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男たちを知らない女



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【この小説が収録されている参考書籍】
男たちを知らない女 (ハヤカワ文庫SF)

男たちを知らない女の評価: 3.75/5点 レビュー 4件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.75pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(3pt)

予想外の展開が起きない

男が減った社会のシミュレーション、ないしはパンデミックものとしては及第点と言ったところ。群像劇なのでキャラ1人1人のストーリーは薄く、かと言って世界観に目新しさや外連味があるわけでもなく、「まあこうなるだろうな」という展開が進む。

このあたり、ナオミ・オルダーマンの『パワー』の方が同系統の小説としてレベルが高いと感じる。「女性作者かつ今の時代だから出版された」的な評価はチラホラ出そうだな、とも思う。別にこの書に明確な減点要素があるわけでは無いのだが、同時に加点要素も薄め。
男たちを知らない女 (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:男たちを知らない女 (ハヤカワ文庫SF)より
4150123586
No.1:
(3pt)

男性皆殺し病が蔓延した世界のその後を描く

小説の約7割が、多くの家庭を襲った悲劇をいろいろな視点から描いていく。そのあたりは面白く読めた(評者は昔からこの手の小説”ペスト”とか”ドゥームズデイ・ブック”とかが好きなので)。ただ、主人公というべき重みの人物が複数に分かれているので、人物が書き割りの人形に思えてきてしまうのが欠点か。そして、その災厄後は男性は運よく免疫を持っていた10%以外は死に絶えてしまい、社会は当然崩壊の危機に立つのだが、数年で多くの女性たちによって回復過程に向かう、つまり社会を指導するのは女性たちで、例えば車のサイズなども女性用に変わっていく、多数派だから。そして、その世界では男性を増やす為に、妊娠は政府により管理された人工授精、男性は数が足りず親密さに飢えた女性たちは同性同士でパートナーになる。中国は一旦内乱を経た後、女性指導者たちのもとで民主的な国家連合になる。これはそういう意味でフェミニストの理想の世界が実現する話なのだ。これを男性作家が発想し作品を仕上げても果たして出版されただろうか。
男たちを知らない女 (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:男たちを知らない女 (ハヤカワ文庫SF)より
4150123586

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