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四月になれば彼女は
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四月になれば彼女はの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.27pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全50件 41~50 3/3ページ
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曖昧、矛盾、迷走 愛すること、愛されること これさいも曖昧で矛盾している。 | ||||
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主人公藤代が関わる恋愛挿話を重層的に展開しながら物語が進む。 そのいずれもがたどり着く港は、「愛の不毛、救いがたさ、満たされなさ」。 恋愛が始まり、成就した瞬間のあの輝きは一瞬だと、何度も苦渋を飲まされる。 そして、最果ての地で主人公は、言葉や思考を越えた結論にたどり着く。 多分それが、男と女、夫婦というもののあり方を、「うすいベールにつつまれた」ような風景として 暗示しているものだと私は感じた。 | ||||
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皆さんの評価はとても厳しいですね。ちょっと意外でした。 僕は、まず、「川村元気」という名前が嫌いです。しかし、それは本人のせいではない。ま、「元気」という安っぽさで、ソンしてますね、彼は。 『世界から猫』も『億男』も、先にプロットありきの作品で、実にくだらない、どうしようもない「小説」です。 ついでに言えば、大ヒットした「君の名は。」は、この10年で観た映画の中でもっともくだらない映画です。あり得ないでしょ、こんなこと。アニメだとしても、そのあり得なさ加減に唖然とします。バカらしいのひと言です。拒絶反応しか起きませんでした。使われた音楽もどうでも良い。こんな映画が大ヒットして、何度もリピートしている人間がいるなんて、日本人って、根本的にバカになってきたんだと思いますね。(世界中がバカに向かう、ポピュリズムの傾向と同じです)。 なので、『四月』も期待せずに読んだ。 冒頭のウユニ塩湖に必然性がないとかの批判があったけど、そんなこと、どこが登場してもいいじゃないですか。だったら、浜名湖からの手紙ならば許せるんですかね。 ウユニの静謐から、一転にして東京の喧騒に場面が変わる。そこは映画化を見込んでの場面転換で、実にあざといものも感じるが、別それもいいじゃないですか。みなさん、おそらくこの作家の「あざとさ」を敏感に感じ取って、嫌悪してるんでしょうね。そういう部分は確かに否定できないけれども、僕は気になりません。本質的に大事なものは、そこにはないから。 人間が描けていないという批判もあったけど、僕は、逆に、ものすごくリアルに現代日本人を描けていると思った。ちょっと怖いぐらいリアルすぎる。若い人たちが反発しているのは、もしかしたら、あまりに自分たちの生態・精神をリアルに透視されたからなんじゃないかな。「若い人たちに取材で聞いた話以外は書いていない」って、どこかで作者が言ってたけど、だからリアルなんですよ。人から話を聞いて、それのどこが創作なの?とかバカなことは聞かないでね。いま、小説はものすごく取材をして書かれているわけですから。 文章にコクがないという指摘あったが、たしかに、含蓄は乏しい。しかし、文章は端的で、イメージ喚起力が強く、情景を思い浮かべやすいし、なにしろ簡明でわかりやすい。この作家は、川端康成にも谷崎潤一郎にもなれないが、特に、文章や文体に関して不満は覚えません。そういう小説じゃないのだから。話の展開が速すぎるという指摘もあったが、このぐらいのテンポがあってもいいと僕は思う。 僕は、この小説で最も美しいと思ったのは、死者が生者を動かすという点です。いや、それだけで素晴らしいですよ。そんな映画があったかもしれないけれども、そんなこともどうでもいい。 だから、最後の場面をくさす人もいたけれども、僕は美しいエンディングだなと思った。とても感動しました。この大団円に向かって、すべてが収斂していく。その小説のエネルギーの集約ぶりは見事だと思いました。 主人公は、それで人を愛せるようになれるかと言えば、きっと一瞬の盛り上がりがあるだけで、また逓減的に平凡な日常に戻っていくんだろうけれども、盛り上がりを感じただけいいじゃないか。 結婚って、そんなもんだ。 いまのリアルな日本の人々を活写し、その上で美しい物語を紡いでみせた、それだけで十分です。僕は満足しました。三回読みました。 蛇足ながら、主人公が浮気しそうになる嫁の妹もだらしなくエロくていいですよ。 | ||||
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恋愛小説、始めてよみました。面白かったです。きっかけは、川村元気さんの講演を聞いたこと。その時に聞いたことが、自然と言葉で浮かび、後から自分でも驚いた、と。一人の男性が、女性と出会い別れまた出会い、そして自分自身の内面に気づき、成長していく。忘れられないラストシーンです。 | ||||
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「世界から猫が消えたなら」と同様、映画で観たいと思いました。 映像化されたときを想像すると楽しみで仕方ありません。いつかその日が来ることを待ちながら、また読み返したいと思います。 川村さんの世界観が、私は好きです。 | ||||
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作者とは同世代になりますが、私も学生時代によく読んでいた村上春樹や沢木耕太郎など、その時代の作家の書きぶりを思い出させるような文体が、どこか懐かしさを感じさせます。 「世界から猫が~」のときは、小説からはじまって漫画、映画、その劇中歌の音楽など、総合的な世界観で「セカ猫ワールド」を楽しむことができました。 そういった意味でこの作品も、「いま読んでおくべき一冊」として、★5つ。 | ||||
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20代半ば・男です。 小説が読めない僕がこの本を読んでみたいと思ったのは、自分が人を愛せない人間なんじゃないかという悩みがあって、ちょうどそれをテーマにしたのが本書だったからでした。 「人は誰のことも愛せないと気づいた時に、孤独になるんだと思う。それって自分を愛してないってことだから。」 この言葉がグサッと胸を刺してきました。 そして、深く納得したところが、 「生きている限り、愛は離れていく、避け難く、その時は訪れる。けれども、その愛の瞬間が、いまある生に輪郭を与えてくれる。」 命も愛も消えていくものだけれど、確かに存在する。それはあっという間に過ぎ去っていく。だとしたら、そのわずかな瞬間を嚙みしめようと読んでいて感じました。 | ||||
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自分の気持ちがどういう状態なのかわからなくなっていました。しばらく立ち止まって考えてみようと思っていた時、この本に会いました。会えてよかったです。ありがとうございます。 | ||||
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南米に旅行している元カノから突然写真同封の手紙が届くオープニング。 大学で写真部だった彼が二つ年下の彼女の初めての彼になる。 しかし今は別の人と結婚しようとしている。 中盤からいろいろなものが並行して歩き出す。 婚約者の妹からの誘惑にも耐え・・・絡まってからまって 何と・・・急転し、話が更にさらに急転していく恋愛ストーリー! 男性側からすれば、あり!です。 ただエンディングの良し悪しは評価できないです。読者個人の判断でお願いいたします。 | ||||
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ターゲットは恐らく自分だろうと思えるような、30代独身男性にグサっとくるような内容でした。 登場人物も個性があり、映画を観ているような感覚で読むことができるのは、川村元気さんの映画プロデューサーとしての才能そのもの。 記憶に残る恋愛小説でした(^^) | ||||
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