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県庁の星
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県庁の星の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.48pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全73件 61~73 4/4ページ
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公務員上級試験に通って将来の約束された県庁の幹部候補生(つまりエリートだけど役人根性丸出し)の主人公「県庁さん」が、よりによって田舎の傾きかけたスーパーで研修することになって…というお話し。 最初はスーパーで働いている一見無能な正社員やパートのおばちゃん、外国人労働者らに囲まれて散々な目にあうのだけれど、次第にそんな環境の中で役人的思考・行動から開放され、それとともにスーパーの従業員もやる気と活気を取り戻していくというストーリーです。こう書いてしまうとなんだかありそうな話しですが、なかなか楽しく読ませてくれます。 ただそのストーリーも、「県庁さん」の苦労編・挫折編・新しい自分編、という感じで、話の内容がセクションごとにわりと明確に分かれています。分かれているがために肝心の「県庁さん」やスーパーの従業員たちの変化の過程があまり描かれていないので、そこがしっかり描かれていればもっと面白かっただろうになぁ…というところが大変惜しいです。確かに描写が一番難しいところではありますが。 「県庁さん」と準主役のパートのおばちゃんの二人を一人称形式で行ったり来たりするところがちょっと整理されていないなど、もう少し工夫が欲しいなという点も含め、次回作に期待したいです。 とはいえ、そういうことは単純に楽しむためのエンターテイメント小説だと思えばそれほど重大な問題ではないわけで、お薦めです。 | ||||
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私は仕事柄、公務員の方と接する機会は多いです。 「公務員はこうなんだ」という風な、十把一絡げの見方は疑問ですが、確かに役人然とした公務員も少なくないのも確かです。 でも主人公は一生懸命に働き、段々と役人根性が抜けてくる、 その辺に結構好感は持てました。 結末が合点いかないというか、尻切れの感じはありますが、 あまり細かいことなんかを考えずに楽しめた娯楽小説でした。 映画も楽しみです。 | ||||
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2006年2月25日に公開予定の映画「県庁の星」原作。 織田裕二と柴咲コウが主演で映画化されることになった。 読むと分かるが、全編、絶妙な会話のやりとりで進んでいくドラマだけに、 若干設定が異なっても、映画としても楽しめそうだ。 あらすじは、ざっとこんな感じ。 公務員一種試験に合格した中堅エリート県庁職員が民間初の人事交流研修対象者 に選ばれた。この研修が終われば係長に昇進が決まっている。そんなエリート 公務員が向かった研修先は、業績が落ち目の地元スーパー。そのスーパー店員や パートからも「県庁さん」とバカにされ、上司はパートのおばさんという中で、 どう1年間耐えしのぐのか。 基本的に「県庁さん」の視点で書かれた小説ながら、時々パートのおばさんの 視点からも心理を描くことで「あー、そうそう!」と楽しめる作品。 ラストまで一気に読めた。 | ||||
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県庁で働く職員が、お役所を外から見る機会を得てちょっとだけ変わるという物語。エンターテインメントとしては、まずまずの出来。スーパーマーケットの店員の気持ちが結束する最後は、それなりに感情移入できました。 だれの台詞かわからないなどの意見が上がっていますが、僕は気になりませんでした。逆に、だれの台詞か考えながら読むので、集中力が切れないという効用があったように感じます。 もともと「踊る」の次のヒットを模索した織田裕二さんのために書かれた物語ですから、民間で学んだ織田さんが、県庁を大きく変える、というハデハデな展開を期待していました。 結果的には肩すかしでしたが、考えてみれば県庁という組織がそう簡単に変わるわけがなく、こんなところなんでしょう。 にしても、重要な役「二宮」が柴崎コウとは・・・! 小説で二宮は40代ですが、映画では年下から注意される設定に変えるのだとか・・・。となると二十歳の息子役は不要になりますね。 原作のママなら渡辺えり子さんかな~。 いろいろ想像してみるのも楽しいですよ。 | ||||
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読みやすく内容が面白かったため、一気に読みました。ただ、誰かさんも言ってたように会話が誰なのかよくわからなくなるところがあり、少々文章力の弱さを感じました。内容の展開はオーソドックスで何となく読む前から結末が見えてましたが、公務員の描写がとても面白かったです。 実際の公務員は国、県、基礎自治体で全然違うのですが、基礎自治体は意識改革が進んでいる一方で、改革を進めている国、県が全然変わっていないという本末転倒な状況はありますね。(私も元県職) あと、帯の「間違いは認めるな!?予算は使い切れ」は本の内容と全然関係なく、これを見て買ったのでちょっとがっかり。 | ||||
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主人公は、30代エリート(山梨県?)県職員の野村。県の人事交流で田舎の収益性のあがらないスーパーへ一年間派遣されることになる。野村は、いかにも役人体質という人間で、この派遣を受けたのも、出世のため。派遣されたスーパーは、あまりにもひどく「俺はこんな低俗なところにいる人間じゃない」とつぶやく。しかし、数字や書類からでしか人を判断できない野村は商売に向くわけなく、店員から反発を招き、苦しむ。しかしそれぞれの「人」との関わりあいや考え方に触れて、野村自身そしてスーパーが変わっていくというストーリー。 役人と民間で働く人との考え方の違い、人間描写は思わず「いるいる」と頷いてしまうほど的を射ている。何人かのストーリーが同時進行していて、分かりづらさを感じる点があるが、読み終わると役人根性の塊である主人公が、どう変わるか?と読み進むにつれ止まらなくなる。一方的に公務員を皮肉るわけでもなく(そこが平凡だという指摘もあるが・・・)、肩の力を抜きっぱなしで読める「安心して読める」作品だと思う。 「全国の公務員に告ぐ」ということであるが、現職公務員だけでなく、公務員授権志望者や民間で働いている人にも是非読んでいただきたい一冊だ。 | ||||
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タイトルはお堅い タイトルですが 内容は コメディーチックな あっと言う間に読める 本でした。 本の帯には 「公務員必読」とかいてあったけど・・・・「でも、サラリーマンも身につまされる」とも 書いてあり・・・・ まったく その通りで!! 公務員でなくても こんな人いるよなあああ とか 思いながら 自分の日常の周りにも 見渡せばこんな人いるよなと 思いながら読める 楽しい本でした! どうやら この本は映画にもなるみたいで この内容が映画ではどのように なるのか???読んだ私は これも 楽しみの一つになりました。 | ||||
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読み進むにつれて「あ~。俺と同じだ。この主人公の思考回路は20代の頃の俺そっくりだなあ・・・。」などと昔を思い出し恥ずかしくなりながらも笑いながら楽しく読み終わりました。 小説なんだからそこにある内容は感動的な”ファンタジー”であることは当たり前。それはそれで十分に楽しみましょう。 特に私同様公務員の皆さんには是非読んでほしいです。 最近、官庁の世界も政策評価とか成果主義とかやり始めましたがまだまだ自己満足のための”お仕事”あるいは外部向けPRの”お仕事”だなーと感じられます。 本当に住民を見ていない”お仕事”が多いです。 現実逃避というわけではありませんが、この小説には公務員の仕事に対しての夢と希望を見いだせます。 明日もがんばろうかな、という気にさせてくれる本ですよ。 | ||||
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タイトルや装丁からどうかな?と思いましたが、読み進むにつれ止まらなくなります。 人間描写は思わず「いるいる」と頷いてしまうほど的を射ています。何人かのストーリーが同時進行していて、分かりづらさを感じることもありますが、読み終わると「なるほどね」と思います。 ある意味「安心して読める」作品かと・・・。 | ||||
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本屋で平積みしてあり、面白そうなので購入しました。役人が民間企業に研修に行き、自分の問題に気づき自己変革していくという話ですが、「役員体質」の問題ぶりも、自己変革による成功物語も、今一つ地味で平板だなという感じです。設定自体は面白いのに、何か肩透かしをくったような読後感でした。 | ||||
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桂さんの作品はデビュー作「死日記」、2作目の「ボーイズ・ビー」と全部読んでいます。相変わらずきめ細やかなキャラクター作りで、思わず「いるいる、こんな人」と親しみが持てる登場人物ばかりです。エリート公務員の「県庁さん」がスーパーに研修に行かされて奮闘するという題材もとても面白いし、映画化されるということで、1シーン1シーンを想像しながらアッという間に読み進んでしまいました。思わずニヤリとしてしまう場面も多く、ついみんなを応援したくなる感じです。最後はもう拍手喝采、うれしくなってしまうと同時に思わず目頭が熱くなるのを感じました。作者の人間洞察力、どんな人物にも注がれる温かさ、大好きです。 | ||||
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絵に描いたような役人根性の塊である主人公が、 民間会社での研修でどう変わるか? という、結末まで簡単に見通せるストーリー。 でも設定の面白さも手伝って、飽きずに読ませる力はある。 平凡スレスレの平易な文章が読みやすい。 主人公の周囲のキャラクターは魅力的に書き込んであるが、 後半、肝心の主人公の意識改革が進んでいく部分が淡泊。 もうちょっと大げさに、感情的に書いてくれても良かった。 マンガ感覚でサクッと読むにはいい作品だと思います。 | ||||
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タイトルと本の帯を見て思わず手が伸びた本です。 おもしろい。 エリート県庁職員が、研修先のスーパーでの不正や矛盾に奮闘 しながらも、成長していく過程をを綴る。 今までにない題材で、最後まで興味惹かれる。 読み進めるうちにある程度ラストは読めてしまうが、 構成に勢いがあり、一気に読める。 さらに主人公を取り巻く人間描写が魅力的。 パートのおばちゃん、ダメ社員、出世しか頭にない公務員… でも皆何かを抱えて生きている、というのがじわじわと伝わってくる。 「世間知らずの公務員は民間を知れ!」 という構図を押し付けるものではなく、 お互いに学ぶべきものがある、という感じで、 読後感が非常に気持ち良い。 映画とかにしたら面白そうな内容です。 | ||||
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