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県庁の星
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県庁の星の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.48pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全42件 1~20 1/3ページ
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かなり読書をするのですが、読後感がなんとなく楽しかったこちらを何年振りかに再読してみました。 書き手の力がまだ少し足りない部分があるのか、多少読みづらいところはありますが、ストーリーとしては至ってわかりやすく、中学生あたりに読んでもらうにはとてもいい本だと思います。 自分は役所の人間を敵視しているので、読んでいるとむかっ腹が立つほど「役所の人間」というキャラがしっかりと描かれています。 公務員になりたいと漠然と教えられている子どもたちにもおススメです。 官と民の仕事の違いがはっきりとかいてあります。 | ||||
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織田裕二と柴咲コウが演じていた映画の原作本です。主人公の野村はY県初の民間人事交流研修対象者6名の一人に選ばれた。そこで、野村はスーパーマーケットで一年間研修を行うのである。そこでの指導員は、パートの二宮泰子である。民間と公務員の意識の差を野村は意識することになる。結果的には、野村は民間から客商売なりサービスについて学んで県庁に帰ることになるのだけど。予定調和的であるけれども、ハッピーエンドで終わる話かな。 会話の部分でこれが誰のセリフかわかりにくい部分があり、誰が誰なのかがいまいち把握しづらい面はありました。 そこのところはマイナスかも。 映画版では、二宮泰子は柴咲コウが演じていたと思いますが、原作版では太ったおばちゃんでしたね。ぜんぜんイメージが違いました。また、映画版のほうがいろいろと出来事があってちょっと派手目のに対し、原作版はちょっと淡々と進んでいく感じがしました。原作版は、ストーリー的に無理がないかもね。この作品は、原作よりも映画版のほうがいいかなという印象だ。 この話は、荻原浩『メリーゴーランド』という、第3セクターのテーマパークを立て直すために、地方公務員の主人公が奮闘する話と似ている面があるかもしれない。最後は、「県庁さん」こと野村がスーパーマーケットを救う話があるのだけれど、そういうところは、似ている面があるかな。 | ||||
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わかりやすい表現ですらすら読めます。 高校生の英作文のとき、先生に「かっこいい文章はいらない 減点されない文章を書け」と教わったことをふと思い出しました。 そんな感じの本です。 | ||||
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前から読んでみたかったんだけど、なかなか読む機会のなかった本。県庁ではないけど自治体に勤めている身としては気になる一冊だった。 役人根性丸出しの県庁職員がスーパーに一年間派遣されて、そこで客商売、サービスというものを学んで県庁に帰っていくという話。 織田裕二と柴咲コウが主演して、映画化もされたけど、小説では柴咲コウらしき登場人物は出てこない。 まぁ、今時あんな公務員はいないだろう。役所は確かに、民間に比べればすごく楽だし、職員もみんながみんなやる気のない者ばかりではないけど、どうしようもないのもいる。でもそれって民間にもいるのでは? どんな組織でもそういうもんだと思うんだけど... 県庁の星にもなれない自分が言っても説得力はないか。 | ||||
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映画「県庁の星」を見た人が読むとちょっと「あれ?」って思うかも知れません。 初めて読む人は、頭は良いけど、マニュアルどおりしかできない主人公「野村」のことを理解してあげられるかがこの本の評価を大きく分けるところでしょう。 この本のよいところは、人はちょっとしたきっかけと思いやりややさしさで変わってゆけるというメッセージでしょう。他の方のレビューにもあるとおり、後半うまくいき過ぎですが、それはまあ横においておいても良い本だと思います。 | ||||
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野村聡。31歳。Y県庁初の一年間の民間人事交流研修対象者6名の一人に選ばれた期待のホープだ。命じられた民間企業は…県内地方都市のスーパー?えらくマイナーな感じがした。だがそのイヤな予感は現実のものとなる。 そこで彼は‘県庁さん’と呼ばれ、「民間」と「役人」とのギャップに浮きまくり。「書類」「数字」がすべて、と認識していた彼だが、ベテランパートの二宮泰子をはじめ、店員たちと“衝突”、そして“指導”され、いつしか「人間」を意識するようになる。そして次第に自分の「居場所」を見つけ、不振のスーパーを立て直してゆく。まさに“役人意識構造改革ストーリー”である。 私はもっと軽い内容の本かと思っていたが、意外にシリアスで真面目かつ現実的な物語だった。 ‘県庁さん’こと野村の視点と、パートの二宮の視点が交互に交錯してストーリーが進んでゆくが、特に私には、スーパーを実質的に仕切っていて‘裏店長’とさえ言われる二宮の「公」のシーン---野村とのやりとりや職場内でのさまざまな苦労---と、「私」生活のシーン---息子・学や別れた夫との関わり、俳句の会での出来事---のなかで語る彼女の言葉の一つ一つが味わい深く、印象に残った。野村よりも、むしろ彼女のほうが主役のような気さえした。 彼女の存在が、本書を単なるコメディータッチの軽い役人エンターテインメントで終わらせていない理由と言っても過言ではないだろう。 | ||||
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良い意味でやっすい文体にやっすいトリビアにやっすい感動が散りばめられた秀作。小ぢんまりとまとまった小さな事件や心の動きが収束していく様が心地よい。 文体はちょっと戸梶っぽくて、ひたすら読みやすい。ご存知映画の原作本だが、このコミック感は映画にしたくなる気持ち、分かるなぁ。キャラクター設定はかなり違いましたが映画も面白かったです。 「コミカル」というよりは「漫画感覚」で一気に読めるお手軽娯楽作品です。娯楽作品はこうでなきゃね、と無駄に充足感を味わえる一品でした。 | ||||
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人は表向きは平身低頭でも、面従腹背、無意識ながらも自分が行なってきた ことが一番正しいと思い、たとえ間違いであったとしてもそれを突き通そう とする。何故なら何だかんだ言っても、問題が先送りになっても、それは それで今まで何とかやって来れたからだ。それを変えるには、残念ながら 本当に追い詰められないと動くことが出来ないし、人はそこまで強い生き物 ではない。 一歩間違えれば、時が流れるのをそのままやり過ごしても構わない立場の 人間である県庁からやってきた野村。熱意を持って仕事をしても空回りして しまい、何かを諦めてしまっていたスーパーの裏店長的なパートタイマーの二宮。 スーパーの他の面々も『シンプソンズ』や『サウスパーク』の登場人物の ように腐っている人たち。この人たちもまた、消防と食品衛生の査察そして リストラの恐怖に追い詰められるような形で野村や二宮に協力していくという 流れに、自分の置かれている状況に関係なく、自分の動きや考え次第で何とでも なるのだということを改めて感じさせられた一冊だった。 ただ、小節によって野村と二宮の目線が変わるのは一向に構わないのだが、 同じ登場人物を苗字で呼ぶのか名前で呼ぶのかでの統一が取られていないので、 少し混乱してしまったので星0.5減点なのだが、四捨五入で1つ減点。 | ||||
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生まれ持ったものや育った環境によって人の考え方や価値観は出来上がる。 水と油は絶対に混じりあわないかもしれないけれど、 仮にそれがうまく混しったら強大なものを生み出すのかも。 そしてどこに行ったって「頑張ってる姿」は必ず伝わる。 ちゃんと誰かが見ていてくれて、認めてもらえるものなんだ〜。 スーパーは主婦の私にはとっても身近なテーマであり、 親近感を抱きつつ読めました。 しかし、会話の部分でこれが誰のセリフかわかりにくい部分が多かったり、 登場人物がほとんどすべて苗字で記してあるので、 誰が誰なのかがいまいち把握できないなど小説としてはマイナスの部分も多い。 おそらく著者のテクニック不足でしょう。 これからもっともっと書いて腕を磨いてくれることを期待します☆ 人とのコミュニケーションにおいての新しい発見、 働く上でのノウハウも学べる学びの多い本でした。 なのに難しいことを考えることなく、 数時間でスイスイ読めちゃう気軽さがヒットの要因でしょうね。 | ||||
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テーマは一言で言えば「労働」。 民間(地方スーパー)に派遣された主人公をはじめ、 いろんな価値観や立場の働き手が登場します。 ちょっと社会の縮図っぽく眺めてみたり、自分の立場を振り返って考えてみたり。 読むのにかかったのは、たったの!?2時間。 すかっ!と読めて、すかっ!!と楽しめました。 爽やかな読了感に満足♪ でも、展開がスピーディ=描写がやや浅く、予定調和=できすぎの感は否めないので☆4つ。 | ||||
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面白かったです、エリート公務員「県庁さん」と呼ばれていた主人公が はじめは不協和音だらけで全くつかえないという負の存在感を 出しまくりますが徐々に役人らしい几帳面さや交渉能力が生かされ スーパーという舞台に適応していくさまが、影の店長と呼ばれてい 「おばさん二宮」の助言と手助けで鮮やかにスーパーを改革してまさに 県庁の星になっていく物語です。後半やや誇張があり興ざめする場面の 連続ですが読み応えもあり後味もすっきり、お薦めです。 | ||||
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映画の後に原作を読んだ。主役の一人二宮の人物設定が大きく違うため、ストーリー展開に与える影響も小さくない。けどどちらも結構気に入ってる。こういう元気がでる話って好きなんだ。 ストーリー展開の無理の無さという意味では原作に軍配あがるかな。口には出せない心の声を台詞で書けるのも、小説の強み。その本音部分がはじけてて楽しい。 ただし、小説の方は登場人物のキャラクターが大きく違うのにそれぞれの台詞にあまり違いがないのが、ちょっと違和感ありだけど。あとサラリーマンの悲哀(公務員だけどね)も映画の方が上手く描けてた感じはします。どっちも一長一短。良ければどっちもいっぺん試してみて。 | ||||
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頭の中で映像がイメージしやすい本でした。この本を読んだ後にいつものスーパーに行くと、妙に親近感がわきます。 面白い内容なんですが、登場人物が覚えにくいと思いました。そこがベテラン作家の技術との差なんでしょうか。 ただ映画とは違いスーパーの物語を中心に進行するので、映画がおもしろくなかったという人にも一度読んでもらいたい本です。 | ||||
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人気小説だけあって、図書館での予約もかなり順番待ちの状態。 先日ようやく貸し出し可能の連絡があり、読むことができました。 少し前になりますが、公開中の映画も見ました。 役所の実態を知るものからすれば、首をかしげたくなる部分も多々ありましたが、 一緒に映画を見た家族の反応は、それなりにおもしろかったという感想でした。 官民を問わず組織を“改革”することの難しさと同時に、 “改革”のためには何が大切なのかを考えさせられる、 ある意味とても現代的な問題意識から、原作も映画も描かれていると思います。 映画ではラスト近くでのあるワンシ−ンがとても印象に残りました。 派遣先のス−パ−から研修を終えて、県庁に戻ってきた織田に、 女性知事役を演じる酒井和歌子が、 「あなたは、民間派遣研修で何を学んだのですか?」 と問いかけます。 それに対して織田が 「何かを成し遂げるためには、仲間が必要なことです。」 と胸を張って答えるシ−ンです。 映画では、研修を終えて県庁ではじめるその先の展開がオリジナルで付け加えられていて、 この場面は本の中では描かれていませんが、この作品をさらにきらりと輝かせるとても印象的なシ−ンでした。 まさに読んでよし、見てよしの作品です。 | ||||
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キレよし、テンポよし、時代性あり、ストーリーあり、心の奥ひだあり、泣かせどころあり、爽やかさあり、ホットでもあり、感動的でもあり、絵にもなり、万人むけでもありのなかなかもの | ||||
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小説なのかドキュメンタリーなのかも知らないで手に取りましたが、本書は小説でした。Y県職員一種試験に合格したエリート公務員の野村が主人公です。民間企業の良いところを官庁にも取り入れる、という人事交流研修(どこかで聞いたような……)に抜擢され、研修先のスーパーマッケットに向かいました。 実際に着任してみると、店は活気がなく、店員もサボることばかり考えている3流スーパーでした。古くなった食材を平気で使う惣菜売場は、いつ食中毒になってもおかしくない状態です。 このままでは、自分のキャリアに傷がつく。小学校からずっと成績優秀、品行方正、期待の星だったのに、と野村は愕然とします。 かたや、野村を預かることになったパートの二宮も、野村の融通の利かなさに呆れました。なにしろ“県庁さん”ときたら、客ともめごとを起こしては、「そんなこと、最初に言ってくれないあなたが悪いんです」と開き直るんですから。ふつうの人間なら、客の立場にたてば分るだろうが! そんな二人が協力するようになり、店員の士気があがって店の経営危機を脱する、というハッピーエンドの物語です。 ステレオタイプといえばその通りなのですが、こういう分りやすい設定が映画の原作として採用された原因なのかもしれません。 昔のカドカワ映画の宣伝で「(映画を)観てから読むか、(原作本を)読んでから観るか」というキャッチコピーがありました。たぶん、映画は人手とお金をかけて素晴らしい出来上がりになっているでしょうから、本書は観る前に読むことをお薦めします。 ちなみに、めったに映画を見ない私ですが、この映画は前売り券を買いました。織田裕二が新境地を開いた映画、というのを見るのが楽しみです。 | ||||
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官と民の落差を、よく描いています。さもありなんと思わせる、描写の数々は、さすがです。まことのリーダーに育っていく、主人公の成長度合いが、つまびらかになっており、これは、ひとつのケース・スタディ・トレーニングとして、使える作品だと思いました。 | ||||
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公務員の主人公が、民間との人事交流研修としてスーパーに派遣されて苦労しながらも周りを変え、自分を変えて成長していく話です。 話は難しくなく、肩がこらない作りになってます。こういった、みんなが力を合わせて大団円、という小説はベタな感じですが、景気とかが上向きになっていないとなかなか出てこない話なので(バブル時代のトレンディードラマ等)こんな前向きな小説が出てくるのは歓迎です。 小説としては荒削りですが、テンポ良く読めます。映画もちょっと見てみたい気がしました。 | ||||
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初めの方はそれほど盛り上がりもなく淡々と進む。 しかし、「ケンチョーさん」が惣菜コーナーに配置→失敗。「うるうる」との交際→失敗を通じて、「ケンチョー」さんの中で何かが変わり始める。それをよく見ていた「二宮」が彼の変革を店全体にうまく波及させる。また「ケンチョー」さんの変革にもうまく助言していく。 中盤以降このような流れが展開されていく、その様子はとても痛快。スーバーの頻繁な品だしや商品の陳列は、実は巧みに買い手の心理を読んだ上で意図的に作り出されたものである、というのにも新鮮な驚きを覚える。 | ||||
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スーパーに一年間、民間研修に行かされる野村聡のお話。 まず不満点を二つ上げておく。1.後半3分の1がとても良い。逆に言えば、そこまでがやや暗く、進行が停滞気味で、野村に感情移入できる部分も弱い。2.一人称風の三人称の語り口なのだが、その目線が誰のものか??? 小さな章ごとにコロコロ変わって、なかなか読みにくい。止めようかと数回思ったほど、読むのにやや難儀する。(読み止めなくて良かったが)。 野村の成長物語である以上に、実質店長的な威厳を持つパートのおばさん、二宮泰子の物語、それも成長物語と言えると思う。 介護施設で働くのをいったん止めた息子、学との会話のない生活。彼女はバツイチだ。そこに句会の先生からの「一つの気持の、その下にある感情、そのまた下にある感情を考えろ」という趣旨のとても感動的な助言があり、息子との会話を、取り戻してゆく。 野村もいろいろなトラブルを経ながら、人の生の意見に、耳を貸すようになっていき…。最後のほうは、野村と二宮の協同、そして店全体が、一生懸命売り上げ達成や、保健所や消防署からの検査の合格するために、一体となってゆく姿に、目頭が熱くなるほどのパワーを覚えた。 | ||||
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