苦役列車

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苦役列車の評価:

3.84/5点 レビュー 276件。 C ランク

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平均点3.84pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全554件 341〜360 18/28ページ
No.214
(3pt)

単調肉体労働者カタログ

豊かな何でもある日本の国で、報われない働きかたをする労働者の紹介小説。人間は快楽(=お金)を感じる方へ動く。青年も中年も高齢者もできることの中で快楽の取り方に差があるだけで快楽を求めて活動する。この話しは無学歴、無資格で体だけを唯一の道具にして単調労働で働くモデルはいかに対価が薄いかを紹介している。アルバイト、契約社員、正社員とあるなかで、同じ作業をするにも付くオプションが違う。無学歴、無資格の身で作業をすると単調な一本の筋でしか対価は生まれないカタログ。一本の筋道で真面目に働いても報われないという見本カタログだろう。そこから脱け出すためには何を信じれば開けるのか!と思った。宗教か、資格取得か。人はお金稼ぎができる何者かになる為に宗教をしたり、資格取得に精をだす。稼げる身になる為に何に気づけばいいのか!何をおもい実践すればいいのか!そこを活字にできる人はいないものか。高校生、青年、中年も高齢者までそれを探している。現代日本には家電から食物、TSUTAYAにコンビニと何でもある国なのに、人を意欲的にする思想的なソフトがない国になった。そんなアプリがあっていい。 恵まれた国に生まれているのに、やるべき事が見つけられないのは何故だろう。そんな自分を他人のように大切に思える気持ちが読後にでた。逆転する働きかたは芥川賞授賞に匹敵する資格取得だけか。一般の労働者にとっては。小さな芥川賞に匹敵するものなら見つかりそう、そんなことをおもった。
苦役列車 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 苦役列車 (新潮文庫)より
4101312842
No.213
(3pt)

単調肉体労働者カタログ

豊かな何でもある日本の国で、報われない働きかたをする労働者の紹介小説。人間は快楽(=お金)を感じる方へ動く。青年も中年も高齢者もできることの中で快楽の取り方に差があるだけで快楽を求めて活動する。この話しは無学歴、無資格で体だけを唯一の道具にして単調労働で働くモデルはいかに対価が薄いかを紹介している。アルバイト、契約社員、正社員とあるなかで、同じ作業をするにも付くオプションが違う。無学歴、無資格の身で作業をすると単調な一本の筋でしか対価は生まれないカタログ。一本の筋道で真面目に働いても報われないという見本カタログだろう。そこから脱け出すためには何を信じれば開けるのか!と思った。宗教か、資格取得か。人はお金稼ぎができる何者かになる為に宗教をしたり、資格取得に精をだす。稼げる身になる為に何に気づけばいいのか!何をおもい実践すればいいのか!そこを活字にできる人はいないものか。高校生、青年、中年も高齢者までそれを探している。現代日本には家電から食物、TSUTAYAにコンビニと何でもある国なのに、人を意欲的にする思想的なソフトがない国になった。そんなアプリがあっていい。 恵まれた国に生まれているのに、やるべき事が見つけられないのは何故だろう。そんな自分を他人のように大切に思える気持ちが読後にでた。逆転する働きかたは芥川賞授賞に匹敵する資格取得だけか。一般の労働者にとっては。小さな芥川賞に匹敵するものなら見つかりそう、そんなことをおもった。
苦役列車 Amazon書評・レビュー: 苦役列車より
4103032324
No.212
(3pt)

普通の作品

それなりの内容ではありますが二度読み返したくなるものではなく、買うほどではありません。中卒で自意識過剰の救われない人間が書いた作品という意味では稀有ではありますが、文章力は作家の標準と比べて劣っているとさえ感じました。経済的困窮の象徴として、商業主義に基づいて選出されたんだと思います。
苦役列車 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 苦役列車 (新潮文庫)より
4101312842
No.211
(5pt)

生々しい

生々しく汚い男の性欲と卑屈な底辺の生き様が
迫力のある文章で脳に流れ込む感覚
苦役列車 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 苦役列車 (新潮文庫)より
4101312842
No.210
(4pt)

苦しい

テレビで西村さんを拝見し、 とても楽しいお話と容姿に 惹きつけられました☆ 特に瞳が。 キラキラキラキラしている★ あんな瞳を持つ 日本人いたんだって思い ました。インド人の 子供みたいにキレイな 瞳ですね。ご自身の 興味を持つ対象に対して、 なりふりかまわず貪欲に 追求していく人の瞳なの でしょう。私は、 その瞳が欲しい♪ 作品は読んでて、 ちょっとキツいときもあり ました。なぜなら自分自身の 苦々しい 思い出、くやしい思いが 頭の中に蘇ってきたから です。でも、 それと向き合うことが結局、 自分で自分を認めることに 繋がるのかもしれませんね↑ 気づきが、たくさんあった 作品です。もっと早く 西村さんの作品に出会い たかった。できれば十代の 頃に。そしたら私の人生は、 もっと広がっていたと思い ます。いままでの私は “日下部”側の人間に憧れ、 でも近づけなくて自分を責め 自分を振り返らず 見当違いなことばかりして 生きてきました。。が、 これからは“自分”を見て “自分”の人生を歩いて いこうと思います! 西村さんに感謝です
苦役列車 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 苦役列車 (新潮文庫)より
4101312842
No.209
(3pt)

普通の作品

それなりの内容ではありますが二度読み返したくなるものではなく、買うほどではありません。中卒で自意識過剰の救われない人間が書いた作品という意味では稀有ではありますが、文章力は作家の標準と比べて劣っているとさえ感じました。経済的困窮の象徴として、商業主義に基づいて選出されたんだと思います。
苦役列車 Amazon書評・レビュー: 苦役列車より
4103032324
No.208
(5pt)

生々しい

生々しく汚い男の性欲と卑屈な底辺の生き様が
迫力のある文章で脳に流れ込む感覚
苦役列車 Amazon書評・レビュー: 苦役列車より
4103032324
No.207
(4pt)

苦しい

テレビで西村さんを拝見し、 とても楽しいお話と容姿に 惹きつけられました☆ 特に瞳が。 キラキラキラキラしている★ あんな瞳を持つ 日本人いたんだって思い ました。インド人の 子供みたいにキレイな 瞳ですね。ご自身の 興味を持つ対象に対して、 なりふりかまわず貪欲に 追求していく人の瞳なの でしょう。私は、 その瞳が欲しい♪ 作品は読んでて、 ちょっとキツいときもあり ました。なぜなら自分自身の 苦々しい 思い出、くやしい思いが 頭の中に蘇ってきたから です。でも、 それと向き合うことが結局、 自分で自分を認めることに 繋がるのかもしれませんね↑ 気づきが、たくさんあった 作品です。もっと早く 西村さんの作品に出会い たかった。できれば十代の 頃に。そしたら私の人生は、 もっと広がっていたと思い ます。いままでの私は “日下部”側の人間に憧れ、 でも近づけなくて自分を責め 自分を振り返らず 見当違いなことばかりして 生きてきました。。が、 これからは“自分”を見て “自分”の人生を歩いて いこうと思います! 西村さんに感謝です
苦役列車 Amazon書評・レビュー: 苦役列車より
4103032324
No.206
(5pt)

毒を吐く

映像を見て芥川賞作家でこんなに毒を吐くやつら(彼の表現)がいたかと
父親のせいとはいえ中卒で落ちぶれた彼の作品が無性に読みたくなった。
最近の本で一気に読んだ作品は無かったがこの小説は一夜にして読み切った。
やるせない怒りを実体験に投射してぶちかましてくれる。
作品の体裁や文章の書き方でなく、怒濤の勢いが生み出す文学である。
苦役列車 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 苦役列車 (新潮文庫)より
4101312842
No.205
(5pt)

毒を吐く

映像を見て芥川賞作家でこんなに毒を吐くやつら(彼の表現)がいたかと
父親のせいとはいえ中卒で落ちぶれた彼の作品が無性に読みたくなった。
最近の本で一気に読んだ作品は無かったがこの小説は一夜にして読み切った。
やるせない怒りを実体験に投射してぶちかましてくれる。
作品の体裁や文章の書き方でなく、怒濤の勢いが生み出す文学である。
苦役列車 Amazon書評・レビュー: 苦役列車より
4103032324
No.204
(5pt)

近年の芥川賞受賞作の中で

唯一感動した作品でした。生ぬるい文芸界にぶち込まれた下流からのカウンターパンチって感じ。この作品が大きな反響を呼んだのは、貫多と共通の孤独感、疎外感を抱える人がたくさんいることの証左でしょうね。
苦役列車 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 苦役列車 (新潮文庫)より
4101312842
No.203
(5pt)

近年の芥川賞受賞作の中で

唯一感動した作品でした。生ぬるい文芸界にぶち込まれた下流からのカウンターパンチって感じ。この作品が大きな反響を呼んだのは、貫多と共通の孤独感、疎外感を抱える人がたくさんいることの証左でしょうね。
苦役列車 Amazon書評・レビュー: 苦役列車より
4103032324
No.202
(5pt)

ワンカップに文学の香りをつけた作家

どうしても著者が欲しかった文学賞である川端賞の選考日の様子が、こんな風に描写されています。

「ワンカップのぶ厚い壜を握りしめつつ瞑目して項垂れる貫多は、一歩も動けぬまでになった腰の痛みも相俟って、
いつまでもその場に立ちつくしていた。」

私にとってワンカップというのは、お金はないが酔っ払いたい、というおじさん達が飲むものというイメージが
ありました。私が夕方仕事を終えて通勤電車に乗るために駅に行くと、居酒屋に行くお金もないのだろうな、
と察する事のできる人が飲んでいる姿を目にしたりするものですから。
そういうものから漂うなんともいえない香りを文学にしたのが著者だと思います。
お洒落な大人の男女がこれまたお洒落なバーでカクテル片手に駆け引きするシーンなんて
この小説には一度も出てきませんし、またそのようなシーンを作る登場人物とは
別の世界=社会の底辺で生きていた著者ですが、だからといって同じような生活をしている
人々の希望になりたいというようなものもまったく文章からは感じられず、
孤独をただそこにひっそりとあるものとして描けるのは、やはり著者が本書を描いていた当時も孤独だった
からなのではないかと思いました。
芥川賞受賞を祝ってくれる人が現れるといいな、と思いつつ、そういう人が
現れて人並みのささやかな幸せを著者がつかんでしまったら、もうこのような
私小説が読めなくなると思うと、複雑な気持ちになるのです。著者には幸せになって
欲しいのは山々なのですが。
苦役列車 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 苦役列車 (新潮文庫)より
4101312842
No.201
(5pt)

ワンカップに文学の香りをつけた作家

どうしても著者が欲しかった文学賞である川端賞の選考日の様子が、こんな風に描写されています。

「ワンカップのぶ厚い壜を握りしめつつ瞑目して項垂れる貫多は、一歩も動けぬまでになった腰の痛みも相俟って、
いつまでもその場に立ちつくしていた。」

私にとってワンカップというのは、お金はないが酔っ払いたい、というおじさん達が飲むものというイメージが
ありました。私が夕方仕事を終えて通勤電車に乗るために駅に行くと、居酒屋に行くお金もないのだろうな、
と察する事のできる人が飲んでいる姿を目にしたりするものですから。
そういうものから漂うなんともいえない香りを文学にしたのが著者だと思います。
お洒落な大人の男女がこれまたお洒落なバーでカクテル片手に駆け引きするシーンなんて
この小説には一度も出てきませんし、またそのようなシーンを作る登場人物とは
別の世界=社会の底辺で生きていた著者ですが、だからといって同じような生活をしている
人々の希望になりたいというようなものもまったく文章からは感じられず、
孤独をただそこにひっそりとあるものとして描けるのは、やはり著者が本書を描いていた当時も孤独だった
からなのではないかと思いました。
芥川賞受賞を祝ってくれる人が現れるといいな、と思いつつ、そういう人が
現れて人並みのささやかな幸せを著者がつかんでしまったら、もうこのような
私小説が読めなくなると思うと、複雑な気持ちになるのです。著者には幸せになって
欲しいのは山々なのですが。
苦役列車 Amazon書評・レビュー: 苦役列車より
4103032324
No.200
(4pt)

無駄なプライドなんて捨ててしまえといいたい感じ

第144回芥川賞受賞作。読んだ感じは私小説を思わせるような感じですね。

苦役列車:貫多19歳。港湾人足作業の日雇い仕事で生計を立てる。バカの癖にプライドが高いがゆえに、人とうまくいかず、何度もろくでもないやつだなと感じる。日下部というやつが入ってきて、友達づきあいができるかなと思ったが、自分との境遇の違いに、自分でそのチャンスを逃がしてしまった。結局、港湾人足作業の日雇い仕事しかないだろうし、そこでいいように利用されるしかない。

落ちぶれて袖に涙のふりかかる:貫多40歳代ぐらいかな。川端康成賞にノミネートされている作品があったが、それに落選してしまう顛末を書いたもの。ぎっくり腰になって苦痛に耐えながらも、川端康成賞がほしいと思っていて、編集者に常識外れな行動を取る。

感想なんですけど、「苦役列車」のほうに興味を持って読ませていただいた。自分の体験をベースにしているということで、引き込まれるような感じはあった。
苦役列車 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 苦役列車 (新潮文庫)より
4101312842
No.199
(4pt)

無駄なプライドなんて捨ててしまえといいたい感じ

第144回芥川賞受賞作。読んだ感じは私小説を思わせるような感じですね。

苦役列車:貫多19歳。港湾人足作業の日雇い仕事で生計を立てる。バカの癖にプライドが高いがゆえに、人とうまくいかず、何度もろくでもないやつだなと感じる。日下部というやつが入ってきて、友達づきあいができるかなと思ったが、自分との境遇の違いに、自分でそのチャンスを逃がしてしまった。結局、港湾人足作業の日雇い仕事しかないだろうし、そこでいいように利用されるしかない。

落ちぶれて袖に涙のふりかかる:貫多40歳代ぐらいかな。川端康成賞にノミネートされている作品があったが、それに落選してしまう顛末を書いたもの。ぎっくり腰になって苦痛に耐えながらも、川端康成賞がほしいと思っていて、編集者に常識外れな行動を取る。

感想なんですけど、「苦役列車」のほうに興味を持って読ませていただいた。自分の体験をベースにしているということで、引き込まれるような感じはあった。
苦役列車 Amazon書評・レビュー: 苦役列車より
4103032324
No.198
(5pt)

日本文学史初の……

この作品は、日本文学への叛逆の作品だと思う。そして、西村氏はその旗手だろうか。
例えば、泉鏡花や三島由紀夫は「美」を求めた。無論それ以外の作家もそうだろう。それと、よく太宰と比べる馬鹿者がいるが、ベクトルが違うので論外だ。それは何故か? 彼は本当の意味で敗北者でなく、意識と価値観は表現者なのだ! つまり、多くの文豪は「美」を求め、そこから自らの醜さに「酔う」ことがある。だが、本当の意味で「醜」を追求した者は日本文学史上でいただろうか? そう、西村賢太こそ「醜」への求道者なのだ。
いまどき珍しい文体と私小説と云う手法を武器に、閉塞感と平均感が漂うこの世へ泥臭く生きる下級人の様を生々しく剥き出しに晒すのだ! それが何故か読後の爽快感へと変わる……。
今までの価値観は打破されるべきである。醜いことは「悪」でない。本質だ! ばかりでない。怠惰と倦怠を妙技にて描く! どうしようもなく美化しない。ごまかさない。なんと清々しいことだろうか。

なんども言うが、今まで日本文学に足りなかった「醜」を、この作品で得られた。 

こんな奇才が出てきたのだ。まだまだ、文学も捨てたものではないのかもしれない。
苦役列車 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 苦役列車 (新潮文庫)より
4101312842
No.197
(5pt)

日本文学史初の……

この作品は、日本文学への叛逆の作品だと思う。そして、西村氏はその旗手だろうか。
例えば、泉鏡花や三島由紀夫は「美」を求めた。無論それ以外の作家もそうだろう。それと、よく太宰と比べる馬鹿者がいるが、ベクトルが違うので論外だ。それは何故か? 彼は本当の意味で敗北者でなく、意識と価値観は表現者なのだ! つまり、多くの文豪は「美」を求め、そこから自らの醜さに「酔う」ことがある。だが、本当の意味で「醜」を追求した者は日本文学史上でいただろうか? そう、西村賢太こそ「醜」への求道者なのだ。
いまどき珍しい文体と私小説と云う手法を武器に、閉塞感と平均感が漂うこの世へ泥臭く生きる下級人の様を生々しく剥き出しに晒すのだ! それが何故か読後の爽快感へと変わる……。
今までの価値観は打破されるべきである。醜いことは「悪」でない。本質だ! ばかりでない。怠惰と倦怠を妙技にて描く! どうしようもなく美化しない。ごまかさない。なんと清々しいことだろうか。

なんども言うが、今まで日本文学に足りなかった「醜」を、この作品で得られた。 

こんな奇才が出てきたのだ。まだまだ、文学も捨てたものではないのかもしれない。
苦役列車 Amazon書評・レビュー: 苦役列車より
4103032324
No.196
(5pt)

圧倒されました

読み終えて、ただただ圧倒され、出版社宛てに、初めてファンレターのようなものを書きました。「ようなもの」というのは、まだファンになったのかどうか自分でも定かでなく、ただ闇雲に何かこの作者に向けて発信せざるをえないという感情だけだったから。
 漫画家でいうと、つげ義春作品の読後感、あるいは林真理子氏の「ルンルンを買っておうちに帰ろう」以来の新鮮な衝撃を受けました。
 勝ち組、負け組と選別したがる風潮が蔓延する社会の中で、他の作品からも窺える、これほどまで藤澤清造を軸とした生き方にはキングオブオタクという賛辞を送る他ありません。
 また独特の文章に今時の草食系とは対極の非常なる男性性(あまりにも男性性が強すぎて自分でももてあましてる)と諧謔味を帯びた芸術性を感じます。
 私小説を書き飽いたら、海外へ旅などして今までに無い旅行記を書いていただきたい。
苦役列車 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 苦役列車 (新潮文庫)より
4101312842
No.195
(5pt)

圧倒されました

読み終えて、ただただ圧倒され、出版社宛てに、初めてファンレターのようなものを書きました。「ようなもの」というのは、まだファンになったのかどうか自分でも定かでなく、ただ闇雲に何かこの作者に向けて発信せざるをえないという感情だけだったから。
 漫画家でいうと、つげ義春作品の読後感、あるいは林真理子氏の「ルンルンを買っておうちに帰ろう」以来の新鮮な衝撃を受けました。
 勝ち組、負け組と選別したがる風潮が蔓延する社会の中で、他の作品からも窺える、これほどまで藤澤清造を軸とした生き方にはキングオブオタクという賛辞を送る他ありません。
 また独特の文章に今時の草食系とは対極の非常なる男性性(あまりにも男性性が強すぎて自分でももてあましてる)と諧謔味を帯びた芸術性を感じます。
 私小説を書き飽いたら、海外へ旅などして今までに無い旅行記を書いていただきたい。
苦役列車 Amazon書評・レビュー: 苦役列車より
4103032324