苦役列車

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評判

苦役列車の評価:

3.84/5点 レビュー 276件。 C ランク

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平均点3.84pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全554件 401〜420 21/28ページ
No.154
(5pt)

試しに読んでみてください

イヤー芥川賞受賞で初めて読みましたが、自分で書けない、触れられたくない部分をきれいな文体で書いてるさまは、素晴らしいですね
ある意味、感動しましたよ
朝、出勤中、電車の中で読むと何故か素直な気持ちになります

これを読むと、今回の大震災も乗り越えられるように思えます
苦役列車 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 苦役列車 (新潮文庫)より
4101312842
No.153
(5pt)

試しに読んでみてください

イヤー芥川賞受賞で初めて読みましたが、自分で書けない、触れられたくない部分をきれいな文体で書いてるさまは、素晴らしいですね
ある意味、感動しましたよ
朝、出勤中、電車の中で読むと何故か素直な気持ちになります

これを読むと、今回の大震災も乗り越えられるように思えます
苦役列車 Amazon書評・レビュー: 苦役列車より
4103032324
No.152
(2pt)

内容的に読み進めるのが辛かった

何が彼をそうさせてしまうのだろう。中卒の自分を親や境遇のせいにした、落ちぶれ方といい、とても痛々しい小説。文体としては読み易くても内容的には読み進めるのは辛い。一般受けはしないだろう。 あと、地の文が文語調なのにもかかわらず、会話のなかでは「全然〜ない」の法則が守られていないのが気になった。
苦役列車 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 苦役列車 (新潮文庫)より
4101312842
No.151
(2pt)

内容的に読み進めるのが辛かった

何が彼をそうさせてしまうのだろう。中卒の自分を親や境遇のせいにした、落ちぶれ方といい、とても痛々しい小説。文体としては読み易くても内容的には読み進めるのは辛い。一般受けはしないだろう。 あと、地の文が文語調なのにもかかわらず、会話のなかでは「全然〜ない」の法則が守られていないのが気になった。
苦役列車 Amazon書評・レビュー: 苦役列車より
4103032324
No.150
(4pt)

爽快なる無頼派小説

芥川賞受賞作品として、掲載された文藝春秋誌上にて読む。
 著者の半生に基づく私小説ということだが、私が想像する私小説のイメージよりも、もっとカラッとした印象が強い。むしろ、劇画を読んでいるイメージに近いと思う。
 その日暮らしの日雇い労働に就く中卒の若者(『北町貫多』という命名自体が人を食っている)が、職場である港湾倉庫で知り合った同年代の専門学校生との友情に破れ、尚且つ暴行事件を起こし日雇いの職場をも追われる身と成り下がる顛末が綴られるのだが、かなり悲惨なその境遇を語る著者の筆致がとてもテンポがよくかつ客観的でもあり、主人公の犯す愚行の数々が、いじましいと言うよりもむしろ痛快であり、その無頼派ぶりには爽快感すら抱かされる。
 著者が私淑したという藤澤清造らの文体の影響か、漢語を多用したり、古風な言い回しを用いたりしているが、それがむしろ潔くかつ新鮮に思われ、見事に文体として小説の枠組みを支えている(小説を書くとき、英語での表現を意識して文章を書くという村上春樹氏と、何億光年も遠い存在であることか)。
 また、登場人物も適度に戯画化して描かれており、客観的で、しっかりとした足腰の強い小説世界の構築に寄与している。
 何はともあれ、芥川賞小説がこんなに面白くて良いのだろうか?(実は、同時受賞の『きことは』は、著者の優れた才能を大いに認めるものの、正直読みながら何度も居眠りしてしまった)。
 行く行くは性犯罪を犯したと言う実父を主人公にした作品も手がけるとのことであり、文学としての出来不出来なぞは兎も角、早くその作品を読みたいとものだと今から楽しみに思った次第である(H23.3.27).
苦役列車 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 苦役列車 (新潮文庫)より
4101312842
No.149
(4pt)

黒々とした光

多くの人がこの小説を読んで主人公の貫多に自分自身と重ね合わせてある不思議な満足感と共感を得たのではないでしょうか。ひとの心の奥底にひそむ黒っぽいドロドロとした何かがこの作品には表現されています。最近の芥川賞がいかにも優等生的な作品や人気集めとも疑われかねない美人女流作家の受賞が続いた中でこのような作品が受賞作となったことは正直胸のすくような気持がしました。人生の中ですべての人が一度は乗車する苦役列車に一生乗り続ける貫多は黒々とした力強い光線を放っています。
苦役列車 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 苦役列車 (新潮文庫)より
4101312842
No.148
(4pt)

爽快なる無頼派小説

芥川賞受賞作品として、掲載された文藝春秋誌上にて読む。
 著者の半生に基づく私小説ということだが、私が想像する私小説のイメージよりも、もっとカラッとした印象が強い。むしろ、劇画を読んでいるイメージに近いと思う。
 その日暮らしの日雇い労働に就く中卒の若者(『北町貫多』という命名自体が人を食っている)が、職場である港湾倉庫で知り合った同年代の専門学校生との友情に破れ、尚且つ暴行事件を起こし日雇いの職場をも追われる身と成り下がる顛末が綴られるのだが、かなり悲惨なその境遇を語る著者の筆致がとてもテンポがよくかつ客観的でもあり、主人公の犯す愚行の数々が、いじましいと言うよりもむしろ痛快であり、その無頼派ぶりには爽快感すら抱かされる。
 著者が私淑したという藤澤清造らの文体の影響か、漢語を多用したり、古風な言い回しを用いたりしているが、それがむしろ潔くかつ新鮮に思われ、見事に文体として小説の枠組みを支えている(小説を書くとき、英語での表現を意識して文章を書くという村上春樹氏と、何億光年も遠い存在であることか)。
 また、登場人物も適度に戯画化して描かれており、客観的で、しっかりとした足腰の強い小説世界の構築に寄与している。
 何はともあれ、芥川賞小説がこんなに面白くて良いのだろうか?(実は、同時受賞の『きことは』は、著者の優れた才能を大いに認めるものの、正直読みながら何度も居眠りしてしまった)。
 行く行くは性犯罪を犯したと言う実父を主人公にした作品も手がけるとのことであり、文学としての出来不出来なぞは兎も角、早くその作品を読みたいとものだと今から楽しみに思った次第である(H23.3.27).
苦役列車 Amazon書評・レビュー: 苦役列車より
4103032324
No.147
(4pt)

黒々とした光

多くの人がこの小説を読んで主人公の貫多に自分自身と重ね合わせてある不思議な満足感と共感を得たのではないでしょうか。ひとの心の奥底にひそむ黒っぽいドロドロとした何かがこの作品には表現されています。最近の芥川賞がいかにも優等生的な作品や人気集めとも疑われかねない美人女流作家の受賞が続いた中でこのような作品が受賞作となったことは正直胸のすくような気持がしました。人生の中ですべての人が一度は乗車する苦役列車に一生乗り続ける貫多は黒々とした力強い光線を放っています。
苦役列車 Amazon書評・レビュー: 苦役列車より
4103032324
No.146
(4pt)

芥川と対抗して都落ちしていた頃の菊池寛のようだ

芥川賞を受賞した表題作は、4帖半一間1万5千円のその日暮らしの若者が日当5500円の肉体労働にいやいや従事してやさぐれ、世間の成功者を妬み嫉み、そして鬱屈し、自涜し、たまに糞袋に精を遣りにいって身も世も呪いつつ自滅していく話で、底なしの自虐がいっそ心地よい60年代にはよくあった青春をコピーした私小説でどうということもないが、冒頭に「嚢時」なる旧弊の漢字をあえて使用したところに、著者の傲岸不遜さとあえかな矜持があらわれていると読んだは当方の僻目か。

そのようにいくぶん恰好をつけて書かれた「苦役列車」に比べると、同じ書物の後半にグリコのおまけのように収められた「落ちぶれて袖に涙のふりかかる」では、著者のやけくその捨て身の私小説家魂が赤裸々に叩きつけられていて、妙に胸をつかれる箇所がある。

「彼は文名を上げたかった。(中略)名声を得たなら、彼を裏切り別の男に去っていった女のことも、たっぷりと後悔さしてやれる。自分の方がはるかに価値ある男だと云う事実を思い知らしてやるのだ」

「後悔させて」ではなく、「後悔さして」であり、「知らせてやる」ではなく「知らししてやる」と書いてしまうところに、この人の本質がある。さうしてインテリげんちゃんならそう思っても絶対に書かないほんとうの本音を、この人はまるで芥川と対抗して都落ちしていた頃の菊池寛のように、マジで書いてしまうのだ。
苦役列車 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 苦役列車 (新潮文庫)より
4101312842
No.145
(4pt)

芥川と対抗して都落ちしていた頃の菊池寛のようだ

芥川賞を受賞した表題作は、4帖半一間1万5千円のその日暮らしの若者が日当5500円の肉体労働にいやいや従事してやさぐれ、世間の成功者を妬み嫉み、そして鬱屈し、自涜し、たまに糞袋に精を遣りにいって身も世も呪いつつ自滅していく話で、底なしの自虐がいっそ心地よい60年代にはよくあった青春をコピーした私小説でどうということもないが、冒頭に「嚢時」なる旧弊の漢字をあえて使用したところに、著者の傲岸不遜さとあえかな矜持があらわれていると読んだは当方の僻目か。

そのようにいくぶん恰好をつけて書かれた「苦役列車」に比べると、同じ書物の後半にグリコのおまけのように収められた「落ちぶれて袖に涙のふりかかる」では、著者のやけくその捨て身の私小説家魂が赤裸々に叩きつけられていて、妙に胸をつかれる箇所がある。

「彼は文名を上げたかった。(中略)名声を得たなら、彼を裏切り別の男に去っていった女のことも、たっぷりと後悔さしてやれる。自分の方がはるかに価値ある男だと云う事実を思い知らしてやるのだ」

「後悔させて」ではなく、「後悔さして」であり、「知らせてやる」ではなく「知らししてやる」と書いてしまうところに、この人の本質がある。さうしてインテリげんちゃんならそう思っても絶対に書かないほんとうの本音を、この人はまるで芥川と対抗して都落ちしていた頃の菊池寛のように、マジで書いてしまうのだ。
苦役列車 Amazon書評・レビュー: 苦役列車より
4103032324
No.144
(3pt)

ごく普通。

主人公 の貫多が、西村氏なんだろうけれど。芥川賞受賞作の「苦役列車」、社会に対する反発、燃え盛るようなマグマのようなものを期待して読んだんだけれど、単に普通の、今まで自分はこのような生活をしていましたといった、そんな感じに終始一環。逆に、西村氏のみが発せるような熱い、社会に対する憤懣を猛然と書き綴ってほしかった。友達もいない、小説に没頭し、ものすごいコンプレックスの塊のような描写が数多くあります。辛い過去に反発し活字に没頭のようです。但し、芥川賞受賞作家として、今後文壇で活躍するには、この手の私小説以外に、もっと柔軟に幅広い作風を描けないと辛いと思いますよ。現状では次作を読んでみたいとは、正直思いませんでした。申し訳ございません。
苦役列車 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 苦役列車 (新潮文庫)より
4101312842
No.143
(3pt)

ごく普通。

主人公 の貫多が、西村氏なんだろうけれど。芥川賞受賞作の「苦役列車」、社会に対する反発、燃え盛るようなマグマのようなものを期待して読んだんだけれど、単に普通の、今まで自分はこのような生活をしていましたといった、そんな感じに終始一環。逆に、西村氏のみが発せるような熱い、社会に対する憤懣を猛然と書き綴ってほしかった。友達もいない、小説に没頭し、ものすごいコンプレックスの塊のような描写が数多くあります。辛い過去に反発し活字に没頭のようです。但し、芥川賞受賞作家として、今後文壇で活躍するには、この手の私小説以外に、もっと柔軟に幅広い作風を描けないと辛いと思いますよ。現状では次作を読んでみたいとは、正直思いませんでした。申し訳ございません。
苦役列車 Amazon書評・レビュー: 苦役列車より
4103032324
No.142
(3pt)

“売り”っぽいのが、やだな。

芥川賞らしいと言えば、そうだけど、
楽しめる文学でもない。

私小説であることを強調し、
それを売りにしているように思うのだが、
どうも、その辺が、僕には合わない。

もちろん赤裸々な告白とも受け取れるが、
一方では小説、物語でもある。
もう少し、
主人公が憎めない感じがあれば、良いのだが、
リアルであれば、それで良い、というものでもないだろう。

あとは、好みですね。
う〜ん、僕は、またほかの作品を読みたい、とは思えなかったなぁ。
苦役列車 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 苦役列車 (新潮文庫)より
4101312842
No.141
(3pt)

“売り”っぽいのが、やだな。

芥川賞らしいと言えば、そうだけど、
楽しめる文学でもない。

私小説であることを強調し、
それを売りにしているように思うのだが、
どうも、その辺が、僕には合わない。

もちろん赤裸々な告白とも受け取れるが、
一方では小説、物語でもある。
もう少し、
主人公が憎めない感じがあれば、良いのだが、
リアルであれば、それで良い、というものでもないだろう。

あとは、好みですね。
う〜ん、僕は、またほかの作品を読みたい、とは思えなかったなぁ。
苦役列車 Amazon書評・レビュー: 苦役列車より
4103032324
No.140
(3pt)

現代に合っている

読んでいて気持ちのよくなる小説ではない。
どこか『蟹工船』のような、表舞台にはあらわれない、最下層生活者の闇をえぐる、痛烈な作風だと思う。
舞台設定は昭和の終わりでも、ネオン街の裏でホームレスが横たわる、今の「格差」時代に非常にマッチしている。

そしてまた別に感じたことは、文章の書き方も、内容も、とても、男っぽいということ。
私は女性読者なので、作中にときどき現れる男性視点の女性の見方や、即物的な性表現に少し拒否感があった。
でもそれは、この作者が執拗なまでに、普通は人に見せたがらないような主人公の赤裸々な「生」を、痛みを伴いながら
正直にえぐりだした結果だと思う。
主人公は、女性から見れば絶対につきあいたくないタイプの、「不潔・性欲の塊・金がない・学歴がない・ひがみが強い」
という何拍子もそろった筋金入りの落ちこぼれだ。
自ら下層にいることを認識しながら、それでもねじれたプライドだけは卑しく持ち続けている男の、
目をそらしたくなるような、よこしまで醜い感情をそのままぶちまけている。
読めば読むほど苦しいし、報われない感情がつらい小説だ。
それでも、最終的には非現実的な大成功をおさめたり、最終的には女にもてたり、金をもうけたりするような、
「きれいな」内容でないことに、この小説の最大の魅力を感じる。
日常は、茫々と、続いていく。

多くの人の読書傾向に触れる仕事をしているが、きれいで、ハッピーな小説を求める人が本当に多い。
でも、それは、現実逃避だったり、思考停止だったり、成功した人間しか見ない、認めないという勝ち組思考に
即したもののようにも思う。

その面では、こうやって、人間の心の闇を正直に見つめたような作品は、受け入れられにくいだろうが、
現代にとって必要な本だと思うし、たくさんの人に読んでほしいと思う。
苦役列車 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 苦役列車 (新潮文庫)より
4101312842
No.139
(3pt)

現代に合っている

読んでいて気持ちのよくなる小説ではない。
どこか『蟹工船』のような、表舞台にはあらわれない、最下層生活者の闇をえぐる、痛烈な作風だと思う。
舞台設定は昭和の終わりでも、ネオン街の裏でホームレスが横たわる、今の「格差」時代に非常にマッチしている。

そしてまた別に感じたことは、文章の書き方も、内容も、とても、男っぽいということ。
私は女性読者なので、作中にときどき現れる男性視点の女性の見方や、即物的な性表現に少し拒否感があった。
でもそれは、この作者が執拗なまでに、普通は人に見せたがらないような主人公の赤裸々な「生」を、痛みを伴いながら
正直にえぐりだした結果だと思う。
主人公は、女性から見れば絶対につきあいたくないタイプの、「不潔・性欲の塊・金がない・学歴がない・ひがみが強い」
という何拍子もそろった筋金入りの落ちこぼれだ。
自ら下層にいることを認識しながら、それでもねじれたプライドだけは卑しく持ち続けている男の、
目をそらしたくなるような、よこしまで醜い感情をそのままぶちまけている。
読めば読むほど苦しいし、報われない感情がつらい小説だ。
それでも、最終的には非現実的な大成功をおさめたり、最終的には女にもてたり、金をもうけたりするような、
「きれいな」内容でないことに、この小説の最大の魅力を感じる。
日常は、茫々と、続いていく。

多くの人の読書傾向に触れる仕事をしているが、きれいで、ハッピーな小説を求める人が本当に多い。
でも、それは、現実逃避だったり、思考停止だったり、成功した人間しか見ない、認めないという勝ち組思考に
即したもののようにも思う。

その面では、こうやって、人間の心の闇を正直に見つめたような作品は、受け入れられにくいだろうが、
現代にとって必要な本だと思うし、たくさんの人に読んでほしいと思う。
苦役列車 Amazon書評・レビュー: 苦役列車より
4103032324
No.138
(3pt)

悪くはないけど…

悪くはありませんが、取り立てて秀作とも思えません。
学歴も資格も金も覇気もない主人公の澱んだ日常を描いています。
日雇い労働の現場やら自堕落な生活ぶりはよく分かるのですが、共感はしにくい。「自分のことが書かれている」と読者に思わせるのが良い小説の条件のひとつだとすれば、この主人公にそう感じる人はかなり少数派では?
もっとも、作者は「自分よりダメな人間がいると読者に思ってもらいたい」と話していました。もちろんそうは思いますが、そんな優越感に浸りたい読者ってどのぐらいいるんでしょう?
一連の出来事を通して主人公の内面などに変化が出れば面白いのでしょうが、ひたすらダメ男のまま。言葉遣いも奇妙に古臭く、違和感がありました。
苦役列車 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 苦役列車 (新潮文庫)より
4101312842
No.137
(3pt)

悪くはないけど…

悪くはありませんが、取り立てて秀作とも思えません。
学歴も資格も金も覇気もない主人公の澱んだ日常を描いています。
日雇い労働の現場やら自堕落な生活ぶりはよく分かるのですが、共感はしにくい。「自分のことが書かれている」と読者に思わせるのが良い小説の条件のひとつだとすれば、この主人公にそう感じる人はかなり少数派では?
もっとも、作者は「自分よりダメな人間がいると読者に思ってもらいたい」と話していました。もちろんそうは思いますが、そんな優越感に浸りたい読者ってどのぐらいいるんでしょう?
一連の出来事を通して主人公の内面などに変化が出れば面白いのでしょうが、ひたすらダメ男のまま。言葉遣いも奇妙に古臭く、違和感がありました。
苦役列車 Amazon書評・レビュー: 苦役列車より
4103032324
No.136
(5pt)

書けそうで書けない私小説

表題作の「苦役列車」もいいですが、併録の「落ちぶれて袖に涙のふりかかる」がなかなか凄いです。

冴えない中年男の身辺雑記に付き合わせられるのかと思ったら、文学賞の話が絡んできて、
いつの間にか引き込まれ、つまり欲求をかきたてられ、
誰も知らない昔の文学者の話を我が身のように聞かされた後に
身につまされるようなオチが待っています。

「苦役列車」はアルバイト生活の経験のある自分でも、このくらいは書けるんじゃないかと思わせられる親しみの持てる作風ですが、
「落ちぶれて袖に涙のふりかかる」は正直なところ、読み終わって真っ青になってしまいました。才能です。
苦役列車 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 苦役列車 (新潮文庫)より
4101312842
No.135
(5pt)

書けそうで書けない私小説

表題作の「苦役列車」もいいですが、併録の「落ちぶれて袖に涙のふりかかる」がなかなか凄いです。

冴えない中年男の身辺雑記に付き合わせられるのかと思ったら、文学賞の話が絡んできて、
いつの間にか引き込まれ、つまり欲求をかきたてられ、
誰も知らない昔の文学者の話を我が身のように聞かされた後に
身につまされるようなオチが待っています。

「苦役列車」はアルバイト生活の経験のある自分でも、このくらいは書けるんじゃないかと思わせられる親しみの持てる作風ですが、
「落ちぶれて袖に涙のふりかかる」は正直なところ、読み終わって真っ青になってしまいました。才能です。
苦役列車 Amazon書評・レビュー: 苦役列車より
4103032324