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苦役列車



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【この小説が収録されている参考書籍】
苦役列車
苦役列車 (新潮文庫)

苦役列車の評価: 3.84/5点 レビュー 276件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.84pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全184件 61~80 4/10ページ
No.124:
(5pt)

激しい静謐

石原慎太郎氏に気に入られただけはある。解説が彼である。氏が言うように、貧乏の壮絶さの中に楽しさがあり、快楽がある。それが金を手に入れるようになって壊れてくる事の危惧は分からないでもない。
全160pちょっとだが、中卒だから、普通ではない生活を送ってきたから…。コンプレックスを感じながらも、常に罵倒することは忘れない。主人公は面白いといえる。登場人物は片手で数えるほど。著者の人生のある意味説明書になる。ただ、伝記にはなりえない構成さと勢い。
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No.123:
(5pt)

私を救い出してくれた作品

産後、育休中にうつ状態が続く中、子どもが寝ているすきに読みました。
主人公のどうしようもなさにほくそ笑み、特に主人公と(いわゆる)リア充カップルとの飲みの場面は痛快でした。

産後うつで、毎日気が滅入り、仕事も出来ず、自分は社会の中でなんの役にも立ってないんじゃないかとウジウジ思い悩んでいたのですが、この主人公と比べたら全然マシだとつくづく思い、元気づけられました。

こういう感じ方がいいことなのか、正直わからないのですが、実体験で、本当に読んで救われた作品です。
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4101312842
No.122:
(4pt)

一気に読みました

自分の周りにはいない人だけど、劣等感の塊ではなくても、みんな大なり小なり劣等感に苛まれる。そんな自分でもよりよく生きたい楽しくいたい。
それらの思いが痛いほど伝わって来ました。
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No.121:
(4pt)

私小説という創作???

ミステリやSFや歴史ものが好きなので面白いものをと思っての読書だが、私小説というジャンルは果たして読んで面白いのか以前から疑問でした。自分のことを土台にして書いた小説だから主人公=作家なのかもしれないが、必ずしもイコールではない創作の部分があるではないか、面白く読んでもらうために少し人格をゆがめたり強調したりすることもあるのではないかと思う。つまり貫多≠寛太、それは当たり前だと言われてしまえばそれまでだが、それならば創作としての私小説を何故読むのか。大学受験予備校の講師に某大学の英文学教授がいて、英文学サマセット・モームだったか、その解説の中で自分自身の人生をそのまま嘘偽りなく文章に出来ればそれは大作になるだろうというようなことを語っていた。それが私小説というものなのかなと考えている。前置きが長くなったが、苦役列車という小説は貫多が15歳という年齢で日雇い仕事でひとりで生活しなくてはならなくたった頃から、小説を書くことを生甲斐に文学賞の受賞を夢に見ている、正しく作家自身のストーリーであろう。学歴もなく立派な親もなく友達もなく孤独に耐えて、酒で紛らし、貧乏な青年が小説の如く小説家になったのであれば喝采に吝かでない。文章は滔々と喋るが如く胸の内を晒し読者の胸を打つものがある(但し共感ではない)。しかし学がない割には普段使われないような難しい漢字がよく出てくる。読書から独学で学んだのだろうか。貧乏で孤独が売りのこの私小説は、芥川賞受賞で有名になりお金持ちになって、孤独でもなくなったら、今後どのような小説を書くのか興味深いところである。この作者の作品はこれが最初で、他の作品も読んでみたい気持ちはあるのだが、ミステリものが控えているので、今度いつになるかわからない。
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No.120:
(5pt)

独特の文体とユーモア

著者はTVに出演した時のコメントが面白くて、それを機に著者の作品や著者の尊敬する藤澤清造の作品を読み始めたが、芥川賞作品はつまらないと早合点して後回しになっていた。というのも、文筆家の小谷野敦氏(「母子寮前」で第144回芥川賞候補になり、西村氏と賞を競った)が「芥川賞を受賞する作品は概してつまらない」と述べていたからなんだが、実際読むとこれが面白い。独特の文体にユーモアがあって、ニヤニヤしながら読み進めてしまった。選考会でこの作品を強く推した石原慎太郎のあとがきもいい。
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No.119:
(5pt)

おもしろかったです

読みやすくて1時間ちょっとで読めました。

主人公があまりにもクズ過ぎて(笑)、
こんなクズでも生きていていいのなら
自分なんて胸を張って堂々と生きていいじゃないかと自信がつきます。

西村賢太氏は文学の可能性を広げた鬼才ですね。
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No.118:
(5pt)

2011年芥川賞受賞作品

19歳、男。人間としての最底辺の生活を中卒以降送ってきた貫多は人足の日当5500円のみを当てにしてその日暮らしを続ける。
このような生活を昭和の時代に、どのくらいの人がおくっているのかは私にはわからないが、その時代を生きるとてつもないエネルギーは現代にないものだと思う。
本書を映画と合わせて観ると面白い。

この本で大きな賞を受賞をする西村賢太の魂を感じた。

2017.3.8 読了28冊目
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No.117:
(5pt)

苦役が存在する真相

ここまでの情報と「物語世界においでよ」が「両親の真意」だという事から苦役が存在する真相は何なのかが解明可能なのだ
これは「この世界より物語世界のほうがいいよね」へと「誘導」するのが狙いの措置にしか過ぎず
「人々に対し苦役をかす人物」もまた「物語世界の住人」だということが判明するのである
つまり「ヒトラーが圧政を行った」の真相も「ヒトラーは物語世界の住人」だからだということが判明するのである
言い換えれば「相対性理論」とは「ヒトラーは物語世界の住人だという事にアインシュタイン博士は気づいた」を意味する図式なのである
これは「アインシュタイン博士はこの世界の住人」だという事を意味する図式であり
つまり「物語の世界の住人は物語の世界の住人らしくこの世界の住人に対し服従だけしていればいいんですよ」が
「アインシュタイン博士の真意」を意味する文章こそ「相対性理論」だと言う事が判明するのである
つまり「アインシュタイン博士はヒトラーに打ち勝った」を「拒絶」する学会関係者もまた「物語世界の住人」だと言う事が判明するのである
言い換えれば改造手術とは「物語世界の住人を対象とした手術」であり
「物語の世界の住人は服従だけする存在」を体現した姿こそ「人間の体は金属でできている」だと言う事が判明するのである
さらにいうと「慈しみの心で接しましょう」を「物語世界の住人」に対し訴えかけている事から
「物語の世界の住人はこの世界の住人に対し無償奉仕する存在でなければなりません」こそ「アインシュタイン博士の真意」だと言う事が判明するのである
さらにいうと「駄目な奴」も実は物語世界の住人だということから
「駄目な奴にとってのこの世界で暮らすとはこういうものです、だから物語世界に戻りましょうね皆さん」を「駄目じゃない物語世界の住人」に対し訴えかける事こそ
「手術を受ける以前よりも運動能力が劣る」という改造手術の「仕様」だと言う事が判明するのである
言い換えれば「作家と役者には近親相姦の経験がある」とは
「パパとママと性行為したいよ」という「物語世界の住人の願い」に対し作家と役者の両親が「答えた」だけの話だと言う事が判明するのである
そして「作家と役者と通常の受け手と編集は物語世界の住人」および「作家と役者と編集はもめている」の2点から
「物語世界の住人の自作自演により物語世界の住人自身が苦しむ行為」こそ苦役の正体だと言う事が判明するのである
つまり「この世界より物語世界のほうがいいよね」を訴えかける行為こそ苦役の正体を意味する図式なのである
言い換えれば「何をしたところでありますねそんな話にしかならない」とは
「この世界より物語世界のほうがいいよね」が「機能不全」に陥る事を意味する図式であり
「物語の世界の住人は物語の世界の住人らしく物語の世界で暮らしていればいいんです」
及び「この世界の住人が物語の世界で暮らしてはいけないんです」を「確定」させる事を意味する図式であり
一歩のいう「最悪の事態」そのものだと言う事が判明するのである
つまり「相対性理論」と「改造手術」とは「物語世界の住人の行動パターン」が何なのかをアインシュタイン博士は「特定」した事を意味する代物であり
「やはり物語世界の住人に出来るのは機械的作業と機会反応だけでした」の「証拠」を意味する代物なのである
そして「最悪の事態」を促す装置こそ「テレビゲーム」だと言う事が判明する図式なのである
つまり「物語世界へとおいでよ」こそ苦役をかす真相を意味する図式なのである
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No.116:
(5pt)

前田敦子はいずこ?

映画を先に見ちゃったので、青春劇かと思って読んだら全然違ったよ!
でもこっちの方が好き。
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No.115:
(4pt)

このイタさはクセになる

中年の腹を裂いてはらわたを覗き見たような気にさせる作品。

私小説であるから、著者の西村賢太は、すなわち主人公の貫多なんだろうが、よくもまあ、ここまで惜しげもなく(?)自身をさらけ出せるものだ。ちらりとやっかみや悪意が頭をかすめても、それを封じ込めるのがあるべき大人だが、それをドロドロと吐き出すイタさに、むしろ潔さを感じた。

古式ゆかしい文体が、作品世界をいっそう負のオーラで包み込み、匂い立つようなものに仕上げているようだ。

「苦役列車」は、日雇い労働に明け暮れる青年期の、「落ちぶれて袖に涙のふりかかる」は文学賞を受賞し始めたもののぎっくり腰に悩む貫多の日常が切り取られている。

このイタさはクセになる。
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No.114:
(5pt)

不潔、バカ、貧乏

真夏に読む一冊といえばこちらの作品。芥川賞の受賞は冬でしたが、物語の季節は真夏から初秋の内容です。じっくりと時間をかけて読んでも、面白いので一気に読み終えるでしょう。また、作者の人物像をそのまま文字にしたようで嫌みがないかな。
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No.113:
(4pt)

コストパーフォーマンス

価格1円は満足するコストパーフォーマンスです。配送費を削減をして頂けるとさらに嬉しいです。
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No.112:
(5pt)

面白かった

これまで何冊か私小説を読んだけどダントツに面白く心に刺さった。西村作品をもっと読みたい。
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No.111:
(5pt)

苦役列車という言葉が強烈に心に残ります。

自伝的小説ですが
衝撃的です。
心に強く残った一冊です。
「苦役列車」という言葉が心に残り西村賢太氏の
生きざまは小説にしても衝撃的でした。
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No.110:
(5pt)

究極の私小説

惨めでどうしようもない男の物語。
ただそれは作者の才能により鮮やかに情けなくそして克明に書かれている。
西村健太の物語は彼が才能のある小説家であることを意識しなければおそらく世間にも多くいる家庭環境に恵まれず、嫉妬深く、臆病で、怠惰な、何の仕事にも向いていない救われないくずな男の物語だ。
しかし自分に向き合い書かれているからこそ、他人に何かを感じさせるそんな小説だと思う。
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No.109:
(5pt)

面白かったです

芥川賞の発表の際になかなか連絡が来なかったので、「もう駄目だと思ってソープに行くところだった」と言っていたのであまり読む気になりませんでした。最近、時間を持て余し気味なので読んでみました。結構、面白かったです。
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No.108:
(5pt)

明るく面白い

タイトルと表紙の黒さ、そして内容からして暗く淀んだ話を想像していた。
しかし、読むとまったく違っていた。
確かに主人公の置かれている状況は非常に困窮して、まさに社会の底辺にいる。
しかし、この小説からくるのはそんな苦しさではなく、そんな状況をむしろ肯定しているのだ。
受け流して、こんなものかと肯定しているのだ。
辛い状況にもかかわらず、明るいのだ。むしろこんな人生楽しそうにすら思う。
だから読んでいてまったく苦にならず、むしろ彼がどうなるのか、続きが気になるくらいにワクワクさせられた。
こんなに楽しい小説だとは思わなかった。
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No.107:
(5pt)

強烈な個性

息をのむ展開。
冷徹に自己を見つめ、何物にもこびない個性に衝撃を受けました。
独特の文体にもひきつけられます。
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No.106:
(4pt)

ねちっこい

著者の業というか、鬱憤相当たまってんなーと。貧乏で苦しんだ時代っていうのも、財産になるんだなぁと実感。
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No.105:
(5pt)

一見読みづらそうだが、実は読みやすく面白い

漢字が多く、とっつきにくい印象が最初はあります。
ですが、読み進めていると、あっという間に引き込まれて、
ページをめくる手が止まらなくなります。
私小説をここまで読ませるというのは、すごい。
芥川賞受賞作をここまで面白いと思ったのは、初めてでした。
苦役列車 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:苦役列車 (新潮文庫)より
4101312842

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