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シャーロック・ホームズの誤謬 『バスカヴィル家の犬』再考
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シャーロック・ホームズの誤謬 『バスカヴィル家の犬』再考の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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単行本でいっぺん読んでいたものを約6年ぶりに再読。 改めて読んでみると、現実世界と文学世界の間に横たわる中間的世界の論考が長い!眠い!難しい! ……正直、『バスカヴィル家の犬』の再検討に必要なの?という気もしないではないですが、現実と虚構の関係性を論じるということが著者にとっては本題だったのでしょうねえ。 時として作品は作者の手にも負えなくなるもの、そこに作者の意図しない物語(の可能性)が生まれる余地があるということでしょうか。 著者の結論はすっきり鮮やかでしたが、注釈でさらっと触れられたモーティマー医師共犯説が気にかかるのであります | ||||
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「バスカヴィル家の犬」で起きる3つの殺人(3つ目がホームズの活躍によって阻止されるわけですが)の犯人は○○○○○○○である(ミステリーの犯人ですから、一応ネタバレ防止)、というのは日本人なら、ちょいと本好きの小学生でも知っている(小学校の図書室か学級文庫に子供向きリライト「呪いの魔犬」か「夜光怪獣」が必ずあったはず)話ですが、実は別に真犯人がいる、読者はずっと騙されてきた、というお話ですね。小説の中の事実をどう扱うか?という問題を論ずるのに、いろいろな古典が引用されたり、作品を描いた時の著者ドイルの心理状態を分析するために、ドイルの生涯の解説が出てきたり、やや冗長な部分もあるのですが、良質のミステリーとして成り立っており、結論も納得できてしまったりします。ホームズ好きなら読んで損はありません。 | ||||
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