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レーテーの大河
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レーテーの大河の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.70pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全10件 1~10 1/1ページ
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この作家さんの過去作にも言えるが、素材はなかなかユニークで面白いのだが、ミステリとしてこなれていない印象が残る。反米、反戦、反資本主義みたいな昭和的な時代遅れ感は、昭和が舞台なんだから仕方ないとしても、現代に問うにはこのままでは安易な気がする。 問題は、満洲のときの謎は既視感アリアリだし、戦後の米軍ミサイルの件もありがちなイメージ。現金輸送車の話は興味深いが、素材を並べただけで、効果的な構成がイマイチ。 とはいえ、まじめによく調べている姿勢は評価できます。硬質な文体も合っている。 たとえば佐々木譲などなら、もう少しうまく書くのではないか。 | ||||
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終戦時の旧満州を起点に、戦後の日本が復興していく時代と、登場人物それぞれの人生を背景にしたミステリー小説。物語としてのわくわく感があり、読み応えはあった。ただ、二つの列車を利用した計画と実際の展開が少し分かりにくい。満州のことをもっと絡めた作品だと思っていたので、個人的にはその点がちょっと残念。 | ||||
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前評判が高かったので、大変期待して読んだのですが。 何でしょう?全然、心に響かなかったです。 動機もこじつけっぽいし、説得力もなかったし、最後まで淡々と進んだ感じ。 終始、上っ面だけだったというか。 残念です。 | ||||
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レビュアーの多くは絶賛しているが、私にとっては荒唐無稽で、考えが安易な小説だ。前半はまあまあとして、後半はストーリーが込み入って来るし、理屈は通ってないしで訳が分からない。そしてお決まりの反米、悪徳大物政治家。何が核兵器だ。これで反戦だとか平和だとかを訴えているのか。 産経新聞の書評には「まれに見る出色のサスペンスだ」とあったが、完全に書評に騙された。怒。 | ||||
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自分の親も満鉄に勤めていて、自分の帰省はいつも上野駅からだったので想像をかきたてられながら読みました。耕平と早紀子が結ばれなかったのは残念。その後の早紀子はどうなったか気になります。続編もありかも。 | ||||
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1964年の東京オリンピック前の東京を主舞台としたサスペンス。東京オリンピックで沸く街の様子が、光と影の両面から良く描かれている。 戦争孤児となった青年と、関東軍の元陸軍中尉、そして鉄道公安員とそれぞれの視点で物語が展開し、当時の鉄道事情や、鉄道を利用したアクションシーンも大変興味深かった。 | ||||
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江戸川乱歩賞作家の斉藤詠一さんの、待ちに待った3作目! デビューして日が浅いとは思えない、安定した面白さでした。 本作も、前2作と同様に、過去のいきさつが現在に絡んでくるのですが、よりエンターテイメント性が増した気がします。良い感じに小難しさがなくなって、話がぐいぐい進む感じでした。 本書はなんといっても「『レーテー』ってなに?」ってところが気になるのですが、それが何かは物語の終盤まで明かされません。 だけど、最後まで読み終わってみると、この『レーテー』が重要なキーになっていて、まんまと釣りあげられてしまっているのです。そしてさらに「『大』河」とついているとことに奥深さと感動が待っています。 あ~もやもやとしか書けないのがまどろっこしい。 ぜひ読んでお確かめください。 ちょこっとだけ書くと、本書は完全なエンターテイメントでありながら、深いところで「反戦・平和・人権」について考えさせられます。こういう形での「反戦」メッセージの出し方もありなんだなあ。 次作も楽しみ。 | ||||
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後半、明らかになるスケールの大きさに驚きました。 不穏な気配を漂わせながら、物語はレールの上を緩やかに走り始めます。そして歴史の闇を照らしながらひた走る機密列車は、ある一つの予感を伴って突然、想定外の加速をします。 映像化して欲しいなあ。 迫力ある暴走シーンは、『鬼滅の刃』を思い出してしまいました。それと鉄道オタクの人には堪らないのではないでしょうか? | ||||
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大変面白く読みました。1964年の東京オリンピックの頃が舞台となっており、描写が上手いため当時の雰囲気を肌で感じながら物語の世界に入っていけました。 ストーリーは硬派かつ壮大。徐々に盛り上げていく展開の巧みさも抜群で、手に汗握る終盤から、ほんの少し切なさを感じさせるラストに至るまで、終始楽しむことができました。タイトルにも深い意味が隠されており、それが分かった時には人間の生き方について大いに考えさせられました。 また、視点の切り替えもサスペンス効果を上げるのに一役買っており、まるで映画を見ているよう。当時の様子を再現するのは難しいかもしれませんが、大きなスクリーンで味わいたいほど映像的な作品だと思いました。映画化切望です。 | ||||
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終戦間際の満州で二人の関東軍大尉に助けられた耕平、志郎、早紀子。時を経て昭和39年、オリンピックを前に戦後復興を果たした日本。過去の闇をのせて暴走する機密列車。スケールの大きな鉄道冒険活劇でした。序章の満州パートの後、物語は鉄道転落事故をきっかけに鉄道公安官の牧の捜査から緩やかに始まります。失踪した幼馴染を捜す耕平、米軍の機密列車に関わる任務を与えられる防衛庁の最上、それぞれの視点を通して過去の因縁が交錯しながら徐々にストーリーは加速していきます。後半の機密列車の暴走パートは圧巻、大雪の中を走る列車でのアクションシーンには圧倒されました。孤児となった三人の子供たち、戦後防衛庁の職員となった元関東軍参謀たちの戦争は終わっていないという吐露が物語の核となりテーマに迫ります。ラストでタイトルの意味を知り深い感慨に浸りました。日本人は河の水を飲み時代を動かしていく。忘れてはならない過去に蓋をして。 | ||||
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