苦役列車

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評判

苦役列車の評価:

3.84/5点 レビュー 276件。 C ランク

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平均点3.84pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全554件 361〜380 19/28ページ
No.194
(5pt)

講談を聞いているかのごとき文体。

西村賢太の文体はユニークだ。
主人公が置かれている状況というのは、非常に悲観的状況で、本書の中にも表現として出てくるのだが、「落伍者」としての主人公が登場していて、すなわちそれは作者のかつての西村賢太自身のことでもあるということなのだろう。
そうしたタイトルの『苦役列車』ということからも分かるように、『蟹工船』的な悲惨さが漂う作品かと思いきや、読み始めから何やら文体にユーモアがあり、「悲劇的状況」がそうは感じられないという効果がある。

この「ユニークな文体」を、未読の人に説明するにはどうしたものかと考え込んだのだが、「講談風文体」とでも表現するのが相応しいのではないかと思えてきた。
本当に講談師が、講談をしているような感じなのである。
この「講談風文体」によって、西村賢太はある種の「寓話性」のような「救い」を小説の中に取り込むことに成功している。

決して劇的な結末が用意されているわけではないが、読後感は「さらり」として印象を残す。

作者の西村氏は、愛すべき人間というような人では決してないのだが、そもそも作家業というものは変人のような人がしてきた仕事でもある。
だから、作者自身に人間性なるものを求めるのは、本来的な作家の性質とは真逆なことのようにも思える。

であるから、どうか作者自身に嫌悪感を抱かないで、西村賢太の作品を読んで欲しいものだと願う。

作品とは、それ自体自立して離れていくものなのだから・・・。
苦役列車 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 苦役列車 (新潮文庫)より
4101312842
No.193
(5pt)

講談を聞いているかのごとき文体。

西村賢太の文体はユニークだ。
主人公が置かれている状況というのは、非常に悲観的状況で、本書の中にも表現として出てくるのだが、「落伍者」としての主人公が登場していて、すなわちそれは作者のかつての西村賢太自身のことでもあるということなのだろう。
そうしたタイトルの『苦役列車』ということからも分かるように、『蟹工船』的な悲惨さが漂う作品かと思いきや、読み始めから何やら文体にユーモアがあり、「悲劇的状況」がそうは感じられないという効果がある。

この「ユニークな文体」を、未読の人に説明するにはどうしたものかと考え込んだのだが、「講談風文体」とでも表現するのが相応しいのではないかと思えてきた。
本当に講談師が、講談をしているような感じなのである。
この「講談風文体」によって、西村賢太はある種の「寓話性」のような「救い」を小説の中に取り込むことに成功している。

決して劇的な結末が用意されているわけではないが、読後感は「さらり」として印象を残す。

作者の西村氏は、愛すべき人間というような人では決してないのだが、そもそも作家業というものは変人のような人がしてきた仕事でもある。
だから、作者自身に人間性なるものを求めるのは、本来的な作家の性質とは真逆なことのようにも思える。

であるから、どうか作者自身に嫌悪感を抱かないで、西村賢太の作品を読んで欲しいものだと願う。

作品とは、それ自体自立して離れていくものなのだから・・・。
苦役列車 Amazon書評・レビュー: 苦役列車より
4103032324
No.192
(1pt)

期待していた程ではなかった

話題になっていたので衝動買いをしてしまいました。
「苦役列車」確かに、主人公北町貫多の19歳という若い時代の、日雇労働時の自業自得の厳しい生活については、興味をそそられる部分もあったが、ラストはなんか中途半端に終わってしまっているように感じてしまいました。
「落ちぶれて袖に涙のふりかかる」は冴えない40男になった貫多の姿を描いているのですが、これらを通して読むと、なぜ、「苦役列車」時代の貫多が小説を書いていて、賞を貰えるまでになったのか、20、30代の貫多が描かれていないので消化不良を起こしてしまいました。
確かに自分勝手な主人公の話、私小説なのでしょうが、私には「芥川賞」を受賞した意味がわかりませんでした。
苦役列車 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 苦役列車 (新潮文庫)より
4101312842
No.191
(1pt)

期待していた程ではなかった

話題になっていたので衝動買いをしてしまいました。
「苦役列車」確かに、主人公北町貫多の19歳という若い時代の、日雇労働時の自業自得の厳しい生活については、興味をそそられる部分もあったが、ラストはなんか中途半端に終わってしまっているように感じてしまいました。
「落ちぶれて袖に涙のふりかかる」は冴えない40男になった貫多の姿を描いているのですが、これらを通して読むと、なぜ、「苦役列車」時代の貫多が小説を書いていて、賞を貰えるまでになったのか、20、30代の貫多が描かれていないので消化不良を起こしてしまいました。
確かに自分勝手な主人公の話、私小説なのでしょうが、私には「芥川賞」を受賞した意味がわかりませんでした。
苦役列車 Amazon書評・レビュー: 苦役列車より
4103032324
No.190
(3pt)

話題だったので…

芥川賞受賞ということと、受賞式のニュースで見た西村氏の風貌や言動に興味を覚え、買いました。
著者をモデルにした主人公の小説、こんな人生もあるんだなと…一気に、興味深く読みました。※ネタバレになるので内容は省かせて頂きます。
私にとっては読み慣れない、聞き慣れない言い回しや言葉が若干多くて戸惑った感もあります。
苦役列車 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 苦役列車 (新潮文庫)より
4101312842
No.189
(3pt)

話題だったので…

芥川賞受賞ということと、受賞式のニュースで見た西村氏の風貌や言動に興味を覚え、買いました。
著者をモデルにした主人公の小説、こんな人生もあるんだなと…一気に、興味深く読みました。※ネタバレになるので内容は省かせて頂きます。
私にとっては読み慣れない、聞き慣れない言い回しや言葉が若干多くて戸惑った感もあります。
苦役列車 Amazon書評・レビュー: 苦役列車より
4103032324
No.188
(5pt)

気分悪い

自分のことが書かれていて恥ずかしさを感じながら読みました。
こんな無様な自分になってしまい死んだ親父に申し訳なく思います。
苦役列車 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 苦役列車 (新潮文庫)より
4101312842
No.187
(5pt)

気分悪い

自分のことが書かれていて恥ずかしさを感じながら読みました。
こんな無様な自分になってしまい死んだ親父に申し訳なく思います。
苦役列車 Amazon書評・レビュー: 苦役列車より
4103032324
No.186
(4pt)

徹底した卑俗

父親が性犯罪者、中卒、家出、人足で日銭を稼ぐ、常に空腹で孤独で、夢も希望もない。その日暮らしだった作者自身の陰鬱な青春時代に材を取った表題作のほか「落ちぶれて袖に涙のふりかかる」を収録。

退屈で悲惨な毎日を反復するだけだった北町貫太の生活は、日雇い先で出会った日下部正二という専門学生との交流によって好転していく。だが卑屈さの裏返しとしての攻撃性と、愛されてこなかったがゆえの甘えによって、せっかくの友情を自らぶち壊してしまう。殻を破って他者と親しくなったことで、相手を傷つけ自分をも傷つけ、かえって一層、寂しくなってしまうという展開は、自業自得とはいえ痛々しい。

劣等感、怠惰、嫉妬、憎悪・・・自身の醜さをさらけ出すのは私小説の基本であるが、芥川賞受賞の表題作はそれだけの作品ではない。日本の私小説はどこか露悪趣味なところがあって、そこが鼻につくのだが、作者は貫太の愚行と自滅をユーモラスに描くことで、この問題を巧みに回避している。要するに貫太を戯画化することで自己を相対化している。貫太は周囲の人間全てに迷惑をかける問題児であるが、彼には少しも悪意がない。単に身勝手なだけであり、その幼稚さが読者から見ると一種の愛嬌となっている。いわば「憎めないダメ人間」であり、作者は若き日の自分をそのまま描いたのではなく、人物造形に工夫を凝らしているものと思われる(そして世渡り上手の日下部との対照によって、貫太の性向が殊更に際立つ仕掛けになっている)。この辺りの匙加減が絶妙である。この辺りの匙加減が絶妙である。

また、実体験を基にしている有利を差し引いても、「下流」な生活描写が非常にリアルで唸らされる。特に性欲と食欲に関する記述が異様に詳細で、何とも下品な文章なのだが、卑俗に徹しているからこそ笑えるのである。この作家の文章力は侮れない。

無教養な少年が主人公の作品なのに、妙に小難しい言葉が多用されているのもポイントだろう。そこに語り手である西村賢太と作中人物である貫太との分裂が明確に示されているわけだが、教養をひけらかすことじたいが中卒である作者のコンプレックスの表明に他ならない。もちろん作者は意識的にそうしているはずで、なかなか食えない作家だと思う。
苦役列車 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 苦役列車 (新潮文庫)より
4101312842
No.185
(4pt)

徹底した卑俗

父親が性犯罪者、中卒、家出、人足で日銭を稼ぐ、常に空腹で孤独で、夢も希望もない。その日暮らしだった作者自身の陰鬱な青春時代に材を取った表題作のほか「落ちぶれて袖に涙のふりかかる」を収録。

退屈で悲惨な毎日を反復するだけだった北町貫太の生活は、日雇い先で出会った日下部正二という専門学生との交流によって好転していく。だが卑屈さの裏返しとしての攻撃性と、愛されてこなかったがゆえの甘えによって、せっかくの友情を自らぶち壊してしまう。殻を破って他者と親しくなったことで、相手を傷つけ自分をも傷つけ、かえって一層、寂しくなってしまうという展開は、自業自得とはいえ痛々しい。

劣等感、怠惰、嫉妬、憎悪・・・自身の醜さをさらけ出すのは私小説の基本であるが、芥川賞受賞の表題作はそれだけの作品ではない。日本の私小説はどこか露悪趣味なところがあって、そこが鼻につくのだが、作者は貫太の愚行と自滅をユーモラスに描くことで、この問題を巧みに回避している。要するに貫太を戯画化することで自己を相対化している。貫太は周囲の人間全てに迷惑をかける問題児であるが、彼には少しも悪意がない。単に身勝手なだけであり、その幼稚さが読者から見ると一種の愛嬌となっている。いわば「憎めないダメ人間」であり、作者は若き日の自分をそのまま描いたのではなく、人物造形に工夫を凝らしているものと思われる(そして世渡り上手の日下部との対照によって、貫太の性向が殊更に際立つ仕掛けになっている)。この辺りの匙加減が絶妙である。この辺りの匙加減が絶妙である。

また、実体験を基にしている有利を差し引いても、「下流」な生活描写が非常にリアルで唸らされる。特に性欲と食欲に関する記述が異様に詳細で、何とも下品な文章なのだが、卑俗に徹しているからこそ笑えるのである。この作家の文章力は侮れない。

無教養な少年が主人公の作品なのに、妙に小難しい言葉が多用されているのもポイントだろう。そこに語り手である西村賢太と作中人物である貫太との分裂が明確に示されているわけだが、教養をひけらかすことじたいが中卒である作者のコンプレックスの表明に他ならない。もちろん作者は意識的にそうしているはずで、なかなか食えない作家だと思う。
苦役列車 Amazon書評・レビュー: 苦役列車より
4103032324
No.184
(4pt)

買いですが・・・。

こういう作家は嫌いではないですし、「根津権現裏」の解説を読むと、芥川賞を取ったことが藤澤清造という作家に世間の注目を集めることに寄与しているので、すべてを肯定的にとらえるべきなのかもしれませんが、それでもやはり芥川賞には違和感が拭えません。ただ、同時受賞の「きことわ」と「ニコイチ」と考えれば、どこか相互補完的といいますか、足して二で割ると、すごく中庸の凡作になってしまうのではないかとか、つい由無し事を考えてしまったりもします。繰り返しになりますが、個人的にはこういう作品は嫌いではないのですが、三十数年前に太宰をはじめとする、いわゆる「私小説」の一群の作品を読んだ時や、十数年前に車谷長吉をはじめて読んだ時のこちらにぐっと迫ってきた衝撃に比べると、本作がそれらの作品のパロディに思えて仕方ありませんでした。「文藝春秋」か「文学界」のどちらかのインタビューで、「面白く読んでもらわなければ、」という趣旨のことを述べられていたので、作者にそういった意図があったのかもしれませんし、あるいは、読むこちら側が歳を重ねたことが大きいのかもしれません。太宰は言うまでもないですが、ほかの誰よりも自分と歳が近いのがこの作者であるので、逆に近すぎてうまくいかないとも考えられますが。もしかすると「田舎教師」として二十数年を過ごした自分と作者との距離が、自分がこの作品に手放しで乗っかることのできないなにかしらの遠因になっているのかもしれません。あれこれ書きましたが、結論としては十分「面白く」読むことはできました。
苦役列車 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 苦役列車 (新潮文庫)より
4101312842
No.183
(4pt)

買いですが・・・。

こういう作家は嫌いではないですし、「根津権現裏」の解説を読むと、芥川賞を取ったことが藤澤清造という作家に世間の注目を集めることに寄与しているので、すべてを肯定的にとらえるべきなのかもしれませんが、それでもやはり芥川賞には違和感が拭えません。ただ、同時受賞の「きことわ」と「ニコイチ」と考えれば、どこか相互補完的といいますか、足して二で割ると、すごく中庸の凡作になってしまうのではないかとか、つい由無し事を考えてしまったりもします。繰り返しになりますが、個人的にはこういう作品は嫌いではないのですが、三十数年前に太宰をはじめとする、いわゆる「私小説」の一群の作品を読んだ時や、十数年前に車谷長吉をはじめて読んだ時のこちらにぐっと迫ってきた衝撃に比べると、本作がそれらの作品のパロディに思えて仕方ありませんでした。「文藝春秋」か「文学界」のどちらかのインタビューで、「面白く読んでもらわなければ、」という趣旨のことを述べられていたので、作者にそういった意図があったのかもしれませんし、あるいは、読むこちら側が歳を重ねたことが大きいのかもしれません。太宰は言うまでもないですが、ほかの誰よりも自分と歳が近いのがこの作者であるので、逆に近すぎてうまくいかないとも考えられますが。もしかすると「田舎教師」として二十数年を過ごした自分と作者との距離が、自分がこの作品に手放しで乗っかることのできないなにかしらの遠因になっているのかもしれません。あれこれ書きましたが、結論としては十分「面白く」読むことはできました。
苦役列車 Amazon書評・レビュー: 苦役列車より
4103032324
No.182
(1pt)

なぜ受賞されたのかわからない

「苦役列車」というからには、どれだけの苦労を
してきたのだろうと思っていたのに、
ちょっとでも嫌なことがあるとすぐ逃げ出し、
人のことを妬み、悪いことは人のせいにする。
全然良い作品だと思えるところは一つもなかった。
何とか最後まで読み終えた後テレビの受賞コメントを
思い出して、「ああ、この人は結局昔と変っていないんだな」
と思った。
苦役列車 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 苦役列車 (新潮文庫)より
4101312842
No.181
(1pt)

なぜ受賞されたのかわからない

「苦役列車」というからには、どれだけの苦労を
してきたのだろうと思っていたのに、
ちょっとでも嫌なことがあるとすぐ逃げ出し、
人のことを妬み、悪いことは人のせいにする。
全然良い作品だと思えるところは一つもなかった。
何とか最後まで読み終えた後テレビの受賞コメントを
思い出して、「ああ、この人は結局昔と変っていないんだな」
と思った。
苦役列車 Amazon書評・レビュー: 苦役列車より
4103032324
No.180
(4pt)

日雇い人足仕事の実態

主人公は 北町 貫太。
中学を出て、家を出て、安アパートの一室にこもり、日々を過ごす。

19歳になった今、とりわけやりたい事もなく、やるべき事もない。
ただ ただ、生活のために日当5500円の、日雇い港湾人足仕事で日銭をまかなう…

青年の成長実態、人間の本性、港湾の現実を生々しく描いた私小説。

肉体労働者の心と気持ちの移り変わり…
そこに、痛々しいけれど認めざるを得ない現実が横たわっていました。

本書は、『苦役列車』と『落ちぶれて袖に涙のふりかかる』の順に2編が収められていますが、初出はそれが逆です。
単行本への編集時点で順番を入れ換えたのでしょうが、それが見事に功を奏しています。
苦役列車 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 苦役列車 (新潮文庫)より
4101312842
No.179
(4pt)

日雇い人足仕事の実態

主人公は 北町 貫太。
中学を出て、家を出て、安アパートの一室にこもり、日々を過ごす。

19歳になった今、とりわけやりたい事もなく、やるべき事もない。
ただ ただ、生活のために日当5500円の、日雇い港湾人足仕事で日銭をまかなう…

青年の成長実態、人間の本性、港湾の現実を生々しく描いた私小説。

肉体労働者の心と気持ちの移り変わり…
そこに、痛々しいけれど認めざるを得ない現実が横たわっていました。

本書は、『苦役列車』と『落ちぶれて袖に涙のふりかかる』の順に2編が収められていますが、初出はそれが逆です。
単行本への編集時点で順番を入れ換えたのでしょうが、それが見事に功を奏しています。
苦役列車 Amazon書評・レビュー: 苦役列車より
4103032324
No.178
(3pt)

うーむ・・・・。

芥川賞受賞直後に受賞作掲載の文芸春秋で読んだ。率直に言って小説としてはきちんと描けているし、特段の傷もない。だがいわゆる小説としてどうか?と言われると正直言って普通・・・。車谷長吉氏のような凄味と超絶的な巧さがあるわけでもないし、実際に西村氏は相当しんどい人生だったと思うのだがそのソウルが作品に表れておらず、戯画的に笑えるほどでもない。だが朝日新聞の広告記事やAMAZONのベストセラーリスト上位にあって「なんでそんなに売れてんの?」と思った際、はたと気付いた。
「格差社会だからなんだ・・・・。」
僕自身は「自分が感じている事を書いてくれてる」というノリで小説を読む生理や性分が無いのだが、大部分の人はそういう感覚で純文学を読む傾向が多い。それは太宰治と村上春樹氏の中核読者層が良い例だ。僕は若い時そういう傾向を唾棄すべきものと考えていたが、年をとったせいか「そういうありかたもあっていいじゃないか」と思うようになってきている。かつ純文学作家の若年デビュー=読書・経験不足で数年で消えてしまう傾向が続いてきていたが、40歳を超えた西村氏が受賞した事自体はいい傾向だと思う。色々書いてしまったが西村氏はもっと凄い小説をかけるようぜひ頑張って欲しい。
苦役列車 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 苦役列車 (新潮文庫)より
4101312842
No.177
(3pt)

うーむ・・・・。

芥川賞受賞直後に受賞作掲載の文芸春秋で読んだ。率直に言って小説としてはきちんと描けているし、特段の傷もない。だがいわゆる小説としてどうか?と言われると正直言って普通・・・。車谷長吉氏のような凄味と超絶的な巧さがあるわけでもないし、実際に西村氏は相当しんどい人生だったと思うのだがそのソウルが作品に表れておらず、戯画的に笑えるほどでもない。だが朝日新聞の広告記事やAMAZONのベストセラーリスト上位にあって「なんでそんなに売れてんの?」と思った際、はたと気付いた。
「格差社会だからなんだ・・・・。」
僕自身は「自分が感じている事を書いてくれてる」というノリで小説を読む生理や性分が無いのだが、大部分の人はそういう感覚で純文学を読む傾向が多い。それは太宰治と村上春樹氏の中核読者層が良い例だ。僕は若い時そういう傾向を唾棄すべきものと考えていたが、年をとったせいか「そういうありかたもあっていいじゃないか」と思うようになってきている。かつ純文学作家の若年デビュー=読書・経験不足で数年で消えてしまう傾向が続いてきていたが、40歳を超えた西村氏が受賞した事自体はいい傾向だと思う。色々書いてしまったが西村氏はもっと凄い小説をかけるようぜひ頑張って欲しい。
苦役列車 Amazon書評・レビュー: 苦役列車より
4103032324
No.176
(3pt)

読後感が微妙です

今時の小説では珍しい強烈な私小説です。

貫太(西村)が青春時代を過ごした時と、40代になった貫太という2部構成で書かれています。
父が性犯罪者という世間に対する強い劣等感を貫太(西村)は持っており中卒、日雇い労働者、短気、所謂``ダメ人間``で
毎日を日雇いで食いぶちを繋ぎ、自らの人生を先が見えず、どこまでもレールが続く``苦役列車``と表現してます。

文才はあると思いました。
苦役列車 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 苦役列車 (新潮文庫)より
4101312842
No.175
(3pt)

読後感が微妙です

今時の小説では珍しい強烈な私小説です。

貫太(西村)が青春時代を過ごした時と、40代になった貫太という2部構成で書かれています。
父が性犯罪者という世間に対する強い劣等感を貫太(西村)は持っており中卒、日雇い労働者、短気、所謂``ダメ人間``で
毎日を日雇いで食いぶちを繋ぎ、自らの人生を先が見えず、どこまでもレールが続く``苦役列車``と表現してます。

文才はあると思いました。
苦役列車 Amazon書評・レビュー: 苦役列車より
4103032324