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アルジャーノンに花束を
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アルジャーノンに花束をの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.48pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全440件 381~400 20/22ページ
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人間にとって大切なのは何なのか考えさせられた小説です。 精神遅滞者であったチャーリィが知的成長を遂げる過程で手に入れた知能や自尊心、 しかし彼は成長の代償として、以前のような無邪気さや純粋な子供のような心は失ってしまった。 賢くなって多くの知識を吸収した一方で、怯えや恐怖、 孤独というものを少しずつ理解していくチャーリィの姿はとても哀れ。 でも、それが現実であり人間なんですよね。 成長と退行。この物語自体がまさに"人生"を現しているようでした。 それが、チャーリィという人物を用いて一気に表現されています。 最後のチャーリィの言葉もとてもグッと来ます。みんなにおすすめしたい本です。 | ||||
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この本の最初の方では平仮名ばかりなので読みにくいかもしれませんが、だんだん主人公・チャーリーの知能指数が上がるにつれて、大人びた字体になっていきます。最後の方では、自分の知能が日々低下していくのを自覚して生きるチャーリーの姿が切ないです。面白いので、興味のある方は是非読んでみてください。 | ||||
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2002年にドラマ化された時のVTRを久しぶりにみて、この小説版を久しぶりに読んで、以前読んだ時感じたのとは違う、切なさ、哀しさが込み上げてきました。それは主人公の、このセリフに集約されていると思います。 「どうして私は、この世界でこんなにも孤独なのだろう?」 私自身、人並みよりマシな知能を授かり、人より優れた能力があると思っていた。でも、超天才と化したチャーリィ同様、友達もいなければ、他人を思いやる事も出来ない、自分しか愛せない。だけど、知的障害者のチャーリィは、みんなが自分の事を笑ってくれているいるうちは、みんなが自分のことを好きでいてくれる事が分かってた。でも、人並みの知能のある人間には、これはどうしても出来ない事。なぜなら、それは自分の人間としての尊厳に関わる問題だから…。だから切ない。哀しい。 チャーリィが人間として目覚めていく過程で、知らずに済んだはずの、母や世間の人々が自分にした仕打ちを理解してしまう事も哀しい。自分も、人間としての誇りと名誉を傷つけられた痛みを知っているから。高い知能を持つ事が本当に幸せか、というテーマも重要だけど、「人間」とは何か、どうして知性ある生き物はこんなにも孤独なのか、って普遍的なテーマに、今になって改めて胸を締め付けられました。 | ||||
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アルジャーノンに花束を。当時始めてこの本を読ませてもらったのは私が高校生の頃だったと覚えている。その当時の私はいわゆる"活字離れ"と実に在りがちな症状を起こした、何処にでも居る学生でした。 文字しかない本は読む気もしなかったし、そんなものより、世界にはもっと面白いものが転がっているじゃないかと、そんな風に信じていた。 当時私の学校には、読書デイズという、生徒に読書強化を強制するイベント、勉学の一種と称したものが存在していました。 もちろん大半の生徒達は、そんなもので読書が好きになる訳でもなく、より一層の活字離れを増やした事は、火を見るより明らかです。 それに漏れず、私も活字嫌いに拍車をかけた一人で合った。 そんなある日、偶然手にとった本がある。高校生になり電車通学を始めて、ほんの退屈凌ぎ、なんの興味もなく偶然手にとった本が「アルジャーノンに花束を」であった。 それは毛嫌いしていた活字の本を、生まれて始めて最初から最期までまともに読ませてくれた本でした。 それこそ夢中になって、電車に乗らずとも寝る間も惜しんで読んだ。 本に疎かった私には、分からない部分も、理解できなかった言葉も沢山あり、気づけば、まさに私はチャーリィ・ゴードンになっていたのだ。 この作品は私に幸せや生き続けるという意味だけではなく、読書というものの素晴らしさを教えてくれた。 今まで数年間、本と共にある人生をこの作品から導かれ、それを続ける事がもはやライフワークとなった今。この作品に感謝したい。 数十冊と読み、数百冊と読み終え、また「アルジャーノン」を読み返せば、涙は未だに止まらない。 そして、何に対して涙を流してしまうのか、答えは未だに見つかりません。 | ||||
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心が震えました。ラストでこんなに泣ける本には、そうお目にかかれる者ではありません。人はすでに全ての感情を持ち合わせて生まれてくるのですね。愛はすでに心の中にあるのです。それを感じるために、恋をする、生きていく・・・。 | ||||
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読後に辛くなる本でした。 普段どうしてももっと知識がほしい、それをアッサリ手に入れられる知能がほしいということを考える方なので(努力しろといえばそれまでですが) ゴードンを自分に重ね合わせていたのですが、急に知ることによってステージを急速に駆け上がらなければならない間に捨てた物の数は余りにも多く、そして最後にはその代わりに得た知識まで捨てなければならなかった・・・。 日本で言うなら浦島太郎じゃん?といえばそれまでなんですけど。 | ||||
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会社や学校、趣味仲間やバンド仲間など、終生の強制力はないが、抜ける場合に(人ならば)苦痛を伴う時、一番痛いのは、人と人との間に生じた悪意が、意思もなく人を傷つけることだ。 地球には引力があるのと同じくらい、ごく当たり前に発生するこの現象は、かつて仲が良かった者たちが、能力差が原因で齟齬が生じてしまうときほど、痛い。 本当に、どこでも、よくある話を、SF仕立ての小説にしたこの作品は、人生の何時に読んでも、痛いお話です。 | ||||
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がとっっっってもよかった!!! 特に本の真ん中辺りで誰かが何かものぉぉぉぉすごいいい何かを言うのですがそれがとってもよくてそこだけで3時間は読み止まりました。 | ||||
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これほどまでに衝撃を受ける作品があっただろうか? これほどまでに読後に切ない気持ちになった作品があっただろうか? これほどまでに人間の幸せについて考えさせられた作品があっただろうか? 知識を高めたいというのは人間の本能である。 しかも主人公は知的障害者。健常者のするような普通の生活にあこがれていた。 しかし、手に入ったものは一般人をはるかにしのぐ知能であった。 その知能と引き換えに、様々な物を失っていく事になるとも知らずに・・・。 何が幸せで、何が不幸せなのか。 あまりにも切ないラストの後、あなたは一体何を思う? | ||||
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冒頭のPlatoの詩を読んでよく噛み砕いて欲しい。 本文を読む前と、読んだ後と、そして自分の生活を振り返って。 チャーリーはこの物語の中では少し知恵の遅れた状態から 天才学者並みの能力を持ち、そして元通りの知恵の遅れた 状態になる。 同時に心優しいチャーリーから、人の気持ちなど考えない 横柄な人間になり、そうしてどちらの心も持っている事を 知ってしまった大人として生きていく事になる。 チャーリーが望んでいたもの、それは思い描いたものとは かけ離れていたし、知識を得たことにより、知らずにいた 方が良いものが世の中には存在する事を知る。 こういう事って実世界でも沢山あるなぁ…などと チャーリーと自分がダブってしまうのは私だけだろうか。 軽く哲学的な気分になりたい方にオススメ♪ | ||||
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最初はひらがなばっかりだったり、間違えた漢字を使ってたりして読みづらいのですが、チャーリィの知能が上がっていくにつれて難しい表現が増え、読んでるこっちが難しすぎて分からないという状況に陥ります。 内容について。最初のチャーリィは自分がからかわれている事さえも分かっていなくて、それで幸せだった。私はその頃のチャーリィの方が幸せだったと思う。 知能が上がっていくにつれて今までの自分、友達だと慕っていた人が自分をからかっていた事。それらが客観的に見えてきて今までは愛だったのに憎しみへと変わっていく様子が描かれています。 そして急速知能が退化していくチャーリィは悲しすぎて読むのがつらいです。 たくさんの人に読んで欲しい本です。 | ||||
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知的障害者から天才になり、いろいろな世界を知っていく過程での感情や周りの反応が悲しくもあり、何が幸せなのか深く考えさせられるお気に入りの本でした。 | ||||
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まだ読んだことないよ~ という方への質問です。 (1)知能指数が短期間で飛躍的に向上することは可能だと思いますか? (2)IQ68の人 vs IQ200以上の人、貴方ならどちらになりたいですか? (3)人の幸せって単純に考えて何だと思いますか? ここら辺のモヤモヤを持ちつつ、『アルジャーノンに花束を』を読むとスッキリします。忘れかけていた大切なもの、今まで見えていたようで見えていなかったものなどが、この一冊を読むうちにいつのまにか読者の心の中に入ってくる、そんな一冊です。 私は、海外の大学本科へ進む直前の英語の特別講習クラスの最後の教科書として、この原作と出会いました。鉛筆で囲んだ意味の分からない無数の単語や、辞書を引きながら入れた小さな書き込み、今では色あせてしまった黄色マーカーの跡、べたべたに貼り付けていた付箋紙の跡。。。表紙も色あせページも茶色く焼けてボロボロですが、私にとっては最も大切な洋書の一つです。 | ||||
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私は本書を大学の課題のために選んだ。読み終わった今ではもったいない事をしたと思う。他の事を考えながら読むにはあまりに惜しい作品である。出来れば、一人で、他人の意見の影響を受けない状態で読んでほしいと思う。作品の主人公はそれほどまでに純粋な心を作者によって与えられているのだと感じた。 内容についての言及は避けたいと思う。ただ知識というのは人に傲慢さを与えてしまいうるものだと感じた。何も知らない赤ん坊が、悪気なくいたずらをするのと同じように、何かを知ってしまった大人は、自分の意図するもの、欲望のために伏線的に行動してしまう。それが悪い事だとは間違っても言わないが、無邪気なものの素晴らしさを本書は伝えてくれているのではないだろうか。 中でも結末は特に素晴らしい。「知」と「無知」の見事な融合である。この小説に出会えたことは幸運であった。 | ||||
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なかなかなにもかもを手に入れることは出来ないのだと作者が訴えている気がします。20年もたつのに作品名と作者の名前をきっちり覚えている思い出の1冊です。ハードカバーが出るたびダニエルキースシリーズをに買って、古本屋に売らずに手元に残しています。まだ結婚もしていないのに将来子供にも読ませたいと思ったものです。 何年か前ユースケサンタマリア主演でドラマやりましたね。ドラマは見てませんが、活字で読むほうがこの本は面白いのではと思います。 主人公とちいさなねずみ、アルジャーノン。クライマックス「最後の一葉」の話のようです。ゆっくりと時間が戻るラストの感覚、今も忘れません。 | ||||
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いろいろな小説や映画を思い出しながら読みました。親子の関係の歯車がうまく回らなくなってしまうシーンでは「“It”(それ)と呼ばれた子 幼年期(デイヴ ペルザー著)」を。知能の急激な上昇と崩壊というテーマでは「フェノミナン (ジョン・トラボルタ主演)」 を、といった具合です。いずれの話でも、主人公が孤独にさいなまれる場面があったように記憶しています。 幼年期から青年期に入り最終的には老年期を経て最期を迎える人生を、知能に関してだけ半年に凝縮して体験していると思えば、特殊な話ではないともいえるかもしれません。ポイントは、そのサイクルのスピードが周囲の人々と決定的にずれてしまうということですね。それが孤独を生むのでしょうか。孤独とは、さまざまな”ずれ”から生まれるものかもしれません。 言葉の表現で知能のレベルをあらわすという試みである以上、英語の原作と、邦訳では微妙なニュアンスをそろえることは至難の技でしょう。きっと、原作ではどうがんばっても私には読解できないでしょう。翻訳者のご苦労に感謝します。 | ||||
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ありえない話しだと解っていてもストーリーの中では主人公になりきっている自分がいる。だけど私にはこんなに綺麗な心を持ち合わせていない事に気づき切なくなる。頭のいい人の事がちょっと解ってくる話しです。私は賢くなれないけど本当の「幸せ」は身近にあるのでは? | ||||
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ダニエル・キースの出世作ですね。リアルタイムで読んだので、感慨一入。 同名の作品で中編、長編、戯曲が発表されました。これは長編。 個人的には中篇が一番好きです。 知能にかける青年は、脳手術で天才に生まれ変わる。 初めて他人の目で見る「むかしの自分」。 仲良くしてくれていルト思っていたのは、実は馬鹿にしていたのだ、とわかったときの苦悩。 そして間近に迫る「むかしのダメな自分」に戻る日。 誰もが皆良かれと思ってした行動の末に、落とし穴のように待ち受ける悲劇。 知らなければ苦しむことはなかったのに。 惚けの問題として読み替えると、これは一人チャーリーだけの問題ではない、私達全てに降りかかりうる問題なのだと思う。 | ||||
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この本の前半がチャーリーゴードンというキャラクターの特徴上、非常に読み辛かった。しかし、彼が始めにどんな人間であったかを示すためにあんな文章にしなければならなかったと思う。読み進んでいくにつれ、彼の知能に大きな変化が現れてくるのがよく解る。新しい人との出会い、新しい知識、全てが主人公にはとても早く、苦悩に溢れた日々だった。 その中で発見する彼の生き方などが細かく表現豊かに書かれた超大作である。 なにひとつもうしぶんのない作品だが、私個人的に違ったエンディングを望んでいたために星は4つにしてみた。まさか本作がただでさえ悲しい結末なのに、まだまだ自分が暗い結末を望んでしまうとは・・・。 物語の中に非常に心に残るチャーリーの台詞がある。 「自己中心的な目的でそれ自体に吸収されて、それ自体に関与するだけの心、人間関係の排除へと向かう心というものは、暴力と苦痛にしかつながらない。」 天才と化した彼が研究員に放った言葉だ。この言葉は私の心に深く突き刺さった。そして彼が物語の最後に残す文章。もう泣かずにはいられないこの作品。是非、ハンカチご用意の上で読んでいただきたい。 | ||||
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あまりにも切なく、多くの人を虜にした本作。 多くのアーティストがこの作品にインスピレーションを受けて 楽曲を作成するほど、影響力の高い内容。 人類がこれまで歩んできた軌跡・葛藤・「すべてを知る」ということ、 「すべてを失う」ということ。 あなたの存在が10分後に消えるとしたら、あなたは誰に、何を託すのでしょうか。 このあまりにも壮大なテーマをわずか500ページの中で ある男のほんのわずかな時間の「人生」のみで描ききっている作品です。 過去に「超訳」とされた小説が数多く出版されましたが、 これこそが「超訳」にふさわしい作品です。 あなたが今、ここに存在しているということ。 そのことを再認識するとともにその存在意義についても深く考えることでしょう。 是非一読をお勧めします。 | ||||
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