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転がる検事に苔むさず
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転がる検事に苔むさずの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.15pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全21件 21~21 2/2ページ
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| 検察庁という序列社会のパワーゲームの生々しさが圧巻です。 久我検事は冷遇されているのですが、検察庁内の派閥争いの急所を知っていることから様々な嫌がらせや侮蔑を受けることになります。 事件はセールスマンの遺体が見つかったことから始まるのですが、久我検事の見立てや有村巡査の地道な捜査で密輸や過去の強盗事件との繋がりが浮かび上がってきます。 久我が指導する新人検事倉沢はとある秘密を抱えているのですが、事件に対しては猪突猛進。新人だからというエクスキューズがあるにしても、同じ失敗を繰り返すのはちょっと軽率。 久我も有村も組織内で冷飯ぐらいの立場にあるのですが、周囲に仕事ぶりを評価してくれる上司や同僚がいて、真面目さや愚直さもひとつの才能として描かれています。本庁の検事がそういった美点がゼロなので、それがいっそう際立ちます。 事件の真相は鮮やかな絵解きがなされておらず、余白を多く残しているのでミステリとしてのインパクトは薄いです。 セールスマンもその兄も真面目に生きてきたのに報われない結末はやりきれないものがあります。 検察庁と敵対する元特捜検事でヤメ検弁護士の常磐、有村にチャンスを与えようとする刑事課長の追出、久我と赤提灯で意気投合する本庁検事田中など脇のキャラも魅力的です。 デビュー作がこれだけ厚みのある作品なのですから、次作も期待しています。 | ||||
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