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十三夜の焔



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【この小説が収録されている参考書籍】
十三夜の焔

十三夜の焔の評価: 4.36/5点 レビュー 11件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.36pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全10件 1~10 1/1ページ
No.10:
(4pt)

因縁を持ち続けた二人が最後はどうなっていくのか、読み応えがあった

御先手弓組番方・幣原喬十郎と盗人の千吉の因縁を描いた時代小説。

同い年の二人が出会ったのは18歳の時、男女が惨殺された現場でのこと。追いかける喬十郎と逃げる千吉。必死に千吉を追いかけるも、あと一歩のところで逃がしてしまう。

次に二人が会うのは10年後の28歳。喬十郎は御先手弓頭になっていて、千吉は銀字屋を名乗る両替商になっていた。お互いに妻と娘を持ち守るべきものがいる中で、銭相場をめぐるいざこざに巻き込まれ、喬十郎は相手の策略に嵌って江戸を追い出されてしまう。

さらに12年後の40歳の時に三度二人は邂逅を果たす。御徒目付組頭として江戸に戻ってきた喬十郎と、両替行事の補佐役になった銀字屋の千吉。

ところが、御勘定方の不正に巻き込まれ銀字屋が窮地に陥る展開。そこで銀字屋はまさかの一手に出る。

その後も47歳で、また因果は巡り、昔の盗人時代の兄貴分から脅される銀字屋。一方、喬十郎は御先手頭と兼任で火付盗賊改役もこなし、過去の因縁に決着を付ける決意を固める。

殺人や御勘定方の不正に振り回されながら、お互いに相手のことを忘れず、因縁を持ち続けた二人が最後はどうなっていくのか、読み応えがあった。

最後は心が温かくなる展開で読後感もよかった。
十三夜の焔Amazon書評・レビュー:十三夜の焔より
4087718123
No.9:
(4pt)

時の流れにも流されない執念

歴史上の人物2人を登場させ、共に物語の重要なポイントを担わせている。
登場人物が皆個性的で魅力的に描かれている。
月村さんの時代物もなかなか面白いですね。
十三夜の焔Amazon書評・レビュー:十三夜の焔より
4087718123
No.8:
(5pt)

時代物エンターテイメント

若き日の鬼平や大岡越前など登場人物も多彩で面白かったです。
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4087718123
No.7:
(5pt)

読了後涙が流れました

可哀想な話ではなく、良い話で涙が流れた本は久しぶりです。おすすめです。
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4087718123
No.6:
(4pt)

タイトルは秀逸

起承転までは一気呵成に読みましたが、惜しくも結の部分がもう少し何とかならなかったか、とは私の感想で総じて大変密度の濃い描写が読者をひきつけ、今後の活躍を祈念します。
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4087718123
No.5:
(4pt)

面白さ

面白い
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4087718123
No.4:
(5pt)

時代劇も良い

時代もののイメージ薄い著者であるが、実在した人物の中にスルリと良い物語を入れ込んでいる。
盗人で殺害現場にいた犯人と思われる男を取り逃がすが、この因縁が長い時代を経て変化していく様が読ませる展開。
実在した物語のような面白さが伝わる。
ラストの方に出てくる有名な奉行の登場も良い。
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4087718123
No.3:
(5pt)

新境地。

これが月村了衛さんの作品かと、びっくりしました。月村節は、やはり、健在。泣けました。
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4087718123
No.2:
(5pt)

人の奇怪なつながりが美しい

素晴らしい。読んでよかったと心から思える
月村先生に感謝
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4087718123
No.1:
(4pt)

ブランド・月村了衛の<変化>

「水戸黄門 天下の副編集長」(2016/7月)、「コルトM1847羽衣」(2018/1月)に連なる時代物の月村了衛。「十三夜の焔」(集英社)を読み終えました。
 天明四年、五月、十三夜。刃傷沙汰が起き、江戸、湯島切通町に差しかかったあたりで出あう二人の男。御先手弓組・幣原喬十郎と盗人・千吉。千吉は、蒼い光の中涙を流しながら立ち尽くしています。「コルトM1847羽衣」のような冒険エンタメを想像していましたが、かなり違っていました。その二人の男の交錯する一生が老中・田沼意次、松平定信の時代を背景としてスリリングに描き込まれています。テーマは、御用金と相場、江戸期の財政?と言ってしまうと少し味気ない感じがしますが、そこはブランド・月村了衛です。このままでは凡百のストーリーの一つと思わせながら、じっくりと政(まつりごと)と謀(はかりごと)を描きつつ、物語は鮮やかに反転し、いくつかの世代を跨ぎながら再度反転し、飽きさせません。いつものことながら想像を超えた展開は今回も健在でした。
 そして今回は、ブランド・月村了衛の<変化>を感じたりもしましたが、その理由は二人の男の陰で凛として輝く三人の女たちの存在が十三夜の月が地上に投げかける光のように最後まで輝いているからかもしれません。
 馴染みのある有名なキャラクターが二人登場します。それについては、言わずにおきたいと思います。
十三夜の焔Amazon書評・レビュー:十三夜の焔より
4087718123

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