文学的な比喩表現とかはありませんが、とにかくおもしろいです。読者をぐいぐい引き込むストーリー展開と、社会性の強い物語に、久々に熱中しました。おかげで寝不足になるほど!

最初は主人公のミカエルの印象が薄く、魅力に欠けているような気がしましたが、彼はあくまでもリスベットを描写するための存在なのではないかと思いました。魅力的なのは、小柄で強く賢い、ダークな過去を持つリスベット。心から応援したくなります。
ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151792511
No.209
(5pt)

一気読み!

続きを読まずにはいられない、「ドラゴンタトゥーの女」の下巻。 これも一気に読みました。 リスベット頑張れ!! なお、映画より原作のほうが数倍おもしろいです。
ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 下 Amazon書評・レビュー: ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 下より
4152089849
No.208
(5pt)

リスベットの強烈な魅力

世界中で大ベストセラーになった『ミレニアム』シリーズの「ドラゴンタトゥーの女」。かなり露骨な性的暴力の描写もあるので、苦手な人もいると思います。私も含めて女性読者は少なからず、いやな気持になるところも。でも、こういったことは実際にあるので、目を背けているわけには行きません。

それはさておき、これだけ厚いページ数を、息もつかせずに一気に読ませる、圧倒的な筆力。文学的な比喩表現とかはありませんが、とにかくおもしろいです。読者をぐいぐい引き込むストーリー展開と、社会性の強い物語に、久々に熱中しました。おかげで寝不足になるほど!

最初は主人公のミカエルの印象が薄く、魅力に欠けているような気がしましたが、彼はあくまでもリスベットを描写するための存在なのではないかと思いました。魅力的なのは、小柄で強く賢い、ダークな過去を持つリスベット。心から応援したくなります。
ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 上 Amazon書評・レビュー: ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 上より
4152089830
No.207
(5pt)

観てから読むか?読んでから観るか?

なんか昔の某大手出版社のキャッチコピーみたいになってしまったんですが
この小説の場合、観てから読むのが断然いい!
普通、映画を見て完全に落ちがわかってるミステリーなんかかったるくて読めたもんじゃないんですが、この作品だけは別。
映画でちょっとわかりづらかった点、あるいはぼんやりとした印象しか持てなかった点、
それらがすべて極めて明確にはっきり把握できて実にすっきりできました。
映画しか見ていない方、是非ご一読を、この複雑な物語世界を把握できるのはすごく楽しいですよ(系図付だしw)
小説しか読んでない方、ぶっちゃけ最小限の改変はあります。(なぜそれをしなければならなかったかも理解できると思います、ぶっちゃけオーストラリアロケとかやってられないし、それだけのために映画の尺を伸ばすのも無理だしw)
ただ、 本筋、本質的な要素は十分表現できていると思うので自分の好きな物語が映像となって表現されるのを見るのは楽しいかと
ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 (下) (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 (下) (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
415179252X
No.206
(5pt)

観てから読むか?読んでから観るか?

なんか昔の某大手出版社のキャッチコピーみたいになってしまったんですが
この小説の場合、観てから読むのが断然いい!
普通、映画を見て完全に落ちがわかってるミステリーなんかかったるくて読めたもんじゃないんですが、この作品だけは別。
映画でちょっとわかりづらかった点、あるいはぼんやりとした印象しか持てなかった点、
それらがすべて極めて明確にはっきり把握できて実にすっきりできました。
映画しか見ていない方、是非ご一読を、この複雑な物語世界を把握できるのはすごく楽しいですよ(系図付だしw)
小説しか読んでない方、ぶっちゃけ最小限の改変はあります。(なぜそれをしなければならなかったかも理解できると思います、ぶっちゃけオーストラリアロケとかやってられないし、それだけのために映画の尺を伸ばすのも無理だしw)
ただ、 本筋、本質的な要素は十分表現できていると思うので自分の好きな物語が映像となって表現されるのを見るのは楽しいかと
ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 下 Amazon書評・レビュー: ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 下より
4152089849
No.205
(5pt)

映画から入って、また楽しい。

『ドラゴン・タトゥーの女』には、映画(ハリウッド版)から入った。
D・フィンチャー作品としては『ゴーン・ガール』より面白く、ダニエル・クレイグ主演作の中では
『007 スカイフォール』よりよかった。

そこで「原作」となったが、すぐには読み進められなかった。
早川文庫を開いたら、通常ありえないほど、余白部分にまで本文が印刷されている。
これでは本文がどうこういう以前に、読む気が起きない。

でもブ○ク○フで安く売っていたので買い、読み出した。映画を見ているので、話の筋は分かっているし、
真犯人が誰かも知っている。でも物語を読む面白さは消えなかった。むしろミカエルが出てくるたびに、
D・クレイグの顔が浮かび、リスベットが登場するとルーニー・マーラのなりきり演技が見えてきて、
この映像付きという仕掛けが、読書を導いてくれた。
犯人はどのように描写されるのか・・と読んでいくと、なるほどやっぱり、そういう感じなんですねと、ニンマリできる。

映画だと、最初の登場の時、一瞬の狂気を浮かべた名演技が堪能できる。

映画では、原作の不要部分(ヴァンゲル家の歴史的記述など)をばっさり切って、要所をしっかりつないでいく、
熟練の手腕。2時間38分あるが、まったく長さを感じさせない。だが、やはりよく分からないところがあって、
たとえば当初相手側に立っていたリスベットの部屋を突然訪ね、自分のリサーチャーにするくだり。
写真を使って、真相究明していくところなどを、原作ではたどっていける。

映画では切られた挿話の中にも、なかなかいいものがあって、読んでいてたのしい。

真相究明後の顛末(ハリエットの正体)は、原作と映画で異なる。
映画では、尺を伸ばさない役割も持たせながら、なかなかしっとりといい場面になっている。

だが、映画の幕切れは悲しい。リスベットに感情移入してみていた者にとっては、痛く、切ない。
原作では、本筋では同じなのだが、最期のくだりになる前に、彼女は、初恋の相手となった男性と、
いい時間をながくゆったりと味わっている。この差は大きい。

原作は、訳文もこなれている。基本的に違和感を感じることがなかったが、
登場人物の表記が、ファースト・ネームになったり、ファミリーネームになったり混乱していた。
ただでさえ、やや馴染みのない北欧の氏名なので、もっとシンプルに統一してほしかった。

小説をほとんど読まない自分は、早川文庫に接する機会も少ないが、
カヴァーを外して、いつもと同じ、独特の色あいの本体を手にして、しばらくページを繰れたこともうれしかった。

じっくりと物語られていくので、先を知りたいと焦るタイプの読書ではないが、一気読みになる。
そして読み終わる頃には、ミカエルとリスベットが、自分の中で育ち、
彼らにまだ、文庫で4冊分、つきあえることを喜びとする自分がいる。
ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151792511
No.204
(5pt)

映画から入って、また楽しい。

『ドラゴン・タトゥーの女』には、映画(ハリウッド版)から入った。
D・フィンチャー作品としては『ゴーン・ガール』より面白く、ダニエル・クレイグ主演作の中では
『007 スカイフォール』よりよかった。

そこで「原作」となったが、すぐには読み進められなかった。
早川文庫を開いたら、通常ありえないほど、余白部分にまで本文が印刷されている。
これでは本文がどうこういう以前に、読む気が起きない。

でもブ○ク○フで安く売っていたので買い、読み出した。映画を見ているので、話の筋は分かっているし、
真犯人が誰かも知っている。でも物語を読む面白さは消えなかった。むしろミカエルが出てくるたびに、
D・クレイグの顔が浮かび、リスベットが登場するとルーニー・マーラのなりきり演技が見えてきて、
この映像付きという仕掛けが、読書を導いてくれた。
犯人はどのように描写されるのか・・と読んでいくと、なるほどやっぱり、そういう感じなんですねと、ニンマリできる。

映画だと、最初の登場の時、一瞬の狂気を浮かべた名演技が堪能できる。

映画では、原作の不要部分(ヴァンゲル家の歴史的記述など)をばっさり切って、要所をしっかりつないでいく、
熟練の手腕。2時間38分あるが、まったく長さを感じさせない。だが、やはりよく分からないところがあって、
たとえば当初相手側に立っていたリスベットの部屋を突然訪ね、自分のリサーチャーにするくだり。
写真を使って、真相究明していくところなどを、原作ではたどっていける。

映画では切られた挿話の中にも、なかなかいいものがあって、読んでいてたのしい。

真相究明後の顛末(ハリエットの正体)は、原作と映画で異なる。
映画では、尺を伸ばさない役割も持たせながら、なかなかしっとりといい場面になっている。

だが、映画の幕切れは悲しい。リスベットに感情移入してみていた者にとっては、痛く、切ない。
原作では、本筋では同じなのだが、最期のくだりになる前に、彼女は、初恋の相手となった男性と、
いい時間をながくゆったりと味わっている。この差は大きい。

原作は、訳文もこなれている。基本的に違和感を感じることがなかったが、
登場人物の表記が、ファースト・ネームになったり、ファミリーネームになったり混乱していた。
ただでさえ、やや馴染みのない北欧の氏名なので、もっとシンプルに統一してほしかった。

小説をほとんど読まない自分は、早川文庫に接する機会も少ないが、
カヴァーを外して、いつもと同じ、独特の色あいの本体を手にして、しばらくページを繰れたこともうれしかった。

じっくりと物語られていくので、先を知りたいと焦るタイプの読書ではないが、一気読みになる。
そして読み終わる頃には、ミカエルとリスベットが、自分の中で育ち、
彼らにまだ、文庫で4冊分、つきあえることを喜びとする自分がいる。
ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 上 Amazon書評・レビュー: ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 上より
4152089830
No.203
(5pt)

この人は、天才なんじゃないか?

一気読みを強いるのに、これほどゆったりと、悠々と物語がつむがれる小説を、他に知らない。

600ページ以上を費やして語られた事件の真犯人が解り、その件にケリがついたのに、
そこからさらに150ページ以上もストーリーが続く。それがまた、たまらなく面白い。

こういうことがあるのか?と、あっけに思いながら、
ミカエルの別荘で、宿敵への攻撃を準備するリスベットとミカエルの姿を想いうかべた。

ラスト10ページ前、主人公にこう言わせる。わたしは「恋に落ちた」と。
ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 (下) (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 (下) (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
415179252X
No.202
(5pt)

映画から入って、また愉しい。

『ドラゴン・タトゥーの女』には、映画(ハリウッド版)から入った。
D・フィンチャー作品としては『ゴーン・ガール』より面白く、ダニエル・クレイグ主演作の中では
『007 スカイフォール』よりよかった。

そこで「原作」となったが、すぐには読み進められなかった。
早川文庫を開いたら、通常ありえないほど、余白部分にまで本文が印刷されている。
これでは本文がどうこういう以前に、読む気が起きない。

でもブ○ク○フで安く売っていたので買い、読み出した。映画を見ているので、話の筋は分かっているし、
真犯人が誰かも知っている。でも物語を読む面白さは消えなかった。むしろミカエルが出てくるたびに、
D・クレイグの顔が浮かび、リスベットが登場するとルーニー・マーラのなりきり演技が見えてきて、
この映像付きという仕掛けが、読書を導いてくれた。
犯人はどのように描写されるのか・・と読んでいくと、なるほどやっぱり、そういう感じなんですねと、ニンマリできる。

映画だと、最初の登場の時、一瞬の狂気を浮かべた名演技が堪能できる。

映画では、原作の不要部分(ヴァンゲル家の歴史的記述など)をばっさり切って、要所をしっかりつないでいく、
熟練の手腕。2時間38分あるが、まったく長さを感じさせない。だが、やはりよく分からないところがあって、
たとえば当初相手側に立っていたリスベットの部屋を突然訪ね、自分のリサーチャーにするくだり。
写真を使って、真相究明していくところなどを、原作ではたどっていける。

映画では切られた挿話の中にも、なかなかいいものがあって、読んでいてたのしい。

真相究明後の顛末(ハリエットの正体)は、原作と映画で異なる。
映画では、尺を伸ばさない役割も持たせながら、なかなかしっとりといい場面になっている。

だが、映画の幕切れは悲しい。リスベットに感情移入してみていた者にとっては、痛く、切ない。
原作では、本筋では同じなのだが、最期のくだりになる前に、彼女は、初恋の相手となった男性と、
いい時間をながくゆったりと味わっている。この差は大きい。

原作は、訳文もこなれている。基本的に違和感を感じることがなかったが、
登場人物の表記が、ファースト・ネームになったり、ファミリーネームになったり混乱していた。
ただでさえ、やや馴染みのない北欧の氏名なので、もっとシンプルに統一してほしかった。

小説をほとんど読まない自分は、早川文庫に接する機会も少ないが、
カヴァーを外して、いつもと同じ、独特の色あいの本体を手にして、しばらくページを繰れたこともうれしかった。

じっくりと物語られていくので、先を知りたいと焦るタイプの読書ではないが、一気読みになる。
そして読み終わる頃には、ミカエルとリスベットが、自分の中で育ち、
彼らにまだ、たっぷりと文庫で4冊分、つきあえることを喜びとする自分がいる。
ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151792511
No.201
(5pt)

この人は、天才なんじゃないか?

一気読みを強いるのに、これほどゆったりと、悠々と物語がつむがれる小説を、他に知らない。

600ページ以上を費やして語られた事件の真犯人が解り、その件にケリがついたのに、
そこからさらに150ページ以上もストーリーが続く。それがまた、たまらなく面白い。

こういうことがあるのか?と、あっけに思いながら、
ミカエルの別荘で、宿敵への攻撃を準備するリスベットとミカエルの姿を想いうかべた。

ラスト10ページ前、主人公にこう言わせる。わたしは「恋に落ちた」と。
ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 下 Amazon書評・レビュー: ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 下より
4152089849
No.200
(5pt)

映画から入って、また愉しい。

『ドラゴン・タトゥーの女』には、映画(ハリウッド版)から入った。
D・フィンチャー作品としては『ゴーン・ガール』より面白く、ダニエル・クレイグ主演作の中では
『007 スカイフォール』よりよかった。

そこで「原作」となったが、すぐには読み進められなかった。
早川文庫を開いたら、通常ありえないほど、余白部分にまで本文が印刷されている。
これでは本文がどうこういう以前に、読む気が起きない。

でもブ○ク○フで安く売っていたので買い、読み出した。映画を見ているので、話の筋は分かっているし、
真犯人が誰かも知っている。でも物語を読む面白さは消えなかった。むしろミカエルが出てくるたびに、
D・クレイグの顔が浮かび、リスベットが登場するとルーニー・マーラのなりきり演技が見えてきて、
この映像付きという仕掛けが、読書を導いてくれた。
犯人はどのように描写されるのか・・と読んでいくと、なるほどやっぱり、そういう感じなんですねと、ニンマリできる。

映画だと、最初の登場の時、一瞬の狂気を浮かべた名演技が堪能できる。

映画では、原作の不要部分(ヴァンゲル家の歴史的記述など)をばっさり切って、要所をしっかりつないでいく、
熟練の手腕。2時間38分あるが、まったく長さを感じさせない。だが、やはりよく分からないところがあって、
たとえば当初相手側に立っていたリスベットの部屋を突然訪ね、自分のリサーチャーにするくだり。
写真を使って、真相究明していくところなどを、原作ではたどっていける。

映画では切られた挿話の中にも、なかなかいいものがあって、読んでいてたのしい。

真相究明後の顛末(ハリエットの正体)は、原作と映画で異なる。
映画では、尺を伸ばさない役割も持たせながら、なかなかしっとりといい場面になっている。

だが、映画の幕切れは悲しい。リスベットに感情移入してみていた者にとっては、痛く、切ない。
原作では、本筋では同じなのだが、最期のくだりになる前に、彼女は、初恋の相手となった男性と、
いい時間をながくゆったりと味わっている。この差は大きい。

原作は、訳文もこなれている。基本的に違和感を感じることがなかったが、
登場人物の表記が、ファースト・ネームになったり、ファミリーネームになったり混乱していた。
ただでさえ、やや馴染みのない北欧の氏名なので、もっとシンプルに統一してほしかった。

小説をほとんど読まない自分は、早川文庫に接する機会も少ないが、
カヴァーを外して、いつもと同じ、独特の色あいの本体を手にして、しばらくページを繰れたこともうれしかった。

じっくりと物語られていくので、先を知りたいと焦るタイプの読書ではないが、一気読みになる。
そして読み終わる頃には、ミカエルとリスベットが、自分の中で育ち、
彼らにまだ、たっぷりと文庫で4冊分、つきあえることを喜びとする自分がいる。
ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 上 Amazon書評・レビュー: ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 上より
4152089830
No.199
(5pt)

謎がすべて解けていても、ずっと読み返せる本。

派手なばかりで、中身がない。あるいは中身はあるけど、彩りに欠ける。本作はどちらもある。しかもかなりの高みで。

どちらかあればいいじゃないか。もちろん。どちらかしかないけど頑張ってるじゃないか。もちろん。でもそういうものは、「どちらも揃えているもの」には勝てない。ただそれだけの話だ。

フィクションというのは、キャラクターに引っ張ってもらわないと読むのに体力が要る。キャラクターという言葉は昨今軽く扱われているし、「この小説はキャラがいい」という発言は、逆に作品に水っぽい印象を与えかねない。だが、良いフィクションには必ず魅力的なキャラクターが存在しているはずだ。魅力的、というのは本書でいうと主役のふたりは勿論のこと、ふたり以外悪役でさえもほとんど全員だ。読む人が共感しようがしまいが、魅力っていうのは「人が魅入ってしまう何か」という事だから。

そこに加えて、物語性。これは読めば簡単に証明される。しかも短いミステリが発生→解決、また発生→解決を繰り返しながら、3部全体を貫くリスベットの心の再生という、長い長い物語も稼働し続ける。この技術!
(これができていながら、キャラが魅力的でなければやはり辛いという、フィクションを作る事の困難さ!)

そして最後。
作者の言いたかったこと。作者の怒り。作者の声。本書を通して、我々に何を伝えたかったのか。
それもしっかり詰まっている。そしてそれが入っているから、読んだ後に考えることができる。
読者には「解けた謎」だけでなく、充実した読書体験が残る。
謎は一読すればすべて解ける。なのに読み返せる。
読み返して涙する。何度読んでも元気が出る。リスベットの不幸と不屈の精神と再生の物語は普遍のものだから。

作者のメッセージを読者が受け取める。決して会話をすることができない二者の間にコミュニケーションが成立する。
購入しただけ、読んだだけでは、コミュニケーションは完成しない。売れた数と愛され方が必ず比例しないのはそういう事だ。
コミュニケーションの完成とは、読んだ後(しかも読後しばらくの場合もある)に初めて問われるものなのだ。
本書は、美しいマス・コミュニケーションの形を取れている本だと思う。

ここまでの3つのカード(キャラクター、物語、メッセージ)が揃えてある本書に、なんの不満があろうか。

ちなみに映画はどちらも原作に忠実なので、見てがっかりすることはないと思う。実際なかった。
ただSW版には、3つのカードのうちのひとつ「キャラクターの魅力」が著しく欠けている。ビジュアルの面で。
ハリウッド版は、後出しだから、ズルいなとは思うけれど、そこをむしろ強く埋めてある。
(ルーニー・マーラとダニエル・クレイグと、ロビン・ライトだなんて卑怯すぎて逆にあっぱれだ)。
小説の持つ「魅力的なキャラクター」に魅力的なビジュアルと音を与えたのだから、ハリウッド版の圧勝だと思う。
面白みが同じなら、ビジュアル面が楽しいほうがいいに決まってるもの。
ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151792511
No.198
(5pt)

謎がすべて解けていても、ずっと読み返せる本。

派手なばかりで、中身がない。あるいは中身はあるけど、彩りに欠ける。本作はどちらもある。しかもかなりの高みで。

どちらかあればいいじゃないか。もちろん。どちらかしかないけど頑張ってるじゃないか。もちろん。でもそういうものは、「どちらも揃えているもの」には勝てない。ただそれだけの話だ。

フィクションというのは、キャラクターに引っ張ってもらわないと読むのに体力が要る。キャラクターという言葉は昨今軽く扱われているし、「この小説はキャラがいい」という発言は、逆に作品に水っぽい印象を与えかねない。だが、良いフィクションには必ず魅力的なキャラクターが存在しているはずだ。魅力的、というのは本書でいうと主役のふたりは勿論のこと、ふたり以外悪役でさえもほとんど全員だ。読む人が共感しようがしまいが、魅力っていうのは「人が魅入ってしまう何か」という事だから。

そこに加えて、物語性。これは読めば簡単に証明される。しかも短いミステリが発生→解決、また発生→解決を繰り返しながら、3部全体を貫くリスベットの心の再生という、長い長い物語も稼働し続ける。この技術!
(これができていながら、キャラが魅力的でなければやはり辛いという、フィクションを作る事の困難さ!)

そして最後。
作者の言いたかったこと。作者の怒り。作者の声。本書を通して、我々に何を伝えたかったのか。
それもしっかり詰まっている。そしてそれが入っているから、読んだ後に考えることができる。
読者には「解けた謎」だけでなく、充実した読書体験が残る。
謎は一読すればすべて解ける。なのに読み返せる。
読み返して涙する。何度読んでも元気が出る。リスベットの不幸と不屈の精神と再生の物語は普遍のものだから。

作者のメッセージを読者が受け取める。決して会話をすることができない二者の間にコミュニケーションが成立する。
購入しただけ、読んだだけでは、コミュニケーションは完成しない。売れた数と愛され方が必ず比例しないのはそういう事だ。
コミュニケーションの完成とは、読んだ後(しかも読後しばらくの場合もある)に初めて問われるものなのだ。
本書は、美しいマス・コミュニケーションの形を取れている本だと思う。

ここまでの3つのカード(キャラクター、物語、メッセージ)が揃えてある本書に、なんの不満があろうか。

ちなみに映画はどちらも原作に忠実なので、見てがっかりすることはないと思う。実際なかった。
ただSW版には、3つのカードのうちのひとつ「キャラクターの魅力」が著しく欠けている。ビジュアルの面で。
ハリウッド版は、後出しだから、ズルいなとは思うけれど、そこをむしろ強く埋めてある。
(ルーニー・マーラとダニエル・クレイグと、ロビン・ライトだなんて卑怯すぎて逆にあっぱれだ)。
小説の持つ「魅力的なキャラクター」に魅力的なビジュアルと音を与えたのだから、ハリウッド版の圧勝だと思う。
面白みが同じなら、ビジュアル面が楽しいほうがいいに決まってるもの。
ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 上 Amazon書評・レビュー: ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 上より
4152089830
No.197
(5pt)

ミレニアム1(上・下)~3(上・下)の全6巻で完結です

全編とも「スリリングで、面白い」です。全6巻一気読みしました。
ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 (下) (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 (下) (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
415179252X
No.196
(5pt)

ミレニアム1(上・下)~3(上・下)の全6巻で完結です

全編とも「スリリングで、面白い」です。全6巻一気読みしました。
ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151792511
No.195
(5pt)

ミレニアム1(上・下)~3(上・下)の全6巻で完結です

全編とも「スリリングで、面白い」です。全6巻一気読みしました。
ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 下 Amazon書評・レビュー: ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 下より
4152089849
No.194
(5pt)

ミレニアム1(上・下)~3(上・下)の全6巻で完結です

全編とも「スリリングで、面白い」です。全6巻一気読みしました。
ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 上 Amazon書評・レビュー: ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 上より
4152089830